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予防 | ひさき鍼灸整骨院 - Part 31の記事一覧
足がむくんでだるくなることで、
「靴がキツくなって痛い・・・」
「足が重くて歩きずらい・・・」
「足がだるすぎて眠れない・・・」
ということはないですか?
当院でも特に女性の方から、足のむくみからくるだるさについてのお悩みの相談をよく受けます。
全国の20代から50代の女性1000人に足のむくみについてのアンケートで、50.8%の人がむくみを経験し、さらに3人に1人がむくみの症状に悩まされたことがあると回答されています。
今回は、足のむくみ症状がでる理由と、その対処法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、足のむくみのお悩みを解決できます。
足にむくみが出るとして理由ですが、
疲労や冷えによって血管が締まり、血流が悪くなるため。
疲労や冷えにより、リンパ液の流れが妨げられため。
長時間の立ち仕事や歩行など、ふくらはぎの筋肉が疲労により、血液やリンパ液の流れが悪くなるため。
重力によって血液やリンパ液が下半身にとどまり、上半身に戻せなくなるため。
運動が不足することによって筋肉が衰え、血液やリンパ液の流れを作るポンプの機能が低下するため。
過度の塩分を摂取することで、体内の水分バランスを乱すため。
座りっぱなし立ちっぱなしなど、長時間、同じ姿勢でいることによって、血流やリンパが滞るため。
以上の原因のものは、セルフケアで対処できます。
足のむくみがでた際に、それが危険な病気からのサインということがあります。
考えられる病気として、
・心臓疾患
・胃腸疾患
・腎臓疾患
・肝臓疾患
・糖尿病
などがあります。
そのような危険な病気からくるむくみは、
・体重が急に増加
・むくみが何日も続く
・まぶたのむくみが続く
・尿の出が悪くなった
といった症状がでますので、その場合は医療機関での検査と処方、治療法などを相談することをお勧めします。
当院でむくみを訴えられる方のほとんどは、血流やリンパの流れの悪さからくるものです。
血流やリンパの流れをよくする治療を施すと、
「足が軽い」
「靴が入りやすい」
「足がほかほかする」
といった感想をいただきます。
私の治療経験の中で危険なむくみに遭遇したこともあります。
両足の足のむくみがきつい60歳代の女性の方でしたが、少し刺激をしただけでも、足がすぐケイレンを起こしてしまうので、ちょっとおかしいかもと思い、病院での検査を勧めました。
結果、腎臓の透析をする寸前ぐらい腎機能が落ちており、病院の方で薬の処方と食事指導を受けることで、透析は回避できた症例にあたったことがあります。
足のむくみは、まれにこういった病気が潜んでいる場合がありますので、気になる場合は医療機関で検査することをお勧めします。
ふくらはぎは、「第二の心臓」と呼ばれるぐらい、足の循環に重要な役割を果たしています。
ふくらはぎが活発に動く環境を整えることで、足のむくみは解消されます。
その解消方法として「ふくらはぎをねじる」ことをおすすめします。
日常生活で動いていく中で、膝から下、つまりふくらはぎは、外にねじられやすくなります。
ふくらはぎが、外にねじられすぎると、絞った雑巾のように硬くなってしまいます。
ですので、外にねじれたふくらはぎを和らげるためには、逆方向となる外から内方向に、ふくらはぎをねじるように手でさすってください。
この際に左するスピードが重要です。
スピードが速いと、体がかえって緊張するので、ふくらはぎ一周さするのに3秒ほど時間をかけて、ゆっくり優しく行ってください。
回数としては10回ほどで大丈夫です。
お風呂の中でやるとよりベストです。
その刺激をふくらはぎに与えることで、足のむくみが解消されやすくなります。
足のむくみを放置すると、免疫の低下や皮膚の変化、冷え性や不眠など、体にとって良くないことが起こりやすくなります。
これからの季節、寒くなって足が冷え、むくみがでやすい環境となっていきますので、余計に対処が必要とされます。
今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
まず紹介させていただいたセルフケアをやってみて、それでも足のむくみが取れないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
もちろん当院でも足のむくみに対する施術を行っておりますので、ご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
11月に入ると、インフルエンザの流行に備えて、ワクチンの接種を受けられる方が多くなります。
また、7回目のコロナワクチンの接種も始まりました。
この度は、インフルエンザとコロナのワクチン接種を同時に行えることが許可され、一緒に行われる方も少なくないかもしれません。
ワクチン接種をされると、よくお聞きするのが、注射をうった後にくる肩の痛みと、それに伴って腕が上がらなくなることです。
感染症を予防するために、ワクチン接種は必要なことですが、副反応としておこる肩の痛みはなんとかしたいところです。
そこで今回は、ワクチン接種によって、なぜ肩の痛みが起こるのかとその対処法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、ワクチン接種後の肩の痛みや肩が上がらなくなることから、早く回復できます。
ワクチン接種は、体表から浅い部位に注射針をさす「皮下注射」と、体表から深い部位に入れる「筋肉注射」があります。
ワクチン接種は、日本は従来「皮下注射」を主におこなっていたが、海外では一般的に「筋肉注射」で行われていました。
新型コロナワクチン接種では、「筋肉注射」で行われており、その方法をとる理由として、
筋肉注射は、筋肉内に直接ワクチンを注入するため、ワクチンが体内に速やかに吸収されやすい。
これにより、すばやい免疫の獲得が促されます。
筋肉は皮下よりも厚い組織で、大きな血管や神経から遠いため、誤って血管や神経に刺さるリスクが低い。
筋肉内に注射されたワクチンは、徐々に吸収されるため、効果が持続する。
ワクチン接種の場合、通常は、上腕部の三角筋が選ばれ、大きな筋肉であるので、医療専門家や接種者にとって熟知されており、適切な注射が行いやすいです。
インフルエンザワクチンの副反応ですが、厚生労働省によると、接種した部位に、10~20%の方が、赤み・腫れ・痛みが発症し、通常2~3日で消失します。
新型コロナワクチンの副反応は、こちらも厚生労働省によると、接種した部位に、50%の方が痛み・疲労が、10〜50%は、関節痛・赤み・腫れを発症し、通常2~3日で消失すると報告されています。
このように通常は、2~3日で副反応は消失するのですが、ワクチン接種後、2週間こえても、接種部位の痛みが続くようでしたら、考えられる原因は2つです。
一つは、「SIRVA(サーヴァ)」と呼ばれる症状の可能性があります。
肩へのワクチン接種は、三角筋と呼ばれる大きな筋肉をうちます。
その三角筋とその下にある筋肉の間に挟まった「滑液包」という液体の入った袋に注射針が刺さることで起きる、急性の炎症により、肩の痛みと運動制限が起こる症状のことです。
こちらは、セルフケアでも対処が可能な場合があります。
もう一つは、ワクチンの注射針によって、神経の損傷が起こっている場合があります。
症状としては、肩の外側の感覚が鈍くなったり、上腕や手首の動きが著しく低下します。
神経損傷の方は、専門の医療機関に相談されることをお勧めします。
ワクチン接種の各県の相談窓口は、
インフルエンザワクチンの相談窓口
https://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza_test/090430-02.html
コロナワクチンの相談窓口
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_hukuhannou.html#h2_free3
「SIRVA(サーヴァ)」と呼ばれる症状であるワクチン接種後に腕が痛くなったり、上がりにくくなった場合の対処法ですが、
注射の跡が痛む場合は、腕をできるだけ休め、重い物を持ち上げたり、過度な力を入れることを避ける。
注射の跡にアイスパックや氷を当てると、炎症による腫れや痛みを軽減します。
ただし、皮膚に氷を直接当てると、凍傷になる可能性もありますので、氷をタオルや布で包んで当ててください。
痛みが強い場合は、医師の指示に従って非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用。
肩を回せる範囲で動かすことで、筋肉の緊張を和らげる。
当院では、微弱電流治療器NEUBOXを肩に当てることで、ワクチン接種後の肩の痛みへ対処しております。
微弱電流とは、体に流れる微小な電気と同じ電流を、損傷した細胞に流すことで、体の治癒能力を上げるものです。
先行研究では、微弱電流が生体の回復に与える効果は、通常の自然治癒より約4倍の治癒効果を与えると報告されています。
微小な電気なので、痛みなく治療を受けてもらえます。
微弱電流を受けてもらうと、まずは肩の可動域が改善して、数日後に痛みが解消される症例が多かったです。
来院していただくタイミングとしては、ワクチンを打ったその日からでも大丈夫です。
今までの経験で見ると、来ていただくのが早ければ早いほど、ワクチンを打って肩の痛みや動きが悪くのを防げる可能性が高まります。
そして、当院では、ワクチン接種後の肩の痛みへの微弱電流治療は、「無料」で提供させていただいております。
というのも、コロナやインフルエンザで不安に思われている中、予防のために頑張っておられる方へ、少しでも手伝いをさせていただきたいのです。
当院で、微弱電流によるワクチン接種後の肩の痛みへの治療をご希望の方は、電話電話079−490−5955までお気軽にご連絡ください。
新型コロナウイルスの流行もまだまだ続いており、さらにインフルエンザも今年は感染が増加傾向にあります。
せっかくのワクチン接種が、肩の痛みで生活に支障が出てしまうのが残念でなりません。
今回ブログで紹介させていただいたことが、少しでも助けになれば幸いです。
また、当院では、新型コロナウイルスワクチン接種が始まって以来、ワクチン接種後の肩の痛みへの微弱電流治療を無料で提供を続けております。
ワクチン接種後の肩の痛みでお悩みの方は、ご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
秋に入って、朝晩は肌寒く、昼間は暑く感じて、体調管理がなかなか難しい季節になってきました。
最近、まだ冬に入る前ですが、インフルエンザやコロナ、咽頭炎など風邪症状を引き起こすウィルス性の感染症が、学校で流行り、学年閉鎖や学級閉鎖をしているというお話をよくお聞きします。
こういった感染症を発症すると、熱や喉の痛みが取れても、しばらくは食欲が低下したり、疲れやすくなったりと、体調の不調が長引きます。
そこで今回は、そういった風邪症状を引き起こす感染症への予防の効果があるツボを紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、ウイルス性の感染症を抑えて、季節の変わり目で無事に乗り切ることができます。
春や秋になると、季節の変わり目は体調を崩しやすいなんてことをよく耳にすると思います。
なぜ季節の変わり目にそうなる理由を以下で紹介させていただきます。
人間は、5度以上の急激な気温の変化があると、体温や血圧・呼吸などを自動調整する自律神経がうまく働かず、体調を崩しやすくなります。
特に呼吸系の機能に関しては、秋は朝や晩の冷え込みが増してくるため、その影響で体が冷えないように毛穴が閉じ、皮膚からの呼吸がうまく機能しなくなる。
また、夏に比べて秋は、空気も乾燥するので、呼吸の際、鼻や喉に負担がかかり、鼻炎やセキなどがでやすくなります。
冷え込みによって、首周辺がこわばって、首の痛みや肩こりが起こり、その影響を受けて頭痛や歯痛も起こしやすい。
東洋医学では、体や自然界などは、「木」・「火」・「土」・「金」・「水」5つの属性に分かれているという考え方が2千年も前からあります。
例えば、季節は、
「木」=「春」
「火」=「夏」
「土」=「長夏」
「金」=「秋」
「水」=「冬」
といった感じです。
人間の臓器をこれに当てはめると、
「木」=「肝」
「火」=「心」
「土」=「脾」
「金」=「肺」
「水」=「腎」
になる。
季節の変化は、「五悪」とも呼ばれ、病気になる原因の気候状況を、
「木」=「風」
「火」=「熱」
「土」=「湿」
「金」=「燥」
「水」=「冷」
と表します。
この五行の考え方から、秋は、「(乾)燥」しやすいので「肺」に影響が出やすい季節とされています。
こういった考え方に基づいて、 季節への体の影響する対策を立てておけば、病気や予防や悪化を防げます。
風邪症状を引き起こす感性症に効果があるとされているツボは、髪の毛の生え際周辺と、肩甲骨と肩甲骨の間に集中しています。
指で刺激していただいても良いですが、手が届きにくい部分でもありますので、押すのは難しいかもしれません。
その場合は、ツボのある周辺を重点的に、お風呂で湯船にひたったりシャワーを当ててしっかり温める、カイロを当てる、ドライヤーで温風を当ててもらう、マフラーやタオルを巻いて皮膚を空気に触れさせないようにして保温することで、ツボを通して体に良い影響を及ぼします。
・「風府(ふうふ)」
後頭部を触っていると首近くに骨の出っ張りがあります。
その下の髪の毛の生え際近くの凹みにツボがあります。
・「天柱(てんちゅう)」
先ほど紹介した「風府(ふうふ)」 の親指一本分の下外方にあります。
・「風池(ふうち)」
先ほど紹介した「天柱(てんちゅう) の親指一本分の外方にあります。
・「大椎(だいつい)」
首を前に倒したときに、首の付け根でいちばん骨が出ている部分の下。
・「風門(ふうもん)」
先ほど紹介した「大椎(だいつい)」のツボから、 背骨に沿って指3本分位の下、その部分から指2本分外に離れた位置にあります。
・「肺兪(はいゆ)」
先ほど紹介した「風門(ふうもん)」の指一本分ほど下にあります。
秋は食べ物も美味しいし、運動会や音楽会、ハロウィンなどイベントも盛りだくさんとなってくる時期です。
こういった季節を、皆様には健康で過ごしていただくために、今回のブログが少しでもお役に立てれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
日本人は、畳や板の間に直接、腰を下ろして座る生活習慣の歴史が長い民族です。
そのDNAが色濃く残っているためか、椅子に座る生活と床に座る生活では、72%の方が「床で座る生活の方がくつろげる」と回答した統計がでています。
そして最近は特に、コロナや暑い気温が続くせいで、外出を控えて、家で座ってテレビやYouTubeなど見て過ごす時間が多くなっている傾向にあります。
床に座っている時間が長くなると、ご自身の姿勢が崩れていくのを感じて、これでは良くないと思い、どんな座り方がいいですか?というご質問をよく受けます。
床で座る方法は、正座や長座、横座りなど、いろいろとあります。
そこで今回は、床で座ることで体に与える影響と、床に座ることで起こるデメリットを解消する方法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、安心して床で座って生活を送ることができます。
床に座るメリットは、直接地面との接触により、安定感を自然と無意識に覚え、リラックスできることです。
椅子でしたら、地面との距離があるため、転倒しないようにと多少の緊張感がでますが、床に座るとそれが減少します。
また椅子に座るより、目線が下がることで、部屋の空間を広く感じることができ、こちらもリラックス効果が発生すると言われています。
では、そんなリラックス効果が高いとされる床で座ることですが、座り方はいろいろとあります。
その中でも、体にとってベストな座り方は?
結論からいえば、「体がゆがまない床での座り方はない」ということです。
なぜなら、床での座り方のそれぞれにデメリットがあるからです。
「正座」
骨盤が安定して床に座る方法としては一番良いのです。
しかし、本来140度ほどしか曲がらなようにできているヒザを、無理に180度まで曲げてしまうことで、ヒザに負荷をかけて痛める可能性があります。
「長座」
座る姿勢の中で一番上半身が不安定になりやすく、足を伸ばして座る体勢を維持するためには、腰や太もも、お尻の筋肉の負担が大きくなります。
「アヒル座り」
股関節を内側に、ひざを外側に、過度に捻る体勢です。
下半身のねじれは、それを補うために、全身にゆがみを派生させます。
「横座り」
足を横に出した反対側の方に重心が傾きます。
そのままにしていると倒れてしまうので、上半身を反対側に自然と傾ける体勢となり、体のゆがみを助長します。
「あぐら」
膝を折り曲げた状態で広げることで、骨盤が後ろに倒れやすくなり、体が後ろに倒れていきます。
それを防ぐためには、体を前に倒す「猫背」の体勢をとってしまいがちとなり、姿勢を崩しやすくなります。
「体操座り」
両腕で膝を抱えて股関節を深く曲げ込むことで、内臓や血管を圧迫する体勢となってしまいます。
と、いろいろとデメリットをあげていきましたが、床に座るのが短時間でしたら、どの座り方でも大丈夫です。
しかし、同じ体勢の座り方で、長時間、床に座り続けていると、体に変調を起こします。
座ると楽に感じますが、実は、立っている時よりも、座っている時の方が、腰に1.4倍の負荷がかかります。
さらに、ただでさえ座ることは体に負荷を上に、床で座ると、それぞれの座り方が、筋力が必要となったり、体にねじれが生じたりと、プラスαの負荷をかけるので、長時間、床で座り続けるのを避ける必要があります。
余談ですが、座る時間が体に与える影響の研究で、座る時間が長くなるほど死亡リスクが増え、一回の座る時間が、30分未満であると死亡リスクは減少したという報告されています。
実際のところは、ご本人が座りやすいのでしたら、どの方法でも座ってもらってもいいです。
ただし、
「長時間、同じ体勢で座るのは避ける」
ことが、大前提です。
「座り方」より、「座っている時間」への意識が重要です。
80歳の女性の方が、腰痛でご来院されました。
昨年、急に腰痛がひどくなって、病院に行くと脊柱管狭窄症と診断されたが、リハビリの指示もなく、湿布と痛み止めを処方されたと。
腰痛が起こるまでは元気で動き回っていたので、現在、家事や散歩もできず、心配した娘さんに治療を勧められて来院されたとのことでした。
腰痛になって以来、床に長座で座って、長い時間、テレビを見ていることが多くなったが、そうしていると、姿勢がどんどん崩れていくのを自覚しているとお話しいただきました。
お体を診せていただくと、左の足が2センチほど短くなるほど、骨盤のゆがみがあり、このゆがみは、座る時間が増えた影響が大きいのではないかと思われます。
治療後は、腰痛に意識が集中しすぎて、肩こりの自覚がなかったためか、「肩が軽い・・・」と、驚いて盛んにつぶやいておられたのが印象的でした。
床で座る時間が増えたことで、腰だけではなく、体全体に影響を及ぼしたことが感じられる実例でした。
まず、「30分に一回」は、座っている体勢を変えることが大切です。
座っている状態から、立ち上がるなんかは、すごく体勢チェンジとしてはいいです。
しかし、テレビを見ているのに、いちいち立ち上がるなんか、面倒だと思います。
そこで、座ってテレビを見ながらできる、体の歪みをリセットできる方法を紹介させていただきます。
①お尻の真ん中あたりを触ると「坐骨」と呼ばれるとがった骨を感じると思います。
その坐骨を地面に意識して床に当てるように長座位で座ります。
②両手を床について、お尻を3センチほど浮かせます。
③両手の力を抜いて、お尻を床に落とします。その際に、坐骨に刺激を与えます。
これを3度ほど繰り返してください。
①長座位で座り、右のヒザを曲げます。
②曲げた右のヒザを床に滑らすように、力を抜いて伸ばします。
3回ほど繰り返したら、左足も同じように3回ヒザ伸ばしをおこなってください。
①あぐらをかいて、ゆっくりと息を吸いながら、手を耳の横に上げるように、ゆっくりと背伸びをします。
その際に、腰を軽く反らすイメージで、背筋を伸ばしてください。
②息をゆっくりをはきながら、ゆっくり腕を下ろして、体を脱力をしてください。これを3回繰り返してください。
統計によると、日本人は、一日平均5時間座っているという結果が出ています。
座ることは、体にとって楽そうですが、実は結構な負担を体にかけます。
それを補うために、座布団や座椅子などいろいろな補助具がありますが、座る時間が長ければ補助しきれないものです。
ですので、座っている時間に気をつけていただいて、こまめに体勢を変えるようにしてください。
その体勢を変えるための方法として、今回、ブログで紹介させていただいた当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
このことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
秋に入ると、気温や気圧の変化により、風邪や喘息(ぜんそく)など、呼吸器系の病気を発症する方が増えます。
呼吸器系の病気で、代表的な症状が、“咳(せき)”がでることです。
咳は一回するたびに2カロリーが消費されると言われ、多発すると体にダメージを与えます。
咳による体のダメージが蓄積すると、脇腹にきつい痛みが発生することがあります。
この脇腹の痛みがなかなか取れないので、何かおかしいなと思い、レントゲン検査をすると、肋骨(ろっこつ)骨折だったというお話をよくお聞きします。
そして、大体4週間程度で、肋骨骨折自体は治ったけど、脇腹の痛みが取れないというお悩みのご相談も受けます。
この脇腹が痛むことで、腕があげられなくなったり寝返りがうてないといった、生活に支障が出てしまいます。
そこで今回は、肋骨骨折の後遺症として起こる、脇腹の痛みの原因とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、しつこい脇腹の痛みを解消できます。
肋骨骨折が治った後に、腕を上げたり、寝返りをしたりするときに、脇腹が痛む理由は、肋骨と肋骨の間にある「肋間筋(ろっかんきん)」と呼ばれる筋肉が関係しています。
肋間筋の主な役割は、呼吸運動です。
肋骨を広げたり閉じたり、前後左右に動かすことで、肺を動かし、呼吸を助けます。
肋骨を骨折した際に、骨折部位周辺の肋間筋に傷や炎症がおよび、筋肉自体が硬くなり動きが悪くなります。
肋間筋が硬くなると、肋骨の動きに制限が出て、肩や腕の運動にも影響を及ぼします。
例えば、腕を上げるとき、肩周りの筋肉と肋骨が連動して動き、寝返りを打つためにも肋骨や肩・背中の柔軟性が必要です。
硬化した肋間筋はこれらの運動を妨げ、制限が生じます。
そして、硬くなった肋間筋を無理に動かすと、痛みや不快感を引き起こし、運動の制約にもつながります。
したがって、肋骨骨折の後遺症である肋間筋への適切な処置をすれば、体を動かす際に起こる脇腹の痛みを改善できます。
70歳代女性の方が、肋骨骨折が治ったが、脇腹の痛みが取れないとのことで来院されました。
風邪をひいて、三日ほど熱と激しい咳が続き、咳をしていた時に右の脇腹が痛くなったとのこと。
風邪が治った後も、脇腹の痛みが取れず、洗濯物を持ち上げたり、寝返りを打つたびに痛みがでて困っているということでした。
何かおかしいと思って、病院に行ってレントゲンを撮ってもらうと、肋骨にヒビが入っており、肋骨に巻くバンドと湿布を処方され、3週間ほどで肋骨骨折が治癒。
しかし、レントゲン検査では、大丈夫になったものの、依然と脇腹の痛みが取れず、湿布を貼り続けているとのことでした。
問診後に検査として、肋骨の動きを調べました。
脇腹に手を添えて、大きく深呼吸する検査をしてみると、左の肋骨に比べて右の肋骨が明らかに膨らんでこない状態。
ですので、肋骨の動きを出すための治療を施すと、「あれ、腕動かしても痛くない?」と治療後にキョトンとした顔でおっしゃたのが印象的な事例でした。
肋骨骨折が治った後も脇腹の痛みが続くのを解消するためには、肋間筋を緩めて肋骨の動きを良くするための刺激を入れる必要があります。
ケアする際の注意点として、肋骨や肋間筋はとても弱い組織なので、優しく刺激を入れてあげてください。
深呼吸を意識的にしっかり行いことで、肋骨や肋間筋を大きく動かすことで、脇腹の血流も良くなり、柔軟性が自然とアップします。
肋骨の動きを良くするために深呼吸の方法ですが、
1. 良い姿勢を取る
まず、胸を広げアゴをひいて背筋を伸ばして、良い姿勢で座る姿勢、または良い姿勢で立ちます。
2. 腹式呼吸をする
肋骨の動き良くするために、鼻から息を吸って口から息を吐く「腹式呼吸」を意識的に行います。
胸を高く膨らませるのではなく、お腹をゆっくりと膨らませることを目指します。
口だけで呼吸する「胸式呼吸」で、いきなり胸だけ動かすと痛みが出る場合がありますので、まずはお腹の力を使って行う呼吸から始めてください。
3. 鼻から息を吸い込む
鼻からゆっくりと空気を吸い込み、その際には、お腹を膨らませるように意識する。
4. 口からゆっくりと息を吐く
口から空気をゆっくりと吐き、その際にお腹を徐々にへこませることを心がけます。
5. 肋骨に焦点を当てる
腹式呼吸はお腹を使う呼吸ですが、胸も動きます。
深呼吸を行うときに、肋骨の動きに意識向けてください。
息を吸うときに肋骨が外へ広がり、息を吐くときには内に肋骨が縮みます。
深呼吸をしているときに、手のひらを脇腹に当てるとよくその動きがわかりますので、時々、脇腹に手を当てながら深呼吸をしてみてください。
6. ゆっくりと深呼吸を繰り返す
深呼吸は深くゆっくり行うことが大切です。
一回の呼吸は、吸うのを4秒、吐くのを6秒、合計で10秒ぐらいかけて行い、それを7回繰り返して行えばオッケーです。
隙間時間を見つけて、一日何回でも良いので、気がついたら深呼吸を行うようにしてください。
肋骨を揺らす肋骨や肋間筋は非常に弱い組織なので、きつい刺激はかえって痛めてしまうので厳禁です。
ですので、肋骨を揺らして、刺激を入れてください。
その方法ですが、脇腹を左右から挟むように手のひらを軽く当てて、肋骨を揺らすように手を動かします。
前後を10回ほど揺らし終えたら、今度は上下に10回揺らしてください。
揺らす刺激を肋骨に与えることで、肋骨の付け根の関節や肋間筋が緩み、動きやすくなります。
背中の筋肉を肋骨は連結しています。
背中の筋肉の動きが良くなれば、より肋骨の動きも良くなります。
背中の筋肉は、肩甲骨を中心に接続していますので、肩甲骨を意識的に動かすことで、背中の筋肉は緩んできます。
その方法ですが、肘を曲げて指を肩に当てます。
肘を回すように肩甲骨を意識しながらゆっくり回します。
スピードをつけて回すと、かえって筋肉が緊張してしまうので、意識を背中に向けながらゆっくり回してください。
前回しを5回、後ろ回しを5回、一日5回ほど隙間時間を見つけておこなってみてください。
体の骨折の中で一番多いのが、肋骨の骨折と言われます。
そして、転倒や咳のために肋骨骨折をして、骨折が治った後も脇腹の痛みが継続される方は多いです。
その理由の多くは今回紹介させていただいた肋間筋の硬さが招いています。
肋骨の動きが悪いと、体の動きに制限が出る他に、呼吸が浅くなり、体に酸素が取り込めなくなります。
そうすると、体の回復力や免疫力が低下します。
肋骨の動きが悪くなることは、体にとって悪循環に陥ってしまうので、早めに肋骨への処置することをお勧めします。
今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広