- Blog記事一覧 -睡眠 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧

睡眠 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧

金縛りで睡眠を妨げられている方に知ってほしいその要因と予防法

2024.05.18 | Category: ストレス・自律神経障害,予防,生活習慣,疲労,睡眠,睡眠時無呼吸症候群,金縛り

 

夜、就寝すると金縛りをたびたび体験するので、何か霊的なものがご自身や寝室についているのではと、不安か感じるというお話をお聞きすることがあります。

確かに、心霊現象という面もあるかもしれません。

しかし、一方で、金縛りは医療用語で、「睡眠マヒ」と呼ばれる現象とされ、科学的に説明できるものでもあります。

金縛りがたびたび起こると、寝起きのスッキリ感が損なわれて、気持ちの不安感も発生して、日常生活に支障が出ます。

そこで今回は、金縛りの発生のメカニズムや発生を予防するための方法を紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、金縛りの発生を防ぐことで、不安の解消や睡眠の質が上がります。

 

金縛りの症状

金縛りは、

・体が動かない

・声が出ない

・恐怖感

・体に何かがのっている感覚

・人や物の気配がする

・幻覚や幻聴

・誰かに触られている感覚 などの症状がみられます。

 

睡眠のメカニズム

 

 

金縛りのほとんどが睡眠中に起きるかと思われます。

睡眠のメカニズムは、金縛りと密接な関係があります。

人間は、眠っているときは、「レム睡眠」「ノンレム睡眠」 と呼ばれる2つの周期が、交互に脳や体で起こっています。

それぞれの睡眠について、以下で紹介させていただきます。

 

ノンレム睡眠

寝始めると、まずはノンレム睡眠から始まります。

眠り始めてから最初の数時間はノンレム睡眠が多いです。

ノンレム睡眠の役割としては、体がしっかりと休む時間です。

筋肉もリラックスして、ホルモンの分泌が増えて、体の回復や修復がされます。

また、脳も休み、それによって脳を使うためのエネルギーが回復します。

体と脳が休み、深い眠りになるため、ノンレム睡眠の時間帯は、夢をあまり見ない時間帯でもあります。

 

レム睡眠

朝方に近づくにつれて、レム睡眠の時間帯が増えます。

一晩に、4〜5回ほど繰り返します。

レム睡眠の時間帯は、脳が活発に働いて、日中に起きたことや記憶を整理します。

脳が活発に活動しているため、眠りが浅くなります。

また、それによって、レム睡眠の時間帯は、夢を見やすくなります。

一方、レム睡眠の時間帯の体の筋肉は、一時的にマヒしたように緩み体が動かない状態になる。

これは、夢の中で起こったことに反応して、体が動かないようにするための仕組みです。

体は動きませんが、レム睡眠中は、目だけはキョロキョロと動きます。

 

ノンレム睡眠とレム睡眠の役割

ノンレム睡眠は、体がしっかり休まることで、成長したり、疲れからの回復を促します。

レム睡眠は、脳が情報を整理することで、記憶をしっかりと定着させます。

 

睡眠のリズム

違った役割のあるノンレム睡眠とレム睡眠ですが、入眠後、90分おきに、交互に入れ替わります。

その順番ですが、

・入眠後、最初はノンレム睡眠となり、深い眠りで体を休めます。

・次にレム睡眠に移行して、浅い眠りで脳が活動し、夢を見ます。

・そして、またのノンレム睡眠に移行するといったように交互にあらわれ、 一晩の間にノンレム睡眠とレム睡眠が何度も交互に現れます。

ノンレム睡眠とレム睡眠が、スムーズに交互におこなわれることで、体も脳も回復して、翌日も元気に過ごすことができます。

 

金縛りが発症しやすい条件

日常生活の習慣や環境から、夜、寝たときに金縛りが起こりやすくなります。

その条件とは、

・ 1時間以上の長い仮眠をとっている

・夜、寝る時間が23時以降である

・疲れている

・生活が不規則である

・ストレスや不安が続いている

・寝るときに、上向きで寝る習慣がある

といったことです。

 

金縛りが発症しやすい条件が与える睡眠への影響

金縛りが起こりやすい条件がそろうことで、ノンレム睡眠の時間が短くなり、レム睡眠に早く入ります。

つまり、深い睡眠ができず、すぐに浅い睡眠に移行し、目を覚ましやすい睡眠の状態です。

浅い眠りで夢をよく見るレム睡眠の特性は、「夢を見たときに、夢に合わせて体を動かさないように、一時的に体の筋肉がゆるみ、マヒして動けないようにしている状態」をです。

この状態で、目を覚ますと、脳は起きたが体が動かないという、いわゆる、「金縛り」の状態が発生します。

 

金縛りが発症しやすい条件がノンレム睡眠を短くする理由

金縛りになりやすい条件が、なぜ、ノンレム睡眠の時間を短くするのかを以下で紹介していきます。

日中に長い仮眠をとる 

日中に長い仮眠を取ることで、夜、入眠する際に、最初に起こる深い眠りとなるノンレム睡眠が、日中ですでにおこなわれています。

そのため、夜に寝始めたときに、ノンレム睡眠の時間帯が短くなり、浅い睡眠状態となるレム睡眠へすぐに移行しやすくなります。

 

就寝する時間が遅い 

人間は、体を動かしたり休めたりする時間帯を自動的に調整する、「体内時計」が備わっています。

体内時計で設定されている時間帯より遅く寝ることで、体は回復のための睡眠に急いで移行しようとします。

その結果、深いノンレム睡眠を飛ばして、より体を休めるレム睡眠への移行が早まります。

これによって、ノンレム睡眠の時間帯が少なくなり、レム睡眠に早く移行します。

 

体が極度に疲労する 

適度な疲労は、深い睡眠を促します。

しかし、極度の疲労は、体の緊張がとれず、覚醒状態が続き、スムーズにノンレム睡眠に入れなくなります。

その結果、体が十分に休まる前に、レム睡眠の時間帯に入ってしまいます。

 

不規則な生活をする 

毎日、異なる時間に、寝たり起きたりすると、体の体内時計のリズムが乱れます。

これにより、体がノンレム睡眠とレム睡眠に入る時間帯を調整するバランスが崩れ、深い眠りのノンレム睡眠が短くなる場合があります。

 

ストレスや不安が続く 

ストレスや不安があると、ストレスに対応するためのホルモンの分泌が増えます。

ストレスに対応するためのホルモンは、血糖値や血圧をあげて、エネルギーを生産して体が覚醒しやすい性質があります。

そのため、このホルモンの分泌が多くなると、眠りの質を低下させて、深いとなるノンレム睡眠に入るのを難しくします。

 

向きで寝る習慣がある

 寝るために寝具に横たわったときに、上向きで寝ると、重力の影響で、舌がのどに落ちて、気道が狭くなり、その結果、呼吸が浅くなります。

そうすると、体は生命の危機を感じて、呼吸をより多くとるために、体が覚醒モードとなる。

そうなることで、深い眠りをすることを妨げ、ノンレム睡眠の時間帯が短くなります。

上記のような条件が発生することで、睡眠のリズムが、深いノンレム睡眠が短くなり、レム睡眠に早く入ります。

レム睡眠中は、脳の活動が活発になり、体の筋肉は動かないようにリラックスしています。

この状態で急に目覚めることで、脳は起きているのに体が動かない、「金縛り」 の状態が発生しやすくなります。

 

金縛りの症状を引き起こす病気

生活習慣や環境によって、金縛りは起こりやすくなります。

しかし、一方で、睡眠や精神に関する病気によっても起こる場合があります。

金縛りが起こりやすい病気として、以下のようなものがあります。

 

ナルコレプシー

ナルコレプシーは、過度の眠気と突然の眠りに襲われる病気です。

この病気は、レム睡眠が異常に早く現れることが特徴で、これにより、金縛りが頻繁に発生する場合があります。

詳しくは、以下のNPO法人ナルコレプシー協会のサイトをご参考にしてください。https://narukokai.or.jp/about_nalco.html

 

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が繰り返し止まってしまう病気です。

呼吸が苦しくなることで、レム睡眠中に目が覚めやすくなり、金縛りを引き起こす症状がでます。

詳しくは、以下の一般法人日本呼吸器学会のサイトをご参考にしてください。https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/i/i-05.html

 

うつ病や不安障害

うつ病や不安障害などにより、睡眠の質に影響が出ることで、睡眠サイクルを乱れ、金縛りの症状が引き起こす場合があります。

 

慢性疲労症候群

慢性疲労症候群は、極度の疲労感が続く病気です。

これにより、ノンレム睡眠が短くなり、レム睡眠の時間帯が増えることで、金縛りが起こる場合があります。

金縛りがあまりにも頻繁に発生し、日常生活に支障をきたしている場合は、一度、医師に相談し、適切な診断と治療を受けることをおすすめします。

 

 

金縛りを予防するための方法

金縛りによって睡眠の質を下げないためにも、その方法を以下で紹介させていただきます。

短い昼寝を心がける 

昼寝をする場合は、15~30分程度の短時間にとどめることをおすすめします。

また、昼寝をする時間帯を、午後の早い時間にして、夕方以降に仮眠をとることを避けるようにしてください。

一定の時間に就寝する 

毎晩、同じ時間に寝る習慣をつけることで、体内時計を整えてください。

就寝する時間は、理想としては、22時~23時の間までに設定するのがベストです。

それによって、金縛りの発生を予防する可能性が高まります。

休息をこまめに取る 

睡眠に影響が出るほどの極度の疲労を防ぐために、日中に適度な休息を取るように心がけることで、体が過度に疲れないようしてください。

それによって、寝ているときに金縛りが起きるのを軽減できます。

規則正しい生活をする 

平日だけでなく休日でも、毎日、同じ時間に寝起きして、体内時計を整えてください。

また、朝、起きたらすぐに日光を浴びてください。

それによって、体内時計がリセットされますので、体が規則正しいリズムで機能しやすくなり、入眠後に金縛りをしにくくなります。

ストレスの管理をおこなう 

ストレスや不安を軽減するために、運動や深呼吸、趣味などをおこなうことで、心身をリラックスやリフレッシュさせる時間帯を作ってください。

また、寝る前に、カフェインやアルコールを過度に摂取することをひかることで、眠りの質を上げ、金縛りを防ぐことができます。

寝る姿勢や環境を見直す 

寝はじめは、上向きで寝るのではなく、横向きで寝ることを試してください。

横向きで寝る際には、左側を下にして寝ると、呼吸がしやすくなります。

また、枕の高さや硬さを調整し、寝返りを打っても横に妨げるものがない状態など、睡眠の環境を改善することで、快適な睡眠が可能となり、金縛りを予防できます。

 

 

まとめ

睡眠は、1日の疲れを回復させるには非常に重要な時間帯です。

実際、当院でも、睡眠の質が良い方は、施術したときの効果が伝わりやすく、回復が早い傾向があります。

科学的に解明されている金縛りの要因を知っていただいて、睡眠の質を上げていただくためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも、金縛りがしばしば起こって寝ても体の疲れが取れないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

また、他に、睡眠に関するブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

 

睡眠に関してお悩みの退職後の男性の方に知ってほしい改善法

 

夜中に何度も目がさめるのはなぜ?睡眠の質をたかめる対策とは

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

低気圧による天候の崩れが引き起こす頭痛への対処法

2024.05.16 | Category: ストレス・自律神経障害,予防,入浴,,天候,天気,,睡眠,血圧,血流,頭痛

 

5月は、比較的穏やかな天気となり、過ごしやすい日が多くなります。

しかし、この時期には、突如として、低気圧が発生して、激しく強い雨風の天気になる場合があります。

先日も、地元で車や建物に被害が出るほどの、激しい雷雨・大粒の雹が降りました。

こういった天気になると、体に不調、特に、“頭痛”を訴える方が多くなります。

そこで今回は、天気の崩れから頭痛が発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、天気の変化すると起こる頭痛を軽減し、日常生活に支障がでるのを防げます。

 

 

 

天気の崩れから頭痛が発生する理由

 

激しい雨や風、雷などが起こるなど、天気が崩れることで頭痛が発生しやすくなる理由は、

 

「気圧の低下」

 

によるものです。

  雨が降るときの気圧は低下する、つまり、低気圧になります。

気圧というものは、ざっくり言うと、空気の重量を表します。

ということは、低気圧になると、体にかかる空気の重さが軽くなることで、外部から体にかかる圧力が減少します。

そうすると、体の内部が緩み、その過程で体の中にある血管が緩みます。

血液の流れは、血管が収縮することで押し出されて流れていきます。

血管が緩むということは、血液の流れが悪くなり、血液を介して供給される栄養や酸素が脳に十分に届かなくなります。

特に、脳は、エネルギーの消費が激しい臓器であり、血流の悪化は、脳はストレスを与えます。

それによって、脳の神経が過敏になったり、脳内から分泌される物質のバランスが崩れすくなることなどで、頭痛が発生しやすくなります。

 

 

 

低気圧の天気で頭痛が起こったときの対処法

 

気圧の低下や天候の変化によって、頭痛が引き起こされた場合の対処法について、以下で紹介させていただきます。

 

十分な睡眠をとる 

 

睡眠は体を回復させる時間帯です。

十分な睡眠をとることで、気圧の変化によって過敏になった脳の神経の興奮を抑えて、通常の神経状態に回復させるように働きます。

それによって、頭痛が軽減されます。

 

十分な水分をとる

 

十分な水分をとることで、血液の粘度を下げてサラサラで流れやすい状態に変化させます。

それによって、脳への血液供給量が上がり、頭痛を緩和できます。

 

十分に深呼吸をする

 

気圧の低下により、体の中が緩むと、呼吸するための筋肉も緩み、呼吸量が低下します。

深呼吸を意識的に十分にすることで、脳に酸素が供給されて、過敏になった神経活動を抑えることができ、その結果、頭痛も抑えることができます。

 

十分に温める 

 

湯船につかって首や肩を温めたり、首周りにスカーフやタオルを巻いて保温をすることで、首を通過して脳へいく血行が良くなります。

それが、効果的に頭痛を緩和します。

 

十分にツボを刺激する 

 

天候が悪くなることで起きる頭痛に対して効果的とされるツボとして、

 

「合谷(ごうこく)」

 

があります。

ツボの位置は、手の甲側で、親指と人さし指の骨が交わる部分から、人さし指側のくぼんだ部分にあります。

気持ちがいい圧力で、1~2分ぐらいを目安に押してください。

 

 

 

まとめ

 

人間の体は、気候の変化に体が対応するのに、2週間はかかるとされ、時間がかかります。

春から初夏にかけての突然の天候の崩れは、どうしても体が対応できないことが多いため、その度に対処が必要になります。

特に頭痛が起きると、その不快な痛みから集中力や注意力が落ちて、仕事や家事などをおこなう際に、支障が出やすい傾向があります。

それを軽減するためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも天候の崩れによる頭痛のお悩みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に、季節による体調の崩れへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

春から夏の温度上昇する時期は熱中症に警戒!暑さに順応するための方法

健康に影響が大きい黄砂がもたらすリスクを最小限にするための対策

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

ゴールデンウィーク明けもなんとなく続く体のだるさを解消する方法

2024.05.08 | Category: ストレス・自律神経障害,予防,体操・ストレッチ,入浴,寝起き,栄養・食事・飲み物,生活習慣,疲労,睡眠,血圧,血流,運動

 

ゴールデンウィークも明けて、通常に戻り、しばらくは落ち着いた生活が続くかと思われます。

しかし、ゴールデンウィークが明けると、

 

「どこが痛いとかではないけど、なんか体がだるいんです・・・」

 

というお悩みで来院されるかたが多くなります。

こういったお悩みは、「五月病」とも言われるものです。

そこで今回は、ゴールデンウィーク明けに発症する体の不調の要因とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、五月病による体の不調を解消して、日常生活を快適におくれます。

 

 

 

ゴールデンウィーク明けに発症する体の不調が発症しやすい要因

 

ゴールデンウィークに十分に休養をとっても、「なんとなく体がだるい」となかなか疲れがとれた感じがせず、体の不調を感じ続ける場合があります。

この不調の鍵は、

 

「自律神経」

 

にあります。

 

自律神経は、心臓を動かし血液を全身に送ったり、呼吸や食べ物を消化・吸収、暑いときには発汗して体温を下げるなど、無意識に自動的に体をコントロールする働きがあります。

起きているときも寝ているときも、体の機能を維持するために、自律神経は24時間、休みなく自動的に働き続けています。

その自律神経ですが、交感神経と副交感神経の2つに分かれます。

この二つの神経の働きを例えるなら、

 

・交感神経はアクセルの役割

・副交感神経はブレーキの役割

 

を担います。

交感神経が働くと、血管が収縮し、心拍数や血圧が上昇することで、心身ともに興奮して、アクセルを踏み込んで体が興奮して活動的になります。

一方で、副交感神経が働くと、血管が緩み、心拍数や血圧が低下することで、興奮にブレーキがかかり、体がリラックスします。

交感神経と副交感神経が、バランスよく働くことで、動くべきときや休むべきときに、体がスムーズにメリハリのある活動できます。

新年度になって職場や学校などの環境の変化、季節の変わり目による気候の変動などによるストレスや緊張が続き、自律神経に負荷がかかります。

そうして、ゴールデンウィークになるころには、自律神経が疲労して、体の自動調整機能が乱れ、「なんとなく体がだるい」といった不調が引き起こされます。

 

 

 

ゴールデンウィーク明けに発症する体の不調への対処法

 

ゴールデンウィーク明けに発症する体の不調を解消するためには、自律神経のバランスを整える必要があります。

自律神経を整えるためには、

 

・規則正しい生活習慣

・適度な運動

・メンタルケア 

 

へのアプローチが効果的です。

それぞれの方法を以下で紹介させていただきます。

 

規則正しい生活習慣

交感神経は日中に活動するために交感神経の活動が活発になり、夜はリラックスや回復のために副交感神経の活動が活発になるというのが、自律神経の正常なリズムです。

しかし、夜更かしや朝の寝過ごし、食事の時間がバラバラなど、不規則な生活を送ることで、自律神経は乱れてしまいます。

ですので、自律神経のバランスを整えるためには、まずは規則正しい生活を送ることが重要です。

規則正しい生活を送る上でのポイントは、朝の過ごし方と睡眠の質を上げることです。

 

朝の過ごし方 

 

朝、目がさめる時間帯は、副交感神経から交感神経へと活動が移行する自律神経が不安定な時間帯です。

自律神経の移行がうまくいかないと、その日の活動するためのエンジンがかかりにくくなります。

朝、目がさめる時間帯の副交感神経から交感神経へとスムーズに移行するためには、

 

・ いつもより30分早起きして余裕を持って出勤や通学などの用意をする

・目が覚めたら布団の中でストレッチをする

・太陽の光を10分間ほど浴びるる

・朝、起きたときにコップ1杯の水を飲む

・ゆっくりと朝食を取る 

 

ことを意識しておこなってください。

朝、起きたときにおこなうストレッチについては、以下の当院のブログでも紹介しておりますので、参考にしていただければ幸いです。

朝、寝起きから腰が痛い・・・、その理由と腰痛を解消するための効果的な体操3選

 

睡眠の質を上げる

 

自律神経の機能を整えるためには、睡眠の質を上げることは欠かせません。

睡眠の質を上げる方法として、

 

・ 39度から41度のお風呂に15分つかる

・夕食を食べて3時間はたってから就寝する

・寝る前に深呼吸をおこなう

・寝る1時間前にはスマホやテレビを見るのをひかえる

・飲酒をされるなら早めの時間帯にたしなむ程度にする 

 

ことを意識しておこなってください。

お風呂の効果や入り方については、以下の当院のブログでも紹介しておりますので、参考にしていただければ幸いです。

仕事始めの疲れ、入浴でスッキリ回復!その効果と正しい入浴法

 

適度な運動 

 

ウォーキングやストレッチなど、しっかりと呼吸をしながらでもできる軽い運動が、自律神経を整えるためには効果的です。

目安としては、30分ほど持続してできる運動で、週に3回は、体を動かす機会を作ることをおすすめします。

運動することで、自律神経を整える脳内の物質が分泌されやすくなります。

また、運動することで、血流が改善され、神経に酸素や栄養分が効率よく運ばれ、機能が向上します。

さらに、適度な肉体疲労が、睡眠の質を向上させ、自律神経のバランスを整えるための助けます。

 

メンタルケア

 

精神的なストレスも自律神経を乱す一因です。

考え方や視点を変えることで、メンタルをケアする方法もあります。

もう一つの方法として、体への刺激の入れ方でもメンタルケアができます。

その方法ですが、

 

・ため息をゆっくりついて呼吸を深くする

・顔や手、頭などを指で軽く一定のリズムでタッチする

・背筋を伸ばして上を向く

・口角を上げて笑った顔を作る 

 

といったことを意識しておこなうことで、自然と心がいやされて、自律神経も整いやすくなります。

 

 

 

まとめ

 

五月病と呼ばれるなんとなく感じる体の不調は、病院で検査をしても、何も見つからず悩まれる方が少なくありません。

こういったつかみどことのない体の不調の要因である自律神経の乱れを整えて、日常の生活を快適に送るための方法として、今回、紹介させていただいたことが皆さものお役に立てれば幸いです。

それでも、ゴールデンウィーク明けの体の不調のお悩みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

また、他に、季節の変わり目の起きる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

健康に影響が大きい黄砂がもたらすリスクを最小限にするための対策

春から夏の温度上昇する時期は熱中症に警戒!暑さに順応するための方法

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

寝ると体のゆがみを感じて寝つきが悪くなる方に知ってほしいその要因と解消法

2024.04.25 | Category: ゆがみ,体操・ストレッチ,姿勢,日常生活の動作,生活習慣,睡眠

 

就寝しようと、布団に入って寝転んだときに、体に違和感を感じ、それが気になって、寝つきが悪くなるというお悩みをよくお聞きします。

普段、立っているときは、肩こりや腰痛は感じるものの、それほど体のゆがみを感じないのに、特に、上向きで寝たときに寝ると違和感を感じてしまうようです。

そこで今回は、立っているときと寝たときの体の変化についてと、寝たときに体の違和感を軽減させる方法について紹介していきます。

このブログを読んでいただくことで、布団に寝転んだときに違和感を解消して、寝つきをよくできます。

 

 

 

寝ると体のゆがみを感じる要因

 

立っているときは、

 

「抗重力位」

 

という重力にあらがう姿勢です。

寝ているときは、

 

「従重力位」

 

という重力に従う姿勢です。

このような重力に対しての姿勢の質の違いが、立っているときには感じないが、寝るとになると体のゆがみを感じる要因です。

重力の要因が体にどのような影響が出るのかを、以下で紹介していきます。

 

体の軸のかたより

人間は、体は左か右かのどちらかに軸を持ち、日常生活の動作では、持っている左右のどちらかの軸に共同して動きます。

そうした軸を中心に動くと、無意識のうちに、より使いやすい方にかたより、つまり、「クセ」が生じることがあります。

この「クセ」によって、かたよった体の動きは、立位のときには、例えば、上半身の軸が右に傾けば、下半身の軸を左に傾けるなど、比較的バランスをとって動くため、感じられない場合があります。

しかし、寝ると、重力にあらがうためにバランスをとるための引っ張り合いがなくなるため、体が緩み、体の軸のかたよりのクセが、より顕著に感じられます。

 

姿勢を保つ筋肉のアンバランス

体の姿勢を維持するために働く筋肉は、前後・左右・上下に均等に負荷がかかるように働くべきですが、実際には、アンバランスが生じます。

例えば、マウスを操作するために体を右側にねじった姿勢を維持するとか、木の枝を切るをするために体を反らした状態で姿勢を維持するなど、ある一定の姿勢を維持するために、特定の筋肉を過度に使用することで、筋肉にアンバランスが生まれます。

寝ると、体に重力がかかることが軽減されるため、姿勢を維持するための筋肉のアンバランスがより顕著になり、体のゆがみを感じやすくなります。

 

 

 

寝たときに体のゆがみ感じたときの対処法

 

寝ることで重力の影響が低下して、体のゆがみが感じる場合は、寝る姿勢に順応するように体をリセットする必要があります。

その方法を以下で紹介していきます。

 

背伸びをする 

上向きで寝て、足は肩幅に広げ、手のひらを天井側に向けて耳の横に両腕を上げる。

腕を上方に伸ばしのと同時に、足先を下方向に伸ばして、体を気持ちよく引っ張り合うようにして、10秒間、キープしてください。

これを3回繰り返してください。

 

ひざを倒す

上向きで寝て、両ひざを曲げて、両手は体の横に置いてください。

曲げたひざを無理のない程度に横に倒し、10秒間、キープしてください。

反対側にもひざを倒して、10秒間、キープしてください。

これを、3回、おこなってください。

 

ひざを抱える 

上向きで寝て、片方の足は伸ばし、もう片方の足のひざを曲げて、両手で抱える。抱えたひざを胸の方向にゆっくりと引きつけて、10秒間、キープする。

終われば、反対側の足も同じようにおこなってください。

これを左右交互に、3回繰り返してください。

 

 

 

まとめ

 

右や左へゆがんだ状態で寝ると、体に違和感を感じるだけでなく、血圧や呼吸にも影響して、体に不調を呼び込みます。

ですので、適切な寝る姿勢へ整えるためにも、寝た状態で体に刺激を加える必要があります。

そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも寝ると体のゆがみが気になって寝つきが悪いことへのお悩みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に睡眠に関するブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

睡眠に関してお悩みの退職後の男性の方に知ってほしい改善法

ご主人のいびきでお困りの奥さんに知って欲しい:いびきの危険とその解決法

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

春の疲労による顔や胸などにピリピリした痛みを起こす帯状ほう疹の特徴と対処法

2024.04.12 | Category: ストレス・自律神経障害,デスクワーク,テレワーク,予防,免疫,天気,感染症,日常生活の動作,,生活習慣,疲労,睡眠,職業病

 

春になると、人事異動や転勤などのお仕事関係での環境の変化や、寒暖差や花粉・黄砂などの気候の変化などで、お体にストレスがかかり、疲労しやすい季節です。

こういった時期に、顔や首、胸やわきなどにピリピリとした痛みが出る場合があります。

こういった痛みは、筋肉疲労や神経痛じゃないか思ってと見逃しがちですが、痛みの数日後に皮ふにぶつぶつとした赤い発疹が発生する

 

「帯状ほう疹(たいじょうほうしん)」

 

という、ウイルスによる皮ふの病気である場合があります。

当院でもピリピリした体の痛みを訴えて来院された患者様の中で、帯状ほう疹によるものであったことも少なくありません。

そこで今回は、疲れやすい春におこりやすい帯状ほう疹の特徴と対処などについて紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、帯状ほう疹への対応がスムーズにできます。

 

 

 

帯状ほう疹のウイルス

帯状ほう疹は、昔、水ぼうそうにかかった経験がある方に起こる病気です。

水ぼうそうのウイルスは、水ぼうそうが治った後でも、消えることはなく神経の中に潜み続けます。

そして、何らかの影響で体が不調になると、再びそのウイルスが暴れ出して、発疹が体にあらわれて、帯状ほう疹が発症します。

 

帯状ほう疹の発症の前におきること

帯状ほう疹では、いきなり発疹が体にあらわれるわけではありません。

帯状ほう疹が発症する前に、ピリピリした痛みが数日から1週間続きます。

その後に、帯状ほう疹の特徴である発疹が現れます。

 

帯状ほう疹の発疹の特徴

帯状ほう疹の特徴は、皮ふに赤い水ほうが、帯状にあらわれることです。

これらの水ほうは通常、痛みを伴います。

また、水ほうが壊れて、皮ふにタダレや傷ができることもある。

 

帯状ほう疹が出る体の部位

帯状ほう疹は、通常、体の左か右かの片側に、神経の走行に沿って発症します。

発症する主な部位として、全体の30パーセントは胸部、20パーセントは顔に発疹が現れます。

そのほかに、喉・腕・おなか・太ももにも発症します。

帯状ほう疹が痛みが出るメカニズム 帯状ほう疹の痛みは、帯状ほう疹ウイルスが感染した神経に、炎症を引き起こすことで痛みが生じます。

この痛みは、水ほうが現れる前から始まり、また、水ほうが消えてもしばらく続くことがあります。

 

帯状ほう疹が治療が遅れることで起きる影響

治療が遅れることで、帯状ほう疹が重症化して、水ほうが体の大部分に広がる場合もあります。

ピンポイントでの発症でも、目の周りに帯状ほう疹が発症すると、角膜にウイルスが入り、失明する恐れが出てきます。

また、ウイルスにウイルスによって、神経にダメージが残り、「帯状ほう疹後神経痛」と呼ばれる痛みが後遺症として、数か月から数年間続く場合があります。

 

帯状ほう疹が治癒するまでの期間

帯状ほう疹は、適切な治療を受ければ早ければ10日ほど、発見が遅れて自然治癒の経緯をたどっても20日ほどで、発疹がひいていきます。

ただし、高齢者の方が帯状ほう疹を治癒にかかる場合もある。

 

帯状ほう疹の後遺症や重症化を防ぐ方法

帯状ほう疹の重症化や後遺症を防ぐためには、発症から72時間以内に、病院に受診して、抗ウイルス薬を服用することです。

72時間すぎて薬の服用が遅れても、帯状ほう疹の水ほうがかさぶたになる前なら、ある程度の効果が期待できます。

帯状ほう疹が重症化しやすい持病 持病によっては、帯状ほう疹が重症化しやすい場合があります。

注意すべき病気として、・ 関節リウマチ・膠原病・アトピー性皮ふ炎・糖尿病・がん、などがあります。

 

帯状ほう疹をかかるべき診療科

帯状ほう疹の治療は、一般的に、皮ふ科にかかることが進められています。

帯状ほう疹の治療の方針  帯状ほう疹の治療には、抗ウイルス薬を使った薬物療法が中心です。

抗ウイルス薬だけでは治らない場合は、抗菌や皮ふの傷へのぬり薬は使われまう。

また、痛みがきつい場合は、痛み止めやステロイド剤、神経ブロック注射などもおこなわれます。

 

帯状ほう疹から回復するための生活習慣

帯状ほう疹から早く回復するためには、

 

・お仕事や家事をなどを休む

・良質な睡眠をとる

・十分な栄養の摂取する

・薬を支持通り服用する

 

、などをおこなうことが必要です。

 

 

 

まとめ

 

帯状ほう疹の発疹がいったん引いても、体調次第で再発する厄介なウイルスです。

再発させないためには、疲労をためない生活習慣をおくる必要があります。

また、帯状ほう疹への初期対応が、回復期間の短縮や後遺症の抑制につながります。

体にピリピリとした痛みを感じたときに、その原因の一つに帯状ほう疹があるということを、頭の片隅に置いていただけるために、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも春の仕事や天候の環境変化による疲労が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に疲労への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

デスクワーク中だけでなく家に帰っても首の痛みが続く理由と対策のためのストレッチ

デスクワークの女性の方に起きる腰痛は反り腰のせい?その要因と改善するための体操3選

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

月別アーカイブ

カテゴリ一覧

アクセス情報

所在地

〒675-0008
兵庫県加古川市新神野5-7-7 津田ビル1F-A

駐車場

1台あり

当院に向かい右側に駐車場がございます。駐車場入り口より、左列4番目が当院の駐車スペースとなっております。

休診日

水曜日・日曜日

予約について

当院は完全予約制となっております。

治療中は電話対応ができない場合もございます。留守番電話へお名前・電話番号・診察番号をご伝言ください。後ほど折り返しご連絡いたします。
ホームページからネット予約も出来ますのでご利用ください。