- Blog記事一覧 -ゴールデンウィークに車で外出する際に起きる乗り物酔いへの予防方法
ゴールデンウィーク中に外出するための交通手段を統計したところ、「車」がトップという報告がされています。
車で移動すると、臨機応変に対応できるので、大変便利です。
しかし、車で外出する際に、主に運転手以外の同乗者の方からよくお聞きするのお悩みが、
「乗り物酔い」
です。
外出するのはうれしいけれども、車酔いでつらい思いをするのではないかと心配になるそうです。
そこで今回は、車での移動で乗り物酔いになる理由とその対策について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、ゴールデンウィーク中に車での移動中に乗り物酔いで苦しい思いをすることを予防できます。
車の移動によって、乗り物酔いがおこる要因として、
「平衡の感覚情報のズレ」
です。
平衡の感覚情報は、
・耳
・目
・筋肉
で集められます。
耳は、音の情報を集めて脳に送るだけではなく、振動・加速・揺れ・重量などの平衡に関わる刺激情報も集めて、脳に送ります。
また、目は、目に映る周囲の景色や物の配置、動きの情報を脳に伝えて、平衡感覚に関与します。
筋肉は外部から受ける刺激で、筋肉が伸びたり縮んだりする感覚情報を脳に伝えることで、平衡への感覚にフィードバッグされます。
この耳と目と筋肉がそれぞれが感じる平衡の感覚情報が脳で統合されて、平衡感覚が保たれます。
耳や目や筋肉から伝わる平衡の感覚情報が一致していれば問題はありませんが、車に乗ることで平衡感覚情報にズレがでる場合があります。
例えば、車に乗っていると、風景は流れて体は動いていると目が感じる平衡感覚の情報が脳に送られているのに、車の席に座って固定されているので体は動いていないという耳や筋肉からの平衡感覚情報が脳に送られ、そこに情報のズレが生まれます。
そのズレた矛盾する情報が、車に乗ることでどんどん脳に集まり、ついには脳が混乱して、血流や呼吸、発汗などの体の無意識におこなわれる自動で調節する機能が狂います。
それによって、体の不調を引き起こし、乗り物酔いの症状が発生します。
車に乗っているときに起こる乗り物酔いの症状は、急に発症することがあります。
乗り物酔いの症状として、
・はき気
・おうと
・おなかの不快感
・顔色が青白くなる
・発汗
・めまい
・頭痛
・生あくび
・眠気など
が起こります。
また、意識の低下や過呼吸、血圧の低下、脱水、など重症度の高い症状も引き起こします。
車による乗り物酔いは、車から降りるか、車が停止すれば、通常は徐々に症状がおさまっていきます。
車に乗ることで起きる乗り物酔いを予防するために、車に乗る前におこなうことと、乗ってからおこなうことを以下で紹介させていただきます。
乗り物酔いを予防するために、以下の対策を事前に取っていただくことがおすすめです。
・車に乗る前日はしっかりと睡眠をとる
・車に乗る前は軽食をとり、胃の中を少し満たしておく(空腹や食べ過ぎをさける)
・水分を十分にとる・酔い止めの薬を服用する
車に乗ってからの乗り物酔いを予防するためには、以下のような対策がおすすめです。
・車の窓を開けて換気する
・本やスマホを見るのを避ける
・ゆったりとした姿勢で前を向いて座る
・遠くを見るようにする
・体と頭はできるだけ動かさない
・目を閉じるもしくは寝る
東洋医学では、乗り物酔いに効果が見込まれるツボが存在します。
それは、「内関(ないかん)」と呼ばれるツボです。
そのツボの位置は、手のひら側の手首のシワから、肘にほうに向かって、指を3本分あてた位置に真ん中にあります。
気持ちがいい程度に、左右の前腕にあるツボを刺激してください。
乗り物酔いを発症すると、ご自身もつらいですし、同乗しているご家族や友人にも心配をかけてしまします。
せっかくのゴールデンウィークを利用しての車での外出ですので、楽しんでいただくためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
また、ゴールデンウィーク中に、車に乗ることでお疲れが回復しづらようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に車に乗ることで起こる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広