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運転 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
みなさん、こんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
2024年から2025年にかけての年末年始は、冬らしく寒い日が続きました。
そのためか、当院に年始に来院された患者様からお話をお聞きすると、正月に体調を崩された方も多かったです。
その中の一つとして、ぎっくり腰を発症された方もいらっしゃいました。
私自身も経験がありますが、ぎっくり腰になると、本当に何もできなくなり、日常生活でいかに腰の機能が重要かがわかります。
一回、ぎっくり腰を発症すると、その後も繰り返し発症される方が少なくありません。
そういった方から、よくなぜぎっくり腰が起きるのかや発症後にどうしたらいいかなどのご質問をよくお聞きします。
そこで今回は、ぎっくり腰が起きるメカニズムと発症後の対処法について紹介させていただきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、ぎっくり腰が起きる要因がわかり、発症しても回復するための行動ができることで、通常の日常生活に早く復帰できます。
ぎっくり腰は、急性腰痛とも言われて、突然、起こる激しい腰痛で、前屈みの姿勢が取れず、くしゃみやせきなどでおなかに圧がかかると痛みが増加し、座ったり立ったりなどの姿勢を変化させることが、とても困難な状態です。
そういった症状を引き起こすぎっくり腰が起きる要因として、以下のことが考えられます。
背骨は、24個の円柱の骨が積み重なって構成されています。
その背骨と背骨の間には、背骨にかかる衝撃を吸収したり、背骨の動きをスムーズにするために働く、「椎間板(ついかんばん)」がはさまっています。
椎間板は、水分を多く含んだゼリー状のもので、最大450kgの負荷に耐えられる非常に強い組織です。
なんらかの体の動作で、椎間板が耐えられる負荷以上のものがかかると、椎間板に裂けて、椎間板の中に入っているゼリー状のものが飛び出ます。
これが椎間板ヘルニアと呼ばれる状態です。
椎間板が裂けて飛び出た部分が、背骨から出ている神経を圧迫して、下半身にしびれを発生させます。
また、椎間板が裂けて飛び出た部分に。炎症が起きて痛みを発生させることもあります。
ぎっくり腰を発症した23例をMRIで検査をしたところ、全体の70%に当たる16例が椎間板ヘルニアから来ていることが研究報告されている。
このことから、椎間板になんらかの理由で損傷してから修復された部分に、体を動かした過程で負荷がかかり、再び椎間板が裂けて損傷が起き、椎間板ヘルニアが再発したことで、ぎっくり腰が発生したと述べています。(参考文献:「いわゆる「ぎっくり腰」は椎間板性疼痛か」https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/8/1/8_1_106/_article/-char/ja/)。
長時間の中腰や座り姿勢など、腰に負荷がかかる姿勢を、長時間、続けたり繰り返すことで、腰の背骨や骨盤の関節が、特に、後ろにねじれやすくなる。
そのねじれた状態が、腰の背骨や骨盤の関節の可動できる角度以上に達したとき、腰の背骨や骨盤の関節が捻挫(ねんざ)を起こすことで、ぎっくり腰が発生する場合があります。(参照文献:「急性腰痛に対するカイロプラクティック的手法」https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/11/1/11_1_64/_pdf)
立っている状態で腰にかかる負荷より、前屈みの姿勢は1.5倍、イスに座っている姿勢は1.4倍と、腰にかかる負荷が増加します。
ですので、それを支えるために、腰周辺の筋肉が負荷が増加します。
それにより、腰周辺の筋肉への血液の供給が、大きく低下すると研究報告がされています。
筋肉への血流の悪化は、筋肉の伸び縮みをコントロールする神経が過敏に反応します。
それによって、ちょとした動きで、腰周辺の筋肉が反射的にけいれんを起こし、その結果、ぎっくり腰が発生することもある。(参考文献:「腰痛をめぐる常識の基礎」https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/12/1/12_1_10/_pdf/-char/ja)
当院で年始の診療が始まった初日に、40歳代男性がぎっくり腰で来院されました。
発症した状況をお聞きすると、年始の剣道の稽古はじめで、高校生や中学生を相手に、激しい稽古をしている途中で、腰に激しい痛みが走ったそうです。
以前も同じような腰の痛みを経験したいたため、ぎっくり腰になったことがわかったそうです。
年末は、ご家族の方がインフルエンザにかかり、1週間ほど外出を控えて家の中で過ごされ、年始の稽古は久々の運動だったそうです。
左の腰からお尻にかけて痛みがあり、歩く、座る、前屈みになるの動作が、特につらい状態とのことでした。
実際、当院の玄関から靴を脱いで上がるのもきつく、左足を引きずりながらベッドまでゆっくりしか歩けないに状態で、ベッドで寝転んでではないとお話が伺えない状態でした。
来週に、車で遠方に出かける用事があるため、なるべく早く回復したいとも。
検査してみると、股関節の動きに制限もあり、腰の背骨部分や骨盤が左側の後方にねじれた状態。
また、左側に腰の筋肉の緊張と圧痛も出ていました。
治療としては、股関節と首の動きを調整してから、腰の損傷した組織の回復を促進する微弱電流を流した後、腰に鍼を施しました。
1回目の治療後は、左右の足が均等に出して歩ける状態になり、靴を履くために前屈みになるのも楽になったとのことでした。
3日後に2回目に来ていただいた時点では、腰の痛みもだいぶ軽減して、イスに座る姿勢ができるようになったということで、車の運転も可能となっていました。
今回の患者さんの場合は、ぎっくり腰の発症して、翌日に来ていただいたことで、治療に加えて、気をつけていただきたい日常の生活の方法をお伝えし、実行していただいたので早めの回復が見られました。
次章では、ぎっくり腰が発症した後、日常の過ごし方やセルフケアの方法、注意点を紹介させていただきます。
ぎくり腰が発症した後、早く回復させるための対処法として、以下のことを紹介させていただきます。
ぎっくり腰を発生した患者を対象に、発症後に、安静にした患者と軽くでも動いた患者を比較したところ、
「軽くでも動いた患者の方が早く腰痛から回復した」
と研究報告がされています。
ぎっくり腰が起こるいずれの原因でも、ぎっくり腰になると腰周辺の組織に炎症が起こり、痛みが発生します。
ぎっくり腰は、そのあまりの痛さのために、動くのが苦痛で、じっとして安静にしがちです。
しかし、ぎっくり腰が発生した後、安静にしていると、腰の背骨や骨盤の関節部分にある神経が、痛みを感じることに敏感になることがわかっています。
また、腰を動かさずに安静にして、しばらく静止した後、動き始めようとすると、腰の背骨や骨盤の関節に分布している神経の痛みへの感度が増強するとも。
こういったことから、ぎっくり腰の発症後は、安静より、軽くても動いた方が痛みの感度を抑えて、治りが早まります。
よく、ぎっくり腰の発症直後の患者様から、
「筋トレとかしたほうがいいですか?」
というご質問を受けます。
腰周辺の筋肉を鍛えることは、腰痛予防には大変有効です。
ただ、ぎっくり腰による腰の痛みが治った後におこなうことをおすすめします。
ぎっくり腰の発症直後の場合は、動いた方が良いといっても、無理に筋トレやストレッチをする必要はなく、長時間、寝っぱなしや座りっぱなしなど同じ姿勢を避けて、動ける範囲で、立ったり座ったりしてください。
そうすることで、腰周辺に定期的に刺激が入り、それによって痛みの感度が下がり、ぎっくり腰による痛みからの回復を助けます。(参考文献:「腰痛診療ガイドライン」https://ssl.jssr.gr.jp/assets/file/member/topics/guideline.pdf)
ぎっくり腰を発症した後の数日の間に、マッサージのお店にいったりマッサージ機に乗ったりして、腰に強い刺激を入れることで、かえって腰への炎症が増加して痛みがひどくなる場合があります。
ですので、ぎっくり腰が発症してしばらくの間は、直接、腰に強い刺激を避けることをおすすめします。
直接、腰に刺激するのではなく、腰から離れた部分にあるツボを刺激することで、ぎっくり腰の痛みを軽減する効果が見込めます。そのツボは、
「腰腿点(ようたいてん)」
と呼ばれて、左右の手の甲にそれぞれ2カ所ずつ、計4カ所あります。
腰腿点のツボの位置は、
・手の甲の人差し指と中指の骨が交わる手前のくぼみ
・手の甲の中指と薬指の骨が交わる手前のくぼみ
にあり、手を大きく開いて指の付け根の水かきの部分から手首に向かって探ると見つけやすい。
腰腿点のツボの刺激方法としては、反対の手の親指の腹を使って、各ツボを一つづつ、5回、気持ち良いと感じる程度に押してください。(参考文献:「手腰腿 点ハ リ刺激 による背部 皮膚通電抵抗 の 変化」https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/34/3-4/34_3-4_246/_pdf/-char/ja)
ぎっくり腰は、一般的には、発症後、3~4日が痛みのピークとなり、2週間ほどで日常生活に支障が出ない程度に痛みが治ります。
ぎっくり腰を発症した後、その痛みの程度が変わらない状態が長期になった場合、または、いつもの腰痛とは違うと感じた場合は、速やかに、お近くの整形外科や内科などの専門の医療機関に受診をして、検査を受けられることをおすすめします。
というのも、内臓の重篤な病気や背骨の骨折などでも、ぎっくり腰とよく似た症状を引き起こす場合があります。
腰周辺の関節や筋肉の損傷ではなく、他の理由で起きているのではないかということも頭の片隅に置いていただいて、ぎっくり腰が発症した後の経過を見てください。(参考文献:「内科医が知っておくべき整形外科疾患(腰痛)」https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/110/12/110_2515/_pdf)
年末年始にゆっくりされて、急に、仕事や家事が忙しくされる日常生活に戻ると、心身ががついていかず、不調を起こしがちです。
今回、取り上げさせていただいたようなぎっくり腰が、年始に起きることも少なくありません。
ぎっくり腰は、基本的には、放置してもゆっくりですが治ってはいきます。
しかし、ぎっくり腰によって、日常生活の質がグッと下がって、ご自身もつらいし周囲の方にも迷惑をかけてしまいます。
ですので、なるべく早く回復するために、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、それでも、ぎっくり腰が発症した後、なかなか腰の痛みがおさまらないようでしたら、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関を受診されることをおすすめします。
もちろん、当院でも、今回のようなケースのぎっくり腰にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他に、冬に起きる腰の痛みへの対策ブログを書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
皆さんこんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
年末になり、帰省シーズンとなってきました。
帰省のための交通手段としては、約80%の方が、車を利用されるそうです。
また、年末年始期間の高速道路における渋滞予測は、下りは2024年12月28日(土)・12月29日(日)および2025年1月2日(木)、上りは2025年1月2日(木)~1月4日(土)とのこと。
年末に帰省することで、久々にゆっくり家族や親族に会えて、とても楽しい時間が過ごせます。
しかし、そのための車による帰省は、長時間、運転することになり、運転手に大きな負担がかかります。
当院でも、年末年始の帰省による長時間の運転で、体の不調、特に、腰痛を引き起こされる方が少なくありません。
長時間の運転による腰痛は、日常生活にざまざまな影響を及ぼします。
例えば、運転中に腰が痛くて集中できない、目的地に着いてからも、家族との食事や歓談中も座っているのがつらく、楽しく過ごせないということも起こります。
そこで今回は、長時間、帰省のために運転することで、腰痛がひきおこるの原因とその対処法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、年末年始の帰省のために、長時間、運転することで起きる腰痛が解消されて、安全で快適な運転を楽しみ、家族との大切な時間を存分に満喫できます。
年末帰省のために、長時間、運転することによる腰痛が発症する主な原因として、以下の3つが考えられます。
長時間の車の運転では、シートベルトを閉めたり、車の座面がやや後方に落ち込んでいる構造のなどため、体の動きが制限されて同じ姿勢を維持し続けることが避けられません。
また、運転姿勢を維持するために、姿勢の土台となる腰部の筋肉やじん帯に持続的な負担がかかります。
また、特に、AT車の運転では左足があまり動かさずに重心を傾けて、右足を前後に動かしたり緊張させる動作が多くなるため、骨盤や背骨にねじれやゆがみがおきて、腰の関節の動きがあるくなります。
このように、長時間、車の運転をする姿勢が続くと、腰周辺の組織のバランスが崩れて機能が低下し、その結果、腰痛が発生しやすくなる。
長時間の運転中は、路面や車のエンジンから伝わる振動、ブレーキやカーブによるブレが腰に伝わり続け、それによって腰への小さい負荷がかかるのが続きます。
硬い針金でも、軽く何度も曲げ伸ばしすると折れるように、腰に軽くとも負荷がかかっているのが続くと、腰周辺の筋肉やじん帯などの組織に微細な損傷を与える可能性があります。
それによって、腰周辺に炎症が起こり、腰痛が引き起こされます。
長時間の運転、特に年末の帰省ラッシュ時には、家族を車に乗せているために安全に運転をする、渋滞で前に進めないなどといった精神的なストレスや緊張が高まります。
この心理的な要因によって、ストレスホルモンの分泌が増えます。
このストレスホルモンは、筋肉の緊張を高め、痛みの感覚を増幅させる作用があります。
運転する姿勢は、腰にかかる負担も多いめ、ストレスホルモンによる痛みの敏感さが腰に現れ、腰に痛みを感じやすくなる。
厚生労働省の「連続運転時間・休憩の考え方」によると、
一般車においては、2時間運転したら10分以上は休憩する
ことが推奨されています。
その休憩中に、運転で負荷がかかった腰をととえるストレッチをさすることで、腰痛を呼ぼできます。そのストレッチの方法を、以下で紹介させていただきます。
1. イスに座って、背筋を伸ばし、片足を反対のひざの上にのせます。
2. 背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと上半身を前に倒します。
3.このときに、ひざの上に乗せた側の足のお尻の筋肉が伸びているのを感じたら、10秒間、キープします。
4.10秒たったら、足を組み替えて反対側の足でも同じようにおこなってください。
5.この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
1. 立った状態から、片足を前に大きく一歩踏み出し、もう一方の足は後ろに残します。
2.前に出した足のひざを軽く曲げて、体重を右足に移していきます。
3.このときに、左股関節の前面が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
4.10秒たったら、反対側の足でも同じようにおこなってください。
5.この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
1. 立った状態で、壁に手をつき、片方の足を前に出します。
2. お尻を引くようにして、体を前に倒し、前の出した足のかかとをつけたままつま先を上げてます。
3. 前に出した足の太ももの裏が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
4.10秒たったら、反対側の足でも同じようにおこなってください。
5.この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
これらのストレッチは、長時間、運転による腰周辺の筋肉の緊張や疲労を和らげる効果があります。
サービスエリアなどで休憩する際には、ぜひ試してみてください。
年末の帰省で、長時間、車の運転をすることで腰痛が発症する理由として、以下のことを説明させていただきました。
・同じ姿勢の長時間維持
・車の振動やブレによる影響
・運転によるストレスと緊張
帰省するための車の運転では、 2時間ごとに10分以上の休憩をとることをおすすめして、その休憩の際に、腰痛を予防するためのストレッチの方法を紹介させていただきました。
・お尻の筋肉のストレッチ
・股関節前面の筋肉のストレッチ
・太もも裏の筋肉のストレッチ
年末の帰省のために、長時間の運転で腰の痛みを感じることは、安全にドライブに大きな支障をきたす可能性があるため、早めに対処することをおすすめします。
ぜひ、今回、紹介したストレッチを運転の休憩時に実践してみてください。これらの対策が、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、それでも、運転による腰痛のお悩みが続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関への受診をおすすめします。
当院でも、今回のブログで取り上げたケースの車の運転による腰痛にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他に、車の運転によるお体の不調への対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
日本整形外科学会:腰痛診療ガイドライン
皆さん、こんにちは。
加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
秋も終盤になって、急激に気温が下がるこの時期に、自転車で買い物に出かけた後に、肩がこわばってしまうことはないですか?
自転車は手軽な移動手段ですが、寒い外で自転車をこいでいると肩こりを引き起こしてしまう場合があります。
当院でも、秋の気温が急激に低下するときに、自転車運転後の肩こりについてのお悩みをよくお聞きします。
寒い外での自転車の移動によって起こる肩こりは、日常生活に大きな影響を与えます。
特に、女性の方から、調理中に集中できない、テレビを見ているとしんどくなる、昼寝から起き上がるときに痛みがある、などといった声をよく耳にします。
これらの症状は、単なる不快感にとどまらず、生活の質を著しく低下させてしまいます。
そこで今回は、秋の気温が下がるときの自転車運転後に感じる肩こりの原因とその対処法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、秋の自転車移動による肩こりの原因が解消されて、寒い季節でも快適に自転車を操作して、日常生活をより活動的に過ごすことができます。
暑い日が続いていたのに、急に秋の寒さが訪れ、自転車に乗った後に肩こりを感じる原因として、以下のことが考えられます。
秋の急激な気温の低下は、筋肉を緊張させます。
この反応は、体が体温維持のために自然に行う防御反応の一つです。
筋肉を収縮させることで、体の表面積を小さくし、体からの熱の放出を最小限に抑えます。
また、寒さにさらされると、体は重要な臓器を守るために、血流を体の中心部に集中させるために、体の末端や表面の血管が収縮し、筋肉への血流が減少します。
血流が減少した筋肉は、血液に含まれる栄養や酸素の供給が低下して、硬直しやすくなる。
特に、肩周辺の筋肉の神経は、脳の近くで連結しているので、寒さによる反応が早いため、自転車に乗っているときに寒さを感じると、肩こりを発症しやすくなる。
自転車の運転後に起きる肩こりは、急な寒さによる自転車を操作するフォームの変化に、その原因が見られます。
突然の冷え込みの中、自転車を運転していると、冷たい風が、体にあたります。
特に、首から肩の皮ふは、服に覆われていない部分なので、冷たい風があたります。
それに対して、体は無意識のうちに、肩をすくめるように縮こまり、前傾の姿勢が強くなります。
この状態で自転車を運転すると、普段以上に、肩に力が入り負担がかかります。
暑い時期のリラックスして自転車を運転している姿勢から、突然の寒さによる緊張した姿勢への変化が、肩こりを悪化させる可能性があります。
秋の急な寒さの中、自転車を運転後に肩こりを感じる方への有効な対処法を、以下で紹介させていただきます。
自転車運転後の肩こりケアの第一歩は、適切な自転車の乗る前のウォームアップと自転車を降りたときのクールダウンが重要です。
そのための体操として、
1. 肘を曲げて両肩に指先を当てて、ゆっくりに大きく肩甲骨を、10回ずつ、回します。
2. ゆっくりと首を横に傾け、左右の各方向に、10秒間、キープします。
3. 手を組んで、頭の腕に伸ばして背伸びの状態を、10秒間、キープします。
といったことをおこなってください。
寒さによる肩こり解消法として、適切な防寒対策は欠かせません。
防寒対策として、
・マフラーやネックウォーマーを使用して首周りを保温
・手先や足先の冷えは全身の血行に影響するので、指先まで温かい手袋やソックスを装着する
・風を通さない素材のジャケットで、体温の低下を防ぐ
・カイロを背中や肩に貼って肩周辺を温める
といったことをおこなうことで、自転車運転中に肩を含めた体が冷えのを防ぎ、肩こりの発生も軽減できます。
自転車に乗る際の肩こりを防止するフォームとして、
・足の裏全体が地面につく高さにサドルを調整する
・背筋を伸ばした自然な姿勢で握れる位置にハンドルを調整する
・ハンドルを握る際は、肩に力を入れすぎないよう意識する
・自転車を乗る姿勢は、猫背にならないように背筋を伸ばして乗る
などのポイントを押さえることをおすすめします。
これらのポイントを意識することで、寒い中で自転車の乗車しても、肩こりを予防できます。
今回のブログでは、秋の急な寒さで自転車運転後に肩こりを感じる原因として、以下のことを説明させていただきました。
・急激な気温低下による筋肉の緊張
・自転車運転時の姿勢変化
また、この症状への対処法として、次のことを紹介させていただきました。
・自転車運転前後のウォームアップとクールダウン
・適切な防寒対策
・自転車を乗る姿勢の改善
寒い中、自転車を運転することで起きる肩こりは、日常生活に大きな支障をきたす可能性がありますので、早めのケアが大切です。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたしたこれらの対策が、皆さまのお役に立てれば幸いです。
もし、それでも、肩こりの症状が続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関への受診をおすすめします。
当院でも、今回のケースのような自転車運転による肩こりに対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他の寒さによる体の不調への対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければと思います。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:日本気象協会「季節の変わり目と健康管理」 https://www.jwa.or.jp/news/2021/09/7981/
皆さん、こんにちは。
加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
長時間、車の運転をした後に、急に腰に痛みを感じることはないでしょうか?
車での何かと移動は便利ですが、長時間の運転は思わぬ腰痛を引き起こす可能性があります。
当院でも、特に、車の運転後に起きる立ち上がる際の腰痛についてのお悩みをよくお聞きします。
立ち上がるときに、腰の痛みを感じるようになると、イスから立ち上がるときや車から降りるとき、朝、起床して立ち上がるときなど、日常生活に大きな支障をきたします。
こういったことが日常生活で起こると、仕事の効率が落ちたり、家事や育児に支障が出たりと、生活の質が低下します。
さらに、腰の痛みへの不安から活動を制限してしまい、筋力低下や体力減退につながる可能性もあります。
そこで今回は、長時間の車の運転後に立ち上がる際に腰に痛みを感じるようになった原因とその対処法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、立ち上がり時の腰痛の原因が解消されて、痛みに悩まされずに快適に日常生活を送ることができます。
長時間の車の運転後に、日常生活で、立ち上がるときに腰に痛みを感じる症状の原因として、以下のことが考えられます。
長時間、同じ姿勢を保つことで、腰部の筋肉に過度の負担がかかります。
特に、車の運転中は腰が前に反った状態になりやすく、これが腰の筋肉に持続した緊張をもたらします。
筋肉が疲労すると、本来の柔軟性を失い、硬くなります。
この状態で立ち上がろうとすると、硬くなった腰周辺の筋肉が適切に機能せず、痛みを引き起こします。
長時間の車の運転は、車から伝わる振動や揺れによって、腰にかかる圧力が増加し、脊骨の骨と骨の間にあるクッションの役割をする「椎間板」という組織に負担をかけます。
椎間板は、水分を含んだゼリーのような構成をしています。
長時間、車を運転するために座り続けることによる椎間板への負荷は、椎間板内の水分が減少させてクッション性が低下したり、椎間板を損傷させて炎症を起こしたりする可能性があります。
その結果、立ちあがろうと腰に負荷がかかる時に、椎間板がうまく働かずに、腰に痛みが発症しやすくなる。
骨盤は、骨盤の中央にある骨である仙骨と、骨盤の左右に羽根のように広がっている腸骨とで構成されています。
仙骨と腸骨は、「仙腸関節」よ呼ばれる関節によってつながっています。
仙腸関節は大きく動く関節ではないのですが、痛みを感じるセンサーが多く存在しているため、仙腸関節のちょっとしたゆがみやズレ、炎症などで痛みを感じます。
車の長時間の座った状態で、振動や揺れなどが仙腸関節に負荷をかけることで、仙腸関節のわずかなずれが生じやすくなる。
仙腸関節には、立ち上がる際に腰を安定させる筋肉やじん帯が多く付着しているため、立ち上がる際に仙腸関節に負荷がかかると痛みを引き起こします。
日本整形外科学会の研究では、慢性腰痛患者の約15-30%に仙腸関節障害が関与しているとされています。
長時間の車の運転後にひき起こる腰の痛みへの有効な対処法として、以下のことを紹介させていただきます。
立ち上がりときの腰の痛みを解消するには、まず腰を温める保温によって、血流を改善させて、硬くなった筋肉を緩和することが重要です。
そのためには、
・市販のホットパックやカイロ、電子レンジや充電で温めるタイプの湯たんぽを、20分程度、腰やおなかに当てる
・帰宅後の入浴時には、39〜41度の湯船に、15〜20分間、つかる
・腹巻や腰のサポーターなど保温効果のあるものを腰に巻く
といったことをしてください。
特に、秋に入り、日中と朝晩の気温の寒暖差によって、知らぬまに腰を冷やしてしまっていることがあるので、腰を温めることを意識して、日常生活を送られることをおすすめします。
運転によって、低下した椎間板の水分含有量の補給や硬くなった筋肉を緩和させるためには、意識して水分を補給することが望ましいです。
水分の補給で、椎間板や筋肉に水分を直接的に補充できませんが、十分な水分の摂取は血液の循環を改善し、間接的に、椎間板や筋肉に水分や栄養の供給が促進されます。
ですので、水分の適切な補給は、腰痛予防の一環として推奨されています。
運転中や仕事中も、1〜2時間おきに、水分を摂取することをおすすめします。
一度に大量の水を飲むのではなく、少量ずつ頻繁に摂取することが効果的です。
目安として、体重1kgあたり、30〜40mlの水分の摂取が適切です。
1日あたりの食事に含まれる水分量は、平均約600ml前後とされているので、純粋にとる適切な水分量は、「体重×30〜40ml−600ml」となる。
例えば、体重が60kgの方でしたら、「60kg×30〜40ml−600ml」となるので、1.2〜1.8ℓの水分の補給が適切です。
水分補給をするための飲料として、水やお茶が最適ですが、カフェインを含む飲み物は利尿作用があるため、控えめにしてください。
また、スポーツドリンクも良いですが、スポーツドリンクには糖分が多く含まれていますので、取りすぎに注意が必要です。
トマト、キュウリなど、水分の多い食品を積極的に摂取することも効果的です。
これらの食品には、水分だけでなく、抗炎症作用のある栄養素も含まれていますので、摂取することで、腰痛予防としては一石二鳥です。
イスから立ち上がるときの腰痛改善方法として、仙腸関節のゆがみ、つまり、骨盤のゆがみを整える体操が効果的です。
その方法として、以下の体操をおこなってください。
1. 腕は体の横におき、足を伸ばした状態で、リラックスして上向きで寝ます。
2. 左の足を下方に伸ばすように、左の骨盤を下にさげます(この際に、左足は右足の下の先に出る)。
3. 次に、右の足を下方に伸ばすように、右の骨盤を下にさげます(この際に、右足は左足の下の先に出る)。
4. この一連の動作を、5回、繰り返します。
1.上向きに寝て、ひざを立てます。
2.鼻から息を深く吸って、おなかを膨らませます。
3. 息を深く口からはきながら、おなかをへこませて、腰を床に押し付ける状態を、5秒間、維持します。
4. この一連の動作を、5回、繰り返します。
1. 上向きに寝て、ひざを立てます。
2. ひざを右に倒して、5秒間、維持し、5秒たったら、元の位置にゆっくり戻します。
3.ひざを左に倒して、5秒間、維持し、5秒たったら、元の位置にゆっくり戻します。
4. この一連の動作を、5回、繰り返します。
今回のブログでは、長時間の車の運転後に立ち上がる際の腰痛が発症する要因として、以下のことを説明させていただきました。
・筋肉の疲労と緊張
・椎間板への負担
・骨盤の関節障害
また、この症状の対処法として、次の方法を紹介しました。
・腰を温めて筋肉の疲労と緊張を和らげる
・適切な水分の補給
・骨盤のゆがみを整える体操
立ち上がり時の痛みは、日常生活に大きな支障をきたす可能性があるため、早めのケアをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、それでも症状が続く場合は、お近くの病院や整骨院などの専門の医療機関への受診をおすすめします。
当院でも、今回のようなケースの腰痛にも対応していますので、お気軽にご相談ください。
また、他に、腰痛によるお体の不調への対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:日本整形外科学会. (2021). 腰痛診療ガイドライン2021. https://www.joa.or.jp/public/guideline/
お盆休みも近づいてきました。事前調査によると、お盆休みを利用して帰省するための交通手段の90%は、自家用車によるものと報告されています。
車での帰省は、家族や荷物を乗せられることや小回りがきくため、大変、便利です。
しかし、その反面、同乗者の方が、「乗り物酔い」を発症して、体調を崩され流ことが少なくありません。
当院でも、患者様から、帰省するのは楽しみだけど、乗り物酔いによるつらさを考えると、気持ちが重たくなるというお話をよくお聞きします。
そこで今回は、長時間、車に乗ることで、「乗り物酔い」が起きる理由とその予防法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただけることで、お盆休みを車で快適に帰省できます。
乗り物酔いは、目から入ってくる情報と耳にある平衡感覚センサーからの情報が、一致しないことから生じます。
車内では目から入ってくる風景の情報は静止しているのに対して、耳の平衡感覚センサーは車の振動や揺れの動きを感じており、この目と耳の情報の矛盾が、脳を混乱させます。
そうすると、自律神経にも乱れが生じて、体の自動調整機能が不調になり、はき気やおうとなどの症状を引き起こす「乗り物酔い」が生じます。
お盆休みを利用して帰省する際に、長時間、車に乗ることで起きる乗り物酔いを予防する方法を以下で紹介させていただきます。
車の乗車時は、前方を見や、窓の外を見て、遠くの風景に焦点を合わせるようにします。
そうすることで、目と耳から入ってくる脳へ伝える情報を一致させることで、脳が混乱することを抑えて、酔いを防ぐことができます。
車内で最も揺れが少ないのは、運転席や助手席です。
可能であれば、前席に座ることで、体に伝わる揺れを最小限に止めることができ、そのことが、車による酔いを防げることがあります。
帰省時は、車内に多く人が乗る場合があります。
そうすると、空気の鮮度が落ちないようにするために、定期的に窓を開けて換気してください。
また、車のエアコンを使って適切な温度を保つことも重要です。
車内の空気の鮮度が悪い場合や、温度が暑すぎたり、寒すぎたりすると、それに体を対応させるために、自律神経に負荷がかかりやすく、酔いやすくなることがあります。
車に乗る前や乗っている最中は、適度な水分の補給も重要です。
体が脱水状態になると、自律神経に負担をかけて、さらに乗り物酔いが増す原因になる。
長時間、ドライブをする場合は、適度な休憩を取り、車から降りて、車外の新鮮な空気を吸うことが大切です。
酸素を入れて、脳をリフレッシュすることで、乗り物酔いの発症を軽減できます。
車を1~2時間、運転するごとに休憩を挟むことをおすすめします。
運転手以外の同乗者は、車の中ではすることがない時間が増えるため、スマホや本などを見る方が少なくありません。
スマホや本を読むために、一点をめで見つめることで、耳が感じる車の揺れとの感覚の不一致が増長するため、乗り物酔いが増します。
車内でのスマホ使用や読書を控え、外の景色を見るように心がけてください。
長時間、車での移動の予定がある前日は、十分な睡眠を取るようにしてください。
しっかりと睡眠をとることで、自律神経が整い、車酔いを防ぎやすくなります。
乗り物酔いに効果のある「内関(ないかん)」というツボがあります。
内関は、前腕の手のひら側の面で、手首のしわから指3本分上の中央に位置します。
車に乗ってる時は、こまめに気持ちがいいぐらいの強さで、左右の前腕にあるこのツボを刺激してください。
事前に、酔い止め薬を使用することも効果的です。
市販の酔い止め薬を使用する際は、副反応もありますので、使用法を守り、必要ならば事前に医師や薬剤師の方に相談してください。
お盆休みの帰省中に、乗車による乗り物酔いを避けるためには、目と耳の感覚からの脳へ伝える情報を一致させることが主要です。
そのための対策を講じることで、帰省する家族全員が快適に旅行を楽しむことができ、実家での時間を健康的に過ごすことができます。
そのための方法として、そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも、お盆休みに車で帰省することで、乗り物酔いが発症するお悩みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、車に乗ることで起きる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広