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「子供が剣道中に、足の甲が痛いと訴えたら」

2018.08.11 | Category: 足の指の痛み

最近の少年剣道のレベルが高く、非常に驚かされることが多いです。

 

私たちの子供の頃に比べて、熱心な指導者が増えた・大会が増えた・稽古量が増えたということがレベル向上につながっていると感じます。

 

熱心なことは非常に良いことなのですが、稽古後に身体を回復できぬまま、稽古を続けているということも見受けられます。

 

そうなると、いくら回復力旺盛な子供であっても、身体にトラブルがでてきます。

 

子供の剣道による身体のトラブルの厄介なものの一つが、足の甲の痛みです。

 

その足の甲の痛みは、「疲労骨折」である場合があります。

 

そこで今回は、足の甲の「疲労骨折」の特徴について紹介させていただきます。

 

その特徴を知っていただくことで、子供の剣道による足の甲の「疲労骨折」を早期発見・早期治療につなげることができます。

 


【疲労骨折とは】

普通の骨折は、強い衝撃で一気に骨が折れます。

 

しかし疲労骨折は、骨の同じ部分に繰り返し力がかかることで、レントゲンでもとらえきれない小さい骨折がおき、それがつみかさなることで、やがてはっきりした骨折の症状をあらわします。

 

ある程度硬くて柔軟性がある針金(ハリガネ)でも、曲げたり伸ばしたりを同じ部分に繰り返すと、やがてポッキと折れてしまいます。イメージとしては、そのような感じで、ジワジワと衝撃が積み重なっておこる骨折です。

 

 

 

【疲労骨折の特徴】

特に、10歳代の子供に多く、稽古方法や稽古量が変化した後に起きやすい。

 

また、子供の骨折の特徴として、レントゲンではっきり写らないことも多く、診断が難しい。

 

 

 

【疲労骨折の症状】

最初は日常生活では痛みが出ないが、時々稽古の時だけ痛み、しだいに常に稽古の時に痛むようになります。その後日常生活でも、痛みが続くようになります。

 

軽い腫れと、ピンポイントで押すと強い痛みを感じるようになり、それが2~3週間続くようなら、疲労骨折の疑いがある。

 

 

 

【足の甲の疲労骨折の部位】

左右どちらの足でもおこるが、蹴り足の関係から、左足に多い傾向がある。

 

 

①第2・第3中足骨の中央部に最も多い。

 

 

②第2・第3中足骨の基部(カカトに近い側)は、治りが悪い。

 

 

③第4・第5中足骨の場合は治りが遅く、場合によっては手術。

 

 

④第5中足骨の基部(カカトに近い側)の場合は治りが遅く、場合によっては手術。ジョーンズ骨折とも呼ばれる。サッカーでは多く見られる骨折ですが、剣道では稀。

 

 

【疲労骨折の診断】

整形外科でレントゲン検査を受けても、1回目のレントゲン検査では写らないことが多い。

 

強く痛みがでた2~3週間後のレントゲン検査で、ようやく写り診断されるのが一般的です。

 

最初に痛みを感じたときから、だんだん痛みが強くなる場合は、診察を1度で終わらせず、もう一度診断を受けてください。

 

早期診断するためには、スポーツ専門の整形外科で、MRIかCTによる検査が有効となります。

 

 

 

【疲労骨折の診断後の対処】

疲労骨折は、その名の通り疲労による骨折です。疲労をとるには、安静が必要となります。

 

ポピュラーな①の第2もしくは第3中足骨の疲労骨折なら、1ヶ月の安静とその後1ヶ月の稽古調整で、復帰ができます。

 

ただ、レギュラーになるため・試合が近いなどで稽古が休めない事情があると思いますし、稽古ができないこともない骨折の痛みなので、軽く見て無理をしてしまいがちです。

 

疲労骨折が治るのを遅らせると、骨の変形や骨折部分がつながらなくなる可能性があります。

 

将来の剣道人生も見越し、目標を考えていただいて、かかりつけの医療従事者とも相談して、思い切って治療に専念するために稽古を休んでください。

 

 

 

【疲労骨折の予防】

稽古で足の甲に衝撃を集中させないために、足首・膝・腰といった関節や筋肉をクッションとするために、柔軟性が必要となってきます。

 

稽古前の準備運動はもちろん、稽古後のストレッチや整理体操を普段からこまめにすることが予防につながります。

 

 

 

【まとめ】

疲労骨折は、なかなか診断が難しい骨折です。普段の生活は支障がないだけに、軽く見てしまいがちです。稽古を休む勇気を持っていただいて、しっかり治してから稽古を復帰するようにしてください。

 

 

 

骨折が治った後でも、なかなか痛みが取れないようでしたら『接骨鍼灸院じんぎゅう』にご相談ください。足の甲だけの問題だけではない場合もございますので、身体を整える治療をさせていただきます。

柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修


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