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立ち方 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
皆さん、こんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、ひざの内側の痛みを訴えて、60歳代の女性の方が、来院されました。
お話をお聞きすると、庭の柿の収穫をする際に、ご主人に枝から切ってもらって地面に落ちた柿を軽くひざを曲げて、中腰で拾った後、ひざの内側に痛みを感じるようになったそうです。
ひざの内側が痛いことで、畳から立ち上がるときや階段を降りるときに痛みを感じ、スムーズに動けなくなり、家事や買い物などの、日常生活の活動を制限してしまうとのこと。
これから、冬野菜の収穫も始まり、屈むことも多くなるので、ひざの痛みが続くのは困るということで、来院されたとのことでした。
治療としては、ひざだけではなくて、股関節や足首にも動きの制限が出ていたので、その調整をおこなうことで、痛みが軽減するのが感じてもらえたようです。
また、治療後に、今後、こういった立った状態で屈む動作で、ひざを痛めない動作の方法をお伝えしました。
毎年、この時期は、柿や栗、冬のお野菜などの収穫に、長時間、立ち鏡の姿勢での作業をされる方も少なくありません。
そこで今回は、立ちかがみの作業によるひざの内側の痛みの原因とそれを予防するための立ち屈む際の動作方法をて紹介させていただきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、ひざの内側の痛みの原因が解消されて、冬野菜の収穫や家事を楽しみながら、健康的な生活を送ることができます。
女性の体の構造の特徴として、男性に比べて骨盤が横長になります。
それによって、股関節からひざ関節に伸びる太ももの骨が、斜め内側の角度に入り、内股になりやすい構造を持っています。
また、女性の方は、男性に比べて筋力が弱かったり、じん帯が柔らかいことで、ひざ関節や股関節の安定性が低いため、内股になりやすい。
女性の方に多い内股の状態は、ひざの関節同士の隙間が狭くなり、負荷が内側に集中しやすくなります。
そういった内股になりやすい女性の方が、物を拾う際に踏ん張るとき、体を安定させるために足先は外に向けることが多くなります。
そうすると、ひざが内側に入ってつま先が外に向く「ニーインツーアウト」の姿勢になりやすくなります。
この姿勢を繰り返すことで、ひざに内側へねじる負荷がかかり、より負荷が大きくなります。
柿や栗、冬野菜の収穫など、長時間の立ちかがみの作業で、この負荷が蓄積されると、ひざの内側の軟骨や半月板などのクッションの働きをする組織が損傷や、ひざの内側の負荷を支える筋肉やじん帯が、損傷を起こして痛みが発生しやすくなる。
実際、サッカーやバスケットなどのスポーツにおいても、ひざが内側に入ってつま先が外に向く「ニーインツーアウト」の状態でプレーを繰り返すことで、ひざの内側を痛めることはよく起きることです。
立ちかがみ姿勢での作業によるひざの内側の痛みを軽減・予防するためには、立ちかがみの一連の動作や姿勢を改善することが重要です。
その動作方法として、以下の3つの方法をご紹介させていただきます。
1. 背筋を伸ばした状態で、肩幅に足を広げます。
2. 背筋を伸ばしたままで、お尻を引くようにして、股関節を軸にして体を前に屈めます。
3. 片足のかかとを、反対側の足の後ろに回しながら引き、後ろに引いた足のひざを、前にある足のふくらはぎに軽くつけます。
4. 後ろに回した足を元の位置に戻しながら、股関節を軸に、体を起こします。
5. 左右の足で交互に変えながら、立ちかがみでの作業を繰り返します。
1. 背筋を伸ばした状態で、肩幅に足を広げます。
2. 背筋を伸ばしたままで、片方の足を後方に引き、前に残った足のひざを軽く曲げます。
3. 前に残った足の太ももに手を当てて体を支えながら、股関節を軸にして体を前に屈めます。
4. ひざと股関節を伸ばしながら、体を起こして、後ろに引いた足を元の位置に戻します。
5. 左右の足で交互に変えながら、立ちかがみでの作業を繰り返します。
1. 背筋を伸ばした状態で、肩幅に足を広げます。
2. 背筋を伸ばしたままで、片方の足を後方に引き、前に残った足の太ももに手を当てます。
3. 前に残った足の太ももに当てた手で体を支えながら、腰を真下に落とすように、両方のひざを曲げて屈みます。
4. いったん、お尻を上げてから、ひざと股関節を伸ばしながら、体を起こして、後ろに引いた足を元の位置に戻します。
5. 左右の足で交互に変えながら、立ちかがみでの作業を繰り返します。
今回のブログでは、立ちかがみでの収穫作業により、ひざの内側に痛みが発症する主な要因について、以下のようなことを説明させていただきました。
– 女性特有の骨盤の構造による内股の傾向
– 筋力の不足や柔らかいじん帯による関節の不安定性
– 「ニーインツーアウト」姿勢の繰り返しによる負荷
また、ひざの内側の痛みの対処法として、以下の立ちかがみ姿勢の改善方法を紹介しました。
– 足をクロスさせる立ちかがみ
– 片足を後方に引く立ちかがみ
– ひざを曲げこむ立ちかがみ
ひざの内側の痛みは、日常生活に大きな支障をきたす可能性が高いため、早めのケアをおすすめします。
皆さまの生活の質を向上させるために、ぜひ今回ご紹介した方法をお試しください。
もし、それでも痛みが続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関への受診をおすすめします。
当院でも、今回のようなケースのひざの内側の痛みにも対応していますので、お気軽にご相談ください。
また、庭での作業によるお体の不調への対策についての他のブログ記事も、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
1. 日本整形外科学会. “変形性膝関節症診療ガイドライン2019″. https://www.joa.or.jp/public/knee_osteoarthritis/
2. 日本臨床整形外科学会. “半月板損傷“. https://www.jcoa.gr.jp/public/illness/knee/meniscus.html
皆さん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
日本人の1日の座っている時間は、平均で7時間とされており、座っている平均時間としては、世界の中でも最も長いと研究報告がされています。
当院でよくお聞きする、長い時間、座っていることで起きる体の不調の一つとして、「イスから立ち上がって一歩目がスムーズに出ずによろめいてしまう」ということがあります。
特に、シニアの方から、そういった症状が出ることで、自宅の呼び鈴が鳴っても素早く玄関に向かえない、友人とお茶を楽しんだ後にスムーズに店を出られず待たせてしまう、食事の後片付けで食器を持って歩こうとしてもふらつくなどの問題が起こるとのことです。
また、このままこの症状がキツくなると、いずれは、転倒して打撲や骨折など、大きなケガにつながらないか不安だということもよくお聞きします。
そこで今回は、ご高齢の方が、イスから立ち上がって歩き始めによろめくの原因とその対処法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、シニアの方が、立ち上がって歩こうとした際に、よろめかない知識を得て、日常生活での転倒の不安を軽減し、より自信を持って行動できます。
シニアの方が、イスから立ち上がってから歩き始めるときのよろめきには、主に以下の3つの原因が考えられます。
長時間の座っていると、足の筋肉に刺激が入らないため、一時的に足の筋肉が十分に活性化されていない、つまり、エンジンがかかっていない状態で歩き始めるこちになる。
そうすると、歩き始めに、バランスを取るために、筋肉の伸び縮みが適切におこなえなくなります。
その結果、イスから立ち上がって、歩き始めて十分な刺激が足の筋肉に刺激が入るまで、よろけやすくなる。
長時間、座っていると、足から脳への刺激情報が低下します。
そうすると、イスから立ち上げって歩こうとすると、バランスを取るための情報が不足して、脳から姿勢を制御する命令が遅れることがあります。
そうすると、立ってから歩くまでの動作に、体が適応するまでに時間がかかります。
この脳からのバランスを取るための命令の遅れが、歩き始めの不安定さにつながります。
長時間、座っていることで、ひざや股関節、足関節などの関節を動かなないため、関節の可動域が、一時的に低下します。
歩くためには、腰から足先までの関節が、連動して動きます。それらの関節が固くなることで、スムーズな歩行の様たげられ、歩き始めによろける可能性が高まります。
長時間、座った状態から、急に立ち上がることで一時的に血圧が低下し、めまいやふらつきを引き起こします。
これにより、歩き始めの一歩目でよろめく可能性があります。
耳の奥には、平衡感覚をつかさどる器官が存在します。
加齢や血流の不足などの影響で、その機能が低下していると、立ち上がった後の姿勢の安定が遅れ、歩き始めのよろめきにつながります。
長時間、イスに座っていることで足の筋肉や脳などのバランスを取る機能への刺激が低下するため、歩き始めによろける症状が起きます。
ですので、立ち上がる前に適切な刺激を体に入れることが、歩き始めのよろける症状を予防できます。
そのための体に刺激を入れるための体操を、以下で紹介させていただきます。
1. イスに腰かけた姿勢で、軽く体を前に倒します。
2. 手のひらをひざの外側に当てます。
3. ひざの外側に当てた手で、できるだけ強くひざの内側方向に押します。
4. 同時に、足でひざを外側に開くように押し返します。
5. この状態を5秒間キープします。
1. イスに座った状態で、両手を胸の前に当てます。
2. 骨盤を後方に倒すイメージで、おなかを凹ませながら背中を丸めます。
3. 次に、骨盤を前に倒すイメージで、背筋を伸ばします。
4. この一連の動作を10回繰り返します。
1. イスに座った状態で、両手で軽くひざを抱えます。
2. 足首を足の甲側に曲げて、5秒間キープします。
3. 次に、足首を足の裏側に曲げて、5秒間キープします。
4. 反対側の足も、同じように行なってください。
5.この一連の動作を、左右の足で交互に、5回、繰り返します。
今回のブログでは、シニアの方のイスから立ち上がってから歩き始めのよろめきの主な原因について、以下のようなことを説明しました。
• 足の筋力の活性低下
• 脳からの姿勢制御の遅れ
• 関節の硬さによる連動の低下
• 起立性低血圧
• バランスセンサーの機能低下
また、これらの症状への対処法として、以下の簡単な体操を紹介しました。
• 足の外側の筋肉に刺激を入れる体操
• 股関節周辺の筋肉に刺激を入れる体操
• ひざから足首の筋肉へ刺激を入れる体操
ご高齢の方が、イスからの立ち上がってから歩き始めのよろめきに対する予防は、転倒を予防し、日常生活の質を維持するために非常に重要です。
ぜひ、今回、紹介させていただいた簡単な体操を毎日の生活に取り入れてみてください。
もし、それでも、症状が改善しない場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関への受診をおすすめします。
当院でも、今回のケースのような歩行に関する症状にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他に、イスに座っていることで起きるお体の不調への対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
1. 厚生労働省「介護予防マニュアル(改訂版)」
https://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/tp0501-1.html
2. 日本整形外科学会「ロコモティブシンドローム予防啓発サイト」
皆さん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
寒い中で作業をしていたら、太ももの裏の筋肉がつって、痛い思いをされたことはないですか?
特に、暖房設備のない工場などで、長時間の前屈みでの立ち仕事をしていると、太ももの裏に負担がかかります。
当院でも、寒い環境での作業による太ももの裏の筋肉がケイレンを起こしやすくなることへのお悩みをよくお聞きします。
寒い環境で前屈みになって作業を続けると、太ももの裏がつる症状は日常生活にも大きな影響を及ぼします。
例えば、足がつったことで、仕事を中断しなければならなかったり、軽く歩いただけで太もも裏が突っ張ってすぐに疲れてしまうことも。
そこで今回は、寒い中での前屈みの姿勢での作業で太ももの裏がつりやすくなる理由と太もも裏のけいれんをおさめるための足の伸ばし方について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、太ももの裏がつりやすくなる原因が解消されて、より快適な仕事に打ち込むことができます。
寒い環境下で、立って前屈みの姿勢での作業によって、太もも裏がつりやすくなる理由を、以下で紹介させていただきます。
寒冷な環境でいることで、生命維持に必要な内臓に血液を集めるために、体表の血管が収縮して血流が減少します。
それによって、ちょうど冷蔵庫の中に入れっぱなしの食材が固くなるように、筋肉や関節を硬直させます。
長時間、暖房施設がないもしくは暖房が効きにくい工場などの作業場で働く方々にとって、この影響は特に顕著です。
血流が悪くなると、筋肉に十分な酸素や栄養が行き渡らず、疲労物質が蓄積されやすくなります。
その結果、ちょっとした刺激でも、太もも裏の筋肉やその周辺の関節が、その刺激に対応できず、突然つる症状が引き起こされます。
長時間の前屈み姿勢は、体が前に倒れないように支えるために、太もも裏の筋肉に持続的な負荷をかけます。
これは、ゴムバンドを、長時間、引っ張り続けるようなものです。
前屈みの姿勢により、太もも裏の筋肉は、常に伸ばされた状態になり、筋肉が疲労し、柔軟性を失います。
金属加工や調理などの工場での作業では、このような姿勢をとることが多いため、作業によって筋肉が疲労し硬くなると、突然の動きに対応できず、けいれんを起こしやすくなります。
その結果、太もも裏がつる症状が発生します。
前屈みの姿勢が続くと、上半身の重みが前に倒れる状態のため、それを支える腰の骨や骨盤、股関節に大きな負担がかかります。
これは、バランスの悪い状態で、重い荷物を持ち続けるようなものです。
その結果、各関節にゆがみが起こり、関節の可動性が低下します。
これにより、腰から足にかけての連動した動きができず、太もも裏に負荷がかかってしまう場合、突然のけいれんや痛みが引き起こされます。
太もも裏がつった場合、筋肉を痛めないためにも、早くそのけいれんをおさめる必要があります。
そのための方法として、仕事中でも立った状態でできる方法を、以下のような手順でおこなってください。
1. 準備
壁の前に立ち、壁に手をついて体を支えます。
2. 足の位置
つった側の足を前に出し、かかとを地面につけ、つま先を軽く上げ、このとき、つま先は壁に当てるようにします。
3. 体の動き
体重を後ろの足に乗せ、お尻を引くようにしてゆっくりと体を前に倒します。
前に出した足の太もも裏に軽い張りを感じるところまで体を倒し、その際には、無理に伸ばそうとせず、痛みが出ない範囲でおこなってください。
4. 戻る動作
けいれんが収まったら、急激な動きは避け、ゆっくりと元の立ち位置に戻ってください。
5. 戻った後のケア
太もも裏の筋肉を、秒速5センチのスピードで、軽く優しくさすってください。
以上のような一連の動作は、太もも裏がつったときだけではなく、仕事が始まる前や終わった後におこなうことで、太ももの裏をつることへの予防体操にもなります。
特に、寒い時期は、こまめに太ももの裏を伸ばすことをおすすめします。
今回のブログでは、寒い環境下で前屈みの姿勢で立って作業をしていた結果、以下のような太もも裏がつる原因について説明しました。
– 寒冷環境による体への影響
– 前屈み姿勢による筋肉への負荷
– 前屈み姿勢による関節への影響
また、太もも裏がつった場合、仕事中でもできる症状をおさめるための壁を使った足の伸ばし方を紹介しました。
仕事中に起きる太もも裏の痛みは、日常生活に大きな支障をきたす可能性が高まるため、早めにケアされることをおすすめします。
そのための方法として、今回紹介させていただいたことが皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、それでも太もも裏がつる症状のお悩みが続く場合は、お近くの病院や治療院など専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
当院でも、今回のブログで取り上げさせていただいたケースの太ももの症状にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他にも太もも裏の痛みへの対策についての記事を書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
1. 日本整形外科学会ガイドライン: https://www.joa.or.jp/public/index.html
2. 厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」: https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000034et4-att/2r98520000034pjn_1.pdf
皆さん、こんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
脚立に登って庭の植木の剪定作業をした後に、太ももの裏に痛みを感じたことはないですか?
庭の植木のお手入れすることで、家の外観がキレイになって、とてもすっきして達成感が高い作業ですが、お体に思わぬ痛みを引き起こしてしまう場合があります。
当院でも、脚立に登っての庭の木の剪定作業で起きる太ももの裏の痛みについてのお悩みをよくお聞きします。
太ももの裏の痛みは、日常生活に大きな影響を与えかねません。
例えば、脚立に登って植木の剪定をする際、踏ん張りにくくなってバランスを崩す危険性が高まります。
また、趣味のゴルフで、スイング中に体がブレてしまい、思うようにプレーできないこともあります。
さらに、歩いているとすぐに疲れてしまうことで、外出する気が落ちるかもしれません。
そこで今回は、脚立を使っての剪定作業による太ももの裏の痛みの原因とその対処法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、太ももの裏の痛みの原因が解消されて、庭のお手入れやゴルフを楽しみながら、健康的で活動的な生活を送ることができます。
脚立を使っての庭木の剪定作業の後に太ももの裏の痛みが発症する原因として、以下のことが考えられます。
脚立作業後の痛みの最も一般的な原因は、ハムストリングと呼ばれる太ももの裏の筋肉への過度な負荷です。
長時間、剪定作業のために、脚立の上で踏ん張り続けることにより、ハムストリングに持続的な緊張がかかります。
これにより筋肉に微細な損傷が生じ、炎症反応が起こります。
この微細な筋肉の損傷が積み重なることで、太ももの裏の痛みが引き起こされます。
脚立の登っての作業は、足場が一か所に固定されるため、切ろうと思っている枝木に剪定はさみを届かせるために、体をひねったりそらしたりと、不自然な姿勢でおこなう場合があります。
そうすると、ひざや股関節などにゆがみが生じて、関節の安定性が低下します。
これにより、脚立での作業中にバランスを取るのが難しくなり、足の関節を安定させるために、股関節からひざにかけて伸びている太ももの裏の筋肉に余分な負担がかかります。
その結果、太もも裏の筋肉が疲労を起こして硬くなり、痛みを感じやすくなります。
庭木の剪定をするには、一般的に、長時間おこなうことが多い。
脚立に登って同じ姿勢を維持するために踏ん張ることで、太ももの裏の筋肉が疲労して血流が悪くなります。
それによって、太もも裏の筋肉や神経に十分な酸素や栄養がいき渡らなくなる。
そうすると、太もも裏の筋肉がエネルギー不足となったり、太もも裏の神経が過敏となり、ちょとした刺激でも痛みとして感じやすくなります。
そういったことで、脚立に登って同じ姿勢を維持するために踏ん張ると、太ももの裏に痛みが生じてしまいます。
太ももの裏の痛みへの有効な対処法として、以下の太もも周辺の筋肉へのストレッチを紹介させていただきます。
1.床に体を横にして寝て、頭は手で支える姿勢を取ります。
2.上側の足のひざを曲げて、上側の手で足首をつかみます。
3.足首を持った手で、お尻の方へゆっくり引き寄せ、太ももの前側が伸びるのを感じたら、10秒間、保ます。
4.10秒たったら、ゆっくりと足を元に戻し、次に、反対側でも同じ手順でおこないます。
5.この一連の動作を、左右の足で交互に、3回、繰り返しおこなってください。
1.上むきに寝て、両足をまっすぐ伸ばします。
2.片方のひざを曲げ、反対側の太ももに足を乗せ、まっすぐ伸ばした足側の手を、曲げたひざの外側に当てます。
3.ひざに当てた手を使って、曲げたひざを反対側へゆっくりと倒し、肩が床から浮かないように注意します。
4.お尻から太ももの外側あたりが伸びるのを感じたら、10秒間、保ち、その後、ゆっくりと元の位置に戻ります。
5.反対側でも同じ手順を繰り返します。6.この一連の動作を、左右の足で交互に、3回、繰り返しおこなってください。
1.上向きに寝て、片足を曲げ、もう片方の足をに両手で太ももの裏から抱えて、軽くひざを曲げた状態で、上に持ち上げます。
2.両手で持ち上げた足のつま先を体の方に向けて、10秒間、保ます。
3..10秒たったら、ゆっくりと足を元に戻し、次に、反対側でも同じ手順でおこないます。
4..この一連の動作を、左右の足で交互に、3回、繰り返しおこなってください。
今回のブログでは、脚立作業によって太ももの裏の痛みが発症する要因として、以下のことを説明させていただきました。
・筋肉の過度な負荷と炎症
・関節の機能低下と不安定性
・血流障害と神経圧迫
また、太ももの裏の痛みの対処法として、以下のストレッチを紹介させていただきました。
・太もも前面のストレッチ
・お尻から太ももののストレッチ
・太もも裏のストレッチ
太ももの裏の痛みは、日常生活に大きな支障をきたす可能性が高まるため、早めにケアされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆さまのお役に立てれば幸いです。
もし、それでも太ももの裏の痛みのお悩みが続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
加古川市の当院でも、今回のブログで取り上げさせていただいたケースの太ももの裏の痛みに対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他に庭での作業後に起きるお体の不調への対策ブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
1. 日本整形外科学会. (2021). 「ロコモティブシンドローム診療ガイド」. https://www.joa.or.jp/public/locomo/
2. 厚生労働省. (2020). 「高齢者の健康に関する調査」. https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/84-1.html
皆さん、こんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
車両の整備や検査のお仕事をされている方から、よく、腰の痛みのお悩みをお聞きします。
特に、秋になって寒くなってくると、そのお悩みが増加傾向にあります。
車両を整備や検査などを行うお仕事の方が腰痛を発症すると、屈む姿勢がつらくなったり仕事にしようが出る他にも、車の運転が苦痛になったり、寝つきが悪くなったりと、仕事の効率低下だけでなく、生活の質も低下してしまいます。
そこで今回は、車両を整備や検査などのお仕事をされている方々に多く見られる腰痛の原因とその予防方法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、職業性の腰痛の原因が解消されて、快適に仕事を続けながら、プライベートも充実して過ごすことができます。
車の整備や検査のお仕事をされている方が、気温が低下し始める秋になると腰痛を発症しやすくなる原因として、以下のことが考えられます。
立っているときに腰にかかる負担が100とすると、体を前に屈めると腰への負担が150に増加します。
車両の整備や検査の際に、屈んだ姿勢をとることが多くなるため、長時間、作業を続けると腰に過度の負担をかけることになります。
そうすると、前屈みの姿勢を維持するための腰周辺の筋肉が緊張して疲労し、その状態で作業を続けようとしても、腰周辺の筋肉が対応できず、痛みが発生します。
秋から冬にかけての気温低下は、筋肉の柔軟性を低下させます。
血液は、37度ほどの温度があり、全身に巡ることで、体温を維持して、筋肉や内臓などを温めて、その機能を維持します。
外部の気温が低下する環境にいると、血液が冷えて体温が低下するため、寒さを感じると血管が収縮させて、血流を流れを少なくして、体温の低下を防ぎます。
そうすると、筋肉への血流が減少し、筋肉に酸素や栄養の提供が低下します。
特に、車両を整備したり検査をされるお仕事の方は、腰に負荷をかける作業が多いため、腰周辺の血流が悪化するとエネルギーの不足を起こします。
その結果、腰周辺の筋肉の機能が低下して、その状態で無理に動かすと、腰に痛みを感じやすくなる。
車の整備する際には、安全性のために、安全靴を履くことは必要です。
安全靴は通常、普通のスニーカーと比べて底が硬くなっています。
これは安全性を確保するためですが、同時にクッション性が低下します。
硬い底は地面からの衝撃を吸収しにくく、その衝撃が直接、腰に伝わりやすくなります。
この衝撃が繰り返し腰にかかることで、腰痛のリスクが高まります。
車両整備や検査のために体を屈めるときに感じる腰痛、特に寒くなった時期の有効な対処法として、以下のことを紹介させていただきます。
車両整備や検査の作業中に頻繁に行う前屈み姿勢は、腰への負担を増大させる主な原因の一つです。
この負担を軽減し、腰痛を予防・改善するために、昼休み中や仕事の隙間時間を利用して、立ったままでできる効果的なストレッチ方法を紹介していきます。
1. まっすぐに立ち、右足を大きく前に踏み出してください。
2. 左ひざを床に近づけるように腰を落とし、右ひざが90度になるようにします。
3. 上半身をまっすぐに保ちながら、腰を前に押し、重心を前方移動しながら、右ひざを曲げます。
4. 右の太ももの付け根、股関節の前面が伸びるのを感じたら、10秒間、保持してください。
5. 反対側も同様に行います。
6.左右の足で交互に。3回。繰り返しおこなってください。
1. 片足を前に出し、つま先を上に向けます。
2. 背筋を伸ばしたまま、前に出した足のつま先に向かって、ゆっくりと上半身を倒します。
3. 太ももの裏が伸びるのを感じたら、10秒間、保持してください。
5. 反対側も同様に行います。
6.左右の足で交互に。3回。繰り返しおこなってください。
1. 足を肩幅に開いて立ってください。
2. 肘を曲げて、両手を頭の後ろで組みます。
3. ゆっくりと上半身を後ろに反らせ、胸を開きます。
4. 胸とおなかが伸びるのを感じたら、10秒間、保持してください。
5.この動作を、3回。繰り返しおこなってください。
秋冬の気温低下は、筋肉の硬直や血流の低下を引き起こし、腰痛のリスクを高めます。
特に、屋外での車両整備作業は寒さの影響を受けやすいため、適切な防寒対策が重要です。
腰を温めるための効果的な方法として、
・薄型のカイロを選択し、腰の両側に1枚ずつ貼る、もしくはおなかに貼る
・腰から下腹部までをカバーするような腹巻きを着用する
・ 休憩時間には、温かい飲み物を摂取し、内側からも体を温める
という対策をすることで、気温低下のために体が冷えて、腰が痛くなることを予防できます。
安全靴は作業中の足の保護には欠かせませんが、長時間の着用は腰への負担となる可能性があります。
休憩時間の時ぐらいは、可能であれば、安全靴を脱ぎ、軽い運動を行うことで、腰痛予防や改善に大きな効果が期待できます。
安全靴を脱いだあとは、
・座った状態で、足の指を広げたり、丸めたりを10回繰り返す
・足首を大きく円を描くように、時計回りと反時計回りを、各10回、回す
といった運をすることで、足首の柔軟性を高め、下肢全体の血流を改善します。
その結果、足全体の筋肉が活性化され、腰への負担が分散されます。
今回のブログでは、秋の気温低下する時期に、車両整備士の方に起きる腰痛が発症する要因として、以下のことを説明させていただきました。
・姿勢の不良による筋肉への負担
・寒冷環境による筋肉の硬直と血流の低下
・安全靴の影響
また、腰痛の対処法として、以下の方法を紹介させていただきました。
・前屈みで起きる腰痛を改善するためのストレッチ
・寒さ対策のためのカイロや腹巻きの使用
・休憩時の安全靴を脱いでの軽い運動
腰痛は日常生活に大きな支障をきたす可能性が高いため、早めのケアをおすすめします。
そのための方法として、今回紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、それでも、腰痛のお悩みが続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関への受診をおすすめします。
当院でも、今回のブログで取り上げたケースの腰痛に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他の腰痛対策のブログも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
1. 日本整形外科学会. (2021). 腰痛診療ガイドライン2021. https://www.joa.or.jp/public/guideline/
2. 厚生労働省. (2022). 国民生活基礎調査.