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正月の三が日過ぎて急増したぎっくり腰、その病態と対処と予防法

2024.01.09 | Category: ぎっくり腰,予防,日常生活の動作,生活習慣,疲労,腰痛

 

年末年始は、例年に比べて、暖かかったのですが、三が日をすぎると急に寒くなったタイミングで、「ぎっくり腰」を訴えて来院される方が増えました。

本来、ぎっくり腰は、春先が多いのですが、治療の勉強会のときに、治療家の先生方からも、今年は、正月が明けたとたんのぎっくり腰の方が多いというお話を聞きました。

今年は新年早々から、ぎっくり腰がおこりやすい環境のようです。

ぎっくり腰になると、痛みのために本当に動けず、ただただ、治るまで不安な日々をすごします。

そこで今回は、ぎっくり腰となる理由や治癒経過、発症したときの対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、ぎっくり腰になった際の不安を和らげ、少しでも早い復帰に向けて行動できます。

 

 

 

ぎっくり腰とは

 

ぎっくり腰とは、正式には「急性腰痛症」といわれています。

以下その病態を紹介させていただきます。

 

ぎっくり腰の症状

動けなくなるほどの腰やお尻あたりに痛みが発症します。

 

ぎっくり腰の発症パターン

ぎっくり腰が発症する過程は、

 

・突然の激しい腰痛が発症して身動きが取れなくなるパターン

・突然の軽い腰痛を自覚後に数時間から数日後に腰が激しく痛みだし身動きが取れなくなるパターン

・特に思い当たるきっかけもなく徐々に腰が痛み出して身動きが取れなくなるパターン

 

の3パターンがあります。

 

ぎっくり腰の原因 

腰痛の診断統計では、

 

・腰の関節症 22パーセント

・腰の筋肉損傷 18パーセント

・腰の椎間板損傷 13パーセント

・腰椎脊柱管きょうさく症 11パーセント

・椎間板ヘルニア 7パーセント

・骨盤の関節症 6パーセント

・原因が不明 22パーセント

 

という報告がされています。

ぎっくり腰が発症するメカニズムは、はっきり解明されていないのが現状です。

 

ぎっくり腰の治癒するまでの期間

一般的に、1〜2週間で自然に回復します

1〜2週間たっても、発症直後の痛みが続くようでしたら、腰の骨の骨折や重篤な内臓疾患の可能性がありますので、精密な検査を受ける必要があります。

 

ぎっくり腰の生活要因

ぎっくり腰を引き起こす要因としては、

 

・肥満

・喫煙

・飲酒

・運動の不足

・ストレス

・疲労

 

などがあげられます。

 

 

 

ぎっくり腰がおこったときの対処

 

ぎっくり腰は、一般的には1〜2週間で自然に治癒するとはいわれていますが、対処次第では回復が早まる可能性があります。

以下で、その対処について紹介させていただきます。

 

ぎっくり腰が発症したときのすごしかた 

ぎっくり腰になったときは、安静にするより、動ける範囲で活動した方が、治癒期間が早いというデータがでています。

ただ、活動するといっても、筋トレやストレッチなど体を鍛えたりする意味ではありません。

ゆっくりでもいいので、立ち上がったり歩いたりと、こまめに姿勢をかえながらすごしてください。

 

ぎっくり腰になったら温めるべきか冷やすべきか 

基本的には、温めるもしくは保温が有効とされています。

ただ、ぎっくり腰の発症直後に、腰にあまりにも熱感がある場合は、アイシングも有用です。

どちらを選択するか迷う場合は、病院や治療院で専門家の意見をお聞きください。

 

ぎっくり腰になったらマッサージすべきか

ぎっくり腰になった際、腰への強いマッサージによる刺激はかえって悪化させる場合があります。

ぎっくり腰の治療を受ける際は、腰への負荷をかけすぎない、低刺激の治療を選んでください。

 

ぎっくり腰のときは温湿布か冷湿布か

湿布の薬剤は基本的に皮膚に数ミリしか染み込まないため、ぎっくり腰の原因となる部位までは届きません。

また、冷湿布はクールミントを口に含むんだときのようにヒヤッと感じるだけで、実際には患部は冷えません。

温湿布も唐辛子の成分が含まれているためにヒリヒリするだけで、こちらも患部を温めるわけではないです。

ですので、湿布自体には、ぎっくり腰の痛みを抑える効果や治癒を早める効果はありません。

 

ぎっくり腰のとき痛み止めは有効か 

痛み止めは、ぎっくり腰の痛みを一時的には緩和しますが、治癒を促進するものではないです。

ぎっくり腰は、一般的に、1〜2週間で自然に回復しますので、それまで痛み止めをうまく使いながら日常生活を送る選択肢もあります。

容量は、病院や薬剤師を相談の上、処方してもらってください。

 

ぎっくり腰にコルセットは有効か

統計で、ぎっくり腰を発症した際に、コルセットをすることで治癒が早まったというデータはありません。

ただ、仕事や家事で同じ姿勢をしなければいけないときに、それ以上にひどくならないため、サポートするために装着を試されるのはよいです。

睡眠中は、腰が動きやすいように外しておく方が良いでしょう。

 

 

ぎっくり腰が繰り返しおこらないように予防するには

 

地下で地盤がひずんで、ひずみきれなくなって、元に状態に戻る際に、地震がおこります。

ぎっくり腰も、体がひずんで、ひずみきれなくなって、元に状態に戻る際に、発症します。

ですので、ぎくり腰がおこったときに、体をみると、ゆがみがそれほどない正常な状態の場合が多いです。

ただ、戻る際の反動で、関節や筋肉が損傷を起こして痛みが発症します。

ぎっくり腰は、人によっては、何度も繰り返し発症します。

これを防ぐには、体が限界まで、ひずまないようにメンテナンスや体の回復機能を上げる必要があります。

車でも走り続けると、オイルやタイヤが消耗して、車が壊れていなくても定期的にメンテナンスをします。

セルフケアでそれをおこなうには、

 

・睡眠の質を上げる

・入浴や温かいものを飲食して体温を上げる

・運動をする

・ストレスを解消しておく

 

などを普段から意識しておこなう必要があります。

もし、仕事や家事などで、お忙しくてなかなかできないようでしたら、腰が痛くなくても、治療院で体のメンテナンスを受けられることをおすすめします。

 

 

 

まとめ

 

前述しましたが、一般的にぎっくり腰は1〜2週間で自然に治癒します。

ぎっくり腰が発症しても焦らず、治るものだと考えて過ごしてください。

少しでも早く回復したいと思われましたら、当院でもぎっくり腰への施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

ぎっくり腰が緩和されて来たときにおこなえる、腰痛に対する対処法のブログを書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広


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