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サンダルでの歩行がもたらすひざの内側の痛みとその解消法

2024.01.18 | Category: 予防,日常生活の動作,歩き方,生活習慣,膝の痛み

 

 

おしゃれなサンダルであるクロックスは、2007年から3年間で300万足も売り上げたほど、日本で大ブームとなりました。

それ以来、さまざまなメーカーが、さまざまなバリエーションのサンダルを作られ、日常生活に浸透しています。

室内のお仕事の方などは、仕事の靴としても使われている方が多いです。

仕事靴としても、靴自体が軽いことや、ヒモ靴のようにカカトを入れるときのわずらわしさがないこと、また、長時間、はいていても蒸れにくいなど、たいへん便利です。

しかし、保育士さんや介護士さんなど、歩き回るご職業の方が、サンダルを、長時間、はくことで、ひざの内側の痛みを訴える方が多いです。

ひざに痛みがでると、歩くことはもちろんん、ひざの曲げ伸ばしもスムーズにできず、仕事に支障がでてきます。

そこで今回は、長い時間、サンダルをはいて歩き回るお仕事の方が、ひざの内側が痛くなる理由とその予防法を紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、サンダルによって痛めたひざの内側の痛みを解消できます。

 

 

 

サンダルで歩き回ることでひざの内側が痛む理由

 

正しい歩くフォームは、ひざになるべく負荷をかけないよういできています。

そのフォームがサンダルによって崩れることで、ひざの痛みを引き起こします。

どのようにサンダルによって、歩くフォームが崩されているのかを以下で紹介させていただきます。

 

歩行のフォーム

歩くときの一連の動作は、足が地面に触れて、次に同じ足が地面に触れるまでがサイクルです。

そのサイクルは、大きく2つに分かれていて、右の足も左の足も地面についている時期と、片足が地面から浮いている時期です。

細かく説明すると、これを右足と左足の単語を使って、以下のように説明してみました。

 

①歩行サイクルで両足が地面についている時期

右足 歩行サイクルの始まりで、右足の足の裏が、段階的に地面に触れていきます。

左足 同時に、左足は地面に触れてはいますが、浮き始めて、前に進むための準備をしています。

 

②歩行サイクルで片足は地面から浮いている時期

右足  右足の足裏全体が地面に触れ、右足だけで体を支えます。  

左足 左足が地面から浮き上がり、進む方向に向かってスイングします。

 

③歩行サイクルで両足が地面についている時期

右足 右足は地面に触れてはいますが、浮き始めて、前に進むための準備をしています。

段階的に地面に触れていきます。

左足 浮かせた左足は地面に着地して、左足の足の裏が、段階的に地面に触れていきます。

 

④歩行サイクルで片足は地面から浮いている時期

右足  右足が地面から浮き上がり、進む方向に向かってスイングします。  

左足 左足の足裏全体が地面に触れ、左足だけで体を支えます。

 

①に戻る

 

このように、①から④のような流れで、両足が地面についている時期と片足で立っている時期を繰り返して、人間は自然な二足歩行動作を実現しています。

 

歩行時のひざにかかる荷重

歩行時には、股関節・ひざ関節・足関節の構成上、ひざの内側に体重の3倍の負荷がかかります。

ひざの内側に3倍もの負荷がかかりますが、一般的には、この程度でしたら耐えられるだけの強さを、ひざの関節は持っています。

 

サンダルでの歩行の特徴 

サンダルでの歩行は、足首がしっかり固定されません。

なので、歩く際には、サンダルが脱げないように、足の指を曲げて、つま先をすくいあげるように歩く必要があります。

そうすると、通常の歩き方より、股関節とひざ関節をあげて歩くフォームになる。

そのフォームでは、歩行のサイクルの、両足が地面についている時期が減り、片足で立っている時期が増えます。

つまり、サンダルで歩いていると、歩行中、片足で体重をささる時間が増え、両足で体重を支える時間が減るということです。

結果、サンダルで歩くとひざに負荷を、よりかけることなり、ひざの痛みを発症してしまいます。

また、人間の足の構造では、普通に歩いていても、ひざの内側に負荷がかかります。

その上に、サンダルで歩くことで、ひざの内側に負荷をかけ続けることともなるので、ひざの内側の痛みが発症しやすくなるのです。

 

 

 

サンダルで歩き回ることでひざの内側が痛みへの予防法

 

室内で歩き回るお仕事でしたら、何かしらの靴を履く必要があります。

ひざを痛めないための靴の条件として、

 

・足が着地時への衝撃を緩和する適度なクッション性

・ヒールの高さが3センチ以下

・かかとや足首が安定している

・足の甲へのフィット感

 

があげられます。

靴としては、ウォーキングシューズのヒモ靴がベストです。

ヒモ靴をはくときには、ひもをゆるめて足を入れ、そのままの状態で足首を90度にして、かかとを床にトントンと打ちつけて、靴の後方にカカトを合わせます。

そして、靴ヒモを結んで、足の甲にフィットさせます。

どうしてもサンダルでしかダメな場合、カカトを引っ掛けることができるヒールバンド付きのものを選択をしてください。

つまり、結局のところは、サンダルが脱げないようにつま先を引っ掛けるような歩き方にならないように、靴の選択をしてください。

そうすることで、室内の仕事で歩き回ることによって、ひざの内側を痛めることを予防できます。

 

 

 

まとめ

 

靴を脱いだり履いたりする室内の仕事ですと、サンダルはとても便利で効率的です。

ですが、ひざは日常生活をスムーズにおくるうえで、非常に重要な役割を担います。

ひざを大切に扱うためにも、ひざへの負担が少ないような靴の選択をしてみてください。

今回のブログが、皆様のそのお役に立てれば幸いです。

それでもひざの内側の痛みが解消されないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みの方への施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

また、他にひざの痛みへの対策についてのブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広


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