- Blog記事一覧 -寝ているときに五十肩が痛む主婦の方にして頂きたいテーピング法
病院のほうで五十肩と診断をされたと、肩の痛みでご来院いただいた60歳代の女性の方に今一番お困りのことは何ですか?とお聞きしたところ、
「寝ているときに痛いの…、寝返りをうったときが特に…。寝言でも痛い痛いって言っているらしくて、旦那にいわれる。起きて使っているときはなんとか大丈夫なんだけど、寝ようとするとね、痛くなるの」
と訴えられました。
体を休め回復させる睡眠を妨げられると本当につらいですよね。
昼間に起きて使っている分にはまだ大丈夫なのに、寝るときになんでこんなに痛いのか疑問に思われるのはもっともです。
そこで今回は、寝ているときに五十肩が痛む原因と、その対処法の一つであるテーピングの仕方をご紹介させていただきます。
これを知っていただくことで、寝ているときの方の痛みを軽減して、それによるストレスを緩和でき、五十肩の治癒にも助けとなります。
まず、五十肩の夜寝るときになると痛む原因は、
“血流+腕の重み”
が原因になります。
五十肩の夜寝るときになると痛むことを、“夜間痛”といって五十肩の典型的な症状の一つです。
人間は寝るときには、オフスイッチが入り体のいろいろな器官の動きがゆっくりになります。そのうちの一つが心臓で、拍動が緩やかになってしまうことで血流があるいみ悪くなります。血液は40度ぐらいのお湯みたいなものなので、めぐりが悪くなると体温も下がり体が冷えてきます。
血液のほかに体温を生産するのが筋肉です。筋肉が動くことでポンプのように押し出されるように血液が回り、また筋肉が動くことでエネルギーが消費される過程で熱が生産されるので体温が上がります。寝ているときには、体をそれほど動かさなくなるので、自然筋肉も活動が減ることで体温は下がて行きます。
普通にスーパーで売っている鶏肉でも、常温では柔らかいけど冷蔵庫にいれて冷やすと固くなりますよね。それと同じで、寝ていく過程で体温が下がると自然に筋肉が固くなっていきます。
そうすると寝返りや腕の重みで、五十肩で固くなった肩回りの筋肉が引っ張られることで、「そんなに引っ張ると筋肉を傷めてしまうのでやめて~」っと神経が危険信号である痛みを出しておしらせしてくれます。
体を守るためのお知らせとはいえこの痛みがつらい。
先ほども言いましたが、寝ているときに固くなった肩回りの筋肉に悲鳴をあがさせる原因として、“腕の重み”というのもおおいに関係します。
「片腕の重さ」は何キロぐらいあると思いますか?
答えは、体重の6.5パーセント
体重が60キログラムの方なら、片腕の重さは約4キログラム。一瞬持つ程度なら4キログラムならいけるかな?と思いますが、一日中4キログラムの鉄アレンをなかなかしんどいですよね。片腕の重さは地味に肩回りの筋肉に負担をかけます。
ましてや、寝ているときに固くなった肩回りの筋肉が4キログラムの力で引っ張り続けられると肩が痛みを感じるのは当然かもしれません。
一般的によくおこなわれる寝ているときに痛む五十肩の対策法は、
①仰向けで寝た時に、痛む側の方の下にクッションやまくらを置き、揚げた腕をおなかの上にのせたクッションの上にのせて、腕の重みによる肩への負担を減らすという方法です。これは非常にいいのですが、欠点として仰向けでずっと寝れる方が少なく、どうしても寝返りを打った時に痛くて目が覚めるということです。
②三角巾や腕をつっておくサポーターをして寝るという方法。これも日中でも五十肩で痛む方には、非常に有効です。①の方法と合わせて寝るといいのですが、欠点としては三角巾でつるした態勢で寝るのはなかなかつらいものです。
ということで第三の選択としては、片腕の重みを軽減させるテーピングをするという方法です。
五十肩の方の肩回りの筋肉を触らせてもらうと、痛みのために動かさないことと、痛みによるストレスで非常に筋肉が落ちてしまっています。テーピングで腕の重みを支え、肩回りの筋肉や組織を休ませることで回復につながりつながります。簡単にできる五十肩のテーピング法としてはまず、
①テーピングを用意
伸縮性のある筋肉補助テープで、幅は5センチ
茶色のテープであることが多いのです。薬局で売っているものでもいいのですが、皮膚へ直接貼るので、かぶれ予防としてなるべくよいものを用意してください。テープについているのりの品質が皮膚かぶれに左右することがあります。また、のりが弱すぎてもすぐはがれて役に立たない場合があります。お勧めはこちら→
②3種類に切り分けます
㋐40センチ
㋑20センチ
㋒25センチ
と3種類切り分けます。
最後にできればテーピングの角を丸く切って、角をとることではがれにくくなります。
今回のテーピングの貼るコツは、
“テーピングを引っ張って張らない”
“テーピングをそのままの状態の長さで沿わして張る”
ということです。テーピング自体に十分な弾力があるので、引っ張って貼らなくてもしっかり支えてくれます。また、無理に引っ張って貼ることで、皮膚が引っ張られ皮膚かぶれのもとになりますので、注意してください。
3本のテーピングの貼り終わりは、肩の外側の骨がポコッとでた部分で貼り終わります。
それでは貼り方としては、
③㋐35センチのテーピングを貼ります
手のひら側の肘が曲がる少し前から、そのまま沿わすように(引っ張らないように)肩のほうに向けて、力こぶの真ん中を通るように貼っていきます。肩の外側の骨がポコッとでた部分で貼り終わります。
④㋑20センチのテーピングを貼ります
腕と肩とのちょうど真ん中の胸の部分から肩に向かって貼り、肩の外側の骨がポコッとでた部分で貼り終わります。
⑤㋒25センチのテーピングを貼ります
肘から肩の1/3の上の部分の高さで、腕の横側部分のちょうど真ん中から貼り、肩の外側の骨がポコッとでた部分で貼り終わります。
テーピングで少しでも腕の重みを軽減すると、「痛みが軽くなった」「自分の腕じゃないみたい」という感想がでます。それだけ腕の重みは肩に負担をかけるのでしょうね。サポーターと違い、体に沿わせて張ることでテーピングはよりサポート力が強いです。
テーピングの注意点は、やはり肌に直接貼ることでかぶれるということです。かゆいと思ったらすぐにはがしてください。効果も1日ほどでテープの弾力が伸びてなくなるので、一日ほどではがして皮膚の状態を見ながら貼ってください。
それでも寝ているときに五十肩が痛むようでしたら、『接骨鍼灸院じんぎゅう』にご相談ください。肩回りの固くなった組織に刺激を与え、肩の痛みを軽減するようにお手伝いさせていただきます。
柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修
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