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ストレス・自律神経障害 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧

金縛りで睡眠を妨げられている方に知ってほしいその要因と予防法

2024.05.18 | Category: ストレス・自律神経障害,予防,生活習慣,疲労,睡眠,睡眠時無呼吸症候群,金縛り

 

夜、就寝すると金縛りをたびたび体験するので、何か霊的なものがご自身や寝室についているのではと、不安か感じるというお話をお聞きすることがあります。

確かに、心霊現象という面もあるかもしれません。

しかし、一方で、金縛りは医療用語で、「睡眠マヒ」と呼ばれる現象とされ、科学的に説明できるものでもあります。

金縛りがたびたび起こると、寝起きのスッキリ感が損なわれて、気持ちの不安感も発生して、日常生活に支障が出ます。

そこで今回は、金縛りの発生のメカニズムや発生を予防するための方法を紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、金縛りの発生を防ぐことで、不安の解消や睡眠の質が上がります。

 

金縛りの症状

金縛りは、

・体が動かない

・声が出ない

・恐怖感

・体に何かがのっている感覚

・人や物の気配がする

・幻覚や幻聴

・誰かに触られている感覚 などの症状がみられます。

 

睡眠のメカニズム

 

 

金縛りのほとんどが睡眠中に起きるかと思われます。

睡眠のメカニズムは、金縛りと密接な関係があります。

人間は、眠っているときは、「レム睡眠」「ノンレム睡眠」 と呼ばれる2つの周期が、交互に脳や体で起こっています。

それぞれの睡眠について、以下で紹介させていただきます。

 

ノンレム睡眠

寝始めると、まずはノンレム睡眠から始まります。

眠り始めてから最初の数時間はノンレム睡眠が多いです。

ノンレム睡眠の役割としては、体がしっかりと休む時間です。

筋肉もリラックスして、ホルモンの分泌が増えて、体の回復や修復がされます。

また、脳も休み、それによって脳を使うためのエネルギーが回復します。

体と脳が休み、深い眠りになるため、ノンレム睡眠の時間帯は、夢をあまり見ない時間帯でもあります。

 

レム睡眠

朝方に近づくにつれて、レム睡眠の時間帯が増えます。

一晩に、4〜5回ほど繰り返します。

レム睡眠の時間帯は、脳が活発に働いて、日中に起きたことや記憶を整理します。

脳が活発に活動しているため、眠りが浅くなります。

また、それによって、レム睡眠の時間帯は、夢を見やすくなります。

一方、レム睡眠の時間帯の体の筋肉は、一時的にマヒしたように緩み体が動かない状態になる。

これは、夢の中で起こったことに反応して、体が動かないようにするための仕組みです。

体は動きませんが、レム睡眠中は、目だけはキョロキョロと動きます。

 

ノンレム睡眠とレム睡眠の役割

ノンレム睡眠は、体がしっかり休まることで、成長したり、疲れからの回復を促します。

レム睡眠は、脳が情報を整理することで、記憶をしっかりと定着させます。

 

睡眠のリズム

違った役割のあるノンレム睡眠とレム睡眠ですが、入眠後、90分おきに、交互に入れ替わります。

その順番ですが、

・入眠後、最初はノンレム睡眠となり、深い眠りで体を休めます。

・次にレム睡眠に移行して、浅い眠りで脳が活動し、夢を見ます。

・そして、またのノンレム睡眠に移行するといったように交互にあらわれ、 一晩の間にノンレム睡眠とレム睡眠が何度も交互に現れます。

ノンレム睡眠とレム睡眠が、スムーズに交互におこなわれることで、体も脳も回復して、翌日も元気に過ごすことができます。

 

金縛りが発症しやすい条件

日常生活の習慣や環境から、夜、寝たときに金縛りが起こりやすくなります。

その条件とは、

・ 1時間以上の長い仮眠をとっている

・夜、寝る時間が23時以降である

・疲れている

・生活が不規則である

・ストレスや不安が続いている

・寝るときに、上向きで寝る習慣がある

といったことです。

 

金縛りが発症しやすい条件が与える睡眠への影響

金縛りが起こりやすい条件がそろうことで、ノンレム睡眠の時間が短くなり、レム睡眠に早く入ります。

つまり、深い睡眠ができず、すぐに浅い睡眠に移行し、目を覚ましやすい睡眠の状態です。

浅い眠りで夢をよく見るレム睡眠の特性は、「夢を見たときに、夢に合わせて体を動かさないように、一時的に体の筋肉がゆるみ、マヒして動けないようにしている状態」をです。

この状態で、目を覚ますと、脳は起きたが体が動かないという、いわゆる、「金縛り」の状態が発生します。

 

金縛りが発症しやすい条件がノンレム睡眠を短くする理由

金縛りになりやすい条件が、なぜ、ノンレム睡眠の時間を短くするのかを以下で紹介していきます。

日中に長い仮眠をとる 

日中に長い仮眠を取ることで、夜、入眠する際に、最初に起こる深い眠りとなるノンレム睡眠が、日中ですでにおこなわれています。

そのため、夜に寝始めたときに、ノンレム睡眠の時間帯が短くなり、浅い睡眠状態となるレム睡眠へすぐに移行しやすくなります。

 

就寝する時間が遅い 

人間は、体を動かしたり休めたりする時間帯を自動的に調整する、「体内時計」が備わっています。

体内時計で設定されている時間帯より遅く寝ることで、体は回復のための睡眠に急いで移行しようとします。

その結果、深いノンレム睡眠を飛ばして、より体を休めるレム睡眠への移行が早まります。

これによって、ノンレム睡眠の時間帯が少なくなり、レム睡眠に早く移行します。

 

体が極度に疲労する 

適度な疲労は、深い睡眠を促します。

しかし、極度の疲労は、体の緊張がとれず、覚醒状態が続き、スムーズにノンレム睡眠に入れなくなります。

その結果、体が十分に休まる前に、レム睡眠の時間帯に入ってしまいます。

 

不規則な生活をする 

毎日、異なる時間に、寝たり起きたりすると、体の体内時計のリズムが乱れます。

これにより、体がノンレム睡眠とレム睡眠に入る時間帯を調整するバランスが崩れ、深い眠りのノンレム睡眠が短くなる場合があります。

 

ストレスや不安が続く 

ストレスや不安があると、ストレスに対応するためのホルモンの分泌が増えます。

ストレスに対応するためのホルモンは、血糖値や血圧をあげて、エネルギーを生産して体が覚醒しやすい性質があります。

そのため、このホルモンの分泌が多くなると、眠りの質を低下させて、深いとなるノンレム睡眠に入るのを難しくします。

 

向きで寝る習慣がある

 寝るために寝具に横たわったときに、上向きで寝ると、重力の影響で、舌がのどに落ちて、気道が狭くなり、その結果、呼吸が浅くなります。

そうすると、体は生命の危機を感じて、呼吸をより多くとるために、体が覚醒モードとなる。

そうなることで、深い眠りをすることを妨げ、ノンレム睡眠の時間帯が短くなります。

上記のような条件が発生することで、睡眠のリズムが、深いノンレム睡眠が短くなり、レム睡眠に早く入ります。

レム睡眠中は、脳の活動が活発になり、体の筋肉は動かないようにリラックスしています。

この状態で急に目覚めることで、脳は起きているのに体が動かない、「金縛り」 の状態が発生しやすくなります。

 

金縛りの症状を引き起こす病気

生活習慣や環境によって、金縛りは起こりやすくなります。

しかし、一方で、睡眠や精神に関する病気によっても起こる場合があります。

金縛りが起こりやすい病気として、以下のようなものがあります。

 

ナルコレプシー

ナルコレプシーは、過度の眠気と突然の眠りに襲われる病気です。

この病気は、レム睡眠が異常に早く現れることが特徴で、これにより、金縛りが頻繁に発生する場合があります。

詳しくは、以下のNPO法人ナルコレプシー協会のサイトをご参考にしてください。https://narukokai.or.jp/about_nalco.html

 

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が繰り返し止まってしまう病気です。

呼吸が苦しくなることで、レム睡眠中に目が覚めやすくなり、金縛りを引き起こす症状がでます。

詳しくは、以下の一般法人日本呼吸器学会のサイトをご参考にしてください。https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/i/i-05.html

 

うつ病や不安障害

うつ病や不安障害などにより、睡眠の質に影響が出ることで、睡眠サイクルを乱れ、金縛りの症状が引き起こす場合があります。

 

慢性疲労症候群

慢性疲労症候群は、極度の疲労感が続く病気です。

これにより、ノンレム睡眠が短くなり、レム睡眠の時間帯が増えることで、金縛りが起こる場合があります。

金縛りがあまりにも頻繁に発生し、日常生活に支障をきたしている場合は、一度、医師に相談し、適切な診断と治療を受けることをおすすめします。

 

 

金縛りを予防するための方法

金縛りによって睡眠の質を下げないためにも、その方法を以下で紹介させていただきます。

短い昼寝を心がける 

昼寝をする場合は、15~30分程度の短時間にとどめることをおすすめします。

また、昼寝をする時間帯を、午後の早い時間にして、夕方以降に仮眠をとることを避けるようにしてください。

一定の時間に就寝する 

毎晩、同じ時間に寝る習慣をつけることで、体内時計を整えてください。

就寝する時間は、理想としては、22時~23時の間までに設定するのがベストです。

それによって、金縛りの発生を予防する可能性が高まります。

休息をこまめに取る 

睡眠に影響が出るほどの極度の疲労を防ぐために、日中に適度な休息を取るように心がけることで、体が過度に疲れないようしてください。

それによって、寝ているときに金縛りが起きるのを軽減できます。

規則正しい生活をする 

平日だけでなく休日でも、毎日、同じ時間に寝起きして、体内時計を整えてください。

また、朝、起きたらすぐに日光を浴びてください。

それによって、体内時計がリセットされますので、体が規則正しいリズムで機能しやすくなり、入眠後に金縛りをしにくくなります。

ストレスの管理をおこなう 

ストレスや不安を軽減するために、運動や深呼吸、趣味などをおこなうことで、心身をリラックスやリフレッシュさせる時間帯を作ってください。

また、寝る前に、カフェインやアルコールを過度に摂取することをひかることで、眠りの質を上げ、金縛りを防ぐことができます。

寝る姿勢や環境を見直す 

寝はじめは、上向きで寝るのではなく、横向きで寝ることを試してください。

横向きで寝る際には、左側を下にして寝ると、呼吸がしやすくなります。

また、枕の高さや硬さを調整し、寝返りを打っても横に妨げるものがない状態など、睡眠の環境を改善することで、快適な睡眠が可能となり、金縛りを予防できます。

 

 

まとめ

睡眠は、1日の疲れを回復させるには非常に重要な時間帯です。

実際、当院でも、睡眠の質が良い方は、施術したときの効果が伝わりやすく、回復が早い傾向があります。

科学的に解明されている金縛りの要因を知っていただいて、睡眠の質を上げていただくためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも、金縛りがしばしば起こって寝ても体の疲れが取れないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

また、他に、睡眠に関するブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

 

睡眠に関してお悩みの退職後の男性の方に知ってほしい改善法

 

夜中に何度も目がさめるのはなぜ?睡眠の質をたかめる対策とは

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

低気圧による天候の崩れが引き起こす頭痛への対処法

2024.05.16 | Category: ストレス・自律神経障害,予防,入浴,,天候,天気,,睡眠,血圧,血流,頭痛

 

5月は、比較的穏やかな天気となり、過ごしやすい日が多くなります。

しかし、この時期には、突如として、低気圧が発生して、激しく強い雨風の天気になる場合があります。

先日も、地元で車や建物に被害が出るほどの、激しい雷雨・大粒の雹が降りました。

こういった天気になると、体に不調、特に、“頭痛”を訴える方が多くなります。

そこで今回は、天気の崩れから頭痛が発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、天気の変化すると起こる頭痛を軽減し、日常生活に支障がでるのを防げます。

 

 

 

天気の崩れから頭痛が発生する理由

 

激しい雨や風、雷などが起こるなど、天気が崩れることで頭痛が発生しやすくなる理由は、

 

「気圧の低下」

 

によるものです。

  雨が降るときの気圧は低下する、つまり、低気圧になります。

気圧というものは、ざっくり言うと、空気の重量を表します。

ということは、低気圧になると、体にかかる空気の重さが軽くなることで、外部から体にかかる圧力が減少します。

そうすると、体の内部が緩み、その過程で体の中にある血管が緩みます。

血液の流れは、血管が収縮することで押し出されて流れていきます。

血管が緩むということは、血液の流れが悪くなり、血液を介して供給される栄養や酸素が脳に十分に届かなくなります。

特に、脳は、エネルギーの消費が激しい臓器であり、血流の悪化は、脳はストレスを与えます。

それによって、脳の神経が過敏になったり、脳内から分泌される物質のバランスが崩れすくなることなどで、頭痛が発生しやすくなります。

 

 

 

低気圧の天気で頭痛が起こったときの対処法

 

気圧の低下や天候の変化によって、頭痛が引き起こされた場合の対処法について、以下で紹介させていただきます。

 

十分な睡眠をとる 

 

睡眠は体を回復させる時間帯です。

十分な睡眠をとることで、気圧の変化によって過敏になった脳の神経の興奮を抑えて、通常の神経状態に回復させるように働きます。

それによって、頭痛が軽減されます。

 

十分な水分をとる

 

十分な水分をとることで、血液の粘度を下げてサラサラで流れやすい状態に変化させます。

それによって、脳への血液供給量が上がり、頭痛を緩和できます。

 

十分に深呼吸をする

 

気圧の低下により、体の中が緩むと、呼吸するための筋肉も緩み、呼吸量が低下します。

深呼吸を意識的に十分にすることで、脳に酸素が供給されて、過敏になった神経活動を抑えることができ、その結果、頭痛も抑えることができます。

 

十分に温める 

 

湯船につかって首や肩を温めたり、首周りにスカーフやタオルを巻いて保温をすることで、首を通過して脳へいく血行が良くなります。

それが、効果的に頭痛を緩和します。

 

十分にツボを刺激する 

 

天候が悪くなることで起きる頭痛に対して効果的とされるツボとして、

 

「合谷(ごうこく)」

 

があります。

ツボの位置は、手の甲側で、親指と人さし指の骨が交わる部分から、人さし指側のくぼんだ部分にあります。

気持ちがいい圧力で、1~2分ぐらいを目安に押してください。

 

 

 

まとめ

 

人間の体は、気候の変化に体が対応するのに、2週間はかかるとされ、時間がかかります。

春から初夏にかけての突然の天候の崩れは、どうしても体が対応できないことが多いため、その度に対処が必要になります。

特に頭痛が起きると、その不快な痛みから集中力や注意力が落ちて、仕事や家事などをおこなう際に、支障が出やすい傾向があります。

それを軽減するためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも天候の崩れによる頭痛のお悩みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に、季節による体調の崩れへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

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寝違えによる首の痛みへのやるべきこと・やってはいけない対処法

2024.05.14 | Category: ストレス・自律神経障害,予防,体操・ストレッチ,冷え,姿勢,寝起き,寝違え,日常生活の動作,生活習慣,疲労,肩こり,血流,関節,首の痛み

 

5月も中旬ですが、過ごしやすい季節ではありますが、朝晩の寒暖差が激しい時期でもあります。

こういった気温の変動がある時期は、それに体が対応しきれずに、いろいろな体の不調を起こしやすい季節でもあります。

この季節に起こりやすい体の不調の一つとして、

 

「寝違え」

 

です。

寝違えが発症すると、顔を下に向けたり、腕を使っての作業をするたびに、首や肩に痛みが走り、仕事や家事などの日常生活に支障がでます。

そこで今回は、寝違えが発症する要因や対処法などについて紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、寝違えの回復期間を早めることができます。

 

 

 

寝違えが発症する要因

 

寝違えが発症する要因は、以下のことが考えられます。

 

睡眠中の姿勢

枕や寝具が体の形状に合わなかったり、寝床でパートナーや子供、ペット、ぬいぐるみなどと一緒に寝ることで、首が不自然な角度で曲がるような睡眠姿勢となる場合があります。

そのために、首の関節や筋肉に負荷がかかりすぎるために発症します。

突然の動き

睡眠中は、血流や体温が下がり、動きも少なくなるため、筋肉は硬くなりやすい。

筋肉が硬い状態で、朝、目覚めた際に、急に首を動かすことで、首の筋肉が引っ張られて、それに対応できずに痛みが発生する可能性が高まります。

 

日中の疲労やストレス

日常的なストレスや肉体的な疲労、運動不足などにより、筋肉の緊張や筋力の低下により、頭の重さを支えることができず、寝違いが生じやすくなる。

 

気温の低下環

日中に比べて、朝方は気温が低下します。首は寝る服に覆われずに、朝方の冷たい空気に皮ふが直接触れやすいため、首が冷えやすくなります。

その結果、首周辺の筋肉が硬直し、寝違いが発生すやすくなる。

 

 

 

寝違えの治癒までの期間

 

一般的な寝違えは、そのままにしておいても、1週間ほどで徐々に痛みが軽減されます。

1週間以上、寝違えが軽減せずに、寝違えが発症した直後と同じ程度の痛みが続くようでしたら、ヘルニアや腫瘍などの他の重篤な病気が隠れている場合があります。

その場合は、お近くの病院で精密検査を受けられることをおすすめします。

 

 

 

寝違えが起こった際にやってはいけないこと

 

寝違えを発症した直後に行ってはいけないことは、

 

・首のマッサージ

・首のストレッチ 

 

です。寝違えを起こしているということは、首の関節や筋肉が炎症を起こしている可能性が高いです。

その首に直接、強い刺激を入れることで、首周辺の炎症が増加し、かえって症状が悪化する場合があります。

 

 

 

寝違えが起こった際にやってほしいこと

 

寝違えによって、首の周辺の組織の損傷します。

それをなおすために、首の損傷した部分に、血液を通して、栄養な酸素を提供して、老廃物を回収する必要があります。

そのために、お風呂に入り首を温めたり、首にタオルやスカーフを巻いて保温することをおすすめします。

寝違えの発症直後の1日目で、首を触ると熱く感じて、どうしても痛みがきついようでしたら、アイスパックで冷やしてください。

寝違えが発症して、2日目以降は、首を温めた方が治りが早まります。

 

 

 

寝違えを軽減するためのストレッチとツボ

 

寝違えの際には、首を直接刺激すると、かえって痛みが増加することを、「寝違えが起こった際にやってはいけないこと」の章で紹介させていただきました。

首の筋肉や関節へ直接刺激するのではなく、首の筋肉や関節に連携している遠方の部分から刺激を入れることで、寝違えを軽減する効果があります。

そのためのストレッチを以下で紹介させていただきます。

 

ストレッチその1 

壁の前に立ち、指を床方向に向けるように手首を曲げて、手のひらを壁に当ててください。

 

壁に当てた手と反対側に体をねじって、腕の力コブあたりが伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。

 

反対側の腕も同じようにおこなってください。

 

ストレッチその2

壁の横たち、肘を曲げた状態で腕を肩の高さまで上げて、前腕の小指側を壁につけます。

 

壁に当てた前腕と反対側に体をねじって、壁につけた前腕側の胸のあたりが伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。

 

反対側の腕も同じようにおこなってください。

 

寝違いに効果があるツボ 

 

寝違いに効果があるツボは、「落沈(らくちん)」です。

このツボは、手の甲側の人差し指と中指の骨の交わる所に位置します。

 

 

 

まとめ

 

寝違えによって首が動きづらくなると、肉体的な痛みだけでなく、不安やイライラなど精神的な不調も引き起こします。

放置しても徐々になおってはいく症状とはいえ、日常生活を送る上で、心身に影響が大きいので、なるべく早く回復を促すべき症状です。

そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも寝違えによる首の痛みのお悩みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に、首の痛みへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

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ゴールデンウィーク明けもなんとなく続く体のだるさを解消する方法

2024.05.08 | Category: ストレス・自律神経障害,予防,体操・ストレッチ,入浴,寝起き,栄養・食事・飲み物,生活習慣,疲労,睡眠,血圧,血流,運動

 

ゴールデンウィークも明けて、通常に戻り、しばらくは落ち着いた生活が続くかと思われます。

しかし、ゴールデンウィークが明けると、

 

「どこが痛いとかではないけど、なんか体がだるいんです・・・」

 

というお悩みで来院されるかたが多くなります。

こういったお悩みは、「五月病」とも言われるものです。

そこで今回は、ゴールデンウィーク明けに発症する体の不調の要因とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、五月病による体の不調を解消して、日常生活を快適におくれます。

 

 

 

ゴールデンウィーク明けに発症する体の不調が発症しやすい要因

 

ゴールデンウィークに十分に休養をとっても、「なんとなく体がだるい」となかなか疲れがとれた感じがせず、体の不調を感じ続ける場合があります。

この不調の鍵は、

 

「自律神経」

 

にあります。

 

自律神経は、心臓を動かし血液を全身に送ったり、呼吸や食べ物を消化・吸収、暑いときには発汗して体温を下げるなど、無意識に自動的に体をコントロールする働きがあります。

起きているときも寝ているときも、体の機能を維持するために、自律神経は24時間、休みなく自動的に働き続けています。

その自律神経ですが、交感神経と副交感神経の2つに分かれます。

この二つの神経の働きを例えるなら、

 

・交感神経はアクセルの役割

・副交感神経はブレーキの役割

 

を担います。

交感神経が働くと、血管が収縮し、心拍数や血圧が上昇することで、心身ともに興奮して、アクセルを踏み込んで体が興奮して活動的になります。

一方で、副交感神経が働くと、血管が緩み、心拍数や血圧が低下することで、興奮にブレーキがかかり、体がリラックスします。

交感神経と副交感神経が、バランスよく働くことで、動くべきときや休むべきときに、体がスムーズにメリハリのある活動できます。

新年度になって職場や学校などの環境の変化、季節の変わり目による気候の変動などによるストレスや緊張が続き、自律神経に負荷がかかります。

そうして、ゴールデンウィークになるころには、自律神経が疲労して、体の自動調整機能が乱れ、「なんとなく体がだるい」といった不調が引き起こされます。

 

 

 

ゴールデンウィーク明けに発症する体の不調への対処法

 

ゴールデンウィーク明けに発症する体の不調を解消するためには、自律神経のバランスを整える必要があります。

自律神経を整えるためには、

 

・規則正しい生活習慣

・適度な運動

・メンタルケア 

 

へのアプローチが効果的です。

それぞれの方法を以下で紹介させていただきます。

 

規則正しい生活習慣

交感神経は日中に活動するために交感神経の活動が活発になり、夜はリラックスや回復のために副交感神経の活動が活発になるというのが、自律神経の正常なリズムです。

しかし、夜更かしや朝の寝過ごし、食事の時間がバラバラなど、不規則な生活を送ることで、自律神経は乱れてしまいます。

ですので、自律神経のバランスを整えるためには、まずは規則正しい生活を送ることが重要です。

規則正しい生活を送る上でのポイントは、朝の過ごし方と睡眠の質を上げることです。

 

朝の過ごし方 

 

朝、目がさめる時間帯は、副交感神経から交感神経へと活動が移行する自律神経が不安定な時間帯です。

自律神経の移行がうまくいかないと、その日の活動するためのエンジンがかかりにくくなります。

朝、目がさめる時間帯の副交感神経から交感神経へとスムーズに移行するためには、

 

・ いつもより30分早起きして余裕を持って出勤や通学などの用意をする

・目が覚めたら布団の中でストレッチをする

・太陽の光を10分間ほど浴びるる

・朝、起きたときにコップ1杯の水を飲む

・ゆっくりと朝食を取る 

 

ことを意識しておこなってください。

朝、起きたときにおこなうストレッチについては、以下の当院のブログでも紹介しておりますので、参考にしていただければ幸いです。

朝、寝起きから腰が痛い・・・、その理由と腰痛を解消するための効果的な体操3選

 

睡眠の質を上げる

 

自律神経の機能を整えるためには、睡眠の質を上げることは欠かせません。

睡眠の質を上げる方法として、

 

・ 39度から41度のお風呂に15分つかる

・夕食を食べて3時間はたってから就寝する

・寝る前に深呼吸をおこなう

・寝る1時間前にはスマホやテレビを見るのをひかえる

・飲酒をされるなら早めの時間帯にたしなむ程度にする 

 

ことを意識しておこなってください。

お風呂の効果や入り方については、以下の当院のブログでも紹介しておりますので、参考にしていただければ幸いです。

仕事始めの疲れ、入浴でスッキリ回復!その効果と正しい入浴法

 

適度な運動 

 

ウォーキングやストレッチなど、しっかりと呼吸をしながらでもできる軽い運動が、自律神経を整えるためには効果的です。

目安としては、30分ほど持続してできる運動で、週に3回は、体を動かす機会を作ることをおすすめします。

運動することで、自律神経を整える脳内の物質が分泌されやすくなります。

また、運動することで、血流が改善され、神経に酸素や栄養分が効率よく運ばれ、機能が向上します。

さらに、適度な肉体疲労が、睡眠の質を向上させ、自律神経のバランスを整えるための助けます。

 

メンタルケア

 

精神的なストレスも自律神経を乱す一因です。

考え方や視点を変えることで、メンタルをケアする方法もあります。

もう一つの方法として、体への刺激の入れ方でもメンタルケアができます。

その方法ですが、

 

・ため息をゆっくりついて呼吸を深くする

・顔や手、頭などを指で軽く一定のリズムでタッチする

・背筋を伸ばして上を向く

・口角を上げて笑った顔を作る 

 

といったことを意識しておこなうことで、自然と心がいやされて、自律神経も整いやすくなります。

 

 

 

まとめ

 

五月病と呼ばれるなんとなく感じる体の不調は、病院で検査をしても、何も見つからず悩まれる方が少なくありません。

こういったつかみどことのない体の不調の要因である自律神経の乱れを整えて、日常の生活を快適に送るための方法として、今回、紹介させていただいたことが皆さものお役に立てれば幸いです。

それでも、ゴールデンウィーク明けの体の不調のお悩みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

また、他に、季節の変わり目の起きる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

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ゴールデンウィークに車で外出する際に起きる乗り物酔いへの予防方法

2024.04.29 | Category: ストレス・自律神経障害,予防,,栄養・食事・飲み物,運転

 

ゴールデンウィーク中に外出するための交通手段を統計したところ、「車」がトップという報告がされています。

車で移動すると、臨機応変に対応できるので、大変便利です。

しかし、車で外出する際に、主に運転手以外の同乗者の方からよくお聞きするのお悩みが、

 

「乗り物酔い」

 

です。

外出するのはうれしいけれども、車酔いでつらい思いをするのではないかと心配になるそうです。

そこで今回は、車での移動で乗り物酔いになる理由とその対策について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、ゴールデンウィーク中に車での移動中に乗り物酔いで苦しい思いをすることを予防できます。

 

 

 

乗り物酔いが発症するメカニズム

 

車の移動によって、乗り物酔いがおこる要因として、

 

「平衡の感覚情報のズレ」

 

です。

平衡の感覚情報は、

 

・耳

・目

・筋肉

 

で集められます。

耳は、音の情報を集めて脳に送るだけではなく、振動・加速・揺れ・重量などの平衡に関わる刺激情報も集めて、脳に送ります。

また、目は、目に映る周囲の景色や物の配置、動きの情報を脳に伝えて、平衡感覚に関与します。

筋肉は外部から受ける刺激で、筋肉が伸びたり縮んだりする感覚情報を脳に伝えることで、平衡への感覚にフィードバッグされます。

この耳と目と筋肉がそれぞれが感じる平衡の感覚情報が脳で統合されて、平衡感覚が保たれます。

耳や目や筋肉から伝わる平衡の感覚情報が一致していれば問題はありませんが、車に乗ることで平衡感覚情報にズレがでる場合があります。

例えば、車に乗っていると、風景は流れて体は動いていると目が感じる平衡感覚の情報が脳に送られているのに、車の席に座って固定されているので体は動いていないという耳や筋肉からの平衡感覚情報が脳に送られ、そこに情報のズレが生まれます。

そのズレた矛盾する情報が、車に乗ることでどんどん脳に集まり、ついには脳が混乱して、血流や呼吸、発汗などの体の無意識におこなわれる自動で調節する機能が狂います。

それによって、体の不調を引き起こし、乗り物酔いの症状が発生します。

 

 

 

車に乗ることで起こる乗り物酔いの症状

 

車に乗っているときに起こる乗り物酔いの症状は、急に発症することがあります。

乗り物酔いの症状として、

 

・はき気

・おうと

・おなかの不快感

・顔色が青白くなる

・発汗

・めまい

・頭痛

・生あくび

・眠気など

 

が起こります。

また、意識の低下や過呼吸、血圧の低下、脱水、など重症度の高い症状も引き起こします。

 

 

 

乗り物酔いを予防する方法

 

車による乗り物酔いは、車から降りるか、車が停止すれば、通常は徐々に症状がおさまっていきます。

車に乗ることで起きる乗り物酔いを予防するために、車に乗る前におこなうことと、乗ってからおこなうことを以下で紹介させていただきます。

 

車に乗る前までにおこなってほしい乗り物酔い対策 

乗り物酔いを予防するために、以下の対策を事前に取っていただくことがおすすめです。

 

・車に乗る前日はしっかりと睡眠をとる

・車に乗る前は軽食をとり、胃の中を少し満たしておく(空腹や食べ過ぎをさける)

・水分を十分にとる・酔い止めの薬を服用する

 

車に乗ってからおこなってほしい乗り物酔い対策

車に乗ってからの乗り物酔いを予防するためには、以下のような対策がおすすめです。

 

・車の窓を開けて換気する

・本やスマホを見るのを避ける

・ゆったりとした姿勢で前を向いて座る

・遠くを見るようにする

・体と頭はできるだけ動かさない

・目を閉じるもしくは寝る

 

乗り物酔い用のツボ

 

東洋医学では、乗り物酔いに効果が見込まれるツボが存在します。

それは、「内関(ないかん)」と呼ばれるツボです。

そのツボの位置は、手のひら側の手首のシワから、肘にほうに向かって、指を3本分あてた位置に真ん中にあります。

気持ちがいい程度に、左右の前腕にあるツボを刺激してください。

 

 

 

まとめ

 

乗り物酔いを発症すると、ご自身もつらいですし、同乗しているご家族や友人にも心配をかけてしまします。

せっかくのゴールデンウィークを利用しての車での外出ですので、楽しんでいただくためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

また、ゴールデンウィーク中に、車に乗ることでお疲れが回復しづらようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に車に乗ることで起こる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

長時間、車の運転で肩の痛みで困ったときにしてほしい運転席に座ったままできる体操

車での長時間運転で起きた腰の痛みがなかなか回復しない方に知ってほしい対処法

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

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