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ふくらはぎの痛み | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
初夏に入り、そろそろ、田植えが始まる時期になってきました。
このシーズンになると、長時間、用水路の泥かきや畦の草刈り、田んぼに水を入れてすく作業などを、足元がぬれないように、長靴をはいておこないます。
そうすると、その作業の途中や作業をしたその日の睡眠中に、
「足の筋肉がつる」
ことが多くなります。
太ももの内側や後面、ふくらはや足の裏など、足がつる場所はさまざまです。
その中でも、特に、「足のスネの筋肉」がつってしまい、お困りな方が少なくありません。
そこで今回は、長靴をはいての田植えの作業をすることで、足のスネの筋肉がつりやすくなる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、田植えのシーズンに足のスネの筋肉がつりやすくなることを予防し、スムーズに作業にあたれます。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
長靴の特徴は、
・靴のはき口がくるぶしよりも上にあり、ふくらはぎまでおおうデザイン
・足の甲の部分が、ゴムや合成樹脂などの素材で作られている
・靴底の構造が、厚みと硬さがある
・靴ひもやベルトはなく、足を差し込むだけで着脱できる構造
となっています。
それによって、水や泥などの侵入を防ぎ、路面の突起物や衝撃から足を守ることができます。
その反面、活動する際に、
「足首が曲げ伸ばしする動きが制限される」
状態が強いられます。
足首の動きが悪くなると、足首の動きをコントロールする足のスネの筋肉が、伸び縮みしながら力を発揮する収縮よりも、筋肉の長さを変えずに力を発揮する収縮が多くなります。
筋肉の長さを変えないで力を発揮する状態は、バネがきかず突っ張っている状態なので、歩行時に体にかかる衝撃の吸収や前に進むための推進力が低下します。
そうすると、姿勢の保持やバランスの維持のために、足のスネの筋肉に過剰な負荷がかかり、疲労や損傷を引き起こします。
その結果、筋肉が伸び縮みを自動的に調整する機能が低下して、ちょっとした刺激が足のスネの筋肉に入ることで、けいれんを起こし、足のスネの筋肉がつってしまう現象が起こりやすくなる。
(参考文献:「理学療法士から見た足病患者に対するフットケア」)
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足のスネの筋肉は、主に「前脛骨筋(ぜんけいこつきん)」と呼ばれる筋肉で構成されています。
この筋肉がつったときの伸ばし方法は、以下の通りです。
方法1:「イスに座り、スネがつった足を後ろにひいて、つま先を床につけ、そのまま、足の甲を床につけるようにしてゆっくり伸ばす」
方法2:「壁の前に立ち、手で体を支えて、スネがつった足を後ろにひいて、つま先を床につけ、そのまま、足の甲を床につけるようにしてゆっくり伸ばす」
方法3:「イスに座り、つった方の足を、もう片方の足のひざの上におき、乗せた足のつま先を手で持って、足の甲をゆっくり伸ばす」
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長靴をはいて、田植えの準備や作業をした日に、足のスネの筋肉をつらないようにするための予防法について、以下で紹介させていただきます。
長靴での作業で疲れた足の筋肉をケアするためには、足の血流を良くすることが必要です。
血流が良くなると、血液を通して、筋肉へ栄養や酸素が届けられ、回復が促されます。
そのためには、足を温めることが重要です。
足を温める方法として、足湯に足をつけたり、お風呂で湯船につかることが最も有効です。
お湯に足をつける時間としては、15~20分程度を目安にしてください。
シャワーで足を温めるだけでは、なかなか、足の筋肉の深部までその温かさが届かないので、足だけでも湯船につけることが理想です。
筋肉は、70~76%が水分で構成されています。
その内の2%でも消耗すると、筋肉にけいれんや損傷を引き起こします。
田んぼでの作業は、汗や呼吸で、体の水分が失われがちです。
ですので、作業中や作業が終わった後、十分な水分を意識してとるようにしてください。
アルコール飲料やかカフェイン飲料は、体の水分を体外に出す作用があるので、なるべく避けるようにしてください。
また、甘すぎるジュースやスポーツ飲料を飲みみすぎると、体の水分のバランスを崩しますので、飲む飲料が偏らないように、麦茶やミネラルウォーターなどを一緒に飲んでください。
オーエスワンやアクアサポートなどの経口補水液は、飲む点滴とも言われて、水分の吸収に有効です。
筋肉の収縮には、マグネシウム・ナトリウム・カリウム・カルシウムなどといったミネラルと呼ばれる栄養が重要な働きを担います。
田植えなどで、体を活動させると、ミネラルが消費されて不足して、筋肉の回復が低下しがちです。
ですので、ミネラルが含まれた食材を意識して、体に取り込むようにしてください。
食材としては、以下のようなものがあります。
・マグネシウム:スルメ、アーモンド、ほうれん草、納豆など
・ナトリウム:梅干し、味噌、しらすぼし、ちくわなど
・カリウム:バナナ、アボカド、キウイ、スイカなど
・カルシウム:牛乳、小松菜、煮干し、チーズ、豆腐など
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田植えは、田植え自体も重労働ですが、その準備や後片付けも、手間や時間がかかり、大変な作業です。
その作業中は、長靴をはくことは避けられません。
ですので、その期間中に足のスネの筋肉がつって痛めないためにも、今回、紹介させていただいた対処や予防法が、お役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
春も終盤になり、ようやく気温がちょうどいいぐらいに穏やかになってきました。
こういった時期に、運動を始める方も少なくありません。
運動としては、ウォーキングをされる方が多いように思われます。
ウォーキングは、手軽にできて、なおかつ全身の動かすので、運動としてはとても良いものです。
ただ、ウィーキングを始めた際に、張り切って歩きすぎたり、普段、使わない筋肉を使うため、体に痛みが発生する場合があります。
その中でも、足のスネのあたりが痛いと訴えられる方が多です。
そこで今回は、ウォーキングを始められたばかりの方が、足のスネに痛みが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、春から始めるウォーキングを続けやすくなります。
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春になり、運動をしようと思い立ち、ウォーキングをし始めると、スネの痛みが起きる原因として、以下のことが考えられます。
足のスネには、「前脛骨筋(ぜんけいこつきん)」と言われる筋肉がついています。
歩行時に、この筋肉が担う役割は、
・歩行時に、地面から足を引き上げる際に、地面に引っかからないように、つま先を上げる役割
・歩行時に、足を前に出して足裏が地面についた際、衝撃の吸収する役割
・歩行時に、足を前に出して足裏が地面についた際、ブレーキをかけて歩行速度を調整する役割
・歩行時に、体のバランスを維持する役割
などがあります。
つまり、歩行中は、足のスネの筋肉をフル稼働させることによって可能となります。
これまでそれほど使っていなかった足のスネの筋肉を、ウォーキングを始めたことによって、足のスネの筋肉が疲労し過度な緊張が起こったり、微細な損傷が起きることで、痛みが発生しやすくなる。
(参考文献:「歩行前の前脛骨筋電気刺激が歩行時の足底圧に与える抑制効果」)
足首の関節の動きに制限がある場合、足首の関節の動きに連動する足のスネの筋肉の活動が低下します。
そうすると、歩行時に地面に着地する際の衝撃の吸収が低下します。
また、歩行時に足裏が地面につくことで、その反発力で前に進むエネルギーが生み出せず、前に進む力が低下します。
その結果、歩行に使うエネルギーの効率が落ち、歩行時に使う関節や筋肉に余計な負荷をかけます。
特に、歩行時に使われる頻度の高い足のスネの筋肉が、足首の関節の動きの悪さの影響が大きい部分のため、過度な負荷がかかりやすく、痛みが発生しやすくなる。
(参考文献:「足関節運動制限が歩行初期接地時の衝撃吸収機能に与える影響」)
歩行は、腰、骨盤、股関節、ひざ関節、足首の関節なと、いろいろな関節とその周辺の筋肉が連動して機能することで可能となります。
その中で、股関節の周辺にある中殿筋(ちゅうでんきん)という筋肉と足のスネの筋肉は、歩行時にお互いに大きな影響があるとされています。
股関節の周辺にある中殿筋(ちゅうでんきん)は、歩行時には、前に進むエネルギーを生み出したり、体のバランスをとる役割を担います。
研究によると、歩行に支障がある脳梗塞の患者に、足のスネの筋肉とお尻の筋肉に電気刺激を与えた場合、足のスネの筋肉のみに電気刺激を与えた場合より、明らかに歩行が改善したと報告されています。
つまり、お尻の筋肉に機能低下があると、それをかばうために、足のスネの筋肉を余計に使うこととなり、そのことが疲労や損傷を引き起こし、痛みを発生させるリスクを高めます。
(参考文献:「前脛骨筋と中殿筋に対する機能的電気刺激が脳卒中片麻痺者の歩容に与える 即時効果:症例研究(研究報告)」)
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春になって、ウォーキングを始めたら、足のスネのあたりが痛くなった際に、有効な対処法として、以下のことを紹介させていただきます。
足のスネの筋肉の緊張緩和に、有効なツボとして「足三里(あしさんり)」があります。そのツボの位置は、以下のように方法で見つけることができます。
①ひざを軽く曲げて座り、ひざの中央にあるひざのお皿を確認します。
②ひざのお皿の外側のすぐ下に、指で押すと少しくぼんでいる場所を見つけます。
③そのくぼみから、指4本分(約5cm)下に下がった位置のスネの外側の部分に、「足三里(あしさんり)」のツボがあります。
この位置を指で押してみて、少し痛くて気持ちいいと感じる場所でしたら、ツボの位置として正解です。
このツボを、気持ちがいい程度の圧力で、指で押してください。
足首の動きを良くすることで、足のスネの筋肉への負荷が軽減できます。
ですので、足の首の動きを上げるために、以下のような運動をおこなってみてください。
①足を伸ばした状態で座ります。
②足先で円をあげくように、時計回りで、5回、足首を回す。
③次に、反時計回りで、5回、足首を回します。
④足先を地面側に倒すように、足首の関節を伸ばし、10秒間、キープする。
⑤次に、足先を自分の体側に引き上げるように、足首を曲げて、10秒間、キープする。
この一連の運動を、3回、繰り返しおこなってください。
お尻の筋肉の柔軟性が、歩行時にかかる足のスネの筋肉への負荷の軽減につながります。
お尻の筋肉の柔軟性を向上させるためのストレッチを以下で紹介させていただきます。
①床に足裏がしっかりつく高さのイスに、やや浅めに背筋を伸ばして座ります。
②片方の足の足首を、反対側の足のひざの上に乗せます。
③その状態で、背筋をまっすぐに伸ばしたまま、息をはきながら、体を前に倒し、お尻のが伸びているのを感じたら、10秒間、キープします。
④10秒たったら、姿勢を元の位置に戻し、次に、足を反対に組み替えて、同じようにおこないます。
この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
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ウォーキングは、全身を鍛えるだけではなくて、脳のリフレッシュにもつながり、とても良い運動方法です。
毎日でなくても、週に2~3回程度でもいいので、継続しておこなうことで、心身の健康が向上できます。
ウォーキングを快適に続けるためにも、今回、紹介させていただいたような、ウォーキングを始めると起きるスネの痛みへの対処法が、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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みなさん、こんにちは。ひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、倉庫に配送された食料品を仕分けをされておられる40歳代の女性の方が、ひざの裏の突っ張りを訴えて、来院されました。
詳しく仕事の内容をお聞きすると、にんじんやジャガイモ、氷入りの発泡スチロールに入れられたブロッコリーなど、仕分けするために、重たい荷物を台車に乗せて、足で踏ん張って運搬する作業をが多いとのこと。
人手でも不足しているので、無理しておこなっていると、ひざ裏がつぱってきて、うまくひざを曲げなくなって、歩くのがつらく、仕事に支障が出てしまう状態だそうです。
今回、ご相談いただいた患者様のように、足を踏ん張って、物を前に押し出す動作を繰り返すと、ひざ裏が突っ張って、ひざの動きに不調を起こす方が少なくありません。
そこで今回は、足を踏ん張って、重い荷物が乗った台車を前に押して運搬する作業を繰り返すことで、ひざの裏の突っ張りを起こす理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、倉庫内での荷物の運搬や仕分け業務を、快適にスムーズにおこなえます。
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重い荷物が乗った台車を押して、前にすすむ際に起きる、太ももの裏からふくらはぎの筋肉のメカニズムと不調が起きる理由は、以下のことが考えられます。
台車を押し始めは、ふくらはぎの外側の筋肉を収縮させて、足首を床方向に曲げて、足裏で床を押して、前に進むためのエネルギーを生み出します。
そして、太ももの裏の内側の筋肉が、ひざの動きを制御して安定させながら、股関節を後方に伸ばし、荷物が乗った台車を前に押し出す力を生み出します。
台車の荷物が重いほど、押し出すためのパワーと動作の安定性のために、ふくらはぎの外側と太ももの裏の内側の筋肉への負荷が増加します。
重たい荷物を台車に乗せて前に押し出す動作を繰り返すと、ふくらはぎの外側と太ももの裏の内側の筋肉が疲労して、筋肉に緊張が起きます。
太もも裏とふくらはぎの筋肉は、連結しています。
互いに、引っ張ったり緩めたり協調して動くことで、股関節やひざ関節、足関節が働き、動き、台車を押して前に進む動作がおこなえます。
しかし、太もも裏とふくらはぎの筋肉が、どちらも疲労により突っ張ると、協調して動かせなくなり、
・ひざ関節の内圧が上昇
・ひざ関節の曲げ伸ばしの動き阻害
・太もも裏とふくらはぎの筋肉の連結部の滑りが悪くなる
などが起こり、ひざの裏に突っ張り感を感じるようになります。
言うなれば、電車の車両同士の連結部分が固い場合、走行中に線路のカーブや凹凸に対応できず、スムーズに電車を走らせることができなくなる状況と同じようなこととなります。
それでも無理に動かすと、突っ張り感ににとどまらず、筋肉の損傷や関節の炎症を引き起こすリスクが高まります。
(参考文献:「大腿二頭筋長頭と腓腹筋のレバーアームの特性が膝関節屈伸運動への与える影響」)
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重たい台車を押すことでおこったひざ裏の突っ張りへの対処法として、以下の3つの体操が有効です。
その方法を紹介させていただきます。
安定したイスに浅めに座ります。
片ひざの裏から両手で抱え込、軽くひざを持ち上げます。
その状態で、ふくらはぎを前後に揺れるように、10回 、前後にゆらします。
反対側の足も同様に行います。
この一連の動作を、3回、繰り返し行ってください。
壁の前に立ち、両手を壁について立ちます。
片足を前、もう一方の足を後ろに引きます。
両足のつま先は正面に向けたまま、足のかかとは床につけます。
前のひざを軽く曲げ、体重を前方に移動させます。
後ろに引いた足のふくらはぎが伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。
10秒たったら、元の姿勢にもどってください。
反対側の足も同様に行います。
この一連の動作を、3回、繰り返し行ってください。
立った姿勢で、軽くひざを曲げてかがみ、左右それぞれの手で、同側の足首をつかみます。
ゆっくりとひざを伸ばして、太もも裏の筋肉が伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。
10秒たったら、ゆっくりひざを曲げて、元の姿勢にもどってください。
この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
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倉庫で重たい商品を台車で運搬して仕分け作業は、ひざ裏の突っ張りがあると、スムーズに動けないことで、仕事がはかどらないだけではなく、作業中のケガのリスクも上がります。
そういったことを避けるためにも、ひざ裏の突っ張りへのケアが必要になります。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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みなさんこんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先週、剣道の稽古に久々に行ってきましたが、道場の床が痛いほど冷たくて、その寒さに震え上がりました。
今年の冬は、特に、温暖な加古川市にしては寒さがきついように感じますが、そのせいか、太ももやふくらはぎの筋肉の疲労や損傷を起こした剣道をする子供達が、例年より多く当院に来院しました。
こういったことから、気温が低下した環境が、剣道をする際に足の筋肉へ大きな影響を及ぼしていると感じます。
そこで今回は、寒い外部環境が、運動する際に足の筋肉に及ぼす影響とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、冬の寒い環境下の運動で足の故障を防ぎ、元気に稽古に打ち込めます。
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冬の寒い外部の環境で、特に、ふくらはぎや太ももなどの下半身の筋肉を痛めやすくなるメカニズムを、以下で紹介させていただきます。
外の気温が10℃を下回ると、筋肉はその冷えによって硬直しやすくなります。
特に、0℃以下では、筋繊維の弾力性が著しく低下し、筋肉の伸縮性が損なわれます。
その結果、剣道の稽古で、飛び込みや踏ん張るなどの急な動作をすると、足の筋肉が損傷しやすくなり、肉離れや筋膜炎のリスクが高まります。
血液は、36~37℃の温度の液体で、それが巡ることで体全体の体温が維持されます。
気温が5℃以下になると、体温の維持のために血管を収縮させて、体に巡る血液の量を減らし、血液の温度が冷やされないように、体が自動的に働きます。
これにより、筋肉へ血液を通して供給される酸素が減少し、筋肉の疲労の回復や修復の能力が低下します。
ふくらはぎや太ももは、血流の影響を強く受けやすい部位であり、10℃以上の環境に比べて、20%以上もの血流の低下が見られることが研究で報告されています。(参考文献:「部分的な筋温低下は筋疲労にどのような影響を及ぼすか?」)
気温が急激に低下する環境では、体温を維持するために、体のエネルギーを燃やして熱を産生するホルモンが分泌されます。
特に、外気温が0℃以下になると、体温維持のためにエネルギーの消費が激しくなるため、筋肉が十分に働くためのエネルギーが不足しやすくなります。
この状態で運動をすると、疲労の損傷や筋けいれんなど筋肉に支障が出るリスクが高まります。
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当院では、足の筋肉の損傷への対応もおこなっております。
まず、痛めた状況やそのような動作をすると支障が出るかをお聞きします。
そして、痛めた足の筋肉を、触診や筋力検査によって筋肉の状態を把握します。
治療としては、まず、痛めた筋肉に負荷がかからないように、体のバランスを調整する整体を行ないます。
そして、筋肉損傷には効果が高い微弱電流治療器「ニューボックス」をあてます。
その後、必要に応じてテーピングや鍼治療なども加えていきます。
最後に、回復を早めるために家でやっていただきたいことや、治療スケジュールや稽古への復帰を、試合や錬成会のスケジュールに合わせて提案させていただきます。
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寒冷環境下での運動では、以下のような防寒の対策が有効です。
寒さが厳しいときは、足の筋肉を覆うコンプレッションタイツを履いてから、その上から袴を履いて稽古されることをおすすめします。
そうすることで、足の筋肉の保温と筋肉疲労をサポートできます。
足にはくタイツですが、
・足全体を覆うロングタイプ
・太ももを覆うタツタイプ
・ふくらはぎのみを覆うタイプ
などといったものを、ご自身が痛めやすい足の筋肉の部分に対してあててください。
稽古中に体が熱くなれば、脱いでいただいても良いので、寒さが厳しすぎる、もしくは、長時間、寒い中で稽古する場合におこなってみてください。
寒冷環境では、足元のウォームアップを十分に行うことで、足の筋肉の柔軟性を高め、ケガのリスクを低減できます。
稽古前には、
・その場でジャンピングや足踏み
・軽いジョギング
・アキレス腱をのばずストレッチ
・伸脚
・足の筋肉をさすったりたたいたりする
など、足に強めの刺激を入れてください。
また、稽古に遅れて到着して、準備運動が間に合わない場合、そのまま稽古に入ると、特に寒い冬はケガをするリスクが高まります。
焦らず時間をとって、足の筋肉に熱を入れてから稽古に挑んでください。
筋肉は、約74%は水分で構成されます。
その2%でも低下すると、筋肉がけいれんや損傷を起こしやすくなります。
暑い季節に比べて、冬場は喉の渇きが少ないので、水分を取る量が減りがちです。
また、稽古前に食事をすると、動きが悪くなったりはいたりするので、水分を取らないままに練習に入りがちです。
ですので、意識して、できれば温かい飲み物を十分に取るようにしてください。
稽古中に、いったん、体温が上がり、練習が終わって帰宅するまでに、ぐっと体温は低下します。
そうすると、血管が収縮して、運動で痛めた筋肉を回復させるための酸素や栄養が届きにくくなります。
稽古後は、疲れてシャワーですませがちですが、そうすると汗を流すだけで体は温まらず、疲労の回復が遅れてしまい、それが積み重なることで、足の筋肉を痛めやすくなります。
ですので、家に帰ってから、お風呂の湯船にしっかりつかって、再び、体温を上げて血流を良くしてください。
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足の筋肉の損傷は、その重症度によりますが、一般的に、成人なら1ヶ月、子供なら2週間程度はかります。
その間、稽古ができないのは、非常にもったいないので、特に、冬の間は、足の筋肉へのケアをされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性がありますので、当院の方までお気軽のご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
当院は、完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
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みなさん、こんにちは。加古川市ひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
1月は、初詣や十日戎などで神社やお寺にお参りする機会が多い月です。
参拝することで、気持ちも新たに一年を始めようとする意欲が上がったり、その帰り道に屋台に寄って楽しんだりできます。
ただ、初詣や十日戎などのお参りは、同じタイミングで人が集まるので、人混みをかわしながら慣れない道を、長時間、自分のリズムで歩けないことで、足を痛めてしまうことが少なくありません。
先日も60歳代女性の方が、十日戎に参拝をされた後に起きた足首の前面の痛みを訴えて来院されました。
お話をお聞きすると、参拝する人が混雑しすぎて前に進まず、神社まで坂道や階段上り下りを長い時間をかけて歩いて、その翌日、痛みが発生したそうです。
特に、家事をするために、しゃがんだり歩いたりするときに、足首を曲げると、足首の前面が痛くて、スムーズに動けないことにストレスを感じるとのこと。
今回、ご相談いただいた患者様のように、長時間の不自由な環境下で、長い時間、歩くことで、特に、つま先を上にあげる方向に足関節を曲げると、足首の前面に不調をうったえられる方が多いです。
そこで今回は、長時間、寺社仏閣に詣でるために歩いたことで、足関節を曲げることで、足首の前面に痛みが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを最後まで読んでいただけることで、神社やお寺などに参った後の足首へのフォローの方法がわかり、それによって日常生活を健やかに過ごせます。
長時間、慣れない道で、人混みを避けながら歩くことで、足首の関節に不自然なねじれが起こり、足関節の動きに不具合が出る場合があります。
例えて言うなら、レールの上をスライドするドアを、まっすぐに動かすのではなく、ドアを揺らしながら動かすことを繰り返し行うと、レールやドアにゆがみが発生して、ドアが開けにくくなるのと同じような現象が足首に起こるのです。
足先を上に持ち上げる足関節を曲げる動きに制限がある要因を調べた研究で、足首を構成している距腿関節と遠位脛腓関節の2つ関節の不具合が、大きく関係していると報告されています。
これらの関節は、距腿関節と遠位脛腓関節は、足の脛骨と腓骨と距骨で構成されています。
距腿関節は、ふくらはぎの2本の骨(脛骨と腓骨)が作る遠位脛腓骨関節(えんいけいひかんせつ)の下方にできる溝の間に、距骨と呼ばれる台形の骨がはまってできています。
つま先を上にもちあげる方向に足首を曲げるときは、ふくらはぎを構成する2本の骨のが作る溝の間を、距骨が後ろに転がりながら滑っていきます。
この動きは、例えて言えば、ロッキングチェアが前後に揺れる動作に似ています。
また、距骨が後方に転がっていく際に、ふくらはぎの2本の骨(脛骨と腓骨)の下方で構成されている遠位脛腓骨関節(えんいけいひかんせつ)の間が広がり、溝の幅が開くことで、この動きをスムーズにします。
しかし、次のような問題があると、この動きがスムーズにできなくなります。
・脛骨と腓骨と距骨の位置がずれている
・足首の周りの筋肉が硬くなっている
・じん帯という骨をつなぐひもが硬くなっている
こういった問題があると、距骨が前方に押し出されて、足関節を曲げる動きにブレーキがかかり、それを無理に動かそうとすると痛みが発生します。
足先を上に持ち上げる動作をする足関節の動きをする際に起きる足首の前面の痛みを軽減するための方法を、以下で紹介させていただきます。
1.足を伸ばして座り、タオルの端を手で持ち、つま先にタオルをかけます。
2.つま先にかけたタオルを体の方向に引いて、ふくらはぎが伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
3.ひざを軽く曲げて、つま先にタオルをかけます。
4.つま先にかけたタオルを体の方向に引いて、ふくらはぎが伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
5.この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
1.足首の力を抜いて、ひざを軽く曲げて座り、片方の手で外くるぶしの前方に親指を当て、もう片手で足の裏のつま先に当てます。
2.外くるぶしの前方にあてた親指で、外くるぶしを後方に押すのと同時に、つま先に当てた手で、つま先を持ち上げて足首を曲げ、10秒間、キープします。
3.10秒たったら、元の位置に足を戻してください。
4.この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
1.ひざを軽く曲げて座り、片方の親指と人差し指で、足関節の前面を挟むように手を当て、もう片手で足の裏のつま先に当てます。
2.片方の親指と人差し指で挟んだ足関節の前面を後方に押して、同時に、つま先に当てた手で、つま先を持ち上げて足首を曲げ、10秒間、キープします。
3.10秒たったら、元の位置に足を戻してください。
4.この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
神社やお寺への参拝で、長時間、歩くいた後に、足首の前面に痛みを感じた場合、早めのケアが大切です。
今回、紹介させていただいた以下の3つの対処法を実践することで、足首の前面の痛みを軽減できます。
・ふくらはぎの筋肉を緩めるストレッチ
・遠位脛腓関節の間を広げる動作
・距骨を後方に滑らせる動作
これらを、日々の隙間時間に行うことで、症状が改善する可能性があります。
もし、それでも、足首の前面の痛みへのお悩みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院になどの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
当院でも、今回のようなケースの足首の前面の痛みにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また他に、歩行に関するブログも書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:「足関節背屈における可動域制限因子の検討」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2013/0/2013_1538/_pdf/-char/ja)