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ラジオ体操のメリットとリスク: その効果的な取り組み方

2024.02.27 | Category: 予防,体操・ストレッチ,体温,冷え,寝起き,日常生活の動作,水分,生活習慣,疲労,睡眠,筋肉の損傷,筋肉痛,肉離れ,脇腹の痛み,関節

 

昭和3年に作られたラジオ体操は、現在でも国民の体操として親しまれています。

子供の頃から親しんでいる体操なので、久しぶりにおこなっても、すぐにできてしまうほど体に染み込んでいます。

日本人のラジオ体操の体の染み込み具合は、ラジオ体操の音楽を聴くだけで、脳が活性化するという研究報告があるほどです。

そんな国民の体操であるラジオ体操は、健康への効果が高い反面、しっかりおこなうと、息が切れるほど激しい運動です。

また、一生懸命やりすぎることで、体を痛めてしまうことも少なくありません。

そこで今回は、ラジオ体操をおこなうメリットとリスクやおこなう上での注意点について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、体を痛めることがなくラジオ体操によって、健康を増進できます。

 

 

 

ラジオ体操をおこなうメリットとリスク

 

ラジオ体操をおこなうことのメリットとリスクを以下で紹介させていただきます。

 

ラジオ体操のメリット

ラジオ体操をおこなうことで体の健康に与えるメリットとして、

 

・全身を動かすことによる体力の維持

・血流の促進

・骨粗しょう症の予防

・呼吸機能の向上

・胃や腸の働きが改善

・肩こりや腰痛の解消

・脳の活性化

 

などあげられます。

 

ラジオ体操をおこなう際のリスク

ラジオ体操をおこなう上で、体を痛めてしまう可能性

 

ラジオ体操をおこなう時間帯

朝の寝起きは、体温も低く、睡眠中に体を動かさないため、関節や筋肉が一日で最も硬い状態です。

朝におこなうことが多いラジオ体操を、活動モードになっていない体で行ってしまった場合、筋肉や関節への負荷が大きくなり、体を痛めてしまう可能性があります。

 

反動をつけすぎる

ラジオ体操は、音楽にのってリズムのって連続でおこないます。

そうすると、ラジオ体操が進むにつれて、反動をつけて体を伸ばしたり、曲げたり、ねじったりすることで、関節や筋肉を痛めてしまいます。

 

水分の不足

寝ている間に、呼吸や汗をかくことで、朝は体の水分量が低下しています。

その状態で、ラジオ体操でしっかり体を動かすと、筋肉を痛めてしまう可能性があります。

なぜなら、筋肉の72パーセントは水分で構成されているため、水分が不足すると柔軟性や機能が低下するためです。

 

跳ぶ動作による負荷 

ラジオ体操には、跳ぶ運動があります。

跳ぶことは、体重の約5倍の負荷が体にかかります。その衝撃に、筋肉や関節が耐えられない場合、体を痛めてしまいます。

このような要因が、単独もしくは複数に重なることで、ラジオ体操中に負傷する可能性が出てきます。

 

 

 

ラジオ体操で体を痛めた実例

 

70歳代の女性の方が、脇の痛み当院に来院されました。

きっかけをお聞きすると、せっかく体を動かすためのラジオ体操なので、全力で一生懸命やっていたら、急に脇が痛くなったとのこと。

息を吸うたびに脇が痛くて、心配になって、整形外科でレントゲンを撮ってもらったそうです。

結果的には、骨には異常がなくて、湿布と痛み止めをもらったけれども、呼吸がしづらくて、困っているということでした。

検査してみると、ろっ骨を動かして呼吸を促進させる筋肉がかなり緊張して、そのためにろっ骨の可動性が低下している状態でした。

呼吸に関わる部分に整体と鍼の施術を施した後は、呼吸が楽になったというお言葉をいただきましたが、ラジオ体操でこれほど体を痛めてしまうこともあるのだという事例を体験しました。

 

 

 

ラジオ体操をする際に体を痛めないための注意点

 

ラジオ体操をフルにおこなうと、約400もの筋肉を、連続で短時間に動かします。

それだけの負荷がかかるラジオ体操をする際の注意点を以下で紹介してきます。

 

体温を上げる

筋肉の活動は、深部体温が38度になると筋肉の機能が活動しやすくなります。

ラジオ体操をする前に、朝食を取ったり、朝風呂に入るなど、体温を上げることをおすすめします。

体温を上げる方法は、以下の当院のブログで詳しく書いておりますので、参考にしてください。

冬の健康戦略:体温を上げて感染症から身を守る方法

 

余裕をもって動かす

筋肉は、限界以上に伸ばしすぎたりねじると、かえって危険を感じて体を守るために、硬くなってしまいます。

筋肉や関節に痛みを感じるほど、全力で伸ばしたりねじったりすることを避けて、6から8割程度の力加減で、余裕をもっておこなってください。

 

水分を摂取する 

朝、起きた際に、200〜300mlぐらいの水分、できれば、常温か温かい白湯やお茶をを摂取してください。

水分を飲んでから吸収されるまでには、30分ほどかかります。

ですので、ラジオ体操をおこなう30分前までには、水分をとてください。

また、ラジオ体操をした後にも、忘れずに水分をとってください。

 

ジャンプは避ける

ジャンプは心肺機能を上げることができる運動です。

しかし、体への負荷も大きい運動でもあります。腰やひざに不安を抱える方は、ラジオ体操のジャンプするシーンは、無理せずに足踏みに切り替えてください。

 

 

 

まとめ

 

ラジオ体操は、準備運動というイメージがあります。

しかし、ラジオ体操を3〜5回もすれば、1日に必要な運動量に達するというほど、体に負荷をかける体操です。

朝、健康の増進のためにおこなうのでしたら、全力でおこなうよりも、少し余裕をもって、ゆったりとおこなうことをおすすめします。

そのためのポイントとして、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでもラジオ体操をするたびに体に痛むようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、体を動かすことで起こる筋肉痛への対策のブログも書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

稲刈り後に体中が筋肉痛に・・・、その原因と解消法

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広


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