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水分 | ひさき鍼灸整骨院 - Part 2の記事一覧

春はぎっくり腰のシーズン:その発症要因と早期回復のポイント

2024.03.16 | Category: ぎっくり腰,姿勢,寝起き,座り方,日常生活の動作,椎間板ヘルニア,歩き方,水分,生活習慣,疲労,立ち方,背中の痛み,背骨,腰痛,関節

 

春は気温が上がって過ごしやすくなる反面、ぎっくり腰が発生しやすくなる時期でもあります。

その環境要因として、冬の寒さから活動量が減ることで身体能力が低下していることが挙げられます。

その状態から、春にいきなり活動を増やすことで、腰の組織がついていけず、ぎっくり腰を発生させます。

ぎっくり腰は、基本的には、何も手当をしなくても1カ月前後で、緩和されます。

その期間以上、痛みが変わらない場合は、腰の骨の骨折や内臓の病気が疑われますので、速やかに病院で精査されることをお勧めします。

通常、ぎっくり腰が起こると、激痛によって体を動かすことが困難となり、日常生活を送る上で支障がでます。

そこで今回は、ぎっくり腰が起こったときの腰の組織の状態とより早く回復させるための対処法について紹介させていただきます。

 

 

 

ぎっくり腰は椎間板ヘルニアの症状の一つ?

 

ぎっくり腰の身体的な要因は諸説があり、いまだに明確には解明されていません。

有力な要因としては、「椎間板ヘルニアの症状の一つ」であることが言われています。

それは、ぎっくり腰になった方の約70パーセントの方が、椎間板ヘルニアを発症していた研究報告がされているからです。

 

椎間板とは

 

腰は、多方向に動くだけでなく、上半身の重みを支えたり、下半身からの衝撃を吸収する働きを担います。

その際にクッションになるのが、背骨と背骨の間にはさまっている“椎間板”です。

椎間板は、バームクーヘンのように弾力性のある輪を重ねた形状の中心部に、柔らかい球状のゼリーのような核が存在しています。

 

 

椎間板ヘルニアとは

 

この椎間板に、何らかの要因で過剰な負荷がかかり、それが続くことで、中心にある状のゼリーのような核が後方に押し出されます。

そして、ついには、バームクーヘンのような輪を突き破って、外に飛び出します。

これが、“椎間板ヘルニア”と呼ばれる状態です。

 

 

椎間板ヘルニアとぎっくり腰

 

腰の骨の後方に、腰から足につながる神経が通っています。

椎間板ヘルニアが発症すると、その腰の骨の後方を通る神経に、後方に飛び出した椎間板のゲル状の核が当たります。

神経に椎間板の核が、引っ付いた瞬間に、ぎっくり腰の特有の症状である激痛が発生します。

 

 

 

ぎっくり腰をより早くに回復させるための生活習慣

 

文頭でも述べましたが、ぎっくり腰は、放置しても自然と治っていきます。

しかし、なるべく早く、痛みを緩和して活動を復帰したいところです。

そのためのぎっくり腰発症後の生活習慣について、以下で紹介させていただきます。

 

安静にしない

ぎっくり腰が発症してから、安静にした人と動ける範囲で動いた方との、治るのに要した期間を比較した研究がされました。

その結果、動ける範囲で動い方のほうが、治りが早いという結果が出ました。

動くと言っても、無理をしてストレッチや筋トレをするという意味ではなく、寝続ける・座り続けるなどといった同じ体勢でいることを避けるということです。

そのことで、椎間板に同じ方向への圧力をかけ続けることを回避し、飛び出た椎間板の核の吸収が早まります。

動ける範囲で動くためには、痛み止めの薬で一時的に痛みを止めることもありです。

 

体をくの字にしない

 

 

ぎっくり腰になると、それをかばうために、背中を丸めて「くの字」の姿勢をとります。

しかし、腰が前に曲げている状態は、椎間板の核が後ろに飛び出しやすい姿勢です。

例えていうなら、具沢山のハンバーガーにかぶりつくことで、ハンバーガーの後方からソースや具が飛び出してしまう状態と同じです。

つまり、体を前に曲げた姿勢を続けることで、かえってぎっくり腰を悪化させることになります。

腰が痛むでしょうが、なるべく背筋を伸ばして、体重を後ろにのせることができる姿勢を、探ってください。

そうすることで、ぎっくり腰の治りが早まります。

 

体を温める

昔はぎっくり腰になると「冷やす」ことが主流でした。

しかし、最新の研究では、ぎっくり腰を発症後に温めた方が、治癒が早まるという報告がされています。

温める方法としては、39度〜41度程度の温度に設定した湯船にゆっくりつかっていただくことです。

お風呂から出た後は、腰が冷えないように腹巻きなどして、腰周辺の体温が逃げないように保温に努めてください。

 

 

 

まとめ

 

ぎっくり腰は、そのあまりの痛さのために、安静や体を丸める姿勢など、かえって治りを遅らせる行動をとってしまいます。

ぎっくり腰から早く回復して、仕事や家事などの日常生活に復帰するためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでもぎっくり腰が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

年末年始の休息、腰痛の罠:新年のスタートに備える対処法

ストレスと腰痛の密接な関係:心因性腰痛のメカニズムと予防と対策

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院

車での長時間運転で起きた腰の痛みがなかなか回復しない方に知ってほしい対処法

2024.03.15 | Category: ぎっくり腰,予防,体操・ストレッチ,体温,入浴,冷え,太ももの痛み,姿勢,寝起き,日常生活の動作,,栄養・食事・飲み物,水分,生活習慣,疲労,睡眠,筋肉の損傷,筋肉痛,股関節の痛み,肩こり,背中の痛み,背骨,腰痛,血流,運転,関節,骨盤

 

春休みに入ると、旅行やスポーツの遠征など、長時間、車を運転する機会が増えます。

長い時間、運転をすることで、帰宅してから数日は、腰の力が突然にガクッと力がぬけるような、ぎっくり腰になる寸前の腰痛を発症される方が少なくありません。

それでなくとも、春先は季節の変わり目のため、ぎっくり腰が発症しやすい時期です。

運転による腰痛がひどくなって、ぎっくり腰への要因となる事態になるのは避けたいところです。

そこで今回は、長時間、車を運転することによって、突然、腰の力がぬけるようなぎっくり腰になる寸前の腰痛を発症する理由と、その対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、運転が要因となる腰痛からぎっくり腰に移行することを防げます。

 

 

 

長時間の車の運転でぎっくり腰になる寸前のような腰痛を発症する理由

 

車の運転すると、振動やカーブの遠心力などが体にかかってきます。

安全に運転するためには、その体にかかる負荷に負けないように、運転姿勢を維持する必要があります。長時間、運転していると、

 

・肩を内側にねじる巻き肩の状態でハンドルを握る

・背中はシートにもたれて猫背になる

・骨盤後ろに倒してシートに座る

・ひざを軽く伸ばして足を前に伸ばす

・右足でペダルの切り替えしやすいように左に重心をのせる

 

といったようなゆがんだ姿勢なることが多いかと思われます。

車から伝わる負荷と運転の維持のために、ゆがんだ姿勢の状態で体中の筋肉を使います。

そうなると、筋肉に無駄な力を使わせてしまいます。

さらに、長時間の運転は、筋肉を使い続けるためのエネルギーの消耗が激しくなります。

体で作られるエネルギーの生産と消費のバランスが崩れると、筋肉の動きが悪くなり、疲労が発生します。

運転を終えて帰宅して数日たっても、仕事や家事で体を動かすので、筋肉を動かすためのエネルギーが回復が追いつかない場合があります。

そのため、筋肉を動かすエネルギー切れを起こし、力が抜けたような感じが生じます。

腰周辺の筋肉量は、体全体の中でも多い傾向にあり、それだけ日常生活で負荷がかかる部分でもあります。

運転によって、そんな腰回りの筋肉のエネルギー切れの状態で動くことで、支えきれずに、ぎっくり腰まではいかなくても力がぬけるような腰痛を引き起こします。

この状態を放置して、無理をして動くと、最悪、ぎっくり腰に移行する可能性が高まります。

 

 

 

腰周辺の筋肉の回復する方法

 

筋肉を動かすエネルギーを回復するために必要なことは、

 

「血流」

「酸素」

「刺激」

 

の3つです。

具体的な方法を以下で紹介させていただきます。

 

血流を促進するための方法

筋肉を動かすためのエネルギーの素となるのは、水分・タンパク質・カルシウムなどといろいろあげられます。

筋肉の75パーセントは水分でできているので、水の摂取は積極的におこなってください。

また、バランスの取れた食生活を送っていただくことが、大前提としてあるのですが、それを筋肉の細胞に運ぶのが

 

“血液”

 

です。

血流を良くするために簡単にできることは、

 

「湯船につかる入浴で体を温める」

 

ことです。

それも筋肉が疲れている時は、朝風呂に入ることをおすすめします。

なぜなら、1日で一番、筋肉の機能が低下しているのが、寝起きの時間帯です。

この時に、体を温め血流を良くして、筋肉の回復が促進されます。

効果的に湯船につかる方法を、当院の別のブログでも紹介しておりますので、そちらも参考にしていたでけると幸いです。

仕事始めの疲れ、入浴でスッキリ回復!その効果と正しい入浴法

 

酸素を体に取り入れるための方法

筋肉のエネルギーを作る材料として欠かせないのが、

 

“酸素”

 

です。

ですので、仕事や家事の隙間時間や気がついたときに、意識的に深呼吸をおこなってください。

その方法として、

 

・肩の力を抜いて、ため息をつくように、おなかをへこませるイメージを持って、口から6秒間ほどかけて息をはいてください。

・ゆっくりと、おなかをふくらませるイメージを持って、鼻から4秒間ほどかけて息を吸ってください。

 

といったように深呼吸をおこなうと効率的に酸素を体に取り入れることができます。

また、体に酸素を取り入れるには、まず、息をはくことが重要です。

ですので、日常動作で、体を曲げたりねじったりするときは、息をはきながらおこなってもらうと、その後に自然と息を吸うことが伴われ、酸素を体に取り入れることができます。

 

刺激を体に入れる方法 

運転中は同じ姿勢が多いため、その状態で筋肉が固まりがちです。

運転で固まった筋肉に適度な刺激を入れることで、柔軟性を取り戻せます。

運転で特に負荷がかかるのが、

 

「背中」

「腰」

「太ももの裏」

 

の筋肉です。

それらの筋肉を刺激するためのストレッチを以下で紹介していきます。

 

背中の筋肉へのストレッチ 

両方の前腕と小指をつけて、両手を天井の方向に向けて、四つんばいになります。

 

お尻を後方に移動させ、その状態で10秒間キープします。

 

それを3回繰り返してください。

 

腰の筋肉へのストレッチ

上向きで寝て、両ひざの後ろで両手を組みます。

 

両手でかかえた足を、お尻を軽く浮かせるように胸の方向に近づけ、10秒間、キープします。

 

両手でかかえた足を左に倒して、10秒間、キープします。

 

両手でかかえた足を右に倒して、10秒間、キープします。

 

この3つの流れの動作を、3回、繰り返してください。

 

太ももの裏の筋肉へのストレッチ

イスやベッドなどに座り、片足を斜め前に置いた台にのせ、ひざを軽く曲げ、腰に手を当てた状態にします。

 

ゆっくりと体を前方に上げて、太ももの裏が伸びたのを感じたら、その状態で、10秒間、キープしてください。

 

反対側の足も同じようにおこなってください。

それを、3回、繰り返してください。

 

 

 

まとめ

 

車での移動は、経済的で小回りも効くため、大変便利です。

しかし、特に腰に負荷がかかるため、代償も大きくなる場合があります。

長時間の運転後に日常生活に支障が出ないように、少しでも腰痛を早く回復するために、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも長時間の車の運転で腰の痛みがが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

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ストレスと腰痛の密接な関係:心因性腰痛のメカニズムと予防と対策

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院

座りっぱなしで長時間の確定申告の作業中に血圧が上昇:その要因と予防法

2024.03.10 | Category: ストレス・自律神経障害,デスクワーク,テレワーク,予防,体操・ストレッチ,姿勢,座り方,日常生活の動作,,歩き方,水分,生活習慣,疲労,目の疲れ,肩こり,背骨,血圧,血流,関節,首の痛み

 

今の時期は、確定申告の締め切りがまもなくということで、パソコン相手に座りっぱなしで作業をされている方も多いと思われます。

中には、作業中に、肩がつまった感じで、頭痛とはき気をもよおし、血圧を測ったら180まで上がっていたという方もいらっしゃいました。

このように、長時間、座りっぱなしのデスクワークは、血圧が上がり、体にとって危険な状況を引き起こす場合もあります。

そこで今回は、パソコンを使ってのデスクワークを座りっぱなしで続けることで、血圧が上がってしまう理由とその予防法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、確定申告の書類作製の追い込み時期に、血圧で体調を崩してしまうことを防ぐことができます。

 

 

 

長時間の座ってのパソコン作業が血圧に与える影響

 

確定申告のために、長時間、座りっぱなしの作業によって、

 

「血流の障害」

 

が起こることで、血圧が上がります。血流の障害を引き起こす要因は、以下のようなことが考えられます。

 

姿勢の維持による筋肉の疲労と刺激の不足

   長時間、パソコンで作業するために座り続けることで、その姿勢をキープするために、同じ筋肉を使い続けます。

そうすると、筋肉が疲労して硬くなり、血液の流れが悪くなります。

また、 長時間、座りっぱなしでの作業は、特に、体の筋肉の60〜70パーセントを占める下半身の筋肉への刺激が低下します。

そのことによって、下半身でとどまっている血液の量が増えて、血液に粘りが生じます。結果、血圧が上がることにつながります。

 

ストレスによる血管の収縮

確定申告の作業は、煩雑で正確性を求められ、期限もあるため、プレッシャーやストレスが心身ともにかかります。

人間はストレスがかかると、生命の危機を感じて、体を自動的に調整する自律神経の機能により、血管を縮める反応を起こします。

その結果、高血圧を引き起こすこともあります。

 

水分の摂取する機会の低下

確定申告の作業は、時間を忘れてを集中しておこないがちです。

休憩時間が減ることで、お茶や水などの飲料をとる機会が減ります。

そのことで、体の水分が減って、血液の濃度が上がり、血流が悪くなることを引き起こします。

 

姿勢の不良による呼吸量の低下 

座って作業する姿勢は、猫背や巻き肩など、不良な姿勢になりがちです。

そうすると、胸の開きが制限されて、呼吸が浅くなります。

呼吸が浅くなると、体を活動させるための血液の中の酸素の不足してきます。

そうすると、心臓が心拍数を上げて、より多くの血液を流して酸素を送ろうとします。

その結果、血圧が上がっていきます。

 

 

 

座ってパソコン作業を続けることで起こりやすい血圧の上昇への予防法

 

確定申告のためのデスクワーク中に、血圧が上がるのを防ぐためには、作業中に休憩の機会を増やすことが必要です。

具体的には、1日に4時間以上、デスクワークをおこなう場合は、

 

・連続で作業する時間は1時間をこえない

・作業の途中に1~2回の休憩を取る

・休憩時間は10~15分 

 

を目安にしてください。

人間の集中力は、40分程度だと言われています。

休憩をはさむことで、脳や体をリフレッシュさせて、血圧を上げることを防ぎつつ、作業効率を上げることができます。

休憩中におこなってほしいことを以下で紹介していきます。

 

体に刺激を入れる

休憩時間は、イスからな立って、動くようにしてください。

少しでも歩くことがベストですが、スペースがなければ、その場で足踏みや、つま先立ちからかかとを落とす、といった下半身に刺激を入れる動作をおこなってください。

 

水分を補給する

のどの渇きを覚えなくとも、最低、2時間に一回のペースで、200ミリリットル程度の水分を補給してください。

なるべく、温かい飲料を選択して、ゆっくり体に水分を取り入れることで血圧の上昇を防げます。

 

深呼吸をする

パソコン作業によって丸まった姿勢を伸ばすように、胸を開き、背中は肩甲骨を寄せることを意識して、大きく深呼吸をおこなってください。

5秒かけて息を吸って、10秒かけて息をはいてください。これを6回繰り返してください。

 

 

 

まとめ

 

毎年の確定申告の時期は、無理をして短期間に集中して作業をおこなうため、体調を崩される方が少なくありません。

特に、無理することによって起こる血圧の不調に関しては、長期的に見ても、体に与える影響がおおきです。

無事に確定申告の時期を乗り切るためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも長時間の座位でのデスクワークによる体の疲労が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に血圧やデスクワークによる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

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寒冷な環境下の仕事での尿意を我慢することで頭痛を伴う首や肩こりが発症する理由と対策

2024.03.06 | Category: 予防,体温,,冷え,冷え性,天候,姿勢,感染症,排尿,,水分,生活習慣,疲労,立ち方,肩こり,肩の痛み,腰痛,血圧,血流,関節,頭痛,風邪,首の痛み

 

寒い時期に外で、販売や受付、警備など、じっと立って動きの少ないお仕事中、頭痛を伴う肩や首のこりを発症する方が少なくありません。

その理由として、寒さにより体が冷えることで、血流の悪化や筋肉が硬くなりそのような症状を引き起こしてしまいます。

これに対する対処法については、当院のブログでも紹介しておりますので、参考にしていただければ幸いです。

また、そのほかに考えられる要因として、「排尿の我慢」です。

仕事中、尿意を感じても持ち場を離れることができず、これらの症状を引き起こす場合があります。

そこで今回は、尿意を感じても我慢することで、頭痛を伴う肩や首のこりが発症する理由と体への影響、その対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、寒い外でのお仕事をすることで、頭痛を伴う肩や首のこりを発症させるを予防できます。

 

 

 

寒い環境下で尿意が活発になる理由

 

寒い環境にいることで、体温の調節とぼうこうの反応によって、尿意が促進されます。

 

体温の調節

尿は、腎臓で血液から余分な水分と老廃物を取り除かれたもので作られています。

尿の元となる血液は37度前後の、いわば酸素や栄養の入った温かいお湯であり、それが全身に巡ることで、体温を保ち体の筋肉や内臓が機能します。

寒冷な環境では、血液を冷やさないように、皮膚表面に流れる血液の量を減らし、体の内側に血液を集めます。

内臓に血液が集まることにより、腎臓を通る血液も増えます。

結果、尿の精製量も増えることで、ぼうこうにたまる尿がたまりやすくなり、尿意を感じやすくなります。

 

ぼうこうの反応 

尿をぼうこうにためたり、排出したりるるのは、脳からの司令によって制御されています。

しかし、人の体は、寒さの刺激を感じると、その刺激の情報を脳に伝えるのと同時に、ぼうこうを支配している神経が独自で反応して、ぼうこうを収縮させる命令を発します。

そのことによって、寒さを感じると尿意が発生しやすくなります。

 

 

 

尿意を我慢することで首や肩こりが発生する理由

 

尿を排出することを我慢すると、頭痛を伴う首や肩のこりが発症する理由を以下で紹介していきます。

 

姿勢の調整

尿意を我慢すると、排尿しないためにぼうこうに尿がたまり膨らみます。

膨らんだぼうこうが、おなかの空間を圧迫して、腹圧が上昇させます。

腹圧が上昇すると、おなかが膨らみ、腰がそるような姿勢となる。

その姿勢の崩れを調整するために、首や肩の筋肉が過剰に働くことで疲労して、首や肩のこりを引き起こしやすくなります。

 

ストレスの増加

尿意を我慢することは、脳はストレスを感じます。脳と首や肩の筋肉は、極めて密接な関係にあります。

脳がストレスを感じると、同時に首や肩の筋肉も反応して、こりや痛みが発生しやすくなります。

 

 

尿意を我慢することで頭痛が発生する理由

 

排尿を我慢すると頭痛を引き起こす理由は以下のことが考えられます。

 

血圧の上昇

排尿を我慢するには、息を止めて力むという動作をとります。

便が出ない時に踏ん張ったり、高い場所で耳が詰まったときに耳抜きする動作でもあります。

これは、排尿を抑制するために腹圧を上げる動作であり、これによって胸の圧が上昇します。

心臓や肺がある胸の圧が上昇すると、血圧が上昇します。

それによって、頭部の血流に影響を与え、頭痛を引き起こす可能性があります。

 

筋肉の緊張

排尿を我慢することで、腹圧の上がり、首、肩の筋肉が緊張します。

これによって、頭部への血流が不足したり、神経が圧迫されることで、頭痛が生じる可能性があります。

 

 

 

排尿を我慢する体へのデメリット

 

排尿を我慢することで、健康に悪影響が出る可能性があります。以下で考えられるデメリットを紹介します。

 

ぼうこうの緩み 

ぼうこうは尿をためることができる袋です。

その袋から尿が排出されて空っぽのときは、袋の分厚さは1.5センチほどあります。

尿がたまっていくと、水風船のように膨らみ引き伸ばされて、袋は3ミリほどの厚さになります。

長時間にわたって排尿することを我慢していると、ぼうこうが伸びきって、縮まなくなる可能性があります。

そして、将来的に、尿を排出する能力が低下して、健康に影響を与える可能性が出てきます。

 

感染症へのリスク

排尿を我慢することで、尿が長時間、ぼうこうにたまり、それによって大腸菌などの細菌の増殖しやすくなります。

それによって、ぼうこう炎や尿道炎、腎盂腎炎などの感染症を引き起こすリスクが高まります。

 

排尿に関する筋肉の弱体化

尿を我慢することは、尿の通り道を閉めたり開いたりする筋肉を適切に使わない時間が増えます。

この筋肉が収縮したり弛んだりするバランスが崩れます。

それによって、意識的に排尿をコントロールする機能が低下します。

 

排尿時の失神 

長時間、排尿を我慢すると、血圧が上昇します。

その血圧が上昇した状態で、トイレにいって排尿を始めると、急激に血圧が下がります。そうすると、脳への適切な血液が供給されず、気を失うこともあります。

これは、「排尿失神」と呼ばれるもので、意識の喪失以外では一般的には無害とされています。

しかし、失神することによっての転倒により、打ちどころによっては、大きな事故につながります。

 

 

 

外の寒冷な環境で業務で排尿の頻度を抑える方法

 

基本的には、長時間、排尿を抑えるのは、体にとってデメリットしかありません。

しかし、業務上、何度も持ち場を離れるわけにはいかかない方も多いかと思われます。

以下で、外の寒冷な環境下でも、業務中になるべく尿意を感じる頻度を減らすための方法を紹介していきます。

 

貧乏ゆすりで体温を上げる

尿意は体に寒さを感じることで起こりやすくなります。

寒さを感じにくくするためには、体温を上げる必要があります。

そのためには、筋肉の活動が不可欠です。

しかし、仕事中に体を派手には動かせないかと思われます。

仕事中でもできる筋肉への刺激として、

 

「貧乏ゆすり」

 

をおすすめします。

その効果は、足を細かく5分間、ゆすることで、体温を2度も上がるとされています。

 

防寒着の着用

寒冷な気温の環境下で仕事をする際には、体の体温が外部に出ないように、十分に保温できる服装が必要です。

特に腹部や腰回りを、腹巻きやスパッツなどで温かく保つことで、ぼうこうに冷えが入るのを軽減できます。

 

温熱のグッズを使用する

カイロや電熱ベストなど、温熱グッズを使って体を温めてください。

これによって、外部からの寒冷刺激を防ぎ、排尿への頻度を減らすことができます。

 

暖かい飲み物の摂取

寒冷な環境で働く場合、温かい飲み物をとることも効果的です。

温かい飲み物は体を内側から温め体温を上げて、少し汗をかくことで、排尿の頻度を抑えるのに役立ちます。

 

深呼吸をする

寒い環境下では、呼吸が浅くなりがちです。

深呼吸をすることで、呼吸するための筋肉が動き、体が発熱します。

また、体に酸素が取り込まれることで、内臓の働きが活発になり、体温も上昇します。

そのことによって、尿意を感じる頻度を抑えることができます。

 

 

 

まとめ

 

長時間、外の寒冷の環境下でのお仕事後に、頭痛や首肩の痛みだけでなく、血尿やめまい、吐き気や発熱といった症状が出た場合は、すみやかに内科や泌尿器科の病院で検査・治療を受けてください。

排尿は体にとって、生命の維持にもかかわる必要不可欠な行為です。

しかし、寒い環境の中でお仕事をしている方にとっては、どうしても我慢を強いられることが多いと思われます。

原則としては、尿意に従ってトイレに行ってほしいのですが、業務に支障が出ないように排尿の頻度を抑える工夫として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

寒い環境下でお仕事をすることで、肩や首のこりでお困りでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に冷える環境への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

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春の朝、ふくらはぎの筋肉がつる理由と予防するための方法

2024.03.05 | Category: こむら返り ケイレン つる,むくみ,予防,冷え,寝起き,,,水分,生活習慣,疲労,睡眠,血流

 

春が始まろうとする季節は、日中は暖かかいのですが、日没後はまだまだ気温は低いことが多いです。

こういった時期は、早朝に、寝ぼけながら、布団の中で何気なく背伸びをすると、ふくらはぎの筋肉をつってしまう方が少なくありません。

暖かいお布団で、せっかくぬくぬくと気持ちよく寝ていたのに、いわゆる「こむら返し」で起こされるのは、心身ともに気持ちがいいいものではありません。

そこで今回は、春の早朝にふくらはぎの筋肉がつりやすくなる理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、朝の寝起きに起こりやすいこむら返りを予防できます。

 

 

 

春の早朝にふくらはぎの筋肉がつりやすくなる理由

 

春の寝起きに、布団の中で背伸びや寝返りなど、ちょっとした動きで、ふくらはぎの筋肉がつりやすくなる理由を、以下で紹介させていただきます。

 

水分の不足 

気温が寒い時期は、空気が乾燥しています。

乾燥している環境下で、水にぬれたタオルを干すと、短時間で水分が蒸発するように、体の水分も皮ふから蒸発が激しくなります。

こういった寒い時期は、自然と体の外に水分がでていきやすくなる一方で、寒さからのどの渇きを感じにくくなり、水分の摂取量が低下しやすくなります。

また、寝る前は、夜中にトイレで起きるのを回避するために、水分の補給を控える傾向にあります。

そして、寝ている間でも、布団の中で汗をかいたり、呼吸することで、体の水分は失われていきます。

こういった要因で、春先の寝起きの体は、水分が不足します。

水分が不足すると、筋肉がつりやすくなる理由は以下のようなことが考えられます。

 

電解質の不均衡

体の水分が不足すると、筋肉の収縮に必要な電解質であるナトリウム、カリウム、カルシウムなどの濃度バランスが崩れます。

そのため、筋肉の収縮が正常におこなわれないために、つりやすくなります。

 

血流の低下 

体の水分が不足すると、筋肉に酸素や栄養を運ぶ血液の量も減ります。

筋肉へ血流によって運ばれる酸素や栄養が不足すると、筋肉は正常に働くためのエネルギーが枯渇して、つりやすくなります。

 

体温調節の障害

水分は、人間の体温を調節するために重要な材料です。

体に水分が不足すると、体温の調節する機能が低下して、筋肉が過度に緊張して、つりやすくなります。

 

 

睡眠中の体温の低下

体温が下がると、筋肉は体温を外部に放出しないように、硬くなります。

硬くなった筋肉に、ちょっとした動作で刺激することで、その動きについていけずつってしまいます。

寒い時期は、布団に入って睡眠をとっていても、体温は下がります。

寝ているときにふくらはぎがつる要因となる体温低下は、以下のことが理由と考えられます。

 

寝ている間の発熱の低下

日中は筋肉を動かしたり呼吸をすることで、エネルギーを使い、その結果、体が発熱して体温の維持されたり上がったりします。

しかし、寝ている時は、寝返り程度しか体を動かさず、呼吸もゆっくりとなるため、体からの発熱が抑えられます。

そのため、睡眠中、特に目が覚める早朝に体温が下がってしまいます。

そうすると、筋肉が冷えて硬くなり、背伸びといったちょっとした筋肉を伸ばす刺激についていけず、つってしまいます。

 

寝ている間の室内の環境

冬や春先の寒い時期は、寝る前までは暖房をつけていても、寝る時には暖房を切ることが多いです。

そのことで、室内の温度が低下していき、暖房や体温で温まった布団の熱がとられていきます。

それにより、布団の中にいても、体温が逃げやすくなり、体温が低下することにつながります。

 

血流がゆっくりになる 

寝ている間は、心臓がゆっくり動くため、体に血液を押し出す力が弱まります。

そのため、心臓が出発点となる温かい血液の循環が停滞するので、寝ている間は体温が低下しやすくなります。

 

 

ふくらはぎがよくつる理由

日中の活動で最も使われ疲労がたまりやすい筋肉は、太ももの前とふくらはぎの筋肉と言われています。

そして、ふくらはぎは、心臓から遠く、血液が届きにくく、水分が不足しやすい筋肉です。

また、睡眠中は、体温が足の先から放出されるため、体温が低下しやすい筋肉でもあります。

疲労・水分の不足・冷えの要因が重なりやすいため、ふくらはぎの筋肉がつってしまうことが多いのです。

 

 

 

春の早朝にふくらはぎの筋肉がつるのを予防するための方法

 

春先の寒い時期に、寝ている最中にふくらはぎがつってしまうのを防ぐ方法を、以下で紹介させていただきます。

 

体に水分を貯蓄する 

 

筋肉の75パーセントは水分で構成されています。

その2パーセントが失われるだけでも、筋肉に異常が発生します。

夜が寒い春先は、睡眠中に体の水分が失われやすい条件がそろっています。

寝る前に水分を取るだけでは、筋肉に必要な水分量が足らない場合があります。

ですので、日中から水分をこまめに補給し、体に水分を貯蓄しておくことをお勧めします。

それによって、寒い夜の睡眠中に起きる水分の消失に耐えることができます。

1日の中で9回は、水分をとる機会を作ってください。

その目安として、

 

・ 起床後

・朝食時

・午前中に少なくとも1回

・昼食時

・夕食の前に少なくとも2〜3回

・夕食時

・入浴後

・寝るまでに少なくとも1回

・寝る前

 

 の際に意識して水分を摂取してください。

一回の水分の摂取量は、200ミリリットルです。

アルコール飲料、カフェイン飲料、ジュースなどは、利尿作用があるため、過剰な摂取は避けてください。

常温、もしくは温かい白湯やノンカフェインの飲料を中心に、水分の補給をおこなってください。

 

室内環境の改善 

 

寝ている間に体温が低下することで、明け方にふくらはぎがつりやすくなります。

それを予防するためには、寝室の環境を適切な状態にする必要があります。

そのためには、

 

・寝室の室温を18〜21度、湿度は40~60%を維持するように、暖房機器や加湿器を稼働させる

・湯たんぽや電気アンカー、電気毛布などで布団を温める

・ベッドを窓際から室内側に移動する・厚手で断熱性のある毛布や羽毛布団などの寝具を見直す

・暖かくて通気性があり、過度に分厚すぎないパジャマを選ぶ

・外から室内に入る冷気を防ぐために、寝室に厚手のカーテンを取り付ける

・足元の冷えは足首より入るので、足首周りを包むサポーターをはく

 

こういった対策をすることで、春先の寒い夜でも、水分の不足や体温の低下を防ぎ、結果、ふくらがつることを予防できます。

 

 

 

まとめ

 

「春眠暁を覚えず」という中国の有名な詩があるように、春先は寝心地がいい季節です。

そんな睡眠が心地の良い時期に、寝起きでふくらはぎがつることで、台無しになるのを防ぐためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも春先の寝起きにふくらはぎがつりやすいようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他にふくらはぎの筋肉がつることへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

寝ている時にふくらはぎがつる方に知ってほしいその原因と対処法・予防法

 

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

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