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首の痛み | ひさき鍼灸整骨院 - Part 7の記事一覧
正月が明けると、家族や友人を迎え入れた側の方が、疲れ切って当院へ来院されます。
特に、来客をもてなすために、長時間、台所で料理や洗い物などすることで、気分が悪くなるほどの肩こりを訴える女性の方が多くいらっしゃいます。
正月の機会しか一斉に集まれないので、うれしいけれども、普段の生活リズムが崩れて、皆が変えた後にダウンしてしまうようです。
そこで今回は、正月のおもてなしをするために、長時間、台所で料理や洗い物をすることで肩こりがおこってしまう理由と、その対処法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただけることで、正月の疲れから起きた肩こりを解消して、普段の生活のリズムを取り戻せます。
頭を支えたり、腕の重みがかかる肩は、常に負担がかかっています。
肩こりは、首や肩、背中の筋肉が硬くなることが原因といわれています。
具体的には、
・同じ姿勢での長時間の作業
・運動が不足している
・精神的なストレス
・前屈みの姿勢
などによって筋肉が緊張して、肩こりが生じます。
このような肩こりの原因と深く関わるのが、
「肩甲骨」
です。
骨と骨がつながる関節の面は、通常、凹凸があり、はまるようにできています。
しかし、肩甲骨は、肋骨の上にのっているだけです。
肋骨は、ビール樽のようなカゴ状を形成しており、その樽上の上に、2枚の羽が付いているように、肩甲骨がのっているイメージです。
ビール樽のような肋骨の上を、肩甲骨が滑るように動くことで、腕が動かせる範囲が広がります。
しかし、通常の関節のように凹凸ではまっていないため、肋骨と肩甲骨の関節は非常にルーズで不安定です。
肩甲骨は腕を使う際には、土台となる骨です。
腕を使う作業の時に、肋骨の上にのっている肩甲骨を安定させるためには、首・肩・胸・背中といった多くの筋肉の働きが必要になります。
今回、肩こりの発症するきっかけとなった調理や洗い物をするときの腕の動きは、腕が内側にねじっておこなう作業です。
腕が内側にねじれると、肩甲骨が外側に引っ張られる力が加えられます。
腕のねじりによる引っ張りに抵抗して、肩甲骨周辺の筋肉が緊張する状態が長く続くことで、肩こりが発生します。
ですので、料理や洗い物によっておきる肩こりを解消ずるためには、肩甲骨を支える首・肩・胸・背中といった筋肉へのメンテナスが必要です。
左の肩こりで、50歳代の女性の方が来院されました。
きっかけをお聞きすると、正月に16人もの家族が集結したので、人数分の晩御飯の用意、調理、片付けをこなしたことで肩こりがひどくなったとのこと。
息子のお嫁さんたちには楽しんでもらいたかったので、台所の手伝いを断ってご自身1人でおこなったそうです。
4時間、立ちっぱなしでやり続けた結果、だんだん肩こりがキツくなってきて、気分が悪くなったと。
検査をすると、「こんなに私って肩甲骨の動きが悪くなってたんですね」と自覚がなかったようです。
治療後は、肩が軽くなって腕が楽に上がると喜ばれていただきました。
長時間の調理や洗い物で同じ姿勢で腕を使って、肩甲骨に負荷をかけることできつい肩こりが発症してしまうことがわかった症例でした。
台所で料理や洗い物を、長時間、おこなって発症した肩こりを解消するためには、肩甲骨がスムーズに動かせる状態にする必要があります。
そのために肩甲骨に関わる筋肉の柔軟性をあげるストレッチを以下で紹介させていただきます。
左手を右の脇の下を通して右肩をつかむ
顔を右方向に回転させて、同時に右肩をつかんだ左手を左方向に、20秒間、引いてください。終了したら、反対側も同じようにおこなってください。
左手で右肩の上方をつかむ
顔を右方向に回転させて、同時に右肩をつかんだ左手を前下方の方向に、20秒間、引いてください。終了したら、反対側も同じようにおこなってください。
立って、肩の関節90度、肘の関節90度の状態で、壁に手をつけます
その状態のまま体を左方向に回転して、止まるところで、20秒間、維持してください。終了したら、反対側も同じようにおこなってください。
右の前腕を頭の後ろに回して、左手で右腕の手首をつかむ
頭を後ろに倒して、頭にあたっている右の前腕を後ろに押し、その状態を、20秒間、維持してください。終了したら、反対側も同じようにおこなってください。
正月におもてなしをするために、長時間、台所で料理や洗い物をした結果、気分が悪くなるほどの肩こりがおこってしまうと、来年、体力的に受け入れができるのか不安を口にされる方が少なくありません。
毎年、正月に集まれる場所があるというのは、家族にとってかけがえのないことです。
ですので、おこってしまった肩こりを早急にメンテナンスすることで、自信を取り戻していただきたいので、今回のブログがそのお役に立てれば幸いです。
それでも肩こりがなかなか解消しないようでしたら、お近くの病院や治療院で検査や治療を受けていただいて、お体のメンテナンスをしていただくことをおすすめします。
当院でも、正月の疲労によっておこった肩こりへの施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
肩こりへの対策について、他にブログを書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
80歳代女性の方が、首の痛みで来院されました。きっかけをお聞きすると、行きつけの病院の駐車場に車を停める際に、首を痛めたそうです。
その方は、最近、車を買い替えて、今回の車はバックモニターがないので、駐車に苦労したと。
車体の幅の感覚に慣れず、駐車中に他の車に当てないように、慎重に何度もハンドルを切り返して、後方の確認を首を後ろに無理にねじりながら駐車をおこなったことが、今回の症状がでた原因。
今回、ご来院いただいた患者様のように、車をバックで駐車する際には、事故をおこなさいためにも慎重にすべきです。
しかし、そのことで、今回、ご相談いただいた患者様のように首を痛めてしまわれる方は、少なくありません。
そこで今回は、後ろを振り向きながら運転することで、首を痛めてしまった理由とその予防法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、車をバックで駐車するときに、首を痛めない体の使い方を身につけることができます。
目線を180度後ろに向けるためには、首だけではなく体全体の筋肉を使って体をねじることでおこなれます。
例えば、左から目線を180度後ろに向けるために働く筋肉は、
・首の右前面の筋肉・首の左後面の筋肉
・左背部の筋肉・左右のおなかの筋肉
・右のお尻の筋肉
・右の太ももの筋肉
という各筋肉がバランスよく働くことで、体がスムーズに回旋します。
しかし、車をバックで駐車しようと後方を確認するときは、シートベルトによって座席に体が押さえられていることから、首だけを回旋させて、首から下の動きを無意識に制限をかけてしまいがちです。
首の回旋する可動域は、60度が限度です。
シートベルトによって首から下を動かさずに、首の可動域以上に回旋させようとすると、首を支える筋肉が過度に引き延ばされ損傷したり、首の関節に過度な負荷がかかり炎症をおこすことで、首に痛みが発生してしまうのです。
骨の構造からみても、肩のラインと骨盤のラインが平行になっていることが体をスムーズにねじる条件の1つです。
しかし、首だけねじって振り向こうとすると、片方の肩が釣り上がり、肩のラインと骨盤のラインが平行でなくなってしまいます。
すると 首に大きな負担がかかり、首を痛めてしまう危険性があります。
そうならないためには、後ろを振り向く際には、常に肩と骨盤のラインを平行にする意識を持つことです。
具体的には以下のようにして振り向いてください。
(座っているときの左に振り向く場合)
体重の重心を一度右に寄せて左肩を上げる(肩と骨盤のラインは平行のまま)。
その体勢のままから振り向く
この方法で振り向くと、首にかかる負担が減り、スムーズに体を回旋できます。車をバックで駐車する際には、この体の使い方でおこなうことをおすすまします。
駐車場内の車両同士の事故は、年間、約9000件も起こっており、また、車のバック中におこった重大な事故は、年間、約1万件もおこっています。
このような事故の件数から見ても、車をバックで駐車する際には、しっかり後ろを向いて慎重におこなうべきです。
その際に、今回、紹介させていただいた方法が皆様のお役に立てれば幸いです。
それでも首を痛めてしまう場合は、首より下の部分に、ゆがみや硬さがでている場合もございますので、お近くの治療院でお体を整えられることをおすすめします。
当院でも、今回のようなお悩みについての施術をおこなっておりますので、ご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。当院のブログで、首を痛めたときの対処法も書いておりますのでよろしければそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
暑い暑いと思っていたら、10月に入ると涼しいを通り越して、肌寒くなってきましたね。
あまりの気候の変わりように、衣替えが追いついていないというお話をよくお聞きします。
こういった季節の変わり目は、体が気圧や気候への対応が追いつかず、体調に異変がでがちです。
その中でも、首の痛みが多いです。
首が痛むと、血圧の上昇、めまい、不眠、頭痛、集中力の低下、体がダルいなどなど、日常生活に影響を及ぼします。
そこで今回は、秋に入った途端、首が痛くなる理由とその対策方法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただければ、首の痛みを解消して、一年で最も過ごしやすい秋を楽しむことができます。
秋に入ると、首の状態に変化をもたらす理由の一つとして、「天候」があげられます。
夏から秋に季節が変わり目は、気温や湿度・気圧の変動が大きく、それが首に影響を与えます。
そもそも「首」の役割は、
①頭部を支える
頭の中には脳があり、脳は体の司令塔です。
頭を支持する首が正常でなければ、脳の働きをさげ、姿勢や運動などが困難になります。
②動作の制御
首は頭部の動きをコントロールして、前後左右・上下・斜めに向けます。
これによって、周囲の環境からの情報をとるために重要な役割を果たします。
③血管と神経の通過
首には重要な血管や神経が通過している。
脳への血液の供給する通路です。
また、首には、脊髄という太い体の情報伝達を担う神経の通路であり、それは脳と体の連携を取る役割をします。
④姿勢の維持
首の筋肉は、正しい姿勢を維持するために重要です。
適切な姿勢は、体が動く時のエネルギーロスを抑え、健康を保ちやすくなります。
このように、首は重要な役割を果たしています。
そのため、首の健康を保つ必要があります。
一つは気温の変化です。
寒冷な秋の日には、筋肉や関節が凝りやすくなる傾向があります。
特に風邪やインフルエンザなどの感染症が流行する季節でもあるため、適切な保護や温暖な服装が重要です。
また、湿度の変化も関与します。
乾燥した秋の気候は、特にアレルギー症状を持つ人々にとって影響がある場合があります。
喉の痛みや鼻づまりなどが起こることがあります。
健康に重要な役割を担う首に、秋の季節が与える影響とは、
①筋肉の収縮と緊張
秋になると気温がグッと下がり、冷たい空気により、筋肉や関節が収縮しやすくなります。
冬に比べると、秋はどうしても首周りの防寒が緩やかです。
首周りの筋肉は、他の体の筋肉に比べると薄いため、冷たい空気が首に触れることで、首の筋肉や関節が緊張しやすい。
これが首の痛みやコリの原因となる。
②血流の制限
血液の温度は、約40度あるといわれています。
気温が低下すると、血液の温度を下げないために、血管を縮ませて、血流が制限します。
そうすると、筋肉や関節に適切な酸素や栄養が行き渡らなくなります。
特に首は、筋肉が薄く、冷たい空気にさらされやすいので、血管の収縮が起こりやすい箇所でもあります。
それが、首の痛みや不快感を引き起こします。
③活動の減少
少々でも気温が下がってくると外出や運動が減少します。
すると、筋力や関節の動きが低下したり、硬くなりやすくなります。
特に首の周辺の筋肉や関節は、姿勢や日常生活活動に重要な役割を果たすため、その影響を感じやすくなります。
④湿度の変化
秋は夏に比べると湿度が低下します。
湿度が低い状態が続くと、喉や皮膚の乾燥が起こり、それが首周りに不快感や痛みを引き起こしやすくなります。
つまり、秋の季節に入ると、気温や湿度の低下などの気候の変動が激しくなり、首に痛みをもたらしやすくなります。
人間の体は、自律神経という、自動で気温に対応する機能を備えています。
しかし、自律神経を通して気候の変動に対応するには、2週間ほどかかると言われています。
季節の対応に時間がかかるので、季節の変わり目に体調を崩しやすいのです。
ですので、秋の季節の気候変動に体が対応するまで、寝違えや頭痛・めまいなどが発症したり、免疫低下による風邪やインフルエンザが発症しないためにも、適切なセルフケアが重要です。
飲食店のキッチンで働いている50歳代女性の方が、首の痛みで来院されました。
夏は、料理で火を使うことと湿気でキッチン内が暑くなるのでクーラーをかけていたそうです。
しかし、秋に入ると、涼しくなったのでクーラーをかけなくはなったが、キッチン内はちょっと寒くて、かといって暖房をかけるほどでもない状態。
そんな環境で仕事をしていたら、首が痛くなってきて、頭痛も感じるようになって、ダルさも取れないので来院されたとのことでした。
首を触らしていただくと、頭と首の付け根が、ブヨブヨとむくんでしまっており、皮膚も冷たく、首周辺の血流の悪さがみられました。
治療で首を調整していると、リラックスしたのか、寝入ってしまわれ、お疲れが相当たまっていたのがみてとれました。
首の調整を終わってお声をかけると、寝てしまってたことに驚いておられましたが、お帰りの際には体がほかほかするとおっしゃっておられました。
秋に入り小寒くなったことで、首にこれだけ影響を与えるんだなと感じた症例でした。
首に痛みがでるのは、「冷え」が首周辺に入り込んだためです。
ですので、首に入り込んだ冷えを解消するための、2つの方法を紹介させていただきます。
体には内臓や筋肉の動きを良くするための「神経リンパ反射点」というものがあります。
その中でも、首の痛みに対して行う「神経リンパ反射点」を紹介させていただきます。
この点はたった2箇所なので、取り方は簡単です。
1ヶ所目は、鎖骨の真ん中で、鎖骨と肋骨の間に取ります。
2ヶ所目は、耳の穴の高さで、耳の裏にポコっと盛り上がっている頭の骨があります。
そのポコっと出た骨の一番下側、耳たぶの裏あたりの高さです。
気持ちい程度に、優しく左右4ヶ所を10秒ずつ、2セット押してみてください。
ここを刺激することで、首の痛みが軽減し、動きやすくなります。
首は筋肉が薄い分、冷えが入りやすいと述べましたが、反対に熱を加えれば温まりやすい部位でもあります。
ですので、温かいタオルやホットパックで首にあてる、または、温かいシャワーやお風呂も効果的です。
お風呂は、短時間でもいいので首までひたるようにしてください。
また、シャワーでしたら、首の周辺を満遍なく当ててください。
そうすることで、首周辺の血流が良くなり、結果、関節や筋肉の緊張が解け、首の痛みが緩和されます。
首は体を調整するセンサーが集中している箇所で、とても敏感で繊細です。
夏から秋へ季節が変化する際には、そのセンサー反応しすぎて、気がついたときには、首の痛みをはじめ、頭痛を起こしたり風邪をひきやすくなったりと、いろいろと体調を崩しがちです。
季節の変わり目に、首の痛みをケアすることで、そういったことは防ぎやすくなりますので、今回紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
夏の暑い環境下でお仕事をしていると起こりやすい不調の一つとして、「首の寝違え」 があります。
「寝違え」といっても、夏に起こる首の突然の痛みは、寝起きだけでなく、日常の何気ない動作中にも起こりえます。
「首の寝違え」は、その痛みゆえに、やりたいことが制限されるだけでなく、精神的にも削られがちです。
この首の痛みをなんとか早く取りたいけれども、どうしたらいいかわからない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、夏の暑い環境下で起こる「首の寝違え」の原因とその対処法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、「首の寝違え」から早く回復できます。
筋肉は75パーセントが水で構成されており、そのうちの 2パーセントでも失われると、筋肉の機能が低下して異変が起こりやすくなります。
夏の暑い環境下では、体の熱を外に放散しようとして汗をかくため、体の水分が失いやすくなり、筋肉に影響がでやすい季節です。
首の筋肉は、頭と両腕の重さ(約10キログラム)を支え続け、負荷がかかりやすい構造になっています。
普段から負荷がかかっている首の筋肉が、夏の暑い環境下で筋肉が弱まることで、仕事やスマートフォンの使用など、さらに首に負担がかかる動作を続けることで、首への寝違えのリスクが高まります。
先日、「娘が首を寝違えたみたいで、痛くて泣いているんですけど診てもらえないでしょうか?」というお電話をいただいて、当院で緊急で診させていただきました。
ご来院いただいた学生さんに、首を痛めたきっかけを聞くと、夏休みに入ってバイトを始めたことじゃな?ということでした。
バイトは、暑い場所で、うつむき姿勢で仕分け作業を7時間していたと。
バイトに中になんか首に違和感があったんだけどなんとか仕事を終えて家に帰り、ソファでスマホを触っていると首が急にグキっと痛くなって、右側に首が動かせなくなったそうです。
検査してみると、体の歪みもきつくて、回復しづらい状態になっていましたので、体全体を整えてからの首への治療を施しました。
治療後は首のセルフケアを伝えて、3日後に来院をしてもらうと、ほぼ首の痛みは解消して、友達とカラオケが行くことができると喜んでいました。
中学生の時から診させていただいていた学生さんでしたが、これまでこういった症状の既往はなくて、学生さん自身もここまで首が痛くなったのは初めてだったそうです。
暑い環境下で、慣れないバイトでの仕分け作業でうつむき姿勢が多かったため、首への負荷が限界値をこえて、痛みが発生したのだと考えられる実例でした。
夏の暑さで筋肉が疲労して、首が痛いからといっていきなり首の筋肉を触ると、回復しないどころかかえって炎症が広がって痛みがキツくなる場合があります。
ですので、首へのセルフケアをおこなう前に、まず筋肉が回復しやすいように、下地を作ることが必要です。
筋肉の回復を促すのに必要なものは、「酸素」「水分」「刺激」です。今回の場合は、筋肉を回復させるための下地を作ることにあたるのが、「酸素」「栄養」で、セルフケアが「刺激」にあたります。
その方法はとても簡単です。
体に酸素を取り込むことで、エネルギーの循環が促されて、痛めた筋肉の回復が進みます。
酸素を取り込むには、深い深呼吸が必要です。
深く深呼吸するには、胸を広がることが必要です。
その方法としては、上向きで寝ていただいて、両腕をあげて、7秒間 息をはいてから、3秒間吸うリズムで、7回繰り返してください。
ポイントは、息をしっかりはくこと。
そうすることで、吸う際に「酸素」の体への取り込みが増加します。
「水分」は量として、一度に200ml程度、1日6回以上を目安に取ってください。
そうすることで、筋肉への水分補給が充実して、筋肉の回復が促されます。
できれば、常温でカフェインレスの飲料を主に取ってください。
お酒やカフェインがきついものは、利尿作用が高いので、大量にとるとかえって体から水分を放出してしまうことになるのでご注意ください。
首が痛くなると、動かすとさらに痛くなるかもと思い安静にしがちです。
しかし安静にしていると、首の硬直が進み回復が遅れる場合があります。
かといって弱った首の筋肉へ直接きつい刺激は痛みを助長してしまいますので厳禁です。
こういった痛みが出始めの時は、なるべく痛みから離れた箇所から刺激を入れていく、「遠隔治療」をおこなうことがベストです。
首への遠隔治療による優しく刺激を入れる方法ですが、「手の甲の人差し指と中指の骨が交わる部分を気持ちよいぐらいの圧で押しながら」「首を痛くない方側に回す」ことを20秒ほどやってください。
例えば、右に首を回すのが痛いようでしたら、右の手の甲を押しながら、首を左に回して20秒キープしてください。
手の甲を押す場所ですが、ツボでいうところの「落枕(ラクチン)」ですので、イラストを参考に押さえてみてください。
私自身も経験がありますが、首の寝違えをしたときは、その痛みで動きが制限されて、首って日常動作にこんなに重要なのかと思い知らされます。
ですので、少しでも早く治るように、今回のブログが皆様のお役に立てれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
この3年ほど、コロナ禍でマスクを長時間、つけることで、口周りの動きが制限されてきました。
ここ最近、ようやくマスクも外せる機会も増えて、口周りに開放感が出てきました。
しかし、いざしゃべったり食べたりするためにアゴを活発に動かそうとすると、これまで制限されていたこともあり、アゴが開けにくい、痛みがでるとアゴの障害を訴える方が多くなりました。
しかも、それに加えて、首の痛みも伴っている方が少なくありません。
そこで今回は、首の痛みを伴うアゴの障害がでる原因とその解消法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、アゴと首のお悩みを同時に解決できます。
しゃべったり、食べたりするとき、アゴを動かすと同時に、舌も動かしますよね。
同時に動かせるのは、アゴと舌は共通の筋肉を使っているためです。
この筋肉は、アゴから首につながっている構造をしています。
つまり、アゴや舌につく筋肉の動きが悪くなると、首にまで影響がでてしまいます。
特に最近はコロナ禍で、マスクを長時間、つけていることで、アゴも舌の動きも制限され、この筋肉への刺激が減り、硬くなる環境が続いた。
で、コロナ制限が解除され始めて、マスクに邪魔されずに口周りを動かせる様になると、アゴから首につながっている筋肉がついていけずに、痛みを発症してしまう方が増えてしまったのです。
ちなみにですが、口は平均約5センチ、指3本分ぐらい開く機能があると言われています。
ものをかむためには、口が1,8センチを要求されると言われていますので、
大体、指2本分ぐらいスムーズに開けることができなければ、アゴ周りに障害が出ていると考えられます。
50歳代女性の方が、アゴと首の痛みで当院に来院されました。
お話を伺うと、右の首の痛みから右に向くにくく、痛みで運転や仕事をするのに支障がでているし、気分も悪い。
それに加えて、アゴを開けるときに右アゴがバキっという音がなって痛くて、口が開けづらいと。
口を開けてもらうと、右側の口が開かないために、アゴが左側にずれているような動きをしていました。
首の骨を触るとゆがみがでており、筋肉の緊張もきつい状態でした。
舌を動かしてもらうと、右頬に痛みが出るとのことでした。
アゴや首の調整した治療後は、この効果を持続させるための、舌に動きをつけるセルフケアをお伝えしました。
1週間後に再来院していただいたのですが、舌を動かすセルフケアをやっているうちにアゴや首の痛みがどんどん気にならなくなって、今は舌をまわすケアをすることを忘れるぐらいになりましたとご報告いただけました。
アゴと首の痛みを取るための、舌を動かすセルフケアの方法は簡単です。まず、舌を前歯と唇のあいだに入れます。
そしてそのまま、舌で前歯を右へなぞるように動かします。
舌が届く上の歯の一番右端に動かしたら、今度は下唇と下の歯の間に舌を移動させて、舌で歯をなぞる様に左へ動かします。
舌が届く下の歯の一番左端に動かしたら、また今度は上唇と上の歯の間に舌を移動させて、舌で歯をなぞる様に右へ動かします。
要するに、唇と歯の間に舌を入れて、歯の上に舌を滑らせながら、ぐるぐると舌を回すことで、アゴから首への筋肉を刺激できます。
この舌の動きがスムーズにできる様になると、アゴと首の痛みが自然と緩和されていきます。
余談ですが、アゴと首をケアすると、顔のむくみも取れたと女性の方から喜ばれることが多いです。
アゴ、首まわりが整うことで、血流が良くなりためだと考えられます。
アゴと首をケアすることで、こういったおまけもついてきますし、生活の質も上がりますので、今回紹介させていただいたセルフケアをぜひやってみてください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広