- Blog記事一覧 -「40歳ごろにみられるひざの痛み・違和感の原因と予防法」

「40歳ごろにみられるひざの痛み・違和感の原因と予防法」

2018.11.12 | Category: 膝の痛み

多くの患者さんを診ていると感じるのは、体質や体力・健康がガクンと変わるのが40歳代。身体に対する頭の中のイメージと実際の身体の動きのギャップに苦しみます。仕事や家事など忙しい40歳代、ちょっと無理すると首や肩、腰の痛みがでてきます。その中で気を付けてほしいのが

 

「ひざの痛み」

「ひざの違和感」

 

です。長時間歩行や立ちっぱなしでひざの内側が痛んだり、イスに座る・立ち上がる時にひざの曲げ伸ばしがスムーズにできなくなっていることはないですか?なんとか今現在は動けていますが、なんか不安ですよね。

 

私は剣道をやっていますが、稽古の時は必ず膝を最大に曲げる“蹲踞(そんきょ)”という動作を取ります。お相撲の取組前にとる動作ですね。40歳代ごろからその蹲踞の姿勢が前ほどスムーズにできなくなり、ひざに違和感があります。ご高齢の剣道の先生が蹲踞や正座ができず困っておられる姿を子供の頃から見てきているので、自分にも回ってきているのかと思うと怖くなります。

 

そこで今回は、40歳ごろからみられるひざの痛み・違和感の原因とその予防法についてご紹介させていただきます。

 

このことを知っていただくことで、ひざの痛みや違和感を軽減し、不安を解消することができます。

 


【原因】

40歳ごろからおこるひざの痛み・違和感の原因はずばり、

 

「変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)の初期段階」

 

です。どんな仕事や日常生活であれ、40歳代にはいればひざの骨の表面にある“軟骨”が劣化します。その劣化した軟骨同士がこすれ・あたることで、ひざ関節表面がざらつき、関節の中に細かいかけらが発生します。これがひざに痛みや違和感をもたらし、将来ひざの骨が変形する「変形性膝関節症」につながっていきます。

 

実際、ひざの痛みの代表格「変形性膝関節症」の痛みがある女性は全国で610万人、男性は210万人いると推計されているように、誰もがなる可能性があります。

 

 

【症状】

変形性膝関節症の初期段階の症状として、

 

・歩き始め、立ち上がりの開始時のみ痛みが発生して、休むといたみがとれる

・朝起床時にひざがこわばって動かし辛い

・膝が重だるい

 

などがあります。動かすこともでき、痛みもしばらくすると取れるので見逃しがちです。変形性膝関節症が重度になると、ひざに水がたまり、激しい痛みやひざの骨の形が進むことで曲がらなくなり、人工関節手術をせざる得ない状況になる場合もあります。

 

また、ご高齢者の介護を要する原因の約20%は変形性膝関節症のためというデータがでています。

 

【予防】

変形性膝関節症の初期段階におけるもっとも有効な予防法は、太もも周辺の筋肉トレーニングです。

 

1000人を対象に変形性膝関節症を調査したところ特に、

 

“大腿四頭筋(だいたいしとうきん)”

 

とよばれる太ももの前面の筋力の低下している方が、変形性膝関節症になりやすいという結果がでました。また、反対に“大腿四頭筋(だいたいしとうきん)”とよばれる太ももの前面の筋力が強い方は、変形性膝関節症になりにくいというデータもでています。

 

 

また、変形性膝関節症はひざ関節の内側に圧迫がかかりやすいのですが、それを矯正するためにお尻の筋肉でひっぱる必要があります。太ももの前面の筋肉と共にお尻の筋肉も鍛える必要があります。

 

人間の筋肉の中で一番容量が多いのがお尻の部分、2位が太もも前の部分です。多いということは、それだけ人間が日常生活を送る上で必要な部分だということです。人間と他の動物との違いは、2足歩行です。つまりひざ関節や股関節まわりの筋肉が必要であり、それが衰えると二足歩行がゆえに変形性膝関節症のような症状がでてしまいます。

 

50歳を境に筋力が落ち、変形性膝関節症が発症していると統計ででています。40歳代は変形性膝関節症の予備軍、グレーゾーンにはいっているのです。変形性膝関節症が完全に発症しないためにも、40歳代での筋力トレーニングが必要です。

 

筋肉トレーニングというと、たいそうでできそうにないと感じますが、今回はテレビをみながら寝転びながらできる方法をご紹介させていただきます。1セット10分ほどでできるので、隙間時間を利用しておこなってみてください。

 

①ふともも前の筋肉トレーニング

仰向けに寝て左ひざをたてる

 

 

 

右足をゆっくり伸ばしたまま、カカトを床から10㎝上までゆっくり持ち上げる。5秒間その状態を維持したらゆっくり足をおろし、3秒休む。これを20回繰り返し、左足も同様におこなう。朝と晩にわけるなどして、1日2回おこなってください。

 

 

 

②お尻の筋肉トレーニング

右側が下に来るように横向きで寝て、下の右足のひざを90度にまげる。手は頭の下に引くなどして、楽な位置に置く。

 

 

 

左足を伸ばしたまま、カカトを床から10㎝上までゆっくりと持ち上げる。5秒維持したら、5秒かけておろし、3秒休む。これを20回繰り返し、右足も同様に行う。朝と晩にわけるなどして、1日2回おこなってください。

 

 

変形性膝関節症予防のための筋肉トレーニングの結果がでるのが、4週間すぎたごろぐらいからといわれ、続けていれば12週間後でも15%筋力が上昇しているというデータがでています。少なくとも1ヶ月は継続していく必要があります。

 

ひざの痛みがあるのに運動したら余計に痛みがでないのですか?という質問を受ける場合があります。確かに過度の運動はかえって炎症を起こして痛みがでる場合がありますが、適度な運動は“サイトカイン”という痛みの原因物質を減らす効果があります。目安の回数を書いていますが、身体と相談しながらおこなってみてください。

 


変形性膝関節症の原因となるひざ関節の表面を覆う軟骨の変形は、比較的ゆっくりと進行するのでなかなか気が付きにくいものです。将来をみすえてひざ関節に傷みや違和感がでてきたら、今回紹介させていただいた太もも周りの筋肉トレーニングをしていただいて、ひざを守っていただくことができれば幸いです。

 

それでもひざの痛みや違和感が取れないようでしたら、『接骨鍼灸院じんぎゅう』にご相談ください。将来ひざ関節に支障をきたさないようにお手伝いさせていただきます。

柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修


当院は完全予約制となっております。事前にお電話もしくはネットにて、ご予約お願いいたします。

 

ご予約は、電話番号 079-490-5955 よりお願いいたします。

 

ネット予約は、ホームページ(https://sekkotsushinkyu-jingyu.com/)よりお取りください。

 

治療中のため、電話にでられない場合もございます。折り返しお電話させていただきますので、お手数をおかけしますが、お名前とお電話番号を留守番電話へお願いいたします。

 

当日のキャンセルは、電話にてお願いいたします。

 

【診療時間】

月・水・木・金・土 11:00~21:00

日曜日 13:00~19:00

休診日 火曜日

 

講習会などにより、臨時で休診させていただく場合もございます.

ホームページ、お電話にてご確認のほどをよろしくお願いいたします。

 

【料金】

初診料 8000円

2回目以降 6000円

 

【アクセス】

〒675-0001

兵庫県加古川市新神野5丁目7-7 津田ビル1F-A

JR加古川線神野(かんの)駅から徒歩5分

フーディーズ神野・ゴダイドラック神野店に向かって右隣りのビル1階 左側手前のテナント

 

【駐車場】

1台駐車可能です。

当院がはいっている建物に向かって右隣りの駐車場。駐車場に入って左列の4番目が当院の駐車場となっております。


月別アーカイブ

カテゴリ一覧

アクセス情報

所在地

〒675-0008
兵庫県加古川市新神野5-7-7 津田ビル1F-A

駐車場

1台あり

当院に向かい右側に駐車場がございます。駐車場入り口より、左列4番目が当院の駐車スペースとなっております。

休診日

水曜日・日曜日

予約について

当院は完全予約制となっております。

治療中は電話対応ができない場合もございます。留守番電話へお名前・電話番号・診察番号をご伝言ください。後ほど折り返しご連絡いたします。
ホームページからネット予約も出来ますのでご利用ください。