- Blog記事一覧 -料理を盛り付ける仕事で手首を使いすぎて腱鞘炎が…、手首の痛みがでた痛みの理由と解消法
40歳女性の方が、手首の痛みで来院されました。
飲食業にお勤めの方で、スープをレードルですくったり、しゃもじでご飯をよそったりするたびに、手首の親指側に痛みが発しているするのでお困りだと。
最初は、利き手の右手首が痛んで作業がしにくかったんで、左手でかばいながらやっていたら、今度は左手まで痛くなってきたそうです。
病院に行くと、腱鞘炎だと言われ、なるべく使わないようにと言われたが、仕事なのでそうもいかなくて困っているとのことでした。
今回、ご相談いただいた患者様のように、料理をよそったり盛り付けたりと繰り返し手を使う作業をされる方は、親指側の手首の痛みを訴えられる方が多いです。
そこで、今回は、飲食業の盛り付け作業によって親指側の手首の痛む理由とその対処法について紹介させていただきます。このブログを読んでいただけることで、手首の痛みを解決できます。
スープをレードルですくったり、しゃもじでご飯をよそう作業は、親指を中心に道具を握り込み、手首を手のひら側と小指側の方向に曲げます。
そうすると、肘や前腕から親指へとつながっている筋肉を骨に付着させるための腱が、手首の骨の上を滑りながら押し付けられるように引き伸ばされます。
料理の盛り付け作業をなん度も繰り返しおこなううちに、前腕を回旋させる動きが悪くなることと手のひらの筋肉が硬くなることがあります。
そうすると、前腕から親指へとつながっている筋肉を骨に付着させるための腱が、手首の骨の上を滑る際の摩擦力や圧迫力が増加して、炎症が発生して痛みが生じまいます。
炎症を起こした手首の部分へアイシングをすることで、短期的には軽減できますし、安静にしていれば治ってきます。
しかし、仕事で使わざる得ない場合は、使いながら治していく必要があり、手首のサポーターなどしてもなかなか治癒できない場合が多いです。
ですので、手首のみのアプローチだけではなくて、前腕の動きのや手のひらの筋肉への改善するためのアプローチが必要です。
親指側の手首の痛みを改善するためには、前腕と手のひらの筋肉へのアプローチが必要です。その方法を以下で紹介させていただきます。
前腕にある筋肉が働き、手のひらを下にしたり上に向けるような、回転する動きができます。
この動きに制限があると、親指側の手首に負荷がかかりすぎることで痛みが発症します。
ですので、この前腕の動きを解消するためには、前腕の皮膚の動きをよくする必要があります。
皮膚は皮膚の下にある筋肉につながっており、皮膚を刺激することで、筋肉の柔軟性が上がります。
その際には、皮膚を動かす方向が重要になります。
前腕の皮膚を動かすことで、前腕の筋肉の柔軟性を上げて、前腕がスムーズに回転して手首への負担を減らすことができます、
その方法は以下の通りです。
手のひらを下に向けて、ひじの下あたりに手を当てます。
当てた手で小指側から親指側に向けて皮膚を伸ばすようにスライドします。
その操作を5回おこなってください。この同じ操作を、前腕全体におこなってください。
手のひらを前に向けて、ひじの下あたりに手を当てます。
当てた手で親指側から小指側に向けて皮膚を伸ばすようにスライドします。
その操作を5回おこなってください。この同じ操作を、前腕全体におこなってください。
手のひらの筋肉が硬いと、前腕から親指へとつながっている筋肉を引っ張り、結果、手首に負荷をかけてしまいます。
手のひらの筋肉を緩める方法も、手のひらの皮膚を伸ばすことでおこなえます。
手のひらの親指側にあるふくらみに、反対の手の親指を当てます。
当てた反対の手の指を、親指の付け根に向かって、皮膚を伸ばすようにスライドします。
その操作を5回おこなってください。
手首をテーピングでサポートすることで、手を使う作業する際に疲れにくくなり、結果、手首の痛みがおこりにくくなります。
その方法は、以下の通りです。
伸縮性の幅5センチのテーピングを12から15センチの長さで切ります。
テーピングを左右に引っ張りながら、手首の下(手のひら側)から押し上げるようにあてて貼ります。
同じ方法で、1センチほど下にずらしてもう一枚のテーピングを重ねて貼ってください。
通常、テーピングは引っ張って貼らないのですが、この場合のみ張力が必要なため引っ張って貼ります。
テーピングを貼る圧迫力で、血流が制限されないように、手首の上(手の甲側)に隙間が開くように貼ってください。
仕事でなくとも、服を着たりコップを持ったりと、日常生活において手首は使います。
手首が痛いと、一々の動作がスムーズにできずストレスとなります。
今回、紹介させていただいたことが、制限されることがなく手首を使って日常生活を送るための皆様の助けになれば幸いです。
それでも、手首の痛みが取れないようでしたら、一度、お近くの治療院で治療を受けられることをおすすめします。
当院でも、手首への施術をおこなっておりますのでご相談ください、当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
当院のブログでは、他に手首の痛みに関する対策を書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広