- Blog記事一覧 -ピロリ菌の洗浄後でも起こる胃の痛みへ効果的なツボ3選
40歳代女性の方が、胃の不調を訴え、ご来院されました。
1カ月前ほどに、あまりにも胃の痛みが続くので、病院で胃カメラの検査を受けたそうです。
その検査で、胃にピロリ菌がいたことがわかり、洗浄治療を受けたと。
これで胃の痛みがなくなるかと思ったが、不定期で胃に圧迫感や痛みがでている状態。
特に、朝、起きたときから、胃が痛いと、その1日が、ずっと調子が出なくて困っているとお話しいただきました。
仕事も忙しいし、子供も受験なので、このままでは、体も気持ちもつらいので、なんとかしてもらおうと思ったことが、来院する動機となったとのことでした。
ピロリ菌が、長期的に胃に入ると、「萎縮性胃炎」を起こしやすくなり、治療後もしばらく続くとされています。
今回、来院された患者様のおなかを触らせてもらうと、おへその右横とその下あたりが、硬くなっていました。
これは、胃の不調があるときにでる、特有の反応です。
また、背中の真ん中も、筋肉の緊張が出ていました。
これも、ちょうどおなかの中に胃がある位置です。
内臓の不調は、背中の内臓が位置するところに反応が出やすくなります。
また、胃の動きを調整する神経は、首から出ています。
胃の不調があると、その神経を通して、首や肩の筋肉を緊張させて、肩こりや首こりを引き起こしてしまいます。
当院の施療では、その反応している部分に施術をほどします。
治療後は、
「胃が痛くて背中が伸ばせなかったのに、体がそれるようになりました」
と喜びの感想をいただきました。
さて、ピロリ菌による萎縮性胃炎の症状が、数週間から数カ月、治癒に時間がかかります。
当院でもその治癒が早めるように、お手伝いをさせていただきますが、この患者様のように、不定期で胃の痛みが出てお困りになることがあるかと思います。
そこで今回は、ピロリ菌によって起こる萎縮性胃炎についてとその対処法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただけることで、朝、胃の痛みが起こったときに、対処できることで、その日を快適にすごせます。
ピロリ菌による萎縮性胃炎について、以下で紹介させていただきます。
ピロリ菌は、私たちの体の中に住むさまざまな細菌やウイルスなどの一種です。
ピロリ菌の感染経路は、もともとピロリ菌を持っている人の、唾液やくしゃみなど接触や、ピロリ菌が含まれている食べ物や水から感染します。
ピロリ菌は、鉄も溶かせるほど強い消化液である胃酸にも耐えることができます。
これによって、厳しい環境でも生き残り、胃の中に留まることができます。
胃酸を除けば、胃のなかは暖かくて食べ物も入ってくるので、ピロリ菌にとっては、胃のなかは、住みやすい環境です。
ピロリ菌が胃に付着すると、体がピロリ菌を異物と認識して、攻撃することで胃に炎症がおきます。
また、ピロリ菌自体がだす物質により、胃を傷つけます。
こういった活動をするピロリ菌が、胃のなかで増えることで、胃の調子を悪くし、胃がんの原因となったり、「萎縮性胃炎」を引き起こします。
ピロリ菌が胃に感染して、数が増えると、胃の内側に炎症がおきます。
胃の粘膜が傷つき続くと、胃が縮んでしまいます。
萎縮性胃炎の症状としては、
・胃の不快感や痛み
・ 食後の胃もたれや満腹感
・吐き気やおうと
などがが起きます。
病院での治療法としては、胃の洗浄、抗生物質や胃酸を抑制する薬が処方されます。
治癒までの期間は、適切な処置を受けても、完全に治癒するまでには、数週間から数カ月かかる場合があります。
ピロリ菌への処置をした後でも胃の痛みが出る場合に効果的なツボを紹介していきます。
各ツボを押さえる際の注意点があります。
まず、ツボを刺激するときには優しくおこなうことです。
胃が敏感になっているときに、強い刺激を与えるとかえって胃の機能が低下します。
そうすると、胃の内部を守る粘液が減り、ますます胃の痛みが増幅します。
「手当」という言葉があるように、触れているだけでも痛みは、緩んでいきますので、気持ちいの良いぐらいか、指を置いておくだけの圧で刺激してください。
刺激するときに、一緒にやってほしいことが、深呼吸です。
深呼吸をすることで体がリラックスして、ツボの刺激が入りやすくなります。
ただし、深呼吸も、口笛を吹くように、音を立てておこなうのは避けてください。
口笛を吹くように、音を立てて深呼吸をおこなうと、体が緊張してしまいます。
ため息をつくようなイメージで、深呼吸をしてください。
では、以下で胃の痛みに効果のあるツボを紹介させていただきます。
みぞおちとおへそを結んだ線のちょうど真ん中に位置します。
おへそから指の3本分の幅の外側に位置します。
ひざのお皿の下から指4本分下で、スネの骨の外側のくぼんだところに位置します。
胃は、食べ物を消化する働きがあるため、休ませることができません。
そのため、胃を痛めたとしても、回復が遅れます。
胃が不調になると、今回ご来院いただいた患者様のように、体のさまざまな部分に症状を引き起こします。
それを軽減するためにも、今回のブログで紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
それでも解消しないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも、今回のお悩みについての施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
他に胃腸に関するブログを書いておりますので、そちらも参考にしていただけると幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広