- Blog記事一覧 -お仕事中にできる!お尻の痛み解消法3選
中腰で仕事をしてるとお尻がピキッと痛くなって、顔をしかめながらお尻をポンポンとこぶしでたたいたりしてしてませんか?
お尻の痛みが頻発して仕事に集中できないので、病院で診てもらうと、
「坐骨神経痛ですね~」
と湿布と痛み止めを処方してもらっても、なかなかお尻の痛みが治らない・・・。
お尻に痛みを訴える人の率は実はすごく高く、製薬会社のグラクソ・スミスクラインによる「ペインインデックスリサーチ2014」のレポートでは、
『身体に痛みを覚えた人々のうち50%の人がお尻周辺に痛みを経験しています』
と報告されています。
また、中腰は普通に立っているときに比べ「1.5倍」の負荷をお尻周辺にかけてしまいます。
そのため中腰での仕事をされている方は、お尻の痛みを訴える方が多い。
中腰での仕事を続けていると、お尻の痛みがなかなか治らないので、このままだったら将来大丈夫かな?とだんだん不安を感じてしまいます。
そこで今回は、お尻の痛いだるさを解消するための方法を紹介させていただきます。
これを知ってただくことで、お尻の痛みから解放され、家事や仕事など生活を支障なく送ることができます。
人間の筋肉の中で一番大きい筋肉は、
「大殿筋」
とよばれるお尻の筋肉です。
これは「4足歩行から「2足歩行」に人間が進化し発達したためです。
また、お尻は上半身と下半身の継ぎ目に位置します。
お尻の筋肉は、いわば上半身と下半身をつなぐネジのような役割をしています。
お尻の筋肉が硬すぎず柔らすぎず状態でいることが、ちょうどいい感じのネジの締め具合となり、上半身と下半身の連動がスムーズになり、体の動きが安定します。
以前プロゴルファーの体を診させていただいたことがあるのですが、お尻の筋肉の発達が特に素晴らしかったです。
その筋肉の質もゴムボールのように硬すぎず柔らかすぎず弾力があり、これだからあれだけの打球ができるのだなと納得した経験があります。
お尻は左右に分かれていますが痛くなる時は、片側のお尻だけ痛くなることが多くないですか?
これは体を使う際に、片方のお尻の筋肉に負荷がかかっているためです。
片方のお尻の筋肉に負荷がかかる原因はずばり、
「姿勢のゆがみ」
のためです。
姿勢のゆがみは、建物の立っている地面が斜めになっている状態のようなものです。
例えば、肩・背中が右に傾くと、腰・お尻が反対側の左に傾いて倒れないように踏ん張るようバランスをとります。
このように姿勢がゆがむと、体の中に踏ん張る箇所がでることにより、その個所に負荷がかかりすぎて痛みがでます。
前章でも述べましたが、お尻の筋肉は人間の体の中で一番大きい筋肉です。
大きいということは、それだけ負荷がかかりやすいため筋肉が発達した箇所なのです。
ですので姿勢がゆがむと、お尻が体のバランスをとるために踏ん張る率が高い。
それも多くは、お尻の左右の筋肉に同時に負荷がかからず、片側のお尻の筋肉に負荷をかけ踏ん張ることが多い。
そのためお尻の痛みの多くは、片側に発症することが多いのです。
姿勢がゆがむことで、倒れないようにするためには、特にお尻の筋肉が踏ん張らないといけない。
踏ん張ったお尻の筋肉に負担がかかり硬くなってしまいます。
筋肉が硬くなると、血の流れが悪くなります。
血は流れることで、体に酸素や栄養・体温を運び、体から出たごみを回収してくれます。
それが滞ると、お尻の筋肉に負荷がかかることのダメージを回復する機能が低下して、やがて痛みが発生します。
ですので、なるべく片方のお尻に負担がかけず、血の流れを良くするためにも、姿勢を整える必要あります。
姿勢を整えると、自然とお尻のイタだるさは解消されます。
しかし、仕事が終わって疲れて家に帰って、姿勢を整えるためのストレッチや体操はなかなかしんどいですよね。
ですのでお仕事中にできる姿勢を整える方法を、次章で紹介いたします。
ひざのお皿とつま先を、
・立っているとき
・座っているとき
・歩いているとき
にまっすぐになるようにそろえてください。
そろえることで、足裏からひざ・股関節・腰への筋肉、関節の連動がスムーズになり、姿勢が自然と矯正されます。
足を肩幅にひろげて、鼻→喉仏→みぞおち→ヘソ→股間が一直線になっているイメージで、体の中心を意識して立つ
かかとを地面から上げて、体を上に持ち上げる
そのまま脱力して、かかとを地面に落とす
これを10回ほど繰り返してください。そうすることで姿勢は自然と矯正されます。
イスに座って、足を肩幅ぐらいにひろげ、手はひざの上に置く
ひざに手を置いたまま体を前に曲げる
そのままお尻を上げる
ひざにおいて手で体を支えながら、背筋を伸ばしながら立ち上がる
これを3回ほど繰り返すことで、自然と姿勢が矯正されます。
私は30歳ごろ、中腰の仕事でお尻周辺の筋肉を酷使して、きついお尻の痛みが続いて苦労しました。
姿勢を整えるようになってからは、お尻の痛みが減っていき今ではほとんどありがたいことに発症することはなくないりました。
自分の姿勢がどうなっているのかは、自覚がなかなか難しいので、今回紹介させていただいたことを仕事中にしていただくことで、自動的に姿勢がリセットすることができます。
そうすることを繰り返すことで、お尻の痛みが軽減しお仕事に集中することができます。
お仕事をしているとお尻の痛みが発症して困る方々に、今回紹介させていただいたことがお役に立てれば幸いです。
監修 柔道整復師・鍼灸師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広