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立ち方 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧

足の親指の巻き爪が足裏の痛みを引き起こすメカニズムとそれを改善する方法

2025.02.20 | Category: お尻の痛み,ふくらはぎ,ゆがみ,予防,体操・ストレッチ,土踏まず,太ももの痛み,姿勢,指の痛み,日常生活の動作,歩き方,生活習慣,疲労,立ち仕事,立ち方,筋肉の損傷,筋肉疲労,筋肉痛,股関節の痛み,膝の痛み,足のアーチ,足の小指,足の指の痛み,運動,関節

皆さんこんにちは、加古川市ひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

65歳以上の女性の方から、巻き爪や陥入爪などの足の爪のトラブルをよくお聞きします。

そのことが原因で、体のいろいろな部分に負担がかかり、2次的なお体の不調を引き起こす場合があります。

先日も、60歳代女性の方が、足の親指が巻き爪の痛みを我慢して、家事や孫の送り迎えなどで動いていたら、足の裏が痛くなってきて、歩くのがつらいというお悩みで来院されました。

足の裏の痛みが発生してしばらくしたら、今度はさらに、股関節やお尻、腰の痛みも発生したそうです。

このように、足の親指の爪に不調が出ることで、足の裏に痛みが発生して、それに伴って、体のあちこちに不調が出る方も少なくありません。

そこで今回は、足の親指の爪のトラブルによって、足の裏に痛みが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、足の親指の爪のトラブルに伴う体の不調を予防して、日々の生活を快適に過ごせます。

 

 

 

 

足の親指の爪のトラブルに伴う足の裏の痛みが発生する理由

 

足の指の爪は、

・指先にかかる外部からの衝撃や圧力から保護

・歩行や立っているときに足先の感覚をサポートして姿勢のバランスを安定させる

・歩くときに地面からの反発力を受け止めて推進力に変える

などの重要な役割を担います。

足の指の爪にトラブルが起きることで、これらの機能が低下して、転倒のリスクが高まるとされています。

このような日常の生活動作を行う上で重要な役割を果たす足の爪ですが、特に、足の親指の爪の機能が低下することで、足の裏に痛みが発生する理由を以下で紹介させていいただきます。

 

立っているときの影響

 

 

立っているときは、地面に足の裏がついているため、自身の体の重みが、足の裏が全体にかかっています。

その際に、足の裏にかかっている負担の分布が、

・母指球(足の親指の付け根):25%

・小指球(足の小指の付け根):25%

・かかと:50%

となっています。

このバランスがキープされることによって、安定して立っていることができます。

その足の裏に上からかかる体重の負荷を、母指球・小指球・かかと分散させるために、一般的には「土踏まず」と呼ばれる足の裏の中央で地面から浮いた部分でおこなわれます。

 

 

土踏まずは、

・外側アーチ(足の小指からかかとにかけてのアーチ)

・内側アーチ(足の親指からかかとにかけてのアーチ)

・横アーチ(足の親指から小指にかけてのアーチ)

によって構成されています。この土踏まずは、立っているときには、

「トラス機構」

と呼ばれる構造が働いて、体重や衝撃による負荷の分散をおこないます。

足の裏のトラス機構は、足の骨が作るアーチ(三角形の2辺)と足底腱膜(三角形の底辺)で構成される「三角形」構造です。

立っているやや荷重がかかったときに、この「三角形」のアーチが潰れることで、車のサスペンションのように衝撃を吸収し、荷重を分散する役割を担います。

足の親指が巻き爪の痛みがあると、立っているとき、自然と親指を浮かしてしまいがちです。

足の親指を浮かせてしまうと、トラス機構の底辺にある足底腱膜が適切に伸びず、緊張が保てなくなります。

そうすると、足の親指側のアーチ(内側アーチ)の機能が低下して、トラス機構が正常に機能しなくなります。

その結果、荷重が均等に分散されず、特に、足の親指側である足底の内側に、過剰な負担が集中する可能性が高まります。

足の親指側のトラス機構が機能不全になると、衝撃を吸収する能力が低下し、足底腱膜や足底の関節、足底の筋肉などにストレスがかかり、痛みや炎症、違和感が生じやすくなる。

 

歩いているときの影響

 

歩くとき、足の裏が地面に接触する際の体重移動は、

①最初は、かかとの小指側が地面に接触する。

②足の外側(小指側)で地面に接触して徐々に内側に移動する。

③最終的に、足の親指の付け根から足の親指の先端で地面を蹴り出す。

といったコースを取ります。

歩行の最終動作の足の親指の先端で地面を蹴り出す際には、かかとが上がってつま先立ちの状態になります。

この動作は、足の骨が作るアーチ(三角形の2辺)と足底腱膜(三角形の底辺)で構成されるトラス機構の状態から、足底腱膜が緊張しアーチが引き上げられることで行われます。

歩く際に、効率的に前に進む推進力を生み出すこの機能は、

「ウィンドラス機構」

と呼ばれています。

これは、釣りで、リールで糸を巻いて魚を釣り上げる構造に似ています。

ウィンドラス機構による歩行時の蹴り出しは、親指が支点となってスムーズにおこなうことができます。

足の親指に巻き爪の痛みがあると、親指への接触や負荷を避けるために、自然と親指を浮かせて歩くようになります。

そうすると、ウィンドラス機構をするために、親指を正常に使えなくなる。

その結果、足底腱膜が適切に引き伸ばされず、足の裏の親指側の土踏まずである内側アーチの形成が損なわれ、前に進む推進力も低下します。

内側のアーチの崩れている状態で歩くことで、足裏の全体で荷重を分散する能力が低下し、特に、足の親指の付け根やかかとに過剰な負担が集中します。

それによって、足の裏に痛みや炎症が発生しやすくなります。

また、足の裏のウィンドラス機構の機能が低下するために、それをカバーするために、ふくらはぎやひざ、股関節などの他の部位への負担も増加による痛みが発生する悪循環も引き起こす可能性が高まります。

 

 

 

 

足の親指の巻き爪による足の裏の痛みが発生することの対処法

巻き爪が発生する原因は、

・合わない靴の着用によるで爪への不均等な圧力

・ 歩行量の減少による爪が正常な形を保つための不足

・浮き指や外反母趾による爪への不均一な圧力

・深爪や斜め切りなどの間違った爪の切り方

・遺伝や体質による爪の弱さ

・爪の水虫や乾燥による爪の脆弱化

・加齢に伴う爪の柔軟性低下

などの起こります。

今回の場合ですと、足の親指の巻き爪の痛みによって、足の親指の機能低下が、足の裏への痛みを引き起こしています。

まずは、足の親指の巻き爪の解消が必要です。

そのためには、皮ふ科や整形外科などの専門の医療機関への受診をおすすめします。

その上で、巻き爪によって機能が低下した足の親指の機能を向上させることで、足の裏への負荷が軽減し、痛みの改善が期待できます。

そのための方法を、以下で紹介させていただきます。

 

足の親指のストレッチ

①片方の足のひざを曲げて床に座った状態で、足の親指を両手でつまみます。

 

②体を起こしながら、両手でつまんで足の指を体方向に持ち上げ、足関節と足の親指を曲げて、止まったところで、10秒間 キープします。

 

10秒たったら、元の位置にゆっくり戻します。

④この一連の動作を、5回、繰り返しておこないます。

 

足の親指の関節を動かす

①ひざを曲げて座った状態で、片方の手で足の親指の付け根をつまみ、もう片方の手で足の親指の先をつまみ、足の親指を外に開きます。

 

②その状態のまま、足の親指の先を前方にひっぱります。

 

③足の親指の先を前方にひっぱったまま、足の親指を曲げたり伸ばしたりする各方向に、5回、動かします。

 

④次に、足の親指の先を前方にひっぱったまま、足の親指を左や右にひねる各方向に、5回、動かします。

足の親指側のアーチへの刺激

①座った状態でひざを曲げて、足を太ももの上に置きます。

 

②内くるぶしからと外くるぶしの親指1本分の前の足底に、親指を当てます。

 

③足底から足の甲の方向に向かって、親指で足底を押し、10秒間 キープします。

 

④これを、5回、繰り返しおこなってください。

 

 

 

 

まとめ

足の親指が巻き爪になることで、足の親指への刺激を避けるように自然と動くようになります。

それによって、足の親指の働きが低下して、足の裏の痛みが発生してしまいます。

それを改善するためには、専門の医療機関での巻き爪の治療とともに、足の親指の機能を向上させる必要があります。

そのための方法として、

・足の親指のストレッチ

・足の親指の関節を動かす

・足の親指側のアーチへの刺激

を今回のブログで紹介させていただき、このことが、皆様のお役に立てれば幸いです。

もし、それでも、足底の痛みが改善されないようでしたら、病院や治療院などの専門の医療機関にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のケースのような足の裏の痛みへの対応もしておりますので、お気軽のご相談ください。

また、他に、足のトラブルへの対策に関するブログも書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。

 

足指でタオルがつかめない?その原因と足指の動きを改善する方法

買い物後の足裏が痛い…歩行困難を引き起こす『足の小指側の痛み』の原因と解消法

 

監修 柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

 

参考文献

「高齢女性の足部異常に対するトータルフットケアの 効果に関する研究」

https://core.ac.uk/download/pdf/211164823.pdf

年末年始の台所作業も安心!簡単にできる腰痛予防の方法

2024.12.29 | Category: ゆがみ,予防,,冷え,冷え性,姿勢,家事,掃除,日常生活の動作,生活習慣,疲労,立ち仕事,立ち方,筋肉の損傷,筋肉疲労,筋肉痛,股関節の痛み,背骨,腰痛,血流,関節

 

皆さんこんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

年末年始の食事に関する調査がおこなわれ、

・約7割の人が基本的に自炊を予定

・自炊を選択する主な理由は物価高の影響

・多くの人が自炊を負担に感じており、主な理由は献立作成、買い出し、休めないこと

・本音では自炊以外のデリバリーやテイクアウト方法を希望する人が多い。

・完全に自炊するのではなく、時々デリバリーやテイクアウトを利用して負担を軽減する傾向がある

・健康面やゴミの排出などを考慮し、自炊を選択する人も多い

といった、年末年始は無理をしない程度の自炊が主流となっている結果が報告されています。

当院でも、患者様に年末年始の過ごし方をお聞きすると、この調査で示されたようなことと合致することが多いです。

さて、年末年始に、家族の帰省や親族の訪問などで、ご自宅で楽しい時間を過ごすのは素晴らしいことです。

しかし、多くの人が家に集まると、家族の中で、調理や洗い物を担う方の負担が大きくなります。

当院でも、毎年、年末年始の長時間の台所作業で、お体の不調、特に、腰痛を訴える方が多くなります。

そういった訴えをされる方の中には、ほとんど、座る時間がないほど、年越し料理や正月料理を作るのに忙しいために、今年は乗り越えられるか不安を訴える方が少なくありません。

そこで今回は、年末年始の長時間の調理や洗い物作業によって腰痛が起きる原因とその予防法について紹介していきます。

このブログを最後まで読んでいただくことで、年末年始の腰にかかる負担を軽減でき、家族との大切な時間を痛みに悩まされずに、楽しく過ごすせます。

 

 

 

年末年始の台所作業によって腰痛が起きる主な原因

年末年始の台所での、長時間、調理や洗い物によって腰痛が起きる主な原因として、以下のことが考えられます。

 

長時間の立ち仕事による筋肉の疲労

長時間、台所での立ち仕事の影響は、腰痛の主要な原因の一つです。

台所で、食材を切ったり焼いたり、洗い物をする際の姿勢は、ほぼ同じ状態です。

台所での作業のために、長時間、同じ姿勢で立ち続けると、その姿勢を維持するために、腰周辺の筋肉に過度の負担がかかります。

これらの筋肉の緊張状態が続き疲労すると、腰周辺の筋肉が台所作業をするための姿勢を支えることができず、腰に痛みが発生します。

 

前屈みの姿勢による腰への負担

台所での作業中、多くの方が無意識のうちに前かがみの姿勢になっています。

前屈みの姿勢は、立っている時に比べて、腰への負担を、1.5倍に増加させます。

台所作業のために、このような腰に負担がかかる前屈みの姿勢を続けると、腰周辺の筋肉やじん帯、椎間板などの組織に負担がかかり、それによって微細に損傷が発生し炎症が起こります。

炎症が起きると、痛みを感じる物質が発生するため、炎症が起きている腰に痛みを感じやすくなる。

 

冷えと筋肉のこわばりによる影響

家の中で、特に冷えやすい場所は、台所・お風呂・トイレといった水回りです。

冷たい空気より冷たい水にさらされる方が、約24倍、冷えやすいとされています。

ですので、水回りがある台所での、長時間の作業は、体を冷えやすくします。

冷えると、筋肉が硬くなったり、血管が収縮して血行の不良を引き起こします。

そうすると、筋肉の柔軟性が低下し、台所作業で特に負担のかかる腰が、その動きに対応できす、痛みが発生しやすくなります。

 

 

 

 

長時間の台所作業による腰痛対策

年末年始の台所での、長時間、調理や洗い物による腰痛への有効な対処法として、以下のことを紹介させていただきます。

 

腰の保温や温めで筋肉の緊張を和らげる

台所作業中に冷えることで、筋肉の緊張を引き起こし、腰痛を悪化させる原因となるので。それを防止するためには、

・腹巻きの着用して腰を保温する

・カイロを、おなか、腰、背中、内くるぶしに貼り付けて温める

・足元に小型の電気ストーブやセラミックファンヒーターなどの暖房機器を稼働させる

といったで、腰周りの血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎ、腰痛の発生を予防できます。

 

台所での腰の負担を軽減する立ち方

台所での腰痛対策として、流し場や調理場での立ち方の工夫も有効です。

以下の方法をお試しください。

 

足を肩幅よりも広く開くして立つ

 

三脚のカメラスタンドでも、三脚が広がりが広いほど、その安定感がますご経験があるかと思われます。

それと同じように、台所での作業中は、足を肩幅よりも広く開いて立つことで、立つ姿勢の安定感が増します。

その結果、腰への負担が軽減され、腰痛が予防できますので、調理台の前に立つ時は、この立ち方を意識してみてください。

片足を台に乗せる

10~20cm程度の高さの台を用意し、調理台の前に置き、その台に片足を乗せて立ちます。

これにより、腰から股関節への筋肉の緊張は緩み、前屈みの姿勢が、より楽にしやすくなる。

台がないようでしたら、本や雑誌を重ねたものでも構いませんので、15分ごとに、台に乗せた足を交代させると、より効果的です。

片足を後方にひく

調理台の真正面に、体を向けるのではなく、片足を引いて、体を調理台に向かって、斜めになるように立ってください。

特に、包丁を使う時などは、利き手側の足を後方に引くことで、台に足を載せるのと同様に、腰から股関節への筋肉の緊張は緩み、前屈みの姿勢が、より楽にしやすくなる。

利き手を集中的に使わない場合は、15分ごとに、後方に引く足を交代させると、より効果的です。

流し台に体重を預ける

洗い物をする際は、キッチンに、おなか、太もも、ひざなどを当てて、軽く体重を預けることで、腰の筋肉への負担が軽減されます。

その際に、足幅は広げて立つと、より効果的に腰への負担が軽減できます。

 

 

 

 

まとめ

今回のブログでは、年末年始の台所での長時間の調理や洗い物による腰痛が発症する主な原因として、以下のことを説明させていただきました。

・長時間の立ち仕事による筋肉の疲労

・前屈みの姿勢による腰への負担

・冷えと筋肉のこわばりによる影響

また、この腰痛の対処法として、以下を紹介しました。

・腰の保温や温めで筋肉の緊張を和らげる

・台所での腰の負担を軽減する立ち方

年末年始の台所での腰痛は、日常生活に大きな支障をきたす可能性が高いため、早めの予防とケアをおすすめします。そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが皆様のお役に立てれば幸いです。

もし、それでも腰痛のお悩みが続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関への受診をおすすめします。

当院でも、今回のブログで取り上げたケースの腰痛にも対応していますので、お気軽にご相談ください。

また、他に、腰痛対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。

主婦の冬の朝を快適にするために寝起きの腰痛を解消する簡単ストレッチ3選

座りっぱなしで起きる受験生の腰痛を改善するためのストレッチ3選

 

 

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

 

参考文献:

日本整形外科学会:腰痛診療ガイドライン2019

URL: https://www.joa.or.jp/public/guideline/yotsu_2019.html

片足立ちで靴下をはく動作のメカニズムと腰痛を防ぐために知っておきたい靴下の履き方

2024.12.22 | Category: ゆがみ,予防,姿勢,日常生活の動作,生活習慣,立ち方,筋肉疲労,背骨,腰痛,血流,足首の痛み,関節

 

皆さんこんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

冬になり、寒くなってきましたが、最近の軽くて暖かい防寒着商品が多くて、昔ほど着込む必要がなくなってきて、本当に身軽に過ごしやすくなっています。

防寒のために着るものとして、靴下は欠かせないものです。

さて、朝、寝起きに、寒いので、急いで片足立ちで靴下をはこうとしてら、うまくいかず体がよろけたり、はいている最中に腰に痛みを感じたというお話をよくお聞きします。

先日も、30歳代のデスクワークをされておられる女性の方が、朝、寝起きに、靴下を履こうと、片足立ちして前屈みをしている最中に、腰に激痛が走り、ぎっくり腰を発症されて来院されました。

「こんなことで、腰が痛くなるなんて・・・」となげいておられ、そのことで、仕事で座っているのも、子供を抱っこするのもつらい状態であるとのこと。

このように、靴下をはくという、日常の生活の中で何気なく行う動作ですが、思わぬ腰痛を引き起こしてしまう場合があります。

そこで今回は、靴下をはく動作が腰痛を引き起こす原因と、腰に負担をかからない靴下のはき方を紹介させていただきます。

このブログを最後まで読んでいただくことで、腰痛を予防しながら、スムーズに靴下をはくことが可能になり、健康的で活動的な毎日を送れます。

 

 

 

片足立ちで靴下を履く際の各関節のメカニズム

 

片足立ちで靴下をはく動作では、体のバランスを保ちながら、靴下をはくための動きを行います。

この動作には、全身の関節や感覚が連動して働きます。

それぞれの関節や感覚の役割を、以下で説明させていただきます。

 

支えている側の足の関節の動き

・股関節:

立って支えている側の足の股関節は、わずかに後ろに伸びた状態で、体の安定性を保ち、体幹の重心をしっかり支える役割を果たしている。

 

・ひざ関節:
立って支えている側の足ののひざ関節は、軽く曲がり屈曲し、靴下をはく際の体の上下の動きを吸収し、バランスをとる役割を果たしている。

 

・足関節:
足首は、足裏全体を使って地面をとらえるように働き、特に、足の裏の内側や外側で、重心の移動の微調整をおこない、バランスをとる役割を果たしている。

 

靴下をはく側の片足の関節の動き

・股関節:
靴下をはく側の足の股関節は、前に曲がる動げながら外側にねじる動きが加わることで、足先に手が届きやすくするの役割を果たしている。

 

・ひざ関節:

靴下をはく側の足のひざ関節は大きく曲がり、足先を手の方に引き寄せ、靴下を履くとき、足先を操作しやすくする役割を果たしている。

 

・足関節:
足首は、靴下をはき初めはつま先を上げ、はき切る際にはつま先を下げる動きをするこことで、靴がはかれる過程の位置を調整する役割を果たしている。

 

片足で靴下を履く一連の動作での背骨の役割

片足立ちの場合は、片方の持ち上げた足の重みと靴下をはく動作時の衝撃を、背骨と骨盤が連動して動き、体全体の重心を調整し、それと同時に、背骨や骨盤周辺の筋肉が働いて体が倒れないように支えます。

また、背骨を前に倒す動きを加えることで、足先に手を近づけやすくなります。

 

片足で靴下を履く一連の動作での手や腕、肩の役割

手は靴下をつかみ、足先まで持っていきますが、このとき、腕や肩の関節がスムーズに動く必要があります。

また、足先に靴下を通す際、手の位置を微調整して、その力加減をコントロールします。

 

片足で靴下を履く一連の動作での感覚器の役割

片足立ちで靴下をはくときには、視覚と耳の奥にある平衡感覚センサー、そして皮ふの触られている感覚の働きが非常に重要です。

目で、足や靴下の位置を確認しながら、体全体の動きを調整します。

また、片足立ちで、体の傾きの情報を脳に伝えるために、耳の奥にある平衡感覚センサーが大きな役割を果たしています。そして、

足の皮ふ感覚は、靴下と足の相互位置を把握し、そこから伝えられる情報が、一連の動作を微調整する上で重要となる。

以上のような多くのことが、体の各所で適切に連動しておこなわれることで、片足立ちで靴下をはくことができます。

逆に言えば、この動作に必要な関節や感覚のどこかに異常があると、それをかばうために、他の部分に負荷がかかり、体を痛める可能性が高くなります。

 

 

片足で立った状態で靴下を履いた際に腰が痛くなった実例

 

実際、今回の患者様のお体を検査させていただくと、

・腰部の筋肉がやせて体を支えるには弱い状態

・股関節を曲げるのと内側にねじる可動域が低下

・足関節のつま先を上げるための可動域が低下

・背骨の腰と胸の部分のゆがみ

がみられて、特に、右側にその傾向が強い状態でした。

このような状態で、マルチタスクが必要な片足立ちで靴下の動作をしたことで、一気に、腰に負荷が集中して、ぎっくり腰が発症したと思われます。

たまたま、お仕事や子育てのお疲れによる体のゆがみや不調と、朝の寒さや寝起きによる体の硬さといった条件が重なったことによる、不慮の事故でもあると思われます。

治療としては、可動性が落ちている股関節や足関節を整えて、背骨と骨盤のゆがみを整え、腰にテーピングを施して腰の筋肉をサポートするなどをほど、今回の症状が発症した原因となる部分を施療しました。

治療後に、お仕事や子育てで、どうしても、お体のゆがみがでるのは避けられませんので、靴下をはく際にかかる腰への負担を軽減する方法を、いくつかお伝えしました。

次章では、実施にお伝えした方法を紹介させていただきます。

 

 

 

腰に負担をかけない靴下のはき方

 

 

靴下をはく動作は、多くの関節を同時に使うため、腰に負担がかかりやすいです。

片足でのみ体を支える状態を避けて、なるべく多くの体の部位で体を支えることで、腰への負担を軽減できます。

以下に、腰に優しい靴下のはき方を紹介させていただきます。

 

台の上に足を置いて靴下をはく方法

靴下をはく足を台に乗せます。

 

前後に開いた足の先を、逆ハの字になるように外にしっかり開きます。

 

ひざを曲げて、手が足先に近づくようにしてから、靴下をはきます。

 

イスに座って靴下をはく方法

柔らかすぎるイスやソファは避け、座面が硬めの安定したイスに背筋を伸ばして座ります。

 

足の先を逆ハの字になるように外に開きます。

 

骨盤を立てて背中を丸めないように、股関節を軸に体を前に倒し、靴下を履きます。

 

イスの足元に台を置いてはく動作をすると、より腰への負担が軽減できます。

 

 

 

まとめ

 

片足で立った状態で靴下をはく際の体のメカニズムを、以下で説明させていただきました。

   支えている足と靴下を履く足の関節の動き

   背骨、手、腕、肩の役割

   視覚や平衡感覚の役割

腰に優しい靴下のはき方を、以下で紹介させていただきました。

   台の上に足を置いて履く方法

   イスに座って履く方法

片足立ちで靴下をはいたことでおきる腰痛は、日常生活に大きな支障をきたす可能性が高まるため、靴下のはき方を工夫されることをおすすめします。  

そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役にたてれば幸いです。

もし、それでも、靴下がはきにくいことにお悩みが続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。

当院でも、今回のブログで取り上げさせていただいたケースの靴下のはきにくさやそれによる腰痛にも対応しておりまますので、お気軽にご相談ください。

また、他に、寝起きに起こるお体の不調への対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。 

主婦の冬の朝を快適にするために寝起きの腰痛を解消する簡単ストレッチ3選

朝、感じるひざのこわばりの原因とひざの動きにくさを改善する簡単な体操3選

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院

参考文献:

「靴下着脱動作に必要な脊椎・股関節の可動域の検討~四肢長は動作に有利となるか~」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2013/0/2013_0936/_article/-char/ja/

「靴下履き作業における人間運動の分析」

https://www.hirailab.com/pub-presents/96/RSJ1996hirai.pdf

収穫の作業で起こる女性の方のひざの内側の痛みを予防するための立ちかがみ動作のコツ

2024.12.10 | Category: ふくらはぎの痛み,ゆがみ,予防,体操・ストレッチ,,冷え,太ももの痛み,姿勢,座り方,日常生活の動作,立ち仕事,立ち方,筋肉の損傷,筋肉疲労,膝の痛み,血流,農作業,関節

 

皆さん、こんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

先日、ひざの内側の痛みを訴えて、60歳代の女性の方が、来院されました。

お話をお聞きすると、庭の柿の収穫をする際に、ご主人に枝から切ってもらって地面に落ちた柿を軽くひざを曲げて、中腰で拾った後、ひざの内側に痛みを感じるようになったそうです。

ひざの内側が痛いことで、畳から立ち上がるときや階段を降りるときに痛みを感じ、スムーズに動けなくなり、家事や買い物などの、日常生活の活動を制限してしまうとのこと。

これから、冬野菜の収穫も始まり、屈むことも多くなるので、ひざの痛みが続くのは困るということで、来院されたとのことでした。

治療としては、ひざだけではなくて、股関節や足首にも動きの制限が出ていたので、その調整をおこなうことで、痛みが軽減するのが感じてもらえたようです。

また、治療後に、今後、こういった立った状態で屈む動作で、ひざを痛めない動作の方法をお伝えしました。

毎年、この時期は、柿や栗、冬のお野菜などの収穫に、長時間、立ち鏡の姿勢での作業をされる方も少なくありません。

そこで今回は、立ちかがみの作業によるひざの内側の痛みの原因とそれを予防するための立ち屈む際の動作方法をて紹介させていただきます。

このブログを最後まで読んでいただくことで、ひざの内側の痛みの原因が解消されて、冬野菜の収穫や家事を楽しみながら、健康的な生活を送ることができます。

 

 

 

立ちかがみの収穫作業でひざの内側に痛みが生じる原因

 

女性の体の構造の特徴として、男性に比べて骨盤が横長になります。

それによって、股関節からひざ関節に伸びる太ももの骨が、斜め内側の角度に入り、内股になりやすい構造を持っています。

また、女性の方は、男性に比べて筋力が弱かったり、じん帯が柔らかいことで、ひざ関節や股関節の安定性が低いため、内股になりやすい。

女性の方に多い内股の状態は、ひざの関節同士の隙間が狭くなり、負荷が内側に集中しやすくなります。

そういった内股になりやすい女性の方が、物を拾う際に踏ん張るとき、体を安定させるために足先は外に向けることが多くなります。

そうすると、ひざが内側に入ってつま先が外に向く「ニーインツーアウト」の姿勢になりやすくなります。

この姿勢を繰り返すことで、ひざに内側へねじる負荷がかかり、より負荷が大きくなります。

柿や栗、冬野菜の収穫など、長時間の立ちかがみの作業で、この負荷が蓄積されると、ひざの内側の軟骨や半月板などのクッションの働きをする組織が損傷や、ひざの内側の負荷を支える筋肉やじん帯が、損傷を起こして痛みが発生しやすくなる。

実際、サッカーやバスケットなどのスポーツにおいても、ひざが内側に入ってつま先が外に向く「ニーインツーアウト」の状態でプレーを繰り返すことで、ひざの内側を痛めることはよく起きることです。

 

 

 

ひざの内側を痛めない立ちかがみの動作方法

 

立ちかがみ姿勢での作業によるひざの内側の痛みを軽減・予防するためには、立ちかがみの一連の動作や姿勢を改善することが重要です。

その動作方法として、以下の3つの方法をご紹介させていただきます。

 

足をクロスさせる立ちかがみ

1. 背筋を伸ばした状態で、肩幅に足を広げます。

 

2. 背筋を伸ばしたままで、お尻を引くようにして、股関節を軸にして体を前に屈めます。

 

3. 片足のかかとを、反対側の足の後ろに回しながら引き、後ろに引いた足のひざを、前にある足のふくらはぎに軽くつけます。

 

4. 後ろに回した足を元の位置に戻しながら、股関節を軸に、体を起こします。

 

5. 左右の足で交互に変えながら、立ちかがみでの作業を繰り返します。

 

片足を後方に引く立ちかがみ

1. 背筋を伸ばした状態で、肩幅に足を広げます。

 

2. 背筋を伸ばしたままで、片方の足を後方に引き、前に残った足のひざを軽く曲げます。

 

3. 前に残った足の太ももに手を当てて体を支えながら、股関節を軸にして体を前に屈めます。

 

4. ひざと股関節を伸ばしながら、体を起こして、後ろに引いた足を元の位置に戻します。

 

5. 左右の足で交互に変えながら、立ちかがみでの作業を繰り返します。

 

ひざを曲げこむ立ちかがみ

1. 背筋を伸ばした状態で、肩幅に足を広げます。

 

2. 背筋を伸ばしたままで、片方の足を後方に引き、前に残った足の太ももに手を当てます。

 

3. 前に残った足の太ももに当てた手で体を支えながら、腰を真下に落とすように、両方のひざを曲げて屈みます。

 

4. いったん、お尻を上げてから、ひざと股関節を伸ばしながら、体を起こして、後ろに引いた足を元の位置に戻します。

 

5. 左右の足で交互に変えながら、立ちかがみでの作業を繰り返します。

 

 

 

まとめ

 

今回のブログでは、立ちかがみでの収穫作業により、ひざの内側に痛みが発症する主な要因について、以下のようなことを説明させていただきました。

女性特有の骨盤の構造による内股の傾向

筋力の不足や柔らかいじん帯による関節の不安定性

「ニーインツーアウト」姿勢の繰り返しによる負荷

また、ひざの内側の痛みの対処法として、以下の立ちかがみ姿勢の改善方法を紹介しました。

足をクロスさせる立ちかがみ

片足を後方に引く立ちかがみ

ひざを曲げこむ立ちかがみ

ひざの内側の痛みは、日常生活に大きな支障をきたす可能性が高いため、早めのケアをおすすめします。

皆さまの生活の質を向上させるために、ぜひ今回ご紹介した方法をお試しください。

もし、それでも痛みが続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関への受診をおすすめします。

当院でも、今回のようなケースのひざの内側の痛みにも対応していますので、お気軽にご相談ください。

 

また、庭での作業によるお体の不調への対策についての他のブログ記事も、参考にしていただければ幸いです。

脚立に登っての剪定作業後の太ももの裏の筋肉の痛みの原因と痛みを和らげるストレッチ

草抜き後の背中痛に悩む60代女性へ伝えたい背中痛解消ストレッチ5選

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

参考文献:

1. 日本整形外科学会. “変形性膝関節症診療ガイドライン2019″. https://www.joa.or.jp/public/knee_osteoarthritis/

2. 日本臨床整形外科学会. “半月板損傷“. https://www.jcoa.gr.jp/public/illness/knee/meniscus.html

ご高齢の方のイスから立ち上がり一歩目のよろめきを改善する簡単な体操3選

2024.12.07 | Category: ウォーキング,ふくらはぎ,ゆがみ,予防,体操・ストレッチ,太ももの痛み,姿勢,座り方,日常生活の動作,歩き方,生活習慣,立ち方,筋肉疲労,血流,転倒,運動,関節

 

皆さん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

日本人の1日の座っている時間は、平均で7時間とされており、座っている平均時間としては、世界の中でも最も長いと研究報告がされています。

当院でよくお聞きする、長い時間、座っていることで起きる体の不調の一つとして、「イスから立ち上がって一歩目がスムーズに出ずによろめいてしまう」ということがあります。

特に、シニアの方から、そういった症状が出ることで、自宅の呼び鈴が鳴っても素早く玄関に向かえない、友人とお茶を楽しんだ後にスムーズに店を出られず待たせてしまう、食事の後片付けで食器を持って歩こうとしてもふらつくなどの問題が起こるとのことです。

また、このままこの症状がキツくなると、いずれは、転倒して打撲や骨折など、大きなケガにつながらないか不安だということもよくお聞きします。

そこで今回は、ご高齢の方が、イスから立ち上がって歩き始めによろめくの原因とその対処法について紹介していきます。

このブログを最後まで読んでいただくことで、シニアの方が、立ち上がって歩こうとした際に、よろめかない知識を得て、日常生活での転倒の不安を軽減し、より自信を持って行動できます。

 

 

 

シニアの方のイスから立ち上がって歩き始めのよろめきの原因

 

シニアの方が、イスから立ち上がってから歩き始めるときのよろめきには、主に以下の3つの原因が考えられます。

 

足の筋力の活性低下

長時間の座っていると、足の筋肉に刺激が入らないため、一時的に足の筋肉が十分に活性化されていない、つまり、エンジンがかかっていない状態で歩き始めるこちになる。

そうすると、歩き始めに、バランスを取るために、筋肉の伸び縮みが適切におこなえなくなります。

その結果、イスから立ち上がって、歩き始めて十分な刺激が足の筋肉に刺激が入るまで、よろけやすくなる。

 

脳からの姿勢の制御が遅れる

長時間、座っていると、足から脳への刺激情報が低下します。

そうすると、イスから立ち上げって歩こうとすると、バランスを取るための情報が不足して、脳から姿勢を制御する命令が遅れることがあります。

そうすると、立ってから歩くまでの動作に、体が適応するまでに時間がかかります。

この脳からのバランスを取るための命令の遅れが、歩き始めの不安定さにつながります。

 

関節の硬さによる連動の低下

長時間、座っていることで、ひざや股関節、足関節などの関節を動かなないため、関節の可動域が、一時的に低下します。

歩くためには、腰から足先までの関節が、連動して動きます。それらの関節が固くなることで、スムーズな歩行の様たげられ、歩き始めによろける可能性が高まります。

 

起立性低血圧

長時間、座った状態から、急に立ち上がることで一時的に血圧が低下し、めまいやふらつきを引き起こします。

これにより、歩き始めの一歩目でよろめく可能性があります。

 

耳の奥にあるバランスセンサーの機能の低下

耳の奥には、平衡感覚をつかさどる器官が存在します。

加齢や血流の不足などの影響で、その機能が低下していると、立ち上がった後の姿勢の安定が遅れ、歩き始めのよろめきにつながります。

 

 

 

イスから立ち上がって歩き始めのよろける予防のための体操

 

長時間、イスに座っていることで足の筋肉や脳などのバランスを取る機能への刺激が低下するため、歩き始めによろける症状が起きます。

ですので、立ち上がる前に適切な刺激を体に入れることが、歩き始めのよろける症状を予防できます。

そのための体に刺激を入れるための体操を、以下で紹介させていただきます。

 

足の外側の筋肉に刺激を入れる体操

1. イスに腰かけた姿勢で、軽く体を前に倒します。

2. 手のひらをひざの外側に当てます。

3. ひざの外側に当てた手で、できるだけ強くひざの内側方向に押します。

4. 同時に、足でひざを外側に開くように押し返します。

5. この状態を5秒間キープします。

 

股関節周辺の筋肉に刺激を入れる体操

1. イスに座った状態で、両手を胸の前に当てます。

2. 骨盤を後方に倒すイメージで、おなかを凹ませながら背中を丸めます。

3. 次に、骨盤を前に倒すイメージで、背筋を伸ばします。

4. この一連の動作を10回繰り返します。

 

ひざから足首の筋肉へ刺激を入れる体操

1. イスに座った状態で、両手で軽くひざを抱えます。

2. 足首を足の甲側に曲げて、5秒間キープします。

3. 次に、足首を足の裏側に曲げて、5秒間キープします。

4. 反対側の足も、同じように行なってください。

5.この一連の動作を、左右の足で交互に、5回、繰り返します。

 

 

 

まとめ

 

今回のブログでは、シニアの方のイスから立ち上がってから歩き始めのよろめきの主な原因について、以下のようなことを説明しました。

足の筋力の活性低下

脳からの姿勢制御の遅れ

関節の硬さによる連動の低下

起立性低血圧

バランスセンサーの機能低下

また、これらの症状への対処法として、以下の簡単な体操を紹介しました。

足の外側の筋肉に刺激を入れる体操

股関節周辺の筋肉に刺激を入れる体操

ひざから足首の筋肉へ刺激を入れる体操

ご高齢の方が、イスからの立ち上がってから歩き始めのよろめきに対する予防は、転倒を予防し、日常生活の質を維持するために非常に重要です。

ぜひ、今回、紹介させていただいた簡単な体操を毎日の生活に取り入れてみてください。

もし、それでも、症状が改善しない場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関への受診をおすすめします。

当院でも、今回のケースのような歩行に関する症状にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

 

また、他に、イスに座っていることで起きるお体の不調への対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。

秋に起きるイスからの立ち上がりで生じるデスクワーク腰痛への対策

足を組まないと座る姿勢が保てないデスクワークの方のための体のゆがみを整える体操

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

参考文献:

1. 厚生労働省「介護予防マニュアル(改訂版)」

   https://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/tp0501-1.html

2. 日本整形外科学会「ロコモティブシンドローム予防啓発サイト」

   https://locomo-joa.jp/

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