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疲労 | ひさき鍼灸整骨院 - Part 23の記事一覧
冬になって寒くなると、冷え性の方は指先がかじかんでなかなか温まらないことがありますよね。
そんなとき、カイロを握ったり、手袋をしたりすると、指先の冷えがマシになってきます。
しかし、ときによっては、それでもなかなか指先が温まらない経験はありませんか?
指先が冷えていると、スマートフォンなんかも使いずらいし、画面の反応も悪いですよね。
対策をしても指先がなかなか温まらない場合は、もしかしたら
「目の疲れ」
からきているかもしれません。
特に、スマートフォンは、今や生活に欠かせないアイテムであるため、年々、使う時間も増えており、目の疲れを引き起こしています。
目が疲れるのはわかってはいるけど、スマートフォンは使わざるえない。
そこで今回は、スマートフォンを使うことで目が疲れると指先の冷える理由とその対策を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、この冬、指先の冷えでスマートホンが使いにくいことを解決できます。
スマートフォンが発するブルーライトが、目を疲れさせたり視力を悪くさせたりするとよく耳にするかと思います。
実際のところ、今の段階の研究結果から、アメリカの眼科学会では、「ブルーライトは目を傷つけない」と宣言しています。
また、ブルーライトを制限するアイテムもそれが返って悪い影響を及ぼすかもしれないと推奨はしてません。
まだまだ、ブルーライトと目の関係はわからないことが多いというのが現状のようです。
ブルーライトが目に与える影響でわかっていることは、ブルーライトを浴びていると、その光の強さから脳が昼間だと認識して、睡眠に必要なホルモンを作らないため、不眠の原因となるとこのとです。
話はそれましたが、問題はブルーライトではなくて、目に入る光の量なのです。
人間は眩しいものを見ると、目の黒目の部分である「瞳孔」小さくなり、目に光が入りすぎないように調節します。
この瞳孔を伸ばしたり縮めたりして目に入る光の量の調節は、目の周辺の筋肉が行います。
そしてこの調整を行うのが、自律神経と呼ばれる自動的に体の状態を維持するために働く神経が行います。
自律神経というのは、暑かったら汗をかいたり、胃に食べ物が入ったら消化液を出すなど、体を自動調整してくれる神経です。
この神経は、活動するために活発に動かす交感神経と、回復するために働く副交感神経に分かれます。
目に関していうと、瞳孔をひろげるのが交感神経です。瞳孔をひろげることで、暗いところで目に光を集め見えやすいようにし、遠いものを見えやすくします。
逆に、瞳孔を縮めるのが副交感神経です。瞳孔が縮むと、目に入る光の量を制限したり、近くものもを見えやすくします。スマートフォンを見る際は、副交感神経が働き瞳孔を縮めることで、
・スマートフォンの画面から発生する光が目に入るのを制限
・目の近くにあるスマートフォンの画面を見えやすくする
状態になる。このようにスマートフォンスを見る際には瞳孔を縮めるのですが、その瞳孔を縮めるためには、目の筋肉を使います。
つまり、目の筋肉が踏ん張った状態なんです。
スマートフォンを、長い時間、見ることで目の筋肉が疲れて踏ん張れなくなり、瞳孔が開いてきます。
瞳孔が開くということは、交感神経が活性化します。
交感神経は、瞳孔を開くほかに、血管を縮める働きもあります。
つまり、スマートフォンを見すぎて目が疲れると、瞳孔が開いて交感神経の働きが優位となり、血管が縮み、血流が悪くなります。
血流が悪くなると、心臓から一番遠くて、血管自体が細い指先に影響が出ます。
血液は、40度のぬるいお湯なので、血流が体をめぐることで、体温が維持されます。
その温かい血液が、目の疲れからの交感神経が優位になることで、指先に供給されないので、指先が冷たくなるのです。
ですので、指先をカイロや手袋で外部からいくら温めようとも、体の内部が冷えるまたは外部からくる温かさを受け入れる状態ではないので、指先がなかなか温まっていかないのです。
これは院長の私自身の体験談です。今年の11月と12月に2本回、治療の先生方の前で症例発表をさせていただく機会をいただきました。
症例発表では、スライドを使って行うので、パソコンでスライドの制作を空き時間があれば行っていました。
100枚ほどスライドを作らないといけなかったので、ずっとパソコンとにらめっこをしていたら、ある日指先が異常に冷えるようになりました。
患者さんに冷たい手で触るわけにはいかないので、お湯に手を入れたり、カイロをずっと手に当てたりしましたが、思ったようには温まっていかない。
この手が冷たくなると同時に、夕方になると目のかすんで、パソコンがつらくなってきて、これは目の疲れから来ているものだと気づき対策をしました。
ここまで目を酷使することが、初めてぐらいの機会だったのですが、目の疲れと指先の冷えが関係することを実体験できた症例でした。
スマートフォンを見すぎることで起きる、
「目の筋肉が疲労→瞳孔がひらく→交感神経が優位→血管が縮む→血流の悪化→指先が冷える」
といった悪循環を止めるためには、大元の「目の疲れ」を解消する必要があります。その方法を以下で紹介させていただきます。
スマートフォンの画面を集中してみているとまばたきの回数は減ります。一般的には1分間に20から30回程度のまばたきをします。スマートフォンの画面を集中してみることで、その回数が4分の1に激減すると言われています。 まばたきの効果として、
・目の表面を潤す
・涙の分泌を促す
・ドライアイを予防
・目の周りの筋肉をほぐす
・目の周辺の血流を良くする
・目の細かなごみを取り除く
・目の表面を整える
というように目の疲労をとるための要素を含んでいますので、意識的にまばたきをすることをおすすめします。
目を温めると、目とその周辺の組織の血管をひろげて、疲れた目の筋肉をやわらげます。
目を温める方法としては、
・市販のホットアイマスクを目に当てる
・ぬれタオルを電子レンジで40秒~1分程度温めて目まわりにのせる
・入浴時にあたたかいシャワーを目に当てる
などが有効です。
スマートフォンの画面を集中してみていると、眼球の動きが減ります。
ずっと同じ姿勢でいると体が固まってしまうのと同じように、眼球を動かさずに、スマートフォンの画面をじっと見続けていると、目の筋肉が固まってしまいます。
ですので、定期的に眼球を動かして、目にストレッチを施す必要があります。
その方法ですが、
・目をグッと強く閉じるて開ける
・目を上下左右に見る
・マユ毛の外がわと目じりの間から指2本分ぐらい外がわの凹みを軽く指でもむ
をやっていただけると目の筋肉を緩めることができます。
目薬をさすことで、その爽快感から目の疲労が取れそうな気がします。
しかし、市販の目薬には、目の血管を強制的にひろげる成分が入っているものが多いです。
目薬をさした時に、目がかゆく感じるのは、血管を広げたことで血流が急激に流れ込み、かゆみを引き起こしているからです。
目薬を頻繁にさすと、血管を無理に広げるので、血管を痛めてしまい、血管の弾力性が落ちます。
結果、血の流れが悪くなり目の疲労がますます増加する可能性があります。
ですので、市販の目薬をさす前に、「まばたきをする」「目を温める」「目をストレッチする」で目の疲労をとることをそすすめします。
今年、1週間あたりのスマホ利用の平均は20時間という調査結果が発表されました。
1日の中でこれだけ多い時間、スマートフォンを触るということは、目が疲れるのは無理がありません。
スマートフォンは大変便利ですが、その副反応の一つとして、指先の冷えを引き起こす可能性があります。
これから冬場で寒くなり、ただでさえ指先がかじかみやすくなる季節に、目の疲れからくる指先の冷えでお困りになる方に、今回のブログで紹介させていただいたことが少しでも助けになれば幸いです。
それでも目の疲れから、指先の冷えが取れないようでしたら、お近くの治療院で体をメンテナンスされることをおすすめします。
当院でも、今回のようなお悩みについての治療も承りますので、ご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院
田んぼを見ると、稲の穂が黄色く実って、そろそろ稲刈りのシーズンがやってきますね。
さて、そんな稲刈りシーズンは、普段、会社にお勤めをしているが、田植えや稲刈りなど農繁期になると手伝いに行かれるという方も多いのではないでしょうか?
稲刈りをやり遂げると達成感はすごくあるのですが、その翌日は、全身の筋肉痛となり、普段の仕事に支障がでたと、当院でも、訴えられる方が少なくありません。
研究によると、筋肉痛が発生しているときは、筋力の出力が約60〜70%も低下すると報告されています。
慣れない農作業による筋肉痛によって、それほど筋力の低下をもたらすのであれば、普段の仕事に支障をきたしてしまうのは当然ですよね。
そこで今回は、稲刈り作業によって起こる筋肉痛の原因と対処法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、普段の仕事に支障を起こす農作業による筋肉痛を早くおさめることができます。
運動後に時間が経過してから起こる筋肉の痛みの原因といえば、乳酸が筋肉にたまっているからだとか、筋肉が損傷したから、ということをよくお聞きするかもしれません。
しかし、最近の研究では、
「運動によって引き起こされる神経の過敏によって筋肉痛が引き起こされている」
という新たなメカニズムが提唱されています。
運動をしている最中、筋肉の中の細胞が疲れて、細胞の中から細胞の外へいろんな物質がしみ出てしまいます。
そうすると、普段は、細胞の外に出てこないはずの物質が、血管に入っていきます。
普段は入ってこない物質が血管に入っくるということは、体のどこかが壊れている、もしくは攻撃されているのではないかなど、体が緊急事態の状態だと反応します。
そして、その緊急事態を脳にお知らせをするために「痛み」を発生させます。
「痛み」を信号として、脳へお知らせをするためのには、痛みを発生させる物質が、体の中で増えます。
結果的に、普段は感じなかったようなちょっとした痛みでも、敏感に感じてしまいます。
こうして過敏になった神経によって、ちょっとした筋肉を伸ばしたり縮めたりするだけでも痛みを発生させ、いわゆる「筋肉痛」を発生させます。
私も数年ですが、親戚の農家の田植えと稲刈りの手伝いをした経験があります。
中でも稲刈りはしんどかった。
田んぼの角は、稲刈りの機械が入れないので、全て鎌で稲を刈り、コンバインで収穫した30キロの米袋をトラックに何袋も運ぶなど、慣れない作業を一日中行いました。
稲刈り自体は、親戚とわいわい喋りながら、美味しいご飯も出してもらい、達成感もあるので楽しかったのですが・・・。
翌日の寝起きは、全身が筋肉痛で、まともに動けず、悲鳴を上げながら仕事に向かった思い出があります。
稲刈り後にメンテナンスでこられる患者様のお話を聞くたびに、その当時のことを思い出しますね。
筋肉痛は通常、運動した8〜24時間後に発生して、ピークは24〜72時間、3〜10日で消失します。
筋肉痛は、自然に治ってもいきますが、仕事の作業効率の低下や、筋肉痛による体のゆがみからくる2次的な障害の発生を防ぐためにも、できるだけ早くおさめるための対策をするべきです。
今回は、筋肉痛からより回復させるための方法を3つ紹介させていただきます。
筋肉痛を意図的に発生させて、温熱の物理治療を施すことで、痛みが緩和させるかどうかの実験が行われたところ、明らかに筋肉の神経興奮が低下し、痛みが改善されたという報告がされています。
筋肉痛に有効とされる物理的な温める方法として、一番適しているのが「温水」によるものです。
温水を通して筋肉に熱を伝えることは、温風を通して熱を伝えるより、20倍の効果があるとされています。
そして、全身の筋肉を温める方法としては、お風呂に入るということが、一番簡単です。
温度は、39度から41度の間で、10〜20分程度入ってください。
お風呂に入っているときに、首筋や脇、股関節などリンパをさすることで、血流が良くなり、筋肉の回復につながります。
激しい作業後、体の栄養が枯渇することで、より神経は興奮します。栄養としては、
タンパク質
肉・魚・卵・大豆など
ビタミンB1
豚肉・うなぎ・たらこ・大豆・玄米など
ビタミンB2
レバー・焼き海苔・卵・アーモンド・干し椎茸など
ビタミンB6
レバー・鶏肉・サバ・ニンニク・カツオなど
カルシウム
牛乳・ヨーグルト・イワシ・シラス・干しエビ・大豆 鉄 レバー・シジミ・アサリ・大豆など
疲れのために食欲がない場合は、サプリメントを利用して、栄養摂取を心がけてください。
筋肉痛の回復の肝はいかに睡眠が取れているかにかかっています。
理由としては、睡眠することによって、神経活動が適切な状態にリセットされます。
神経過敏によって引き起こされている筋肉痛を治めるためには、より睡眠の質を上げる必要があります。
睡眠の質を上げる方法としては、
⒈睡眠の1〜2時間前に湯船にゆっくり浸かる。
体温を一度上げ、下がってくるところで睡眠は促されます。
⒉寝る1時間前には、スマホやパソコンなどデジタル機器を見ないようにする。
目に光が入ることで、睡眠を抑制する物質が発生してしまいます。
⒊寝る2時間前には、喫煙やアルコール・カフェイン摂取を控える。
タバコやアルコールなどは神経を興奮させる作用があります。
稲刈りは、機械化が進んだとはいえ、まだまだ手作業でおこなう部分も多く、かなり体に負荷をかけてしまいます。
一年分の美味しいお米のために、頑張っていただけるのは本当にありがたいことです。
今回紹介させていただいたブログを読んでいただくことで、稲刈り後の筋肉痛が少しでも緩和される助けになれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
子供達にとっては待ちに待った楽しい夏休みに入りましたね。
夏休みの間、子供達のご両親が共働きの場合、お子さんだけを家に居らすのは不安もあるので、祖父母の方々が子供達の世話を引き受けられる場合が多いです。
お孫さんたちと過ごす時間が増えて、楽しい時間が増えますが、お孫さんたちのために動く時間も増えます。
そのことで、夏休みの間は、ガッツリお疲れになられる祖父母の方々も増えます。
特に負担が大きくなるのは、おばあさまです。
お孫さんたちの朝・昼・おやつ・晩の食事の用意のために、台所に立つ時間が格段に増えてます。
そのために、立ちっぱなしで調理することにより、腰痛を訴える方が増えます。
そこで今回は、台所に立つ時間が増えることで腰が痛くなる理由とその対処法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、夏休みの間、腰痛に邪魔されずにお孫さんとの楽しい時間を過ごすことができます。
台所で調理するため、前屈みの姿勢になることが多いですよね。
前屈みの姿勢は、腰への負担が普通になっている時より、1.5倍負担が増えるということが研究で報告されています。
調理中、腰へ1.5倍もの負担が増える前屈みの姿勢を安定させるために、重要な役割をするのが「骨盤」です。
「骨盤」は、上半身と下半身をつなげ、支える土台です。
その「骨盤」の後面には、姿勢を制御するために、たくさんのアンテナが存在し、腰や足などから伝わる情報を、脳へ伝え姿勢が制御されます。
長時間、前屈み姿勢で調理をすることで、「骨盤」の関節や靭帯、筋肉に過度に負荷がかかると、これ以上続けると腰周辺の組織が壊れてしまうと警告を発するために、骨盤にあるアンテナが「痛み」を発して体を守ろうとします。
そのために、同じ姿勢の台所作業を続けていると、私たちは腰痛を感じてしまうのです。
骨盤を原因とする腰痛は、女性の方が男性より2倍多く、特に30歳代と70歳代の女性に多いとも報告されています。
ですので、前屈みで調理作業を長時間していると腰痛を感じる女性の方は、「骨盤」と整えるためのケアする必要があります。
骨盤にあるアンテナの興奮を抑えるようにケアすることで、台所仕事による腰痛を緩和できます。
「朝食を作り終えて片付けたら、すぐ昼食で、それが終わったら夕食で、ずっと台所に立ってたら腰が痛くて・・・」と、小学生のお孫さんを1週間預かった70歳代女性がご来院されました。
週末には腰を伸ばすのもしんどくて、右太ももにも痛みが出て、何か内臓でも悪くなってないかと心配になる程。
もう来年は無理かもと弱気になってしまったと。
今回は自宅で世話したけど、来週は娘の家に泊まり込みで行って、おそらく台所作業を結構することとなるので、できるように何とかしてほしいとのことでした。
診させていただくと、骨盤が右にグッと捻れてしまって、体が右へ傾いている状態で、それをカバーするために首の位置もおかしくなっていましたので、これは相当しんどかったんだろうなと推し量れる事例でした。
治療で調整すると、腰が伸びやすくなって、行けそうな感じがすると喜んでいただけました。
治療後には、娘さんのところで泊まり込みする間、腰痛を予防するためのケア方法をお伝えしました。
台所で長時間作業することで、腰痛を引き起こす原因は「骨盤」にあると先ほど述べさせていただきました。
その骨盤を整えてるには、骨盤に関係が深いお尻、太もも、背中の筋肉へのアプローチが有効です。
台所作業の合間時間に、椅子に座ってできるストレッチを以下で紹介させていただきます。
やり方はとても簡単です。
椅子に座り、右膝を曲げて、右足を両手で抱える。
右足を抱えた両手で、左肩の方向に、胸に足をひきつける。
その状態を10秒間維持。
これを2回繰り返す。
左側も同じように行う。
椅子に座り、右足を膝を伸ばした状態で外側に広げます。
左足も外に広げて膝を曲げて足うらを床につけた状態をとります。
左右の広げた足の間に、体を前方に曲げる。
その状態を10秒間維持し、これを2回繰り返す。
左側も同じように行う。
椅子に座り、右肘を曲げて右腕を頭の後ろに回し、右手首を左手でつかみます。
次に顔を上に向けて、頭の後ろに回した右腕を後ろに押します。
その状態を10秒間維持し、これを2回繰り返す。
左側も同じように行う。
別角度
ただでさえ、暑さで体が疲れやすくなっています。
パワフルなお孫さんとの生活を送るために、腰痛によって支障がでないように、今回紹介させていただいたケア方法がお役に立てれば幸いです。
夏はこのケアの他に、水分の十分な摂取、睡眠時間の確保に注意いただき、お孫さんとの楽しい夏をお過ごしください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
梅雨ということで、雨が降って、晴れて、また雨が降っての繰り返しの天気ですね。
こんな天気が続くと、家の周りやお庭でグングン成長するのが“雑草”。
雑草への対応として江戸時代の農書「農業全書」では、
「上農は草を見ずして草を取り」
(優れた農家は草が地表に現れる前に草をとる)
「中農は草を見てから草を取り」
(普通の農家は草が生えてから草抜きをする)
「下農は草を見ても草をとらず」
(怠け者の農家は草が生えても草抜きをしない)
という格言を述べています。
この農書に書かれたように、こまめに土を混ぜ返して雑草が生えてこないように上農対応をしたいところですが、どうしても雑草が生えてから草抜きを始める中農対応となってしまいますよね。
草抜きをすると一面がキレイになるので、スッキリ感や達成感に満たされるとよくお聞きします。
しかし反面、座り込んで草抜きをしていると、体が痛くなってきて、でも途中で辞めるわけにもいかず、終わった頃には体がバキバキになって困ったと訴えられる方も多いです。
そこで今回は、草抜きに没頭できる疲れないしゃがみ方について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、これから夏の終わりまで長丁場となる雑草との戦いを切り抜けることができます。
草抜きする時にどんな体勢ですか?とお聞きすると、ひざや股関節をグッと曲げ込んだ「しゃがみ姿勢」でされる方が多いです。
健康な人にとっては、この「しゃがみ姿勢」は簡単にできると思われがちですが、全年代の約20%の人しか安定した「しゃがみ姿勢」を取ることができていないという研究報告がされています。
というのも、安定した「しゃがみ姿勢」をとるためには、「腰は後ろに反る」「骨盤は前に倒す」といった互いに相反した方向に動かす条件下で、体を折りたたむ必要があるためです。
腰と骨盤方向を意識せずになんとなく「しゃがみ姿勢」をとると、関節や筋肉がうまく折り畳めずねじれて、無駄な負荷がかかり痛みを発生させ、しゃがみ姿勢を解除した後でも体のバランスが崩れて疲労が残りやすくなります。
例えていうなら、服をたたむときに、服の縫い目に合わせてに畳めば、服はかさばらず、広げた時にシワも少なく、着心地も良いです。
しかし、無秩序に服をたたむとかさばり、広げた時にはシワクチャで、着心地も悪くなってしまいます。
腰や骨盤を意識して、キレイに体を折りたためられれば、安定した「しゃがみ姿勢」が取れることで、草抜きをしても、体への負担を減らすことができます。
安定した「しゃがみ姿勢」をとる条件である
「腰は後ろに反る」
「骨盤は前に倒す」
を、意識しておこなうのはなかなか難しいかと思います。
ですので、それをするための簡単にできるコツを紹介させていただきます。
①顔をあげてまっすぐ前を向いて、両手を握り合わせて前に突き出します。
そうすることで自然と「腰は後ろに反る」「骨盤は前に倒す」姿勢になります。
②軽くひざを曲げます。
③その状態のまま足の裏を地面に押し付けるイメージで、ひざと股関節を曲げてしゃがみます。
しゃがみましたら、そのまま草抜きを始めてください。
そして正しい「しゃがみ姿勢」を維持するためにも、草抜きを30分したらいったん立ち上がって、①〜③をおこなってしゃがみ直してください。
草抜きは何も考えずに没頭して行えるから好きだと言われる方も多いです。
キレイにもなるし成果もみれるし、精神的に良い活動のように思えます。
ただ、いったんやりだすとやり切るまで終えられない作業となりがちなので、体への負担はどうしても大きくなってしまうのも感じます。
これからますます草抜きをする回数が増えていくと思われますので、少しでも楽しくスムーズにできるように今回紹介させていただいたことが皆さまのお役に立てれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
疲れる家事ランキングをみると、1位「風呂掃除」2位「トイレ掃除」3位「床拭き」4位「食器洗い」5位「料理」という結果がでています。
その中でもやっていると腰が痛くなって困ると訴えが多いのが、「食器洗い」です。
「食器洗い」をおこなう一回あたりの平均時間は20分。
食器あらいを1日2回おこなうとして、年間236時間も費やします。
一回あたりの時間は短くても、毎日コツコツ腰に負荷をかける食器洗いの動作を積み重ねれば、腰痛が引き起こされるのも無理はありません。
そこで今回は食器洗いで腰を痛めないための体の使い方を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、食器洗いをすることで腰が痛む煩わしさを回避できます。
「食器洗い」をおこなうとなぜ腰が痛くなるのでしょうか?
それは「食器洗い」をするときの体の使い方が原因となっています。
「食器洗い」をする時には、シンクの正面に立って、片手に食器、片手にスポンジを持って両腕をあげて、頭を前に突き出し、前屈みで作業をします。
両腕をあげて、頭を前に突き出すということは、両腕の重みが約6kg、頭の重みが約4kg、合わせて約10kgの重みを体が前に倒れないように腰で支えながら作業しなければならない。
さらに前屈みの姿勢は、真っ直ぐ立ている時より約1.5倍もの負荷を腰にかけるという研究報告がされています。
つまり、「食器洗い」は、「体の重み+前屈み」が合わさり腰に負担をかけてしまい、腰痛を引き起こしてしまうのです。
70歳女性の方が、洗い物をしていると腰が痛くなると訴えられて来院されました。
「主人と2人分の洗い物やから大した量ではないけど…」
「痛くなってくるから途中で座りたくなる…」
「前はこんなことなかったんやけど歳のせいかな…」
と現在の状況をお話しいただきました。
ご主人が家事に協力的なので、体がしんどい時には代わりにやってもらえるそうなのですが、できれば迷惑かけずに自分でやりたいとご希望。
治療後は腰の痛みが軽減したのを感じていただいたようで、これをキープするにはどうしたらいいのですか?とご質問いただいたので、食器洗いのときに腰への負担を軽減できる体の使い方のコツをお伝えさせていただきました。
そうすると、患者様から食器洗い作業後のセルフケアはしていたが、作業中の工夫は今までしていなかったと。
患者様からそのような感想を聞いて、食器洗いに限らず、体の負担を軽減できる家事のやり方を積極的に発信していかなければならないと改めて思わせていただいた事例でした。
食器洗いをする際に、キッチンの前に両足をそろえて前屈みの姿勢でいることが多いと思われます。
この姿勢では、上半身と下半身をうまく連動して使えず、腰に負担をかけやすくなります。
その負担を軽減するためには、2つのポイントがあります。
食器洗いは、手でするので下半身との連動にあまり気にしないと思います。
しかし、食器洗いによる腰痛を防ぐには、ボクシングや空手の構えのようなファイティングポーズを基本姿勢にしておこなうことをお勧めします。
というのもファイティングポーズは、耳・肩・腰が一直線になり、重心が安定して、作業による負担を体にかけにくくします。
試しに、両足を横に開いてパンチするのと、両足を前後に開いてパンチしてみて、どちらがより安定し、より腕に力が乗るか感じてみてください。
おそらく、両足を前後に開くファイティングポーズのほうがより安定して腕に力が乗せられると思います。
では、食器洗いをするときにしてもらいたいファイティングポーズの取り方ですが、
・右利きの人は右足を前にだす
・食器を持つ位置を体の正面から横にずらす
・骨盤の出っ張りの前あたりで洗らう
という感じでやってみてください。
ベテランのクリーニング職人さんの作業している映像を見ていると、右手に持ったアイロンを動かすと同時に、下半身を揺らしています。
手を使う作業の時は、そのような動きをしたほうが効率的に体が使えると体得されているのだろうと見受けられました。
食器洗いもこのような体の使い方をすれば、より効率的に体に負荷をかけずに作業ができます。
食器を洗うときのコツは、スポンジを持った右手だけ動かすのではなく、対角線上の左のお尻をフリフリとリズムカルに揺らしながらやることです。
そうすることで、食器洗いに関わる腰周辺の筋肉の緊張をほぐして、腰痛を引き起こしにくくします。
こういった体の使い方は、家事全般で共通して腰痛予防として使えますので、ぜひ実践してみてください。
料理をしてご飯を食べれば、食器洗いはどうしてもついてまわります。
避けては通れない毎日おこなう食器洗いをスムーズにできるように、今回紹介させていただいたことが皆さまのお役に立てれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
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