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生活習慣 | ひさき鍼灸整骨院 - Part 9の記事一覧

春の長雨で体がだるくて仕事に支障出ている方に知ってほしい対策のポイント

2024.03.25 | Category: ストレス・自律神経障害,デスクワーク,テレワーク,予防,体操・ストレッチ,体温,入浴,冷え,天候,天気,姿勢,寝起き,日常生活の動作,,,栄養・食事・飲み物,水分,生活習慣,疲労,睡眠,血流

 

3月の下旬から4月の上旬にかけて、「菜種梅雨」と呼ばれるほど、長雨が多くなる時期があります。

これは冬から春に季節が変わっていくときに起こる天気の減少です。

寒い冬が終わり、暖かい春が到来するのは、うれしいものです。

その反面、雨が降り続く天気が続くと、体にだるさを訴える方が少なくありません。

春は年度末や年度はじめで、何かとお仕事が忙しいくなる時期でもあります。

そのような時期に、春先の長雨によって、体のだるさが起こることは、集中力や注意力が低下して、お仕事に影響がでてしまいます。

そこで今回は、春の長雨の時期に、体にけん怠感を感じる理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、菜種梅雨の時期に起こる体の不調によってお仕事に支障が出ることを防げます。

 

 

 

春の長雨で体がだるいのは緊張の不足と酸素の不足?

 

雨に対する天気予報で、「低気圧の影響で西日本は雨となります」というような説明をよく聞きます。

「低気圧=雨」ということなんですが、そもそも「気圧」とは、ある場所の上空にある空気が地面にかかっている重さを表しています。

つまり、この気圧の定義から言えば、

 

「低気圧=空気が軽い」

 

ということです。

人間が地球上に住んでいる以上、常に空気の重さによって、体の外側から内側に向かって圧力がかかっています。

雨が降ることで、低気圧となり空気が軽くなれば、体にかかる空気の重さも軽くなり、外側からの圧力が減ります。

そうなれば、雨が降っている間は、体は空気による締め付けがなくなるので楽になるのでは?と思いますよね。

でも、実際は、雨の日は、だるさを感じることが多いです。

その理由は、低気圧によって外部からの圧力が減ることで、かえって体が緩みすぎてしまうからです。

足の加圧スパッツを脱いだときに脱力感を感じるように、体に適度な空気の重さがかかっていないと、体の筋肉や血管が緊張を保てないことで、雨の日はけん怠感を感じやすくなります。

また、「低気圧=空気が軽い」ということは、大気中の酸素の量も低下します。

雨の日に、普通に呼吸をしているのに、なぜか息苦しく感じるのは、大気中の酸素濃度が低下しているためです。

人間が生命を維持するためには、酸素を体に取り込むことは必須です。

体が酸素を必要とする理由は、体を動かすために必要なエネルギーを細胞で作る過程で、酸素はその材料になります。

酸素が不足すると、エネルギーが作れず、体の各機能が低下します。

つまり、雨が降って低気圧になると、体が酸素不足になり、体がだるさを感じやすくなります。

 

 

 

春の長雨に起こりがちな体のだるさを解消する方法

 

春の長雨を引き起こす低気圧によって、体が緩みすぎることで引き起こされる体のだるさへの対策を以下で紹介していきます。

 

朝に熱めのお風呂に入る

朝、目覚めて出勤する前に、41度以上の熱めのお湯の温度で、お風呂かシャワーに入ってください。

そうすることで、体が活動モードに切り替わり、適度に緊張した状態になります。

 

薬指先を刺激する

薬指の爪の根本を指ではさんで、軽くもんでください。そうすることで、体の緩みを抑制されます。

 

太陽の光を浴びる

だるさを感じたら、 外に出て太陽の光を浴びてください。

太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされて、体が活動モードに入ります。

 

規則正しい睡眠

気圧の変化に体を対応させるには、崩れた体を調整・回復させる時間帯である睡眠を十分に取る必要があります。

質の高い睡眠をとる方法を、当院のブログで書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。

遠征が続いてから夜中に何度も目が覚めるの方ための睡眠対策

 

水分を積極的にとる

体のエネルギーを作る材料は、酸素とともに水分が必要です。

春先は、まだ気温が低いため、のどの渇きが感じにくく、水分を取る量が低下しがちです。

水分を積極的にとって、活動のためのエネルギーを作りやすい体にしてください。

水分の取り方についても、当院のブログで書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。

春の朝、ふくらはぎの筋肉がつる理由と予防するための方法

 

これらの方法を組み合わせることで、春の長雨による体のだるさを軽減し、体調を整えることができます。

 

 

 

まとめ

 

春は年度はじめで、お仕事をされている方にとっては、何かと忙しくなる時期です。

天候の変化によって、体調が左右されてお仕事に影響が出ないためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも春の長雨によって体のだるさが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に天候の変化による体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

春の到来で体に不調を感じる方に知ってほしいその理由と対処法予防法

冬の 寒さと共にやってくる気象病の「頭痛」がおきるメカニズムと4つの対策

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

シニア女性の方に知ってほしい快適にしゃがみ姿勢でガーデニング作業をする方法

2024.03.24 | Category: お尻の痛み,ふくらはぎの痛み,むくみ,予防,体操・ストレッチ,土踏まず,太ももの痛み,姿勢,座り方,日常生活の動作,,生活習慣,疲労,立ち方,筋肉の損傷,筋肉痛,股関節の痛み,肩こり,背中の痛み,背骨,脇腹の痛み,腰痛,膝の痛み,足首の痛み,農作業,関節,首の痛み,骨盤

 

春になると、いろいろな花が開花し始めて、特にシニアの女性の方から、ご自宅でガーデニングの作業をされるお話をよくお聞きします。

ガーデニングで、体を動かしたり、日光や風にあたって感覚を刺激することで、心身ともに健康を促進する効果が高いと言われています。

その一方、地面に近づいて作業する必要があるため、長時間、「しゃがむ」動作を取るため、体に負荷をかけることが多くなります。

それによって、肩や背中・腰・ひざなどに、痛みが出てしまうシニアの女性の方が、当院でも少なくありません。

そこで今回は、ガーデニング作業でしゃがむ姿勢を体に負荷を少なくスムーズにとれる条件とそれを促進させる方法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、しゃがみこんでのガーデニング作業によって、体を痛めることを防ぐことができます。

 

 

 

ガーデニング作業でのしゃがむ姿勢をスムーズにとるための条件

 

一昔前の日本では、畳の部屋での寝起きや和式トイレなど、しゃがみ姿勢は日常的にとっていました。

しかし、近年、日常生活が洋式になり、しゃがみ姿勢をする機会が減少しました。

そのため、しゃがみ姿勢の研究によると、年齢に関係なく、全体の20パーセントの方が、安定的にしゃがみ姿勢ができないという報告がされています。

以下で、スムーズにしゃがみ姿勢をとることができるための条件について紹介させていただきます。

 

正常な関節の可動域 

しゃがみこむ姿勢は、・股関節・ひざ関節・足関節を最大限に曲げ込むことでおこなえます。

各関節に支障があると、それを代償するために他の関節に過剰な負荷をかけてしまいます。

特に、足関節の可動性が、しゃがみ姿勢が安定的にできるかを左右されると研究報告がされています。

足関節は、一般的には足の甲側に20度に曲がれば、正常とされています。

しかし、しゃがみ姿勢の足首の曲がる角度は、21〜34度あたりまで曲がることが必要とされます。

反対に、足関節が、足の甲側に曲がる角度が、15度以下になるとしゃがみ姿勢が困難になります。

ですので、股関節、ひざ関節、そして特に足関節の可動域を広げていくことが、しゃがみ姿勢を柔軟にできる条件となる。

 

しゃがみ姿勢の重心バランス 

立っているときは、多少、重心バランスが崩れても、動ける幅が広いので、ある程度は柔軟に対応できます。

しかし、しゃがみ姿勢は、各関節を曲げ込んでいいるため、重心のバランスをとる幅がせまくなり、非常に不安定な姿勢です。

しゃがみ姿勢での重心バランスは、足の裏が地面にしっかりと接地して、重心が前方にあることで安定します。

反対に、しゃがみ姿勢で重心バランスを後ろにすると、そのままひっくり返るか、ひっくり返らないよう踏ん張るために、筋肉を過剰に使います。

そのことで、しゃがみ姿勢が体に痛みや疲労を発生させます。

先ほどの「正常な関節可動域」の項目で、足関節の可動域が重要だと述べました。

それは、しゃがみ姿勢で前に重心バランスを持っていくために、足首をしっかり曲げることが必要なためです。

 

しゃがみ姿勢を維持するための筋肉バランス 

しゃがみ姿勢をスムーズにとるためには、以下のような筋肉の状態であることが重要です。

 

・姿勢を安定させる背中とおなかの筋肉の共同するバランスが良いこと

・最大可動域まで曲げる股関節、ひざ関節、足関節周辺の筋肉の柔軟性が高いこと

・しゃがみ姿勢の時に前方に重心を維持するスネの筋力が十分であること

・しゃがみ姿勢で土台となる骨盤の位置を維持するためにお尻の筋肉量と柔軟性が十分であること

 

以上のような条件が整うことで、しゃがみ姿勢をスムーズに取ることができます。

 

 

 

ガーデニング作業でしゃがむ姿勢を取りやすくするための方法

 

ガーデニングでしゃがむ動作をする際に、体への負荷を最小限にするためのポイントを以下で紹介していきます。

 

しゃがむ動作をとる前や後にストレッチをする 

しゃがむ姿勢をとるために必要な、股関節・ひざ関節・足関節の可動域とその周辺の筋肉の柔軟性を促進するストレッチを以下で紹介していきます。

 

しゃがみやすくするためのストレッチ1 

片方の足を前に出して、ひざを90度に曲げます。

もう一方の足を後ろに伸ばし地面にひざをつけます。

 

両手で地面につけて体を支えながら、重心を前に移動します。

後ろに引いた股関節の前面が伸びるのを感じたら、その状態で、10秒間、キープしてください。

反対の足も同じようにおこなってください。

 

しゃがみやすくするためのストレッチ2 

足をクロスした状態で立ちます。

 

その状態のまま、体の力を抜いて前に倒したときに、後ろの足の太ももからひざ裏が伸びるのを感じたら、その状態で、10秒間、キープしてください。

反対の足も同じようにおこなってください。

 

しゃがみやすくするためのストレッチ3 

足を軽く前後にひざを伸ばした状態でひらき、かかとも地面につけます。

 

前に出した足のひざを曲げながら、体の重心を前に移送して、ふくらはぎが伸びるのを感じたら、その状態で、10秒間、キープしてください。

反対の足も同じようにおこなってください。

 

しゃがみやすくするためのストレッチ4

片方の足のつま先と足の甲を床につけます。

 

そのまま、すねを前に押しだし、足のつま先と足の甲を床に押し付けてください(強くすると痛めますので軽い力で押し付けてください)。

足首の前面が伸びるのを感じたら、その状態で、10秒間、キープしてください。

反対の足も同じようにおこなってください。

 

以上のようなストレッチを、しゃがんでガーデニングをする前に準備体操としておこなうことと、ガーデニングを終えた後に整理体操としておこなってください。

 

しゃがみ姿勢のポイント 

体に負荷をかけるしゃがみ姿勢は、

 

、・頭が前方に突っ込みすぎている

・あごがひざに近づけすぎ

・腰や背中が丸く曲げすぎている

です。

重心バランスを前方に維持して、なおかつ筋肉バランスや関節への負荷を減らすためのしゃがみ方は、

 

・頭と背筋を一直線に維持する

・アゴを引いて必要な分だけ目線を下げる

・重心を足の指や前方足底にかける

・しゃがんだときの足幅は肩幅ぐらいにする

・しゃがんだときにひざと足先の方向をまっすぐにする

 

を意識することで、余分な力を使わずに楽にしゃがめます。

 

体に負荷をかけないしゃがみ方・立ち方 

しゃがんでいるときだけではなく、立っている状態からしゃがむ動作、しゃがんでいる状態から立つ動作でも、体を痛めてしまうことも少なくありません。

その要因としては、体の中で一番重たいのは、お尻の筋肉の移動の仕方にあります。

お尻の筋肉を効率よく動かせば、安定したしゃがみ姿勢をとったり、解除できます。

 

立っている状態からしゃがむ動作 

肩幅ぐらいに足を広げて、足先とひざの方向をまっすぐ前にそろえて、足裏がしっかり接地しているのを感じて立つ。

 

股関節とひざを曲げて、両手を地面について体を支えて、お尻を上げた状態にする。

 

そのままお尻を下げて、アゴを引いて背筋を伸ばす。

 

しゃがんでいる状態から立つ動作

両手を地面について体を支えて、ひざを軽く伸ばし、お尻を上げる。

 

お尻を上げたまま、両手をひざを上において、体を支える。

 

ひざにおいた手で体を支えながら、顔を上げて股関節、腰を伸ばして立ち上がる

 

 

 

まとめ

 

ガーデニングは、手をかけてあげるほど答えてくれる充実感のある趣味です。

それだけに、熱心に時間を忘れて、しゃがみ姿勢を続けることで、体を痛めてしまいがちです。

春に好きなガーデニングを思う存分におこなうために、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでもしゃがむ姿勢が取りずらいようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に座り続けたことで起こる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

イスに座り続けるリスク!女性のためのデスクワーク健康キープ法

正座から立ち上がりでひざが痛む60歳代女性の茶道先生に知ってほしいその対処法

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

工業用ミシン作業で背中の痛みか感じている40歳代女性に行ってほしいその理由と対策

2024.03.22 | Category: デスクワーク,予防,体操・ストレッチ,姿勢,座り方,日常生活の動作,生活習慣,疲労,立ち方,筋肉の損傷,筋肉痛,肩こり,肩の痛み,肩甲骨,背中の痛み,背骨,腰痛,血流,裁縫・編み物,関節,首の痛み,骨盤

 

先日、工業用ミシンを使って縫製のお仕事をされている40歳代の女性の方が、背中の痛みで来院されました。

工業用ミシンはどのように使っているかをお聞きすると、イスに座って、両手で縫製する布をコントロールしながら、右足や右ひざでミシンのペダルやレバーを操作していると。

また、職場の工業用ミシンで縫製するときは、背中を丸める姿勢をとって、ミシンに体を合わせる状態だそうです。

そうしていると、背中が痛くなって、仕事中に手が止まってしまい、仕事に支障が出てしまう状況。

背中の痛みもしんどいが、職場で、この職歴が長い方を見ていると、背中が曲がっている人も多いので、将来、自分もそうなるのかと不安に思い来院されたとのことです。

今回の患者様のように、扱いが難しい工業用のミシンを使い続けることで、背中に痛みが出る方が少なくありません。

そこで今回は、工業用ミシンを使うことで背中の痛みが発症する理由とお仕事中にできるケアする方法を紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、工業用ミシンで縫製している最中に起こる背中の痛みを解消できます。

 

 

 

工業用ミシンを使うことで背中の痛みが発症する理由

 

工業用ミシンを使っている際に背中の痛みが発生する要因を以下で紹介していきます。

 

ミシン作業の姿勢 

ミシンで縫製する際は、手元をのぞきこむため、背中を丸めて、頭が前にたれ下がっている状態になりがちです。

頭の重さは、一般的に4〜5キログラムもあります。

その重たい頭が、前にたれさがった姿勢を保つためには、頭と首肩の筋肉を介してつながっている背中の大きな筋肉で引っ張る必要があります。

仕事のために、長時間、そのような姿勢をキープすることで、背中に負担をかけます。

その結果、背中の組織が疲労を起こし支えきれなくなることで、痛みを引き起こす可能性があります。

 

ミシン作業による体のゆがみ 

工業用のミシンは、手で操作するだけではなく、右足や右ひざでペダルやレバーでも操作します。

右の足やひざで自由に操作するためには、重心を左のお尻にもっていき、右のお尻への重心を軽くする必要があります。

そうすると、体が左に傾きます。ミシンで正確に縫製する際は、体をミシンの針の真正面に持ってくる必要があります。

左に傾いた体を、ミシンの針の正面に持っていくために、背中の筋肉で引っ張って、体を右方向にゆがませます。

この体のゆがませた姿勢をキープすることで、背中の筋肉に不均衡な負荷をかけて、痛みを引き起こす可能性があります。

 

筋肉の疲労

ミシンの作業では、縫製する布を腕で動かしコントロールします。

それには、腕を自由に動かすための土台となる肩甲骨を固定する必要があります。

関節面同士は、通常、凹凸があり、かみ合う構造になています。

しかし、肩甲骨は、ろっ骨の上にのっているだけです。

そのままでは、ろっ骨から肩甲骨が滑り落ちてしまいます。

ろっ骨に肩甲骨を固定するのに、主に使われるのが背中の筋肉です。

長時間、ミシンの作業で腕を使うことは、土台となる肩甲骨を支える背中の筋肉にも負荷もかかります。

その結果、肩甲骨周辺の背部の筋肉が疲労して、痛み要因となる可能性がでてきます。

 

作業の環境の問題

ミシンをおく作業台や椅子の高さ、照明の明るさなど、職場の作業環境が適切でない場合、それに体を無理に合わせる必要があります。

その過程で、背中への負荷がかかることで、痛みを引き起こす要因になる可能性があります。

 

 

このような要因が組み合わさって、女性の方が工業用ミシンを使用する際に背中の痛みが発生している可能性が考えられます。

 

 

 

仕事中でもできる工業用ミシンによる背中の痛みへのケア方法

 

ミシンをすることで起こる背中の痛みをケアするには、絞った雑巾を広げるように、体の全体がゆがみ取ることが必要です。

その方法を、以下で紹介させていただきます。

 

座り直し

イスに座った状態で、アゴを後ろに引いて、背筋を伸ばします。

 

股関節を意識して、背筋を伸ばしたまま、体を前に倒してお尻を軽く上げます。

 

そのまま、トンっとお尻を下ろして座ります。これを3回繰り返してください。

 

胸をはる

イスに座ったまま、背筋を伸ばして、手を頭の後ろに当てて、肘を開いてください。

 

顔を上げて頭を後ろに倒して、頭の後ろに当てた手を押し、同時に、胸を開いて、肩甲骨を寄せてください。

 

その状態を10秒間、キープしてください。

これを3回繰り返してください。

 

足首を動かす 

イスに座ったまま、両足を伸ばして、手をお尻の横に当てます。

そのまま、両方の足首を、前後左右に、10秒間、動かしてください。

これを3回繰り返してください。

 

その場で足ふみ 

立ち上がって、かかとに重心がかかることを意識して、その場で足ふみを10秒間、おこなってください。

 

 

 

まとめ

 

工業用のミシンが操作できることは、特殊な技術のため、体にかかる負担が独特です。

また、仕事内容としても、集中力や持久力も必要なお仕事であるのを感じます。

その分、布を使った服やカーテン縫製することで、物が出来上がっていく達成感があるということもお聞きします。

そんなやりがいのある工業用のミシンを使ったお仕事を続けていくためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでもミシン作業による背中の痛み解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他にイスに座ってのお仕事で起こる体の痛みへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

イスに座り続けるリスク!女性のためのデスクワーク健康キープ法

テレワークの落とし穴?肩こりがおきる理由と解消す解消するための体操3選

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

正座から立ち上がりでひざが痛む60歳代女性の茶道先生に知ってほしいその対処法

2024.03.21 | Category: 予防,体操・ストレッチ,姿勢,座り方,日常生活の動作,生活習慣,疲労,筋肉の損傷,膝の痛み,関節

 

 

茶道歴の長い先生ほど、正座から立ち上がる動作で、ひざの痛みを訴えられることが多いです。

茶道のお点前は、一つをおこなうのに、総じて1〜2時間ほどかかります。

当院にも来院されている60歳代女性の茶道の先生方の足の甲にできる「正座だこ」を見るたびに、正座の時間の長さや頻度を感じます。

正座から立ち上がる動作で、ひざに痛みが発生すると、稽古や研究会など、人前でお点前をしたり正客をする際に支障が出ます。

そこで今回は、正座から立ち上がる際にひざの痛みが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、茶道に関わっている際に感じるひざの痛みが解消できます。

 

 

 

長時間の正座時間でひざが痛くなる理由

 

正座をすることでひざに与える影響は以下のとおりです。

 

ひざを曲げ込むことによる関節への負荷が増大 

人間のひざの関節は、その構造のため、

 

「130度」

 

までしか曲がらないようにできています。

正座は、ひざの関節を

 

「150度」

 

にまで曲げた状態です。

つまり、正座はひざの関節にとっては、無理やりに曲げ込んで、関節に負荷をかけた状態です。

 

過剰に太もも前面の筋肉を伸ばす

太もも前面の筋肉量は、体の中の筋肉でも最も多い部分です。

この強力な筋肉が、星座によって、構造以上にひざが曲げられることで、過剰に引き延ばされます。

正座の時間が長くなれば、太もも前面の筋肉が伸ばし続けることとなり、疲労して硬くなります。

その結果、太ももの前面の筋肉の付け根であるひざに痛みが発生します。

 

ひざ関節を曲げ込むことによる血管の圧迫 

正座によてひざの関節を過剰に曲げ込むことで、ひざ関節の中を通る血管が圧迫されます。

それによって、ひざ周辺に分布する神経に血液の供給が悪くなります。

血液は、酸素や栄養などを運ぶ液体なので、それが神経に届かないことで、神経の機能が低下して、ジンジンとしたしびれが発生します。

 

 

 

茶道のお点前中に正座から立ち上がるとひざに痛みが発生する理由

 

年齢が若いときには、それほど苦労しなかったが、年齢を重ねるごとに、正座から立ち上がるのが苦労される茶道の先生方が少なくありません。

その理由は、正座から立ち上がる動作の特性とご自身の筋肉量の変化に要因があります。

正座から立ち上がるために、ひざ関節を伸ばすときに、主に働くのが太ももの前の筋肉です。

前章でも述べましたが、長時間、正座をすると、太ももの前面の筋肉を過剰に伸ばし続けて、ついには硬くなります。

実は、ひざ関節は、曲げるときよりも、伸ばすときのほうが1.6倍ものエネルギーを要します。

また、ひざ関節を伸ばす動作は、ゆっくりやればやるほど、太ももの前面の筋肉の最大値に近い出力を出さないとできません。

さらに、統計で女性の方は50歳代から筋力が急激に落ちる傾向にあります。

つまり、筋力が落ちる年齢になった茶道の女性の先生方が、正座で硬くなった上にエネルギーが不足した状態の筋肉で、無理にひざの関節を伸ばして立つ動作をおこないます。

その結果、筋肉にダメージが出ると脳が判断して、その動作にブレーキをかけために、ひざ周辺に痛みを発生させます。

 

 

 

長時間の正座する際の対処法

 

茶道においては、正座をすることは避けられない動作です。

ですので、長時間、正座する際におこなってほしい対処法を以下で紹介させていただきます。

 

正座イス

 

130度しか曲げられないひざを、正座で150度まで曲げています。

ですので、正座をするときには、お尻に正座イスを入れて、20度分、ひざを曲げないようにすることをおすすめします。

目安としては、かかとからお尻の間にテニスボールが一個分が入るぐらいの幅をあけて正座をしてください。

 

注意点としては、正座いすが硬すぎて、かかとからお尻の角度が20度以上になっても、体が前に倒れて、かえってひざに負荷をかけるので、調整しながら正座をおこなってください。

正座いすは、ホームセンターや通販で販売されています。

正座いすの販売しているサイトのリンクを貼り付けましたので、参考にしていただければ幸いです。

https://www.amazon.co.jp/s?k=%E6%AD%A3%E5%BA%A7%E6%A4%85%E5%AD%90&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&ref=nb_sb_noss

 

ひざへのテーピング

 

正座からひざを伸ばすには、太ももの前面の筋肉を使います。

長時間、正座をするときには、太ももの前面の筋肉をサポートするために、テーピングを貼ることをおすすめします。

テーピングの種類は、筋肉テープと呼ばれるもので、テープには幅は5センチのものが使いやすいです。

その筋肉テープを40センチほど切ってください。

ひざを曲げられるだけ曲げてください。

ひざのお皿の下に、ぽこっとでた骨があります。

 

その骨を目安にして、ひざを曲げたままテープを貼り付けます。

そのまままっすぐ、テープを引っ張らずに、ふわっと太ももの前面に貼り付けてください。

テープを引っ張って貼ると、皮ふを引っ張って、かぶれの原因になりますので、テープがもつもともとの長さのまでま貼ってください。

おすすめの筋肉テープの販売サイトのリンクを貼り付けておきますので、参考にしていただければ幸いです。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0928GBD2J/ref=sspa_dk_detail_1?pd_rd_i=B0928GBD2J&pd_rd_w=yU8WE&content-id=amzn1.sym.f293be60-50b7-49bc-95e8-931faf86ed1e&pf_rd_p=f293be60-50b7-49bc-95e8-931faf86ed1e&pf_rd_r=RMNQGR0MDB05ES336DNA&pd_rd_wg=3y6Jt&pd_rd_r=1969ade8-fbcc-425e-baea-43498f2ccab1&s=sports&sp_csd=d2lkZ2V0TmFtZT1zcF9kZXRhaWw&th=1

 

ひざの皮ふを伸ばす 

正座をしていると、太ももの皮ふがひざの方向に引っ張られた状態で固まりがちです。

ですので、太もも前面の皮膚を刺激して、ひざが伸ばしやすいように、緩みを作ります。

まず、足を伸ばして、ひざの関節をはさんで、手を当てます。

太ももの前面に当てた手は、股関節方向に、すねに当てた手は、足関節方向にじわっと引っ張ります。

この状態を、10秒間、キープしてください。

反対の足も同じようにおこなってください。

これを交互に3回、おこなってください。

 

 

 

まとめ

 

正座は、短い時間でしたら、腰に負荷がかからない座り方ですし、集中力も上がる座り方だと言われています。

ただ、茶道に関しては、正座の時間が長いため、それが積み重なると、お点前の動作に支障が出始めます。

長く茶道を楽しむためにも、正座によるひざへの負荷を軽減する方法を、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも正座からの立ち上がりでの痛みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他にひざ関節の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

将来、ひざに不安に感じる方へ:ひざの健康維持のための3つの簡単トレーニング

床からの立ち上がりができないことでお悩み方へ知ってほしいポイント

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

70歳代の方が墓参りで体を痛めない坂道の歩き方と帰宅後のストレッチ方法

2024.03.20 | Category: お尻の痛み,ふくらはぎの痛み,予防,体操・ストレッチ,太ももの痛み,姿勢,日常生活の動作,,歩き方,生活習慣,疲労,立ち方,筋肉の損傷,筋肉痛,股関節の痛み,背中の痛み,腰痛,膝の痛み,足首の痛み,関節,骨盤

 

統計では、70歳代の方の80%以上が、年に2回はお墓参りを行かれるという報告がされています。

また、お墓参りに行く機会として、お盆についで2位なのが、春のお彼岸です。

お墓参りは、故人やご先祖様をしのび、感謝の気持ちを伝える意味があります。

この統計の通り、当院でも春先のこの時期は、お墓にお参りに行かれたお話をよくお聞きします。

同時に、お墓の帰り道で、腰や足を痛めたり、転倒してケガをされる方が少なくありません。

先日も、70歳代女性の方が、お墓参りのために坂道を上り下りしただけなのに、翌日には腰からお尻にかけて痛みが発生したと訴えられました。

こういった要因としては、お墓の場所が山の斜面にあり、角度のある坂道を登ったり降りたりしなければならず、それに体がついてこないために起こりがちです。

そこで今回は、山の斜面に位置するお墓に参るときに、坂道の登り下りで体に負荷をかけない歩き方について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、体を痛めることがなくお墓参りができます。

 

 

 

坂道の上り下りで体を痛めてしまう理由

 

坂道を登ったり、降ったりするときの歩行は、平地での歩行とは違ってきます。

以下で、坂道の上り下りでの歩行で体を痛めやすくなる理由を紹介します。

 

姿勢の変化

坂道を上るときには体が前に倒れ、下るときには体が後に倒れます。

このような姿勢の変化に対応し維持するために、下半身の各所に平地に比べて、2〜3倍の負荷をかけます。

この負荷に体が耐えきれないことで、坂道での歩行で体を痛めてしまいます。

 

 坂道の地面の不均衡

坂道は平地よりも地面が不均衡で、段差や凹凸が多い。その不均衡に体が対応できないと、足やひざなどをねじったり、転倒しやすくなります。

 

重心の移動

坂道を上ったり下ったりする時は、体の重心のバランスを保つため、より多くの筋肉を使います。

特に下り坂では、重心のコントロールのために、足やひざに余計な負担がかかります。

その結果、体に痛みが発生しやすくなります。

 

このように、平地の歩行に比べて、坂道は体のバランスが不安定になるために、より多くのエネルギーや筋力、神経を使います。

日頃の運動の不足や疲労で、それに対応できないことで、坂道でケガをすることが引き起こされます。

 

 

 

坂道で体を痛めないように歩行するコツ

 

坂道を歩いて上ったり下ったりする際に、体を痛めないようにするためのコツを以下で紹介させていただきます。

 

痛めない上り坂の歩き方

 

上り坂をスムーズに歩くコツとしては、

 

・骨盤の幅で足を「逆ハの字」に開いて歩く

・足首を90度に固定する

・骨盤や腰で足を上げ下げするイメージで歩き、なるべく足の筋肉を使わない

 

を意識しておこなってください。

上り坂を歩くイメージは、スキー板を逆ハの字の方向に向けて、雪の坂道を上る感覚です。

つま先を正面に向けるて、坂道を上ると、足首の角度は鋭角になり、ふくらはぎの筋肉に負荷がかかり、疲れやすくなります。

「逆ハの字」に開いて歩くことで、それを回避できます。

 

痛めない下り坂の歩き方

 

下り坂を歩くコツとしては、

 

・骨盤の幅で歩く

・つま先から着地するイメージで歩く

・坂の角度で体が前に倒れないように注意して歩く

・足の指を曲げて地面をつかむイメージで歩く

 

を意識して歩いてください。

上り坂に比べて下り坂の方が、ブレーキをかけながら歩くため、体に負荷がかかります。

できるだけ足の筋肉は使わずに、腰や骨盤をを使うイメージで歩いてください。

 

 

 

坂道を歩いた後でおこなってほしいストレッチ

 

慣れない坂道を歩くことで、普段は使わない筋肉に負荷をかけることで、筋肉痛を引き起こしやすくなります。

そこから早く回復するために、おこなってほしいストレッチの方法を以下で紹介していきます。

 

太ももの前の筋肉のストレッチ 

片足を前に出して、ひざを90度に曲げます。

もう片方の足を後ろに伸ばし、ひざを床につけます。

 

体の重心を前に移動して、前に出した足のひざを曲げます。

後ろに伸ばした足の太ももの付け根が伸びるのを感じたら、そのまま10秒間、キープしてください。

 

反対側の足も同じようにおこなってください。

これを交互に3回繰り返してください。

 

太ももの後ろの筋肉のストレッチ

片方の足を前に出して、ひざを伸ばし、足首を90度に曲げます。

 

前に出した足のひざの上に両手を当てて、体を前に倒します。

ひざの裏から太ももの裏が伸びたのを感じたら、そのまま10秒間、キープしてください。

 

反対側の足も同じようにおこなってください。

これを交互に3回繰り返してください。

 

ふくらはぎストレッチ

壁に両手をつけて、片方の足を前に出して軽くひざを曲げてください。

もう片方の足を後ろに引いて、ひざを伸ばし、かかとを床につけてください。

 

重心を前に移動して、前に出した足のひざを曲げて、後ろに引いた足のふくらはぎが伸びるのを感じたら、そのまま10秒間、キープしてください。

 

反対側の足も同じようにおこなってください。

これを交互に3回繰り返してください。

 

 

 

まとめ

 

お墓参りするときにケガをする方が多いためか。

「墓場で転んだケガは治りにくい」「墓場で転ぶと霊がついてくる」などといった迷信的な言葉が存在します。

そういった迷信は置いておいて、せっかくのお墓参りなので、気持ちよく無事におこなうことができるように、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも、お墓参りにいった際に体を痛めてしまいましたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に歩行についての対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

ご高齢の方の転倒リスクを減らすためにおこなってほしい安全対策とバランスの向上

階段転倒のリスクとその対策:安心して階段を昇降するために

ご高齢者の方がウォーキングする際に、杖を2本使うのがおすすめ

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

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