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こむら返り ケイレン つる | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧

みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、来院された60歳代女性の患者様から、
「最近、主人が、明け方になると、ふくらはぎの筋肉をつることが多いんですけど、どうしてですか?どこか悪いんですかね?」
と心配されておられるお話をうかがいました。
今回、ご相談いただいた方のように、夏場になると、朝の4時や5時あたりの明け方に、ふくらはぎの筋肉を頻繁にけいれんを起こすことは少なくありません。
そこで今回は、夏場の明け方の時間帯になると、ふくらはぎの筋肉がつりやすくなる理由とその予防方法について紹介させていただきます。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955

暑い夏は汗を多くかくことで、筋肉を機能させるために必要な水分やナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルが失われやすくなります。
その結果、筋肉が正常に働くためのバランスが崩れ、筋肉がけいれんしやすくなる。
こういった状態で、睡眠に入ることで、以下のような複数の要因が重なることで、さらにふくらはぎがつりやすくなると考えられます。
睡眠中は、自動的に心臓がゆっくり動くため、体温や代謝が低下し、筋肉への血流が減り、筋肉が冷えて硬くなります。
さらに、夏の暑さにより、クーラーや扇風機をかけて寝たり、薄着で寝たり、寝具をはいでしまうことも起こり、体は冷えやすくなる。
特に、その条件下では、心臓から遠い場所で、大きい筋肉であるふくらはぎは冷えて硬くなります。
そういった現象が起きている寝ている間で、もっとも体温が低下するのが、明け方の時間帯です。
ふくらはぎがもっとも冷えて硬くなる明け方に、寝返りを打ったり足を伸ばしたりすることで、その動きについていけず、ふくらはぎがつる現象が起こります。
日中の活動に比べて、就寝中は寝具に横になって寝るという同じ姿勢が続きます。
同じ姿勢が続くと、その状態で筋肉がこわばります。
また、筋肉への刺激が少なくなると、脳への情報が低下するため、脳が情報を求めて、筋肉に張り巡らされている神経の感度を上げます。
そうすると、明け方に、寝て固まった体をほぐすために、足を伸ばして背伸びをするなど、急な動きに神経が過敏に反応して、ふくらはぎの筋肉を急激に収縮させます。
その結果、明け方にふくらはぎのけいれんを起こしやすくなります。
明け方や夜間に足がよくつる現象は、持病によって起きる場合があります。以下の疾患が代表的です。
・糖尿病
・肝硬変
・腎不全(特に血液透析中)
・脊柱管狭窄症
・椎間板ヘルニア
・多発神経炎
・脳梗塞
・パーキンソン病
・下肢静脈瘤
・閉塞性動脈硬化症
・薬による電解質異常
また、病気ではないのですが、妊婦の方も、胎児の成長により、足への血流の停滞やミネラルバランスの乱れ、筋肉の疲労によって、特に、妊娠後期に、足がつりやすい現象が起こります。
(参考文献:「こむら返りに対する深腓骨神経内側枝ブロック―ケースシリーズ」」)
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明け方のふくらはぎの筋肉がつるのを未然に防ぐために、以下のポイントを日常生活に取り入れてください。
日中だけでなく、特に、寝る前にコップ1杯の水を飲むようにしてください。
また、OS1などの経口補水液などでミネラル補給を心掛けると効果的です。

寝る前に、ふくらはぎを優しくさするなどして、筋肉に刺激をいれて血流と柔軟性を高めてください。
また、ふくらはぎに刺激を入れる他の方法として、足を伸ばしたり、足の指や足首を曲げたり伸ばしたりすることも有効です。

エアコンや扇風機の冷風が、足に当たらないよう工夫してください。
そのための方法として、寝る場所や寝具を調整したり、レッグウォーマーや長ズボンを着用して寝るなど、ふくらはぎが、直接、冷気に当たらないようにするのが効果的です。
また、夏はシャワーですませがちですが、ふくらはぎがつることが多いときは、湯船につかって、ふくらはぎをしっかり温めることをおすすめします。

夏の暑さで汗をかいたことで失われた、筋肉の機能をさせるための栄養であるミネラルの補給も重要です。
ミネラルを補給するための食べ物として、
カリウム;バナナ、ほうれん草
マグネシウム:ナッツ類、豆類
カルシウム:ヨーグルト、小魚
などがあげられます。
日常生活で意識してとってください。
また、アルコールを含む飲料を飲むと、体の脱水が進みます。
筋肉の約72~75パーセントが水分で構成されていおり、2%でも筋肉の水分が減ると、筋肉にけいれんやつりが起こります。
夜明け前にふくらはぎが頻繁につる場合は、夕食時のアルコール摂取を控えることも検討してください。

糖尿病や腎臓疾患、高血圧などの持病があり、ふくらはぎが明け方につる症状が頻繁に起こる場合は、医師の診察を受けて、適切な指導と治療を受けることをおすすめします。
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夏場の明け方にふくらはぎがつりやすいのは、汗をかくことで起こる脱水やミネラル不足に加えて、複数の要因が影響しているためですので、寝る前や寝るときのこまめな対策が必要となります。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955

みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
初夏に入り、そろそろ、田植えが始まる時期になってきました。
このシーズンになると、長時間、用水路の泥かきや畦の草刈り、田んぼに水を入れてすく作業などを、足元がぬれないように、長靴をはいておこないます。
そうすると、その作業の途中や作業をしたその日の睡眠中に、
「足の筋肉がつる」
ことが多くなります。
太ももの内側や後面、ふくらはや足の裏など、足がつる場所はさまざまです。
その中でも、特に、「足のスネの筋肉」がつってしまい、お困りな方が少なくありません。
そこで今回は、長靴をはいての田植えの作業をすることで、足のスネの筋肉がつりやすくなる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、田植えのシーズンに足のスネの筋肉がつりやすくなることを予防し、スムーズに作業にあたれます。
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長靴の特徴は、
・靴のはき口がくるぶしよりも上にあり、ふくらはぎまでおおうデザイン
・足の甲の部分が、ゴムや合成樹脂などの素材で作られている
・靴底の構造が、厚みと硬さがある
・靴ひもやベルトはなく、足を差し込むだけで着脱できる構造
となっています。
それによって、水や泥などの侵入を防ぎ、路面の突起物や衝撃から足を守ることができます。
その反面、活動する際に、
「足首が曲げ伸ばしする動きが制限される」
状態が強いられます。
足首の動きが悪くなると、足首の動きをコントロールする足のスネの筋肉が、伸び縮みしながら力を発揮する収縮よりも、筋肉の長さを変えずに力を発揮する収縮が多くなります。
筋肉の長さを変えないで力を発揮する状態は、バネがきかず突っ張っている状態なので、歩行時に体にかかる衝撃の吸収や前に進むための推進力が低下します。
そうすると、姿勢の保持やバランスの維持のために、足のスネの筋肉に過剰な負荷がかかり、疲労や損傷を引き起こします。
その結果、筋肉が伸び縮みを自動的に調整する機能が低下して、ちょっとした刺激が足のスネの筋肉に入ることで、けいれんを起こし、足のスネの筋肉がつってしまう現象が起こりやすくなる。
(参考文献:「理学療法士から見た足病患者に対するフットケア」)
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足のスネの筋肉は、主に「前脛骨筋(ぜんけいこつきん)」と呼ばれる筋肉で構成されています。
この筋肉がつったときの伸ばし方法は、以下の通りです。
方法1:「イスに座り、スネがつった足を後ろにひいて、つま先を床につけ、そのまま、足の甲を床につけるようにしてゆっくり伸ばす」

方法2:「壁の前に立ち、手で体を支えて、スネがつった足を後ろにひいて、つま先を床につけ、そのまま、足の甲を床につけるようにしてゆっくり伸ばす」

方法3:「イスに座り、つった方の足を、もう片方の足のひざの上におき、乗せた足のつま先を手で持って、足の甲をゆっくり伸ばす」

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長靴をはいて、田植えの準備や作業をした日に、足のスネの筋肉をつらないようにするための予防法について、以下で紹介させていただきます。
長靴での作業で疲れた足の筋肉をケアするためには、足の血流を良くすることが必要です。
血流が良くなると、血液を通して、筋肉へ栄養や酸素が届けられ、回復が促されます。
そのためには、足を温めることが重要です。
足を温める方法として、足湯に足をつけたり、お風呂で湯船につかることが最も有効です。
お湯に足をつける時間としては、15~20分程度を目安にしてください。
シャワーで足を温めるだけでは、なかなか、足の筋肉の深部までその温かさが届かないので、足だけでも湯船につけることが理想です。
筋肉は、70~76%が水分で構成されています。
その内の2%でも消耗すると、筋肉にけいれんや損傷を引き起こします。
田んぼでの作業は、汗や呼吸で、体の水分が失われがちです。
ですので、作業中や作業が終わった後、十分な水分を意識してとるようにしてください。
アルコール飲料やかカフェイン飲料は、体の水分を体外に出す作用があるので、なるべく避けるようにしてください。
また、甘すぎるジュースやスポーツ飲料を飲みみすぎると、体の水分のバランスを崩しますので、飲む飲料が偏らないように、麦茶やミネラルウォーターなどを一緒に飲んでください。
オーエスワンやアクアサポートなどの経口補水液は、飲む点滴とも言われて、水分の吸収に有効です。
筋肉の収縮には、マグネシウム・ナトリウム・カリウム・カルシウムなどといったミネラルと呼ばれる栄養が重要な働きを担います。
田植えなどで、体を活動させると、ミネラルが消費されて不足して、筋肉の回復が低下しがちです。
ですので、ミネラルが含まれた食材を意識して、体に取り込むようにしてください。
食材としては、以下のようなものがあります。
・マグネシウム:スルメ、アーモンド、ほうれん草、納豆など
・ナトリウム:梅干し、味噌、しらすぼし、ちくわなど
・カリウム:バナナ、アボカド、キウイ、スイカなど
・カルシウム:牛乳、小松菜、煮干し、チーズ、豆腐など
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田植えは、田植え自体も重労働ですが、その準備や後片付けも、手間や時間がかかり、大変な作業です。
その作業中は、長靴をはくことは避けられません。
ですので、その期間中に足のスネの筋肉がつって痛めないためにも、今回、紹介させていただいた対処や予防法が、お役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、調理師の50歳代女性の方が、お体のメンテナンスのために来院された際に、
「特に、何をしたわけではないけれども、なんか、体がだるくてボーッとしてしまって・・・」
「仕事に集中できないというか、やる気が上がってこないですよね、それはちょっと困ってて・・・」
「私だけでなくて、一緒に仕事をしている周りの人も同じようなことを言ってるんですよ・・・」
というお話をお聞きしました。
4月に入って、朝晩が肌寒く、昼が暑いといった春の特有の気候になると、なんとなくボーッとのぼせたり、だるさを感じやり、やる気が出ないなど、心身の不調を訴える方は少なくありません。
春は、年度はじめで、何かと忙しくなる時期に、こういった状態が続くと、お仕事に支障が出てしまいます。
そこで今回は、春に起きる不調の原因とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、春に起きやすい心身の不調を抑えて、仕事をスムーズに集中しておこなえます。
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東洋医学の基礎理論を記した「黄帝内経素問」という中国の最古の医学書で、以下のような春に起こりやすい体の変化が述べられています。
春は、植物が発芽して、太陽の光に向かって上へ上へと伸びて成長します。
これは、冬に蓄えたエネルギーを、春になって一気に上に向けて噴出して起こります。
人間も同様に、体の活動エネルギーである「気」が、体の上部である“頭”や“上半身”に上がって、集中しやすくなります。
気のエネルギーが上昇することで、新陳代謝や活動力も上がるのですが、この体のエネルギーの上昇が過剰になると、お風呂につかりすぎたような、頭がボーッとするようなのぼせたり、だるさなどの症状を引き起こします。
東洋医学では、春は「肝」に最も影響を受けるとされています。
ここでいう「肝」は、東洋医学の「肝」のことで、西洋医学でいう「肝臓」とは働きが違います。
東洋医学の「肝」は「エネルギーと感情の調整システム」の役割を担い、西洋医学の「肝臓」は「生化学的な代謝工場」の役割を担っています。
東洋医学の「肝」は、
・全身の血流量を調整
・全身のエネルギーの流れの調整
・感情をコントロール
・消化吸収を促進
・筋肉と腱の柔軟性を管理
・目の状態を管理
といった6つの働きを担っております。
春の気候の変動や花粉の飛散、新しい環境や仕事の変化など、心身のより大きい活動が必要となるため、この6つの「肝」の機能をフル回転させる時期でもあります。
そのため、「肝」の機能が過剰に活動したり、使いすぎて機能低下することで、
・けん怠感
・のぼせ
・イライラ、無気力
・食欲不振
・筋肉のけいれん
・目のかすみ
などといった症状を引き起こしやすくなります。
(参考文献:「季節病に備える東洋医学的養生法(1) ―『黄帝内経素問』第二における四季と土気の関係―」)
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「気」の上昇や「肝」の不調による春に起こしやすい症状への対処法として、以下のことが考えられます。

春に起きる気のエネルギーの過剰な上昇を発散させ、気の流れを整える必要があります。その方法として、
・30分程度の散歩で、気を適度に発散させる
・優しく軽く指先で頭部をタッピング(叩く)りして、気の偏りを調整する
・髪を束ねず、ゆったりと締め付けない服装で、気の自然な発散を促す

春に影響が大きい肝を労わるために、生活習慣の見直しをおすすめします。
ポイントとしては、
・ 酢、梅干し、柑橘類、緑黄色野菜、豆類、ごまを積極的に摂取する
・脂っこい食事、アルコール飲料、深夜の食事を避ける
・食事の量は、腹6~7分目にする
・就寝前のスマホの使用を控える
・毎日の起床する時間を そろえる
・朝の日光を10分は浴びる
などを気をつけて生活をおくってください。
気の流れや肝は、以下のツボを刺激することで整うことが期待できます。

太衝(たいしょう)のツボは、足の甲側の親指と人差し指の骨の間をなぞるように足首方向へたどり、足の親指と人差し指の2本の骨が交わる手前のくぼみに位置します。
手の人差し指先で、気持ちいい強さで、5秒間、押してゆっくり離すことを、5回、繰り返してください。
これを1日2回はおこなってみてください。

期門(きもん)のツボは、胸の乳首から垂直に、指4本分(約6cm)下がり、みぞおちの横あたりの高さに位置します。
手の人差し指先で、気持ちいい強さで、5秒間、押してゆっくり離すことを、5回、繰り返してください。
これを1日2回はおこなってみてください。
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中国最古の医療書である「黄帝内経素問」では、他に、春の養生を誤ると夏に冷えが悪化すると警告しています。
つまり、春に心身をケアしておかないと、春だけではなくて夏も引き続き不調が続くリスクが高まります。
春夏と快適に仕事をおこなうためにも、春にしっかり体を整える必要があります。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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みなさんこんにちは、加古川市ひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、30歳代女性の方が、太ももの内側の筋肉がよくつるというお悩みで来院されました。
詳しくお聞きすると、保育園にお子さんを電動アシスト付き自転車で送迎する際に、太ももの内側の筋肉がつってしまうと。
仕事や家事に追われて、送迎の時間がギリギリで、間に合わすために、毎日、かなり力んでペダルをこいでいるとのこと。
電動自転車といえども足の疲れは感じているそうです。
今回、ご相談いただいた患者様のように、子供の送迎や買い物のために電動自転車を多く利用することで、足にトラブルを起こしてしまうことが少なくありません。
特に、太ももの内側の筋肉は、自転車を安定して運転するためのは、とても重要な部分であるため、支障をきたすと日常生活に大きな影響が出てしまいます。
そこで今回は、毎日、電動自転車を頑張ってこいでいると太ももの内側をつってしまう理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、自転車の運転中に起きる太もものトラブルを防ぎ、快適に走行できます。

自転車は、両足の股関節やひざの関節を、交互に曲げたり伸ばしたりすることで、ペダルをこぐことができます。
そのときに主力となる筋肉が、太ももの前面の筋肉(大腿四頭筋)と後面の筋肉(ハムストリング)です。
自転車のペダルを踏み込むときは、太ももの前面の筋肉が収縮し、太もも後面の筋肉が緩みます。
また、自転車のペダルを引き上げるときは、太ももの前面の筋肉がゆるみ、太もも後面の筋肉が収縮します。
このように、自転車のペダルをこいでいるときは、太ももの前面の筋肉と後面の筋肉は、収縮している時間帯と緩んでいる時間帯があります。
しかし、太ももの内側の筋肉群は、自転車のペダルをこいでいるときは、足の動きの制御や股関節の曲げ伸ばしの補助をおこなっているため、継続的に働きます。
さらに、太もも全体の筋肉に占める太ももの内側の筋肉の割合は、
・太ももの前面の筋肉:50~60%
・太ももの後面の筋肉:30~40%
・太ももの内側の筋肉:10~20%
と最も低い。
そのため、毎日の自転車の運転での筋肉疲労が起きると、太ももの内側の筋肉がエネルギー切れを起こして、つってしまう現象が起きてしまいます。
これは、プロのロードレーサーでも、レース中によく見られる現象でもあります。
また、特に、電動自転車の場合は、身体活動の強度が30%も軽減するのですが、その軽減は、太ももの前面と後面の筋肉に働いても、重たい電動自転車をコントロールするために、太ももの内側の筋肉の負荷はむしろ大きくなる可能性があります。
もう一つ電動自転車に関する特徴としては、自転車自体が重たいため、停止時にしっかり両足がついて支えられるようにと、サドルを低く設定します。
従来の自転車では、サドルは高めに設定することで、ペダルを効率的にこげます。
しかし、電動自転車のようにサドルが低い状態で走行すると、特に、太ももの内側の筋肉の負荷が大きくなると言われています。
それらの理由から、電動自転車での走行で起きる足の筋肉の疲れが、太ももの内側に起きやすくなる。

電動自転車を使う際に、太ももの内側の筋肉への疲労を軽減するための方法を、以下で紹介させていただきます。

当たり前のようで意外とおこたってしまうのが、「自転車のタイヤに空気を入れる」ことです。
電動自転車自体が重たく、さらにお子さんを乗せたりすると、タイヤに大きな負荷がかかり、毎日、乗ればタイヤの空気圧が低下します。
タイヤにしっかりと空気が入ることで、道路とタイヤの設置面積が小さくなります。
それによって摩擦が少なくなり、スムーズに自転車が進み、筋肉の負荷が軽減できますし、バッテリーも長持ちするといことが多い。
ですので、電動自転車のタイヤやチューブは丈夫にできているので、しっかりと空気を入れることをおすすめします。

電動自転車のペダルを効率的にこぐためには、ペダルに当てる足裏の部分とその際の足首の角度が重要になります。
まず、土ふますでペダルを踏む方が多い。
それによって安定感は出ますが、足の力が十分にペダルに伝わりません。
ペダルは、足裏の
「母指球(ぼしきゅう)」(足の親指の付け根と土踏まずの間にある膨らんだ部分)
という部分で踏むことで、力が伝わりやすくなります。
ですので、ペダルに当てる足の部分を、状況に応じ、安全性と効率性のバランスを取りながら、母指球と土踏まずを適切に使い分けてください。
また、ペダリングの際に、足首の角度が定まらないと、足からペダルへのエネルギー伝達の効率が悪くなる。
ペダリングの効率を上げるには、足首がつま先が下でかかとが上の角度の状態、つまり、
「かかとがつま先よりも高いところにある」
状態が固定されているのが理想です。
以上のような工夫することで、電動自転車を運転しても効率的で疲れにくいペダリングが可能となり、その結果、太ももの内側の筋肉への負荷軽減につながります。
太ももの内側の筋肉へのストレッチをすることで、血流を促され、電動自転車を運転することで疲労した筋肉の回復が期待できます。
そのためのストレッチ方法は、以下の通りです。
1.床に座り、両足の裏を合わせてあぐらをかいて、両ひざを外側に開き、できるだけ床に近づけます。

2.その状態のまま、背中をまっすぐに保ちながら、体をゆっくり前に倒します。

3.太ももの内側の筋肉が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
4.この一連の動作を、3回、おこなってください。
1. 床に座り、片足を伸ばして外側に広げて、もう片方の足のひざを曲げて足の裏を、伸ばして広げた反対の足の太ももの内側につけます。

2. 背中をまっすぐに保ちながら、伸ばした足の方向へ体を倒します。


3.太ももの内側の筋肉が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
4.この一連の動作を、3回、おこなってください。
1. 両方の肘とひざを床につけて四つばいになり、両方のひざを外に広げます。


2.、その状態のまま、お尻とかかとを近づけるように体重を後ろへ移動させます。


3.太ももの内側の筋肉が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
4.この一連の動作を、3回、おこなってください。
以上のようなストレッチを、テレビを見ているときや寝る前など隙間時間に、こまめにおこなってみてください。

電動アシスト付自転車の利用実態調査では、30代の子育て世代の約4人に1人が、電動自転車を保有していると報告されているほど、電動自転車は日々の生活には欠かせないものになってきています。
そんな電動自転車の運転中に、太ももの内側の筋肉がつるのを防ぐための方法として、
・自転車の整備
・自転車のこぎ方
・太ももの内側の筋肉へのストレッチ
を紹介させていただきました。
今回、ブログで書かせていただいたことが、皆様のお役にててれば幸いです。
もし、それでも、電動自転車をこいでいると、太ももの内側の筋肉が頻繁につるようでしたら、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関にかかられることをおすすめします。
当院でも、今回のケースのような電動自転車の運転中に起きる足のトラブルにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他に太ももの痛みへの対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:「電動アシスト機能付き自転車による模擬的日常生活走行中の身体活動強度」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpa/17/2/17_KJ00008076487/_pdf/-char/ja)

皆さんこんにちは、加古川市ひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
1月も後半になり、日の出の時間も早くなって、太陽が出る時間帯が長くなってきました。
とはいえ、まだまだしばらくは寒さは続きそうですね。
さて、先日、60歳代女性の方が、足の指がつることを訴えて来院されました。
詳しくお話をお聞きすると、朝、散歩するのが習慣で、最近、歩き始めてしばらくすると、足の指がつって、靴を脱いで伸ばさないとなおらないことが増えたと。
何年も同じコースを歩いているけれども、なぜ、急に冬場にこんなに足の指がつるようになったかがわからないとのことでした。
1日の中で運動する機会は、朝の散歩だけであるし、健康を保つためにも、足の指をつらずに歩きたいとご希望でした。
今回、ご相談いただいたケースのように、冬場に歩いていると、足の指をつる方が少なくありません。
そこで今回は、寒い時期の散歩中に足の指をつってしまう理由とその予防方法について紹介させていただきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、気温が低い中でもスムーズにウィーキングを楽しむことができます。

足の指をつるということは、筋肉の伸び縮みを感知するセンサーが誤作動を起こして、足の指周辺の筋肉が過剰に緊張して、けいれんを起こすしている状態です。
そういった状況になるのは、
・水分の不足
・ミネラルの不足
・筋肉の疲労
・冷え
・血流の不足
・薬の服用
といったことが、単独もしくは複数に重なった場合、引き起こされます。
冬の朝の散歩をすることで、こういった状況が引き起こされるのは、以下のことが考えられます。
冬に散歩に出かける際には、寒くないように防寒着をしっかり着込みます。
しかし、顔や首などで、冷たい空気を感じると、体温が奪われないように、自動的に血管が収縮します。
そうなると、血流が悪化して、体に血液を通して酸素や栄養が行き渡らなくなります。
特に、足先は、心臓から最も遠い場所なので、足の指周辺の筋肉へのエネルギー供給が低下して、足の指がつりやすくなる。
寒い環境で運動をすると、運動のために使うエネルギーに加えて、体温を上げて寒さに対応するためのエネルギーも使います。
つまり、寒い環境下では、暖かい環境よりエネルギーの消費が増加します。
ある研究では、寒い気候でのトレッキングが、穏やかな気候の中で行うトレッキングと比べて、30%も多くのエネルギーを消費したことが報告されています。
いつもと同じコースを歩いても、冬の寒い中での散歩は、他の季節より足の筋肉の疲労を引き起こしやすくなり、その結果、足の指がつりやすくなる。
冬は夏に比べて、喉の渇きを感じにくくなるため、水分をとる量が減りやすくなります。
特に、寝ているときに汗を無意識下でかくため、朝、起きた時の体は、水分が不足している状態です。
また、寒さによって尿意を感じやすくなるため、散歩の途中でトイレに行かないように、散歩前の水分の摂取を控える傾向にあります。
こういったことで、体の水分の不足が起きている状況で、散歩を行うと足の指がつりやすくなります。
なぜなら、筋肉の約76%は水分で構成されており、その中の2%の水分が失われるだけで、筋肉に不具合が出るからです。
靴を履くさいに靴下の役割は、靴と足に起きる摩擦を和らげたり、足の皮ふの保護、汗の吸収、衝撃の緩和、などがあります。
冬の散歩では、冷えないように、分厚い靴下を履くことが多いと思われます。
靴下が分厚くなると足と靴とのフィット感が変わります。
そうなることで、靴の中で足が滑りやすくなって、いつもより足の指に力を入れなくなり、分厚い靴下のために足のサイズが大きくなり、靴が窮屈になって足の指を圧迫するなど、足の指にかかる負担が大きくなる場合があります。
分厚い靴下を履くことで、靴下と靴がフィットしない状態で歩くと、足の指周辺の筋肉が疲れやすくなり、足の指を釣りリスクが高まります。

冬の朝の寒い環境下で散歩をする際に、足の指がつるのを予防するための方法を以下で紹介させていただきます。

冬の朝の寒い中で散歩をする際に、指の足先をなるべく冷やさないようにするためには、カイロの使用が有効です。
足先を温めるための、足先に貼る専用のカイロが販売されています。
しかし、足先にカイロを貼ってから靴を履くと貼ると、靴と足のフィット感が低下し、散歩で歩くときに靴の中で足の指の動きに不具合が出やすくなります。
ですので、直接、足先に貼るのではなく、内くるぶしに小さなカイロをはってみてください。
内くるぶしの下縁に、足先につながる大きい血管が通過します。
その血管を通る血液をカイロで温めることで、温かい血液が足先に届き、足先の冷えを防ぎます。
その結果、足の指のつりを軽減する効果が期待できます。

冬の寒い環境下で運動をすると、エネルギーの消費が大きくなります。
ですので、散歩前に、エネルギーとなりやすい食べ物をとることをおすすめします。
また、食べることによって、体は「特異動的作用」という現象が起こり、体温が0.3度上がる効果もあります。
エネルギーとなりやすく、朝から軽く食べられるものとして、
・ゆで卵
・バナナ
・ナッツ
・トースト
・おにぎり
などをとってください。
散歩する30分前に食べることが理想です。

散歩中に、冷えてトイレに行くのが不安かもしれませんが、水分の補給は、足の指がつるのを予防するために必要です。
大量に飲む方がいいと言うわけではなく、朝、起きたらすぐに、200ml程度でいいので、常温か温かい飲み物を飲んでください。
コーヒーや紅茶などカフェインの成分が多い飲料は、利尿効果があるため、散歩前には避けていただくほうが無難です。
また、散歩から帰宅後も、忘れずに水分の補給をすることで、散歩で疲れた筋肉をケアします。

寒いときに散歩をするとき、分厚い靴下を履く選択をすることが多いかと思われます。
そうすると、靴と靴下のフィット感が低下して足の指に負担がかかります。
できれば、散歩やランニングなど靴を履いて運動をするときだけでも、通常の靴下を履くことをおすすめします。
それが難しいようでしたら、靴のヒモをいったん緩めてから足を靴に入れて、靴のヒモを下から上まで、足の甲に沿うように締め直してください。
そうすることで、少しでも分厚い靴下を履いた状態でも、靴に足がフィットすることを促進できます。

寒さのために運動が不足しがちな冬は、全身運動となる冬の朝の散歩の習慣は、とても良いです。
ただ、足の指周辺の筋肉に負担がかかる条件がそろいやすいので、散歩中に足の指をつらないための予防方法として、
・カイロを内くるぶしにはる
・散歩前にエネルギー補給
・朝の水分の補給
・靴下と靴とのフィット感を上げる
を紹介させていただきました。
このことが皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、それでも、冬の朝の散歩で、足の指のつることのお悩みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関にかかられることをおすすめします。
当院でも、今回のケースのような散歩中に足の指がつりやすいことにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、冬に起こりやすいお体に不調への対策ブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:「靴下の有無が靴着用時における歩行中の足甲接触圧に与える影響」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jje/57/6/57_310/_pdf)