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腰痛 | ひさき鍼灸整骨院 - Part 9の記事一覧

イスに座り続けるリスク!女性のためのデスクワーク健康キープ法

2024.01.27 | Category: ストレス・自律神経障害,予防,体操・ストレッチ,姿勢,座り方,日常生活の動作,生活習慣,疲労,目の疲れ,肩こり,肩の痛み,背中の痛み,腰痛

 

 

 

女性のデスクワークの方のお体のお悩みは、肩こり、腰痛、むくみ、頭痛など、多種多様です。

デスクワークをされている女性の方を対象に調査したところ、1日にイスに座っている平均の時間は、平日で約9時間、祝日で約7時間、という報告がされています。

これほど多くの時間を、イスに座ってすごすと、体にさまざまな支障があらわれるのは当然かもしれません。

そこで今回は、女性のデスクワークの方が、長時間、イスに座ることでおこる体への影響とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、デスクワークによる体の不調を防ぐことができます。

 

 

 

長時間、イスに座ることでおこる体への影響

 

 

 

イスに座ることで体に起こる影響の研究では、一日8時間以上座っている人は、一日3時間未満の人に比べて、死亡するリスクが1.2倍になるという報告がされています。

また、1時間座り続けることで、余命が22分短くなるという研究報告もあります。

このように、イスに座り続けることは、寿命にまで影響を与えます。

イスに座り続けることで、なぜ体に影響が出るのかを以下で紹介していきます。

 

運動の不足

長時間、座りっぱなしの生活が続くと、体の同じ筋肉や関節しか使われず、限定した動きしかしなくなります。

そうすると、使われない関節は動きが悪くなり、使われない筋肉は、その量を減らしていきます。

そうすると、日常生活で、体を正常に支えたり動かしたりできなくなり、健康のリスクが高まります。

 

肥満のリスク 

運動の不足は、肥満のリスクを増加させます。

肥満は、心血管疾患、糖尿病、高血圧などといった、さまざまな健康の問題を引き起こしてしまいます。

 

血流の悪化 

長時間、座ることで、血液の流れが停滞しやすくなります。

血液は、体に酸素や栄養などのエネルギーの元となる物質を運び、老廃物を回収します。

血流が悪くなるということは、その働きが低下するため、疲労しやすい体となる。

 

心理的健康への影響 

長時間、座っていることで、脳への刺激が低下して、脳の疲労しやすくなります。

そうすると、日常生活のストレスをうまく処理できず、精神的に落ち込みやすくなります。

 

目への影響 

デスクワークでは画面を見続けることが多く、これが目の疲れさせます。

目は、肩や首とリンクしているので、目の疲労は肩こりや首こりを引き起こしやすくなります。

 

 

 

デスクワーク中にイスに座りながらできる対処法

 

 

 

デスクワークで、イスに座り続けることで、健康に影響がでるため、以下のようなガイドラインが提案されています。

 

①20-8則 

20分間、座っていたら、8分間は、立ち上がって活動することが提唱されています。

これは、人間の体は、20分以上座っていると、筋肉が硬直し、血行が悪化するためです。

 

②1時間のルール

座り仕事を、1時間続ける場合は、その間に5分〜10分間の休憩を挟むことが推奨されています。

 

③デスクで体を動かす 

仕事のデスクで、簡単な体操やストレッチをして、定期的に体を動かすことを提唱されています。

 

これはあくまでもガイドラインなので、ご自身の仕事の状況や環境に応じて、意識しておこなうことが重要です。

特に、休憩を取るタイミングは、個人差があります。

ですので、今回は、「③デスクで体を動かす」を、イスに座ったままでできる方法を紹介させていただきます。

 

 

座り直し体操

イスに浅く腰かける。

 

アゴを軽く上げて顔を上を向いたまま、足の付け根の股関節から体を前に倒す。

 

上を向き体を倒したまま、お尻を背もたれの近くまで目一杯引く。

 

お尻を引いた場所で状態を起こし、顔を正面に向けて肩を引く。

 

 

 

足のばし体操

イスにやや浅めに座る。

ひざを伸ばして、両足をなるべくまっすぐして、前に伸ばす。

 

 

つま先を、できるだけ手前に引き起こすことで、足の後ろ側の筋肉を伸ばす。

 

 

お尻持ち上げ体操

イスにリラックスして座る。

2秒かけて、右側のお尻を持ち上げる。

 

2秒かけて左側のお尻を持ち上げる。

その際に、体を傾けすぎずに、地面につけた足をなるべく浮かさず、頭もなるべく動かさないように意識する。

 

 

 

 

まとめ

 

 

 

イスに座ってのデスクワークで健康を保つには、体に刺激を入れることが重要です。

本来は、体に刺激を入れるときは、イスから立ち上がって、少しでも歩くことがベストです。

しかし、仕事中はなかなか立ち上がりにくいこともあると思います。

そんなときは、今回、ブログで紹介させていただいたことをやってみてください。

そのことで、女性のデスクワークをされている方の健康維持や促進のお役に立てれば幸いです。

それでも解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みについての施術をおこなっておりますので、ご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他にデスクワークによるお体のお悩みに対しての対策ブログを書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。

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受験勉強のストレスがからだに悪影響?受験本番に向けて体調を守る方法

2024.01.26 | Category: ストレス・自律神経障害,予防,体操・ストレッチ,免疫,,受験,姿勢,座り方,感染症,新型コロナウイルス,日常生活の動作,生活習慣,疲労,目の疲れ,肩こり,腰痛,頭痛,風邪,首の痛み

 

高校や大学の受験が、本格的に始まるシーズンになってきました。

高校に約100万人、大学に約63万人もの方が受験に、挑まれるようです。

受験される方の約90パーセントは、ストレスを感じており、そのうち約24パーセントの方が、ストレスにより体調を崩した経験があるという調査報告がされています。

試験の本番直前で、体調を崩すのは、避けたいですが、勉強を追い込まなければならないので、無理をする時期でもあります。

そこで今回は、試験勉強でのストレスで体調を崩しやすくなる理由とその対処法を紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、受験中に体調を崩しにくい体を作れます。

 

 

 

受験のストレスで体調が崩しやすくなる理由

 

受験勉強は、体全体に「無自覚のストレス」をかけることが多くなります。

ストレスがかかると、体が生命の危機を感じて、エネルギーを無理に絞り出して、その危機から逃れようといます。

ストレスによる、体からのエネルギーのしぼりだしは、一時的には良いのですが、長期となるとガス欠をおこします。

このガス欠の状態となると、体調を崩しやすくなります。

では、受験中にどのようなことが、「無意識のストレス」になっているかとその特徴を、以下で紹介していきます。

 

姿勢によるストレス 

受験勉強をしているときは、机に向かって、同じ姿勢を維持するために、同じの筋肉に長時間、ストレスをかけます。

これにより、筋肉が疲労して、筋肉によって押し出される血流が制限され、血液によって運ばれる酸素と栄養などのエネルギーの材料の供給が減少します。

結果、筋肉が疲労しやすくなり、肩こりや腰痛などの体の不調を引き起こすなります。

 

脳へのストレス

受験勉強を長時間、おこなうことは、脳にストレスをかけます。

人間の脳は、体全体のエネルギーの18%程度をも消費しています。

睡眠中でさえ、脳は休まずに働き続けています。

普通に生活しているときでさえ、エネルギー消費が激しい脳を、受験勉強によって脳にストレスをかけると、脳が疲れて機能が低下します。

そのことによって、集中力や思考力が低下し、受験勉強に影響がでます。

また、脳からの指令で、体を自動的に調整する自律神経の機能も低下して、免疫の調整がうまくできなくなります。

結果、受験中に風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。

 

目へのストレス

受験勉強中は、参考書やデジタル機器の画面を、見つめることが多くなります。

それに焦点を合わせて見つめるためには、目の遠近のレンズを調整して、保つ必要があります。

それは、目の筋肉によっておこなわれます。

受験勉強する際に、姿勢を維持するのと同じで、同じ筋肉を使い続けることで、目の筋肉にストレスをかけます。

そうすると、目の筋肉への血流が低下して、目が疲労しやすくなります。

結果、目がぼやける、目の奥に痛みがでる、頭痛などが発症して、受験勉強への障害を引き起こします。

 

受験勉強によるストレス症状

受験勉強は、「無自覚のストレス」がたまりやすく、発見が遅れます。

早めに対処するためにも、

 

・手足の手足が冷えたりこわばる

・目の疲れを感じる

・集中力が低下している

・あくびがでる

・口が開けにくい

・肩こりや腰痛を感じる

 

などのようなことがでてきたら、ストレスが過剰に起こって、体調が崩れやすくなってきているサインです。

このサインがでてきたら、対処されることをおすすめします。

 

 

 

受験勉強の隙間時間でできるストレス対処法

 

ストレスを解消するためには、運動が一番の薬です。

しかし、受験勉強中は、運動する時間も惜しいかと思われます。

そこで、受験勉強をしながらでも、隙間時間に簡単にできる、ストレス解消法を以下で紹介させていただきます。

 

グーパー運動

①指を組んで、グーをつくり、ぎゅっと握ります。

②パッと力を抜いて手を開きます。

①②を、リズミカルに繰り返して、グーパーの運動を1分間続けてください。

 

ペンを転がす運動 

ボールペンを両手のひらで挟んで、手を前後にスライドさせて、ペンを手のひらでもむように1分間動かしてください。

 

耳を引っ張る

耳の穴のちょっと下あたりの凹みを、人差し指と親指でつまんで、前後左右上下に軽く1分間ほど引っ張ってください。

 

 

まとめ

 

この時期は、受験のために、体に無理をさせることで、ストレスをかけることが多くなります。

しかし、受験のストレスによって体調が崩れることを防がなければなりません。

そのためにも、今回、紹介させていただいとことが、受験される皆様にとってお役に立てれば幸いです。

もし、それでも受験のストレスによって、何らかの体に不調が出る場合は、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも、受験される方への施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

他に、受験の体調管理に関わるブログも書いておりますので、そちらも参考にしていただけると幸いです。

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ストレスと腰痛の密接な関係:心因性腰痛のメカニズムと予防と対策

2024.01.11 | Category: ストレス・自律神経障害,予防,体操・ストレッチ,日常生活の動作,生活習慣,疲労,腰痛

 

特に腰へ負担がかかるようなことをした覚えがないのに腰が痛くなるようなことはないですか?

先日も、腰が痛くて仕事へのやる気がでてこないという50歳代女性の方がご来院されました。

きっかけを聞いても、思い当たることはないということでした。

治療後に、ちょっとした近況のお話をきっかけに、最近、イライラする出来事が頻発してて、そういえば、その後に腰が痛くなったような気がするという発症したタイミングが聞けました。

つまり、ストレスが積み重なって、腰痛が起きるきかけとなったということです。

実は、こういった原因が不明の腰痛の約90パーセントは、

 

「心因性腰痛」

 

と呼ばれるストレスによって引き起こされる腰痛の可能性があります。

そこで今回は、この心因性腰痛が発症するメカニズムとその対処法について紹介さえていただきます。

このブログを読んでいただけることで、日々の生活で受けるストレスによって腰が痛くなることを解消できます。

 

 

 

心因性腰痛がおきるメカニズム

 

人間は、ストレスがたまると、自律神経が乱れて体調の不良を引き起こし、その一つに心因性腰痛があります。

まず、自律神経は、自分の意志とは関係なく、体の機能を自動的に調整する神経のことです。

例えば、呼吸や消化、体温調節などの生命を維持する機能を管理してくれる神経です。

自律神経には、2つの分化した神経があります。

自律神経が、体の中や周りの状況から情報を受け取ることで、一つは、体の機能を活発にする「交感神経」です。

もう一つは、回復やリラックスの機能をすすめる「副交感神経」の二つです。

この二つの神経が日常生活でバランスよく働くことで、体へ健康を維持できます。

それぞれの働きは、以下のイラストで記したように分かれています。

では、ストレスがかかると。自律神経にどう影響するのでしょうか?

それは、人間が何らかのストレスを受けると、危機的状況と判断して、体を守るために、体を活動的にさせる「交感神経」が活発に働きます。

そして、このストレス状態が、長時間、続くと、交感神経も働き続けます。

交感神経は、血管を縮める機能があり、血流を悪くします。

また、副交感神経が活動する比率が減るために、体が回復モードとならない。

このように、ストレスは、自律神経のバランスを崩してしまいます。

人間が二足歩行に進化したことで、その姿勢を維持するためには、体全体の中でも特に、腰からお尻の筋肉に負荷がかかります。

ストレスによって、交感神経が活動して、血管が縮まり血流が悪くなると、日常生活で特に負荷がかかる腰やお尻への血流が不足します。

そうすると、腰やお尻が活動するためのエネルギーや老廃物の回収ができなくなります。

結果、腰やお尻の筋肉が固くなり、腰痛を引き起こしてしまいます。

ですので、レントゲンやMRIで検査をしても、画像では異常を認めず、原因が不明の腰痛と判断されます。

 

 

 

心因性腰痛への対処法

 

ストレスは毎日蛇口からポタポタと流れる水のようなものです。

コップからストレスという水があふれたときに、今回のような腰の痛みという形で発症します。

まずは、「ストレスは自然に消滅するものではない」ということです。

今回のようにストレスが原因で起こる腰痛は、ストレスの度合いが、限界であるという危険信号です。

自分では知らず知らずのうちにためこんだストレスが、腰痛という形で発信されます。

しかも、ストレスがたまると何度でも腰痛が発症します。

ですので、 腰痛を我慢したり後回しにせず、危険信号だと受け止め、ストレスによって乱れた自律神経を整えることをおすすめします。

以下で、自律神経を整える方法を紹介させていただきます。

 

ストレスを軽減させる朝の過ごし方

今より30分早く起床する

朝、ギリまで寝て、起きてすぐに仕事や学校に行くために、急にバタバタ動くことで、体にストレスが高まり、自律神経が乱れます。

寝ているときは回復モードである副交感神経が優位ですので、起きて仕事や学校で活動するために交感神経が優位になるように切り替えるための時間を取ってください。

そのために、今より30分前に起床を目指すことをおすすめします。

 

朝、起きたときに水分を補給する 

寝ているときは、汗をかきます。

朝、起きたときに、ノドがそれほど渇いていなくても、体は脱水状態です。

体に水分が足らない状態も、無意識下でストレスを感じます。

ですので、朝起きたら、水をコップで一杯分飲んでください。

飲むときのルールとしては、胃腸にストレスを与えないように、白湯か常温の水を、一気に飲むのではなく、ゆっくり飲んでください。

 

ストレスを軽減させる夕方の過ごし方 

湯船につかる

ストレスによって高まった交感神経を鎮めるには、適切な温度の湯船につかることが有効です。

39度から41度ぐらいの湯船に、首まで、できれば5分ほどつかってください。

そうすることで、体温も上がり、血流が良くなり、神経とともに筋肉も緩まり、腰痛が軽減します。

 

睡眠の質を上げる

睡眠中は、副交感神経が優位になることで回復モードになる。

ストレスによって交感神経が優位にまま睡眠を取ると、睡眠の質が下がり体が回復でせず腰痛を引き起こします。

睡眠お質を上げるためには、先ほども紹介した湯船につかり、体温を上げることが必要です。

いったんあげた体温が下がってくる過程で寝ることで、質のいい睡眠モードになる。

また、夕食は寝る3時間前に済まし、スマホやパソコンは寝る30分前にはひかえるようにすることで、睡眠の質は上がります。

 

運動をする

運動すると、ストレスを解消するためのホルモンが分泌されます。

運動といっても、息が切れるほどのがっつりとスポーツまでしなくても大丈夫です。

ラジオ体操程度で体を動かすことを、隙間時間におこなってみてください。

 

深呼吸をする

自律神経はコントロールできないと説明させていただきましたが、唯一の例外が呼吸です。呼吸をゆっくりすることで、副交感神経が高まり、交感神経を落ち着かせます。

自律神経を整える深呼吸の方法としては、3〜4秒かけて鼻から息を吸って、ゆっくりと6〜8秒かけて口から息をはいてください。

 

指先を刺激する

爪の根本の部分には、「井穴(せいけつ)」と呼ばれる自律神経の調整に関するツボがあります。

交感神経の活動を抑えるためには、親指・人差し指・中指・小指の井穴(せいけつ)を写真のように、爪の横から指ではさんで刺激をしてください。

薬指の井穴(せいけつ)は、副交感神経の活動を抑えるので、今回のようなストレスが原因の腰痛の際には、刺激するのは避けてください。

 

 

まとめ

 

統計では、日本においては4人に1人は腰痛を感じていると報告されています。

腰痛のパターンもいろいろとありますが、検査しても原因がよくわからない腰痛は、ストレスによるものの可能性があります。

その対処の方法として、今回、ブログで紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

もし、心因性の腰痛がそれでも解消しないようでしたら、お近くの治療院で、自律神経を整えるための治療を受けていただくことをおすすめします。

当院でも、今回のようなお困りの事象に対しての施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。また、他のブログでも腰痛への対策を書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。

朝の寝起きに腰がこわばり痛い…

長時間、床で座る時間が体に与える影響と簡単にできる3つの対策方法

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

ご高齢の方が腰痛を伴う正月の食生活からくる便秘となる理由とそれを解消するための方法

2024.01.10 | Category: お尻の痛み,予防,便秘,,栄養・食事・飲み物,生活習慣,胃腸,腰痛

 

正月の明けに、女性のご高齢者の方が、腰痛でご来院されました。

それとともに、正月におせちやらお餅やらと、普段、食べないような食事内容から、便通が悪くなったとの訴えもお聞きしました。

腰痛と便通の関係は深いです。

そこで今回は、女性のご高齢者のかたが、正月の食生活の変化から、便秘をともなう腰痛になる理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、腰の痛みとおつうじの悪さのお悩みが解消できます。

 

 

 

便秘とは

 

便秘とは、大腸の機能が何らかの理由で低下して、便がスムーズに排せつしきれない状態です。

便秘と判断する目安としては、

 

・1週間のうち、排便が3回未満の場合

・3日以上、排便がない場合

・毎日排便があっても残便感がある場合

 

とされています。

便秘となる理由としては、

 

・加齢による大腸の機能低下

・運動の不足・薬の乱用

・食生活

・生理前

 

などがあげられます。

また、加齢による大腸の機能の低下以外の高齢者が便秘となる特有の理由としては、

 

・摂取する食事の量の低下

・日常の生活動作の低下

・腹筋やお尻の筋肉の低下

 

などがあげられます。

これらの理由で大腸の動きが低下すると、長時間、大腸の中で便が滞在します。

そうなると、

 

・便の水分が大腸で吸収されすぎて便が硬くなる

・便がガスが発生し腸が膨れて血管や神経を圧迫する

・便が腐敗して、有害物質が発生する

・腸の中悪玉菌が増加して免疫が低下する

 

などといったデメリットがでてきます。

 

 

 

便秘と腰痛の関係

 

内臓に何らかの機能障害がでた場合、体の特定の表面に、腫れや圧痛などの反応点や反応面がでます。

これは、約100年前の治療家が発見して、改良されながら現在に引き継がれています。

便秘が起こる内臓は、大腸です。大腸が機能低下することで、体にあらわれる反応は、

 

・股関節の前面

・腰の背骨のサイドから骨盤のヘリとつなげた三角形ゾーン

・腰と胸の背骨の境目

・太ももの外側

・お尻の後ろ側の骨の中央から4センチぐらい外側

 

といったところに反応があらわれます。

この反応がでる部分をみても、大腸の機能の低下である便秘と腰の痛みとの関係が深いことがわかります。

 

 

 

まずは便秘が警告する危険な病気を見逃さない

 

便秘はときには、命に関わる病気が警告の症状としてでる場合があります。

便秘を引き起こす病気としては、

 

・椎間板ヘルニア

・過敏性腸症候群

・卵巣嚢腫

・子宮筋腫

・卵巣ガン

・腎臓がん

・大腸がん

・腸閉そく

・副甲状腺機能亢進症

・甲状腺疾患骨

・パーキンソン病

・卵巣腫瘍

・子宮肉腫

・自律神経失調症

 

などがあげらえます。

長期の便秘のほかに、貧血や疲労感など、体に違和感を感じましたら、一度病院で精密な検査をおこなってください。

 

 

 

便秘を解消するには

 

便秘をひきおこす重篤な疾患の可能性がない場合は、以下のようなセルフケアで、便秘解消のために意識しておこなってください。

 

食物繊維を摂取する

和食より洋食やファーストフードの食生活を送る方が多くなったため、食物繊維が不足してしまい、便秘を促してしまいます。

ですので、食物繊維を豊富に含んだ食材を食べて、便を柔らかくして、排せつを促しましょう。

しかも、食物繊維は腸内にいる善玉菌のエサになり、腸の機能を高めます。

その食物繊維を摂取する場合にも、注意点はあります。

食物繊維には、「水に溶けにくい食物繊維」と「水に溶けやすい食物繊維」があります。

食物繊維は食べれば食べるほど良いとイメージがありますが、それぞれにメリットとデメリットがあり、バランスよく摂取することをおすすめします。

水に溶けにくい食物繊維

メリット:

繊維が水に溶けないことで、便のかさを増ます。便が大きくなることで、腸の中の壁を刺激して、腸の動きを促し、排便を促進させます。

デメリット:

水に溶けない食物繊維をとりすぎると、便が硬く大きくなりすぎて、おなかが張って便秘をさらにキツくする場合があります。

水に溶けにくい食物繊維が多く含まれる食材:

キャベツ、キノコ類、もち麦、大麦、玄米、さつま芋、ごぼう、にんじん、ほうれんそう、小松菜、らっきょう、など

水に溶けやすい食物繊維

メリット:

水に溶けやすい食物繊維は、水に溶けることでゼリー状となり保水力が高まります。便秘は中の便は、大腸に水分を奪われて便が硬いなり、排便しにくい状態です。大腸に水に溶けやすい繊維がくることで、水分を失って固くなった便に潤いを与えて、排せつしやすい状態にします。

デメリット:

水に溶けやすい食物繊維をとりすぎると、便に水分が過剰に供給されて、下痢を引き起こしてしまいます。

水に溶けやすい食物繊維が多く含まれる食材:

海藻類、納豆、インゲン豆、ごぼう、かぼちゃ、果物など。

食物繊維の1日あたりの摂る目安

日本人の食事摂取基準では、食物繊維の一日あたりの摂取量の目標値は、

 

・男性:21g以上

・女性:18g以上

 

としています。

また、水に溶けにくい食物繊維と水に溶けやすい食物繊維を摂取するバランスは、

 

水に溶けにくい食物繊維:水に溶けやすい食物繊維=2:1

 

としています。

 

おなかをマッサージをする

腸を外から刺激する事は、腸にある神経に影響を与えます。

腸の神経の活動が高まると、腸の血管が広がり血流がよくなります。

腸に血液が流れ込むことで、腸が温まり、機能が促進されて排便を促します。

腸のマッサージの方法ですが、以下のようにしてください。

優しくおなかの右下に手を当てます。

そして、深呼吸をしながら、時計回りに手を回して、おなかを優しくマッサージします。

 

排便する姿勢

排便するときの姿勢は、背筋を伸ばして、前かがみになる姿勢が理想的です。

そうすることで、便が外に出る通り道が広がって、排便しやすくなります。

また、前傾姿勢をとる場合は、足の裏がトイレの床にしっかり接地する方が、踏ん張りやすくなります。

 

便秘に効果的なツボ 

便通を促すツボについて以下で紹介させていただきます。

ツボを押す際には、気持ちいいぐらいの強さで、深呼吸しながら、じわっと指で圧をかけてください。

 

「下痢点」

手の甲の中指と薬指の骨が交わるくぼみの少し上に位置します。

「合谷」

手の甲を上にして、親指と人差し指の骨が交わる凹みの少し上に位置します。

「天枢」

おへそから真横に指2本分の外に位置しています。

水分を取る 

便秘のとき、大腸が便の水分を吸収しすぎて、固くなって排便しにくくなります。

ですので、便に水分を供給するためにも、水分の摂取は必要です。

冬はのどの渇きを感じにくくなりますので、水分の摂取量がどうしても減る傾向にあります。

一気に水分補給をすると、腎臓に負担がかかりますので、一回につき200ミリリットルを目安に、こまめに摂取してください。

なるべく、冷たい飲み物やアルコールを避けて、常温や暖かい飲み物を飲んでください。

 

 

 

まとめ

 

便秘を放置しておくと、腰痛だけではなく、心臓の病気や脳血管の病気のリスクを高めることが報告されています。

ですので、日常生活から便秘へのアプローチをしておくことをおすすめします。

それに伴って、内臓からくる腰の痛みも緩和されます。

それをおこなうために、今回、ブログで紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

もし、それでも便秘のお悩みが解消できない場合は、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも便秘のお悩みの方への施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

他に腰痛に関するブログを書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。

長時間、床で座る時間が体に与える影響と簡単にできる3つの対策方法

朝の寝起きに腰がこわばり痛い…

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

正月の三が日過ぎて急増したぎっくり腰、その病態と対処と予防法

2024.01.09 | Category: ぎっくり腰,予防,日常生活の動作,生活習慣,疲労,腰痛

 

年末年始は、例年に比べて、暖かかったのですが、三が日をすぎると急に寒くなったタイミングで、「ぎっくり腰」を訴えて来院される方が増えました。

本来、ぎっくり腰は、春先が多いのですが、治療の勉強会のときに、治療家の先生方からも、今年は、正月が明けたとたんのぎっくり腰の方が多いというお話を聞きました。

今年は新年早々から、ぎっくり腰がおこりやすい環境のようです。

ぎっくり腰になると、痛みのために本当に動けず、ただただ、治るまで不安な日々をすごします。

そこで今回は、ぎっくり腰となる理由や治癒経過、発症したときの対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、ぎっくり腰になった際の不安を和らげ、少しでも早い復帰に向けて行動できます。

 

 

 

ぎっくり腰とは

 

ぎっくり腰とは、正式には「急性腰痛症」といわれています。

以下その病態を紹介させていただきます。

 

ぎっくり腰の症状

動けなくなるほどの腰やお尻あたりに痛みが発症します。

 

ぎっくり腰の発症パターン

ぎっくり腰が発症する過程は、

 

・突然の激しい腰痛が発症して身動きが取れなくなるパターン

・突然の軽い腰痛を自覚後に数時間から数日後に腰が激しく痛みだし身動きが取れなくなるパターン

・特に思い当たるきっかけもなく徐々に腰が痛み出して身動きが取れなくなるパターン

 

の3パターンがあります。

 

ぎっくり腰の原因 

腰痛の診断統計では、

 

・腰の関節症 22パーセント

・腰の筋肉損傷 18パーセント

・腰の椎間板損傷 13パーセント

・腰椎脊柱管きょうさく症 11パーセント

・椎間板ヘルニア 7パーセント

・骨盤の関節症 6パーセント

・原因が不明 22パーセント

 

という報告がされています。

ぎっくり腰が発症するメカニズムは、はっきり解明されていないのが現状です。

 

ぎっくり腰の治癒するまでの期間

一般的に、1〜2週間で自然に回復します

1〜2週間たっても、発症直後の痛みが続くようでしたら、腰の骨の骨折や重篤な内臓疾患の可能性がありますので、精密な検査を受ける必要があります。

 

ぎっくり腰の生活要因

ぎっくり腰を引き起こす要因としては、

 

・肥満

・喫煙

・飲酒

・運動の不足

・ストレス

・疲労

 

などがあげられます。

 

 

 

ぎっくり腰がおこったときの対処

 

ぎっくり腰は、一般的には1〜2週間で自然に治癒するとはいわれていますが、対処次第では回復が早まる可能性があります。

以下で、その対処について紹介させていただきます。

 

ぎっくり腰が発症したときのすごしかた 

ぎっくり腰になったときは、安静にするより、動ける範囲で活動した方が、治癒期間が早いというデータがでています。

ただ、活動するといっても、筋トレやストレッチなど体を鍛えたりする意味ではありません。

ゆっくりでもいいので、立ち上がったり歩いたりと、こまめに姿勢をかえながらすごしてください。

 

ぎっくり腰になったら温めるべきか冷やすべきか 

基本的には、温めるもしくは保温が有効とされています。

ただ、ぎっくり腰の発症直後に、腰にあまりにも熱感がある場合は、アイシングも有用です。

どちらを選択するか迷う場合は、病院や治療院で専門家の意見をお聞きください。

 

ぎっくり腰になったらマッサージすべきか

ぎっくり腰になった際、腰への強いマッサージによる刺激はかえって悪化させる場合があります。

ぎっくり腰の治療を受ける際は、腰への負荷をかけすぎない、低刺激の治療を選んでください。

 

ぎっくり腰のときは温湿布か冷湿布か

湿布の薬剤は基本的に皮膚に数ミリしか染み込まないため、ぎっくり腰の原因となる部位までは届きません。

また、冷湿布はクールミントを口に含むんだときのようにヒヤッと感じるだけで、実際には患部は冷えません。

温湿布も唐辛子の成分が含まれているためにヒリヒリするだけで、こちらも患部を温めるわけではないです。

ですので、湿布自体には、ぎっくり腰の痛みを抑える効果や治癒を早める効果はありません。

 

ぎっくり腰のとき痛み止めは有効か 

痛み止めは、ぎっくり腰の痛みを一時的には緩和しますが、治癒を促進するものではないです。

ぎっくり腰は、一般的に、1〜2週間で自然に回復しますので、それまで痛み止めをうまく使いながら日常生活を送る選択肢もあります。

容量は、病院や薬剤師を相談の上、処方してもらってください。

 

ぎっくり腰にコルセットは有効か

統計で、ぎっくり腰を発症した際に、コルセットをすることで治癒が早まったというデータはありません。

ただ、仕事や家事で同じ姿勢をしなければいけないときに、それ以上にひどくならないため、サポートするために装着を試されるのはよいです。

睡眠中は、腰が動きやすいように外しておく方が良いでしょう。

 

 

ぎっくり腰が繰り返しおこらないように予防するには

 

地下で地盤がひずんで、ひずみきれなくなって、元に状態に戻る際に、地震がおこります。

ぎっくり腰も、体がひずんで、ひずみきれなくなって、元に状態に戻る際に、発症します。

ですので、ぎくり腰がおこったときに、体をみると、ゆがみがそれほどない正常な状態の場合が多いです。

ただ、戻る際の反動で、関節や筋肉が損傷を起こして痛みが発症します。

ぎっくり腰は、人によっては、何度も繰り返し発症します。

これを防ぐには、体が限界まで、ひずまないようにメンテナンスや体の回復機能を上げる必要があります。

車でも走り続けると、オイルやタイヤが消耗して、車が壊れていなくても定期的にメンテナンスをします。

セルフケアでそれをおこなうには、

 

・睡眠の質を上げる

・入浴や温かいものを飲食して体温を上げる

・運動をする

・ストレスを解消しておく

 

などを普段から意識しておこなう必要があります。

もし、仕事や家事などで、お忙しくてなかなかできないようでしたら、腰が痛くなくても、治療院で体のメンテナンスを受けられることをおすすめします。

 

 

 

まとめ

 

前述しましたが、一般的にぎっくり腰は1〜2週間で自然に治癒します。

ぎっくり腰が発症しても焦らず、治るものだと考えて過ごしてください。

少しでも早く回復したいと思われましたら、当院でもぎっくり腰への施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

ぎっくり腰が緩和されて来たときにおこなえる、腰痛に対する対処法のブログを書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

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